ＡＣＡＣＩＡ−アカシア−

今まで猪木さんが映画に出演される（ましてや主役）なんて
想像すらしなかったですが、確かにこれほど知名度があって、
インパクト兼ね備えた方なかなかいないですし大いにアリですよね！

しかも劇中では「大魔神」だなんてとっても素敵なネーミングで呼ばれます。
まさに守護神的存在で、猪木さんの役どころとしては申し分ない配役です。

しかし映画の出来栄えはイマイチ。猪木さん主演以外、何も残りませんでした。

老人の一人住まいが多い公団住宅に、大魔神はひっそりと暮らしています。
老人に「元気ですかー!!!!」と叫び励ます映画ではございません。
「１・２・３！」と叫ぶも「４・５・６！」と返ってくる畑違いの（映画の）世界。
しっかりと俳優モードで、初老の元プロレスラーを演じてらっしゃいます。

さすがにお世辞にも上手とは言えない演技ですが、なぜか不思議と猪木さんの
演技には愛着が沸きました。逆にその猪木さんの平凡加減が面白くて、
なかなか見られない光景に鑑賞意欲が持続します。
ふとしたタイミングで好演に見えてしまう描写も存在し、猪木さんの人間力を
感じことも確かです。

さすがにプロレスが絡むと格好いいですね。ファンの方であれば、物語そっちのけ
で、シャドープロレスシーンを見て喜ばれるのではないでしょうか。

さて、プロレス好きでもなく、猪木さんの熱狂的ファンでもない私ですが、
異様に猪木さんの演技が見たくて借りた本作。

介護福祉やら子育て問題やら、社会情勢踏まえて描いてるはずなんでしょうが、
その点に触れながらも、おもっきり空振り三振。まさしくダー！作品です。

猪木に興味があって借りました。

親の都合によって振り回される子ども、、今はこういう環境の子どもは多いでしょうね。

かといって、

独居老人も多い。

どちらに焦点をおきたかったのか、ココがぼやけてしまいました。

川津祐介、久々に見ました。
う〜ん、彼はいまどきの親子関係を如実に描いている立場の役だったので、彼のことだけはきちんと描いてほしかったな。

猪木は棒読みに近かったけど、なんとなく温かさはでてました。

鎹（かすがい）なのですね。
自分の子供だけでなく、他人の子でも夫婦を繋げることが出来るのだと感じました。
お話はいろいろな社会問題など取り入れ、ただ感動というわけにはいきませんでしたが、
良い作品だと思います。

ps　最近知ったのですが、猪木のテーマって
　　　　　イノキガンバレー
　　じゃなくて
　　　　　イノキーボンバーイェー
　　だったんですね。

冒頭から淡い色で優しい風景から始まったのが、よかった。
出てくるのはほとんど老人ばっかりだけど、みんな自由にのびのびと暮らしていて、何があるってわけじゃないけど、その情景がまた優しい雰囲気を作り出してる。

大魔神とタクロウが、船や秘密基地で架空の物語を作って交流する姿が、いかにも夏休み！男の遊び！という感じでよかった。
スズメを空に帰そうとした老人や大魔神が息子の死に向きあった姿は、命の大切さを客観的に優しいタッチで教えてくれた気がした。

最後に、大魔神が奥さんをそっと抱きしめて２人で抱き合うシーンは、心が温かくなった。人って、ちゃんと向き合えばこんなにも前に進んで行けるんだなって思った。

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他のレビュアーさんも書いていらっしゃるとおり、映画の内容としては

結局、何が言いたかったんだろうか…？

というギモンが残る

当然、なにかメッセージはこめられているはずだが、それが伝わってこない


とにかく、この作品は　俳優・アントニオ猪木　に興味があったから

映画というリングの上でも、猪木さんはやはり自然体だった

急に子供に敬語っていうシーン

猪木さんらしいなぁと思った

劇中、自分の息子の名前を叫ぶシーンがあるが、グッとくる

魂がこめられているのを感じることができる

大魔神の妻を演じた石田えりさん

久々に見たなぁってカンジでよかったが

思い切って賠償さんでも良かったのでは？と思ったのは自分だけだろうか