４０歳の童貞男

　前半はかなりお下劣感がきつく、このままのペースで行くのかなと思っていると次第に歳は食っているけど男同士の友情物語になって行くあたりから結構ほのぼのしていきます。私としては馬鹿笑いできるような作品ではなかったですが、軽いノリでみればまあ楽しめる映画かなという印象です。
　まあタイトルがタイトルですから「下ネタジョーク」は例えおバカ映画でも許せないという人は見ないと思いますが、Bikke兄さんのレビューにもあるように初っ端から男のリアルな生態で笑いを取っていますからかなりキワドイ作品です。と言うか女性あの場面の笑いが分かる人いるのかな？と思います。
　万人にお勧めできる映画ではありませんが、特典映像を見るとかなり真面目に作ったおバカ映画だということが分かります。私自身は可もなく不可もなくといった感じですが、ちょっとユニークなコメディ映画としてこんな映画もありじゃないでしょうか。

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　タイトルから、Ｂ級のおバカ映画と思い、敬遠していたのだが、見てみたら面白い。馬鹿馬鹿しいっちゃあ、馬鹿馬鹿しいけど、そこがまたいい！

　登場人物がみんな善人で、よかれと思ってやってくれることやアドバイスが裏目、裏目と・・・。愛すべきおバカさん達だ〜ね。下ネタオンパレードなので、駄目な人にはダメでしょうけど笑える。
　Ｂ級コメディとしては長目だけど、飽きることもなく最後までテンポよく見せてくれた。

しかし、日本で問題になっているような、「趣味に走るあまり、女性とのコミュニケーション能力がなく、結果として童貞のまま中年になってしまった男」についての社会風刺や、問題提起はほとんどないね。単に、高年齢童貞という主人公の設定として、もっとも説得力がある"オタク"を採用したというだけのこと。
　日本で言えば、もっと深刻な高年齢童貞が沢山いるような気が・・・。実際、私の昔の部下にも３５歳で童貞という奴がいた。女嫌いではないし、やる気満々なのに、いざ女性を目の前にするとしゃべれない・・・。何人も紹介したんだけど、はじめはモジモジしているばかり。少しずつしゃべれるようになると、急に態度がぞんざいになって、
「こいつは、俺の女」
ぐらいな態度をとるモノだから、
「何、こいつ！？」
と振られてしまうと言う繰り返し。ソープで、とりあえず筆おろしをしておけばと言うと
「好きな相手としなきゃ、意味がない」
なんて、もっともなことを言うもんだから、ますます機会が無くなるという悪循環・・。　きっと、あいつ今でも童貞なんだろうな・・・。見合い結婚でもしたかな・・・。
　ひとたび、結婚でもしようモノなら、猿のように毎晩、いや、朝昼晩、いや食前・食後かな？奥さんになる人の体が持つだろうか？（大きなお世話だ！）

　アンディは、別にもてなくて４０まで童貞だったわけじゃないのだから、まだいいのかな。あんな充実したＳＥＸをしてみたいものだ・・・。

　正直、前後してみた「かもめ食堂」より、こっちのほうが好き！

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いま　雑用をしながら見てたんです　ＣＳのスター・チャンネル無料期間　一ヶ月立って解約したんですが　まだ今月はあって　二ヶ月も色々最新のシネマが観れました　ひとつのチャネルはまるまる　吹き替えで　これだと用事しながら見ちゃうんですよね　映画館だと逆に映像の細部が字幕を気にせずみれるんですね　いいんかいこんな見方でって思うんだけど　主婦の方とか確かに助かるよね　あわただしいなか　お話はわかるんだから

それでこれはエロエロ大魔神君のお話かいってくらい　お下劣なんですけど　スティーヴ・カレラのキャラのおかげで　みてられるわけですか　ところでこの童貞君　いいアパートメントに住んでますね　童貞独身と引き換えに　こんないい感じの生活が出来てるんですかねえ　あやかりたいですねえ　ナオンなんかいらないや　いやそんなことはないですか

