フローズン・リバー

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フローズン・リバー / メリッサ・レオ
全体の平均評価点:
(5点満点)

54

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  • 映画賞受賞作品
ジャンル:

「フローズン・リバー」 の解説・あらすじ・ストーリー

新鋭コートニー・ハントの初監督作にしてサンダンス映画祭グランプリに輝いた感動の人間ドラマ。愛する我が子のために、危険な密入国ビジネスに手を染めていく2人の母親の姿を、厳しくも優しい眼差しで描き出す。カナダと国境を接するニューヨーク州最北部の町。新居の購入費用を夫に持ち逃げされ、2人の子どもと共に途方に暮れる白人女性、レイ。彼女は、夫の車を運転する見知らぬモホーク族の女と出会う。ライラと名乗るその女は、義母に奪われた幼い子どもを取り戻すことを願い、車で凍った川を渡り、カナダから不法移民を密入国させる仕事を請負っていた。そして、レイもお金に困っていると知ったライラは、車を返す代わりに、仕事を手伝えば儲けを山分けにすると持ちかけるのだった。

「フローズン・リバー」 の作品情報

製作年: 2008年
製作国: アメリカ
原題: FROZEN RIVER
受賞記録: 2008年 NY批評家協会賞 新人監督賞

「フローズン・リバー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

フローズン・リバーの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
97分 日本語 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
DABR0644 2010年12月10日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
25枚 2人 0人

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ユーザーレビュー:54件

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タラちゃんも絶賛した作品

投稿日:2010/12/05 レビュアー:ミルクチョコ

国境物というテーマでは、メキシコ国境が殆どでしたが、これはカナダとの国境ものです。
米国とカナダにまたがるセントローレンス川。冬季には凍りついて車の通行も可能になる川が舞台。生活のために不法入国を手助けする女性二人のもろさと、強さを写し取る人間ドラマです。
夫に新しいトレーラーハウスの購入費用を持ち逃げされ、小さな子供を抱えたレイ(メリッサ・レオ)。義母に奪われた我が子を取り戻そうとする先住民モホーク族の女性ライラ(ミスティ・アッパム)は、なりゆきで手を組むことになり、カナダ側から不法移民を密入国させるビジネスに手を染めていきます。

全体を通して寒々しい雰囲気を醸し出した演出は見事です。いきなりやつれた中年女性がアップになり溜息と一粒の涙で始まるこのドラマは、メリッサ・レオのくたびれっぷりがレイの窮状を物語っているようでリアルでした。

監督の目の付けどころもいいです。国境沿いには、先住民モホーク族の保有地が両国にまたがっている複雑さ。
その利点を悪用した不法移民の密入国ビジネス。裏稼業に加担することで、貧困からの脱却を考えるレイ。
しかし、見ている方は警察に捕まるのではないか?と冷や冷やしながら、そしていつ割れるとも知れない氷上ドライブはとてつもなくスリリングで、二人の危うい立ち位置と共に手に汗握ります。

胸が詰まるような出口なしの人生。がそうした展開にもかかわらず、見終わった後にぬくもりが感じられるのは、主人公と原住民女性を結びつける母性のおかげかもしれません。キーワードは「母であること」彼女たちのギリギリの選択がよけいに胸を打ち、貧困や人種差別といった問題を新しい切り口で描きながら、最後には温かみまで感じさせる作品でした。
凍てついた川に置き去りにされた赤ん坊に舞い降りる奇跡は象徴的です。ラストの子供のために生き抜くこと。その生命力は何よりも説得力があり、心に響いてきました。

2008年のサンダンス映画祭では、審査委員長のクエンティン・タランティーノが「今年観た中で、最高にエキサイティングで、息をのむほど素晴らしい」と本作を絶賛したらしいです。

