ラスト・ソング

離婚した父と母。母方で暮らす娘と息子。
ある夏を父の家で過ごすことになり
その街で娘は男の子と出会い・・・・

ってことで、
前半は父と娘が仲が悪いことは描かれつつも、
ほとんどが娘のひと夏の恋を描いている感じ。

この辺は、さえない月９ドラマっぽいなーと
思いつつ観てました。
このまま終わったらＤＶＤフリスビーにして投げるところでしたが（爆

終盤にありました！ベタベタですが、泣ける展開。

おとーさんの秘密が明かされます。
おとーさんが娘息子と夏をすごしたかった理由がわかります。

ありきたりじゃないか！と思いつつも、
父に反抗ばっかりしてた娘、父が大好きな息子、
どちらにも感情移入できちゃうので、泣けてしまう。

おとーさんと同世代の方や、父親であれば、
このおとーさんにどっぷり感情移入できるんじゃないでしょうか。

きっとこの映画を観たら、
親孝行がしたくなったり、
娘息子といっぱい時間を過ごしたくなるかも〜。

そんな感じの映画でした。

くどいようですが、前半タルいけど、ぜひ最後までどうぞ♪

世間では酷評が多いみたいですね、これ。
でも私はこのお話好き。
こういうベタなストーリーに弱い私です。
まんまと泣かされてしまいました。

マイリー・サイラスってハンナ・モンタナの子なんですね。
全米のティーンエージャーに絶大な人気があるということを聞いていたので
どんなにかカリスマ性のある娘なんだろうか・・・と思っていたら
なんてことはない、美人でもないし、とりたててスタイル抜群ってわけでもないし
どこにでもいるごくごく普通の女の子なんですね。
むしろその現実的な等身大な感じが、多くの女子に受け入れられているのかもしれません。

そんな彼女が反抗的な十代の娘を演じています。
離婚した父親の家で夏を過ごすことになったロニーと弟。
弟は父と過ごすことが嬉しくて仕方がない様子で、はしゃいでいます。
一方ロニーは離婚したことを許せないのか、父に対する態度は冷やか。
口のきき方もトホホなほどひどいです。
父は娘には弱いもの・・・言いたい放題、やりたい放題、ちょっとひどいですね、これは。

そんなロニーがビーチで知り合ったウィルと恋におちることで
次第に父親に心を開いていきます。
おい、おい、それはあまりにも勝手だろ！・・・とお怒りの方も多いのでは？
でもね、所詮十代の女子なんてそんなものでございますよ。
恋することで人に優しくなれる、それが恋の魔法というものでございます。
泣いたり笑ったり、ちょっとしたことですねてみたり、十代の女子の心はとても忙しいのです。
若い二人の恋ゴコロに、おもわず胸がキューンとなって締め付けられる感じでした（笑）

そして、そんな娘に愛情を持って、優しく接する父親（グレッグ・キニア）がとても素敵。
タイトルに”ラスト”ってついているので、イヤな予感はしていましたが、やっぱりそうきたか・・・
親子の愛に、姉弟の愛に、胸をうたれて涙があふれました。
特に弟くんの出来過ぎだろって思うほどの優しさと賢さにぐっときました。イイ子ですね。

ウィル役のリアム・ヘムズワースくん、この映画の共演がきっかけで、マイリーちゃんとは私生活でも恋人同士とか。
マイリーちゃんがこの人と結婚しますと宣言したとかしないとか、
それでも最近破局したとかしないとか、
病院に二人が一緒に現れたのは妊娠したからだとか、そんなことはないとか、
何かとゴシップの尽きないお二人のようです。
リアムくんは、ハンサムってほどではないけど、爽やか系で、おまけにマッチョな感じが程よくて、私けっこうタイプでございます。（それはどうでもいいよ・・・ってか？）

アメリカのティーンのアイドル、マイリー・サイラスですが、日本のおばさんには全く縁がありません（笑）。
しかし、「セックス＆ザ・シティ２」の中で、我らがサマンサが、
「そのドレスはもっと若い人向きです。」
という店員の言葉をものともせず挑戦したドレスと、偶然同じものを着ていたのがマイリーでした。
「彼女、あなたのお母さん？」
というレポーターの言葉に答え、一緒に写真におさまるマイリーを見て、この子、案外いい子かもと思ったのでした。