そんないい生活を　撮影はなんとイーストウッド組の　ジャック・グリーンが撮ってるんですねえ　それだけで映画館に行ってる筈なのに　こんな自堕落な見方をしてるわけです　とほほ

ラストの決め台詞「君を待っていたんだ」　まあこうゆう決めになりますかね　これで一挙に映画の全体のお下品ぶりが逆転するわけですね　うまく出来てます　しかしこんな古風な倫理観に帰結してしまって　いいもんかどうかは人ぞれぞれですか　どうでしょう

『40-Year-Old Virgin』というタイトルからしても爆笑できるんですが、
内容観たら、もう最初から最後まで大爆笑でした！
しかも触れ込みどおりハートウォーミング♪
1回観たあと、すぐにまたもう1回観たくなりました（そんな私はヘンタイ!?）。
さすがにDVDの購入はためらっているのですが…（笑）。

あまりにもお下劣な内容ばかりになるので、
ここにはちょっと書けないのが残念なのですが（笑）、
下ネタ・Dirty JokeがOKの人にはいっぱいいっぱい笑える映画であることは間違いないと思います。

しかしスティーヴ・カレルの存在感…というか、ハマリっぷりには大賛辞を贈りたい！
彼意外にはこの役を演じられる人はいないんじゃないかなと思います。
あと、周りを取り巻くおせっかい焼きのダメ男（？）たちもエエ味出してますし、
とにかく1人1人のキャラが立ちまくりです！

特にスティーヴ・カレルは日本では知名度あんまりないけれど、
私がありありと覚えていたのは、『ブルース・オールマイティ』でニュースキャスターを演じていたこと。
彼の名前はそのときには知らなかったのですが、ジム・キャリーにいたずらされて、生放送中に「＊＋？＞＆＄＃％！＆％＆＄＊＋￥！」とむちゃくちゃに喋らされる彼には大爆笑しました。
今まで観てきた映画の中でも、最も爆笑してしまった瞬間の1つです！　涙が出るほど笑ったなぁ…。

さて、ストーリーに話を戻しまして…。
物語は下ネタが炸裂するだけでじゃなくて、結構しっかり描いてくれています。
家族ネタも、恋物語も、面白おかしいだけじゃなくて、ホロリとさせられたり…。
また、最後のエンディングはミュージカルになっているのですが、これも私にはガツンとツボにハマりました。
内容を言ってしまうとネタバレになっちゃうので言いませんが、アンディの気持ちを表現するには最適最高の演出！
ステキです！

最後に余談ですが、
私がお手伝いをしている、アメリカ人がオーナーのバー。
外国人のお客さんも多数やってくるのですが、私はこの『童貞男』の面白さにあまりにも感激して（笑）、
勢いあまって何人かのお客さんに「『40-Year-Old Virgin』を観たことある？」と聞いたら、
ほぼ100%の人が「Yes!!!　It was so funny!!!」と映画を観ているだけでなく、大絶賛の嵐でした。
やっぱりアメリカではかなりのHITだったみたいですね。
みんな「知らないよ、そんな映画」って言うことを想定して、めちゃめちゃレコメンドしようと思ってたのに…。
ま、でもその事実は私をさらに喜ばせてくれたのだけれど♪

「コメディ・ロマンス」というより「コメディ・ロマンポルノ」作品です！ポロリ、下ネタ、中毒率の高い作品ですが、とにかく笑えます！
極めて下品と言えば下品なんですが、ネタがネタだけに笑いが止まらない。でも童貞でこんなに明るい40歳は魅力的で、「この年まで経験がなかったのは、君を待っていたから」という一言が最高にかっこよかったし、セックスとは何か・・・絶えることのない笑いの中で見事に教えてくれる。４０男のセックスへの葛藤、真実の愛の追究が絶妙なリアリティを持って描かれていて、非常に完成度の高いドラマに仕上がっているのがいい・・！また全編を通してキャラクターが非常に個性的で本当に面白いです！結構お薦めですよ！