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凍てついた川を渡るふたりネタバレ

投稿日:2010/11/14 レビュアー:パープルローズ

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15歳のTJ、5歳のリッキーのふたりの男の子を持つレイは、新居の購入費をギャンブル狂の夫に持ち逃げされ、苦境に立たされる。
そんな時、夫の車を勝手に運転していたモホーク族の女性ライラに出会い、彼女と共に不法密入国の手助けをするようになる。

不法入国といえば、メキシコ側の国境とばかり思っていましたが、この映画の舞台となるのはニューヨーク州の最北端のカナダとの国境。車のトランクに密入国者を押し込んで、凍りついたセントローレンス川を渡るのだ。一人当たり1200ドル。喉から手が出るほどお金が欲しいレイは、密入国の手助けを2度3度と繰り返すようになる。

主役のレイにメリッサ・レオ。「21グラム」でベネチオ・デル・トロの奥さん役をしていた人です。ヤニで黄ばんだ歯、ノーメイクの上、目の下にはくっきりとクマを作って、熱演しています。

この苦境をどうやって抜け出すか?そのことしか頭にないレイだが、不法入国の手助けをするうちに、様々なことを知る。
自分が途方も無い苦しみを背負わされているこの国に、命をかけてまで入国しようとするたくさんの人がいること。
自分が運んでいるのが中国人ではないことがわかっても、「パキ」というのがどこにあるのかも知らない自分。
そして、自分より苦しい生活を強いられている先住民の存在。
自分は白人であるというだけで、優遇されることがあるということ。

何の接点もなく、普通なら知り合うこともないレイとライラだが、そんなふたりにも共通点が。ふたりとも必死で守りたいものがあるということ。それは子供だということ。

レイの15歳の息子TJ、言葉は悪くて、いつも母親とは言い争いになってしまうのだが、この子はこの子なりに必死で、15歳なのにアルバイトをしようとしたり、小さな弟の面倒をよく見て、本当にけなげです。

「これで最後」そうレイが心に決めた密入国、果たして何事もなく終わるのか、ほんとうにハラハラしました。
さまざまな社会問題を提起しながらも、根底にあるのは母親の愛情と強さ。
90分そこそこと短い中で、いろいろ考えさせられる佳作でした。

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氷の上を渡るという危うさ

投稿日:2011/01/10 レビュアー:JUCE

なかなか抑制の効いた良い映画です。
また設定が良く、国境にある凍った大河が
主人公の女性二人の置かれた状況のメタファとしてとてもマッチしています。

ボーダーを越える、それは心理的にも一線を越えると言う事。
一度越えてしまうと心理的な抵抗線も薄れてしまい、そのまま深みに嵌る。
しかしこのボーダーは河の上に張った氷の上にあり、それは非常に危うく
脆いものである。
これが夏であれば渡ることも出来ないし、また渡ろうという気もおこらない。
命の危険を伴う極寒という厳しい条件が河を渡ることを可能にする。
それはまさしく二人の母の状況をも表している。

あるモノを捨ててしまったことをきっかけに、金のつながりだった二人の関係が
ターニングをポイントを迎える。
またそれは二人の母の良心を象徴するのものなのかも知れない。

かなり陰鬱な物語ではあるが、極寒の地にもやがて春は訪れる。
この物語も冬が終わり、春で終わるところに救いがあるように思います。

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フローズン・ボーダーライン

投稿日:2011/01/25 レビュアー:まみもぉ

<ネタバレ>あります。


メリッサ・レオ。
『21グラム』では、妻として母として、目立たず地味でありながら、
デニトロの苦悩をより一層こちらへ伝えてくれたどっしりとした存在感が印象的でした。
それから5年後の彼女。
涙顔のアップから始まり驚きました。
顔に深く刻まれた皺、波打つ細かな皺・・本物です。
剥げ落ちたマニキュア、張りのない身体のタトゥー…疲れた中年女性のあらわな現実が生々しい。
多感な時期の15歳と無邪気な5歳の息子の母親、ギャンブル狂の夫は行方知れず。でも未練がある…。
苦しい生活や夫への苛立ちや葛藤が、表情だけでなく、仕草や声色からも伝わってきて、
ひしひしと力強い素晴らしい演技でした。