しかし残念ながら、この子あまりかわいくないですねえ。
特にこの映画の前半は、役柄のせいもあり、始終仏頂面。
歌はものすごく上手いのに、普通にしゃべるとなんかドスの効いた声で怖い・・・。

両親の離婚後、離れて暮らしていた父親（グレッグ・キニア）とひと夏を過ごすため、主人公ロニー（マイリー）と弟は、父の住む南部の海辺の町にやってくる。父には反抗的な態度をとるロニーだが、ウィルという地元の青年とつき合い始め、すこしずつ明るさを取り戻す。しかし、父には秘密があった・・・。

恋人ウィルを演じているのは、マイリーの実の彼氏だそうですが（今もそうかは不明）、突然キスされたり、彼が実は資産家の息子だったり、ティーンなら胸キュンになること確実です。

ひと夏を父とともに過ごすことで成長し、自分の進むべき道をみつけるというストーリーは悪くないと思ったら、原作があのニコラス・スパークスだったのですね。未公開ですが、「Dear John」はよかったですよ。

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「シークレット・アイドル　ハンナ・モンタナ」の人気アイドル、マイリー・サイラス主演の青春ストーリー。原作は「きみに読む物語」のニコラス・スパークス。多感な10代の少女が父親との葛藤や初めての恋を経験して成長するひと夏の物語を瑞々しく綴る。監督はテレビを中心に活躍するジュリー・アン・ロビンソン。両親の離婚に傷つき、いまだに父を許せずにいる17歳の少女ロニー。しかし彼女と弟は、今は一人で暮らす父のもとで夏休みを過ごすことになり、海辺の町へとやって来る。案の定、久しぶりの再会はぎこちないものに。居心地の悪さを感じていたロニーは、海岸で知り合った青年ウィルと次第に親しくなっていくのだが…。

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原作が『きみに読む物語』のニコラス・スパークスだから、このテイスト。
ブレないですね〜。
アメリカの三浦綾子って感じ、っつったって若い人は『氷点』なんか知らんでしょう。
かなりガチなキリスト教信仰を描いていながら、卓越したストーリーテリングで宗教臭さを感じさせない。

この作品もメインプロットにティーンの恋愛を持ってきてて、女子には非常に見やすく出来ている。
前半なんてモロに少女漫画。人気者の男の子に暗くてダサめなヒロインという取り合わせ。
出会いはサイアク、でもなんだかんだでくっついちゃいます。
海辺で突然キスされーの、音楽鳴りーの、カメラ回りーので、彼氏の決めゼリフはこれだー！

「君は他の子とは違う」

うひょーであります（笑）。
アラフィフのおばさんでも心はキャンディキャンディだから、こういうのウットリしちゃうんだよね。（←バカか）
そんで彼氏、金持ちなんだもん。買いじゃん、買い（笑）。

っとまぁ冗談はこのくらいにして、このウィルって子、資産家の息子ではあっても
地道にバイトしてボランティア活動にも熱心でって、“良き意志（＝will）”を持った子、なんだよね。
で、この子の出現によってヒロインのロニー（マイリー・サイラス）はいい方向に向かう。
両親の離婚で心が傷つき荒れてたのが、悪い行いや交友関係から離れて大人への反抗的な態度を改める。
新約聖書の「放蕩息子」のように帰ってくるのです。
そんで彼女の父親は、無実でありながら若者の過ちを自分の身に引き受けて死んでゆく。
キリストのように。

父親が娘に書いた手紙に、
「お前はきっとピアノの道に戻ってくるだろう。パパのためでもママのためでもなく、
自分のために。なぜなら音楽と愛は喜びをもたらすものだから」
ってな一文があるのだけど、これはまさしく「信仰」を言っているのではないかな。
神の愛に帰ってきなさい、それは貴方に喜びをもたらすものだから、っていうメッセージ。

映画作品としては特筆すべき演出もカメラワークもなんもなくて、紙芝居的にサラサラと
お話が流れていくし、衣装なんかも今ひとつパッとしないんだけど（あのドレスはどーよ！？）
それでも、自分はこういう作品、嫌いじゃないです。
100％の建前論を堂々と言い切る姿勢にアッパレと言いたい。
邪悪な自分であっても、こういう「善良さ」には清々しさを感じるのです（笑）。