そしてもうひとりの女性、モホーク族のライラ(ミスティ・アップハム)。
狭いキャンピングカーで一人暮らす、夫を事故で亡くし、義理の母に取り上げられた一歳の息子の母親。
彼女は良い意味まるで女優らしくなく、無表情無愛想、強面の幼顔…
原住民族そのままの自然体で、とてもよかったです。

異民族のこのふたりの共通点、生活に困窮した母親の葛藤。
ひとりでは重苦しい焦燥感がその母性をも押しつぶしていったかもしれません。
女ふたりは車が似合う。そして、どちらも母。
氷上を突っ走る『テルマ&ルイーズ』。
でも、車はふたりを道連れに沈み去ることはなく、母性を通した女同士の友情と、
その信頼からくる”潔い母の決断”を見せてくれました。

無駄に’男’が登場しないところもよかった。
レイの長男T.J.を演じるチャーリー・マクダーモット、
大人の手前、半子半男。
母親と衝突しながらも、家庭の事情を自分なりに考え、なんとかしようとがんばる姿は微笑ましく、
悪い所ばかりではない父親を理解しようとする、弟思いの優しい男の子。
彼が川の氷を溶かす春の予感を、よい具合に感じさせてくれました。

独特の貧困層の生活、当然あるカナダとの国境、密入国、民族格差…
様々なアメリカの現状が、そのまま描かれているところが、このお話しの厚みとなったいるように思います。
貧困の感覚はかなり違いました。レイに必要なお金は、新しいトレーラーハウスの購入資金であり、
大型テレビのレンタル料。食べるものがポップコーンしかないことが悲惨な貧しさには思えず、
ポップコーンが買える、車も二台持ち、息子にバイトはさせず昼食にお金を渡す…。
収入はわずかなのに消費は止められないクレジット社会アメリカ。

その現状の中、子供のためにがんばる、淡々と、できることをして、愚痴愚痴言わない。
そんな母への同情やその母性をセンチメンタルに押し付けてこない、
一見、荒削りであるようで、触れると柔らかくきめが細かい、コートニー・ハント監督のセンスの良さを感じました。
コーエン兄弟の、回転しながら転ばないバランス感覚の良さと共通しているところも感じられて、
これからの作品が楽しみな女性監督です。

エンディングで流れる歌、この作品によく合っていました。
美しく、哀しく、揺らめいて崩れそうでくずれない…
氷った川の下の水の流れのようでした。


 ♪すぐに来るけれど またたく間に消え去る。
   時にそれは すべて奪っていく。

   いつも心に現れる とても大きな広がり
   もう少しのところで つかみ損ねてしまう。

   それは私を導く とても深い川へと。
   身を清めた私は また戻っていく。
  
   いつもの場所へ いつものように いつも戻っていく。



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薄氷を踏む母。

投稿日:2010/12/13 レビュアー:ぴよさん



2人の母は、薄氷の上にいる
いつ割れ堕ちても不思議ではない
だから割れてしまわぬよう 
息を潜めて暮らしている

そこに男は居ない 
男は氷の上から卑怯にも逃げ出した

母子はやむなく嘘をつき 罪を犯す 
子のために 母のために 家族のために

それは まったく欲からではない
ただささやかで ちっぽけな日常を守るため


だが 神はそれさえも許しはしない
母と子に罰を与え 乗り越えよと促す

昔 王の前で 我が子を殺すくらいなら
手放してもいいと言った母がいた
母は子の為ならば 全てを犠牲にしてもいいと思う


神は奇跡を見せるが それは彼女達の身にではない
奇跡は彼女達自身が起こさねばならなかった

これは そんな母親の物語





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