新参者

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東野圭吾原作の推理物．

２ヶ月ほど前に引っ越してきた５０前後の女性が，殺される．
容疑者として浮上する，いろんな人たちの，背景を，
毎回，一人に焦点を当て，
その人が，なぜ，うそをつくのか，というテーマで，
物語が紡がれ，
最終的に，その女性を殺した犯人に到達するという，
物語．

東野圭吾らしい，凝った構成のつくりで，
やや，回によって，出来，不出来があるが，ま，総じて，
楽しんで見れる，推理物だったと思う．

三浦友和が，流星の絆に続いて，東野圭吾作品に出ているので，
また，犯人なのか，
違う展開に行くのか，という点がちょっと，面白いかも．．．

ただ，最後の，泣かせ落ちは，ちょっと，白々しいというか，
演技過剰というか，，，
いまいちだったかなぁ．．．

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ドラマとしては面白かった。ちょっと変わっていて不思議な感じ。
ただ、観ている人が推理して犯人捜しをする様なドラマではないんです。

毎回、容疑者らしき人が現れて、その人の周囲を探る。
そしてそれぞれの人間ドラマへと発展していく。結局その人は犯人でない事がわかり、
そしてまた新たな容疑者が・・・という具合です。

観ている人に犯人を推理する事はできません。なぜなら謎を解くための情報が明らかにされていないから。そういうつもりで観ると、「あーずるーい。そんなの知らなかったしー」みたいな気分になるかもしれません。ただ、いろんな事が微妙につながっていて、最初からずっと観ていると、ちょっとクセになる感じです。阿部寛と黒木メイサが嫌いじゃなければ、オススメしますよ♪

＜全編みての感想です＞
＊ 新参者の刑事（阿部寛）が、同じく新参者の女性殺害事件を担当するというストーリー…、
　要するに、全話通してその殺人犯を見つけるというのがメインなんだけど、普通の刑事物とはちょっと違っていた。

　１話ごとに浮かんでくる容疑者達…、みんながみんな、それぞれの理由でウソをついている。そのウソを毎回、主人公が解いていくというストーリー展開の仕方…。
　嘘をついた理由というのが、なかなか優しさがつまっていて、時にホロリとさせられた。
　事件そのものよりも、１話ごとに秘められたそれぞれの人情ドラマが中心だったような…。

　ただ、ハデさはないので、好き嫌いが分かれるかも？

　主人公演じた阿部寛は、いつもながらの役所♪
　どの役やっても同じようなキャラなんだけど、そこがいい♪
　あの独特の表情に、笑えました（笑）。

　スゴく面白い訳ではないけれど、それなりに最後まで楽しめまたTVドラマでした(^-^)

「新参者」TV版・第５巻
●第９話「犯人の告白逮捕〜涙の訳」
第８話で、秘書「宮本祐理」との関係が明らかになった清掃会社の社長清瀬（三浦友和）は、引き続き、離婚した妻・峯子（原田美枝子）殺害の容疑を疑われていた。日本橋の
民芸品屋「ほおづき屋」のアルバイト店員・菅原美咲（小泉深雪）は、加賀に最近、独楽を買った客がいるかを聞かれる。いない。加賀は今そこにある独楽を買い占める。
小間物屋「ちどり屋」の主人（みのもんた）は、加賀に独楽について聞かれ、一つ万引きされたことがあると言う。
●第10話「さらば加賀！　感動の最終回」
犯人が分かる。加賀は犯人に動機を聞くが、犯人は嘘を言う。そこで、涙が流れるが、このシリーズで唯一、共感できない涙だった。それは、殺人という利己があり、殺人者によって守られようとした利己があったのだ。利己の連続は、犯人とその関係者がいくら泣いても保存も放射もできないものだからだ。償わねばならぬ事件だったからだ。

最後の未見だった長編「眠りの森」をツタヤ・ディスカスで初めて見て、素晴らしかったので、東野圭吾・原作の「新参者」をすべて見てみようと思った。長編「赤い指」「麒麟の翼」「祈りの幕が上がる時」それぞれ良かったが、やはり、全10話（46分×10＝460分）のこの連作短編の結晶体が最も優れ、泣けた。
日本橋というもっとも江戸的な情緒・人情を残す東京の市街に、大阪出身の東野圭吾という理工系の作家が「新参者」として挑む試みは、成功した。
とくに、TVの10話は、加賀恭一郎（阿部寛）を要にして、数十人の日本橋の市井の人を登場させて、各話ごとに伝統店や組織の家族の葛藤を解決し、その謎解きで涙を誘う。各話は、煎餅（１）、わさび（２）、小さなはさみ（３）、時計と犬（４）、洋菓子と神社の祈り犬（５）、祝箸（６）、缶コーヒーと花束（７）、手製の指環と子どもの落書き（８）、独楽と紐（９・10）という、小物、小さなアイテムが、葛藤を解消する涙の起因になる。東野圭吾の設計があった。
優れた原作をさらに越える、映像作家集団があった。
名優、中堅、若手の芝居が有機的に動いた。

●第７話「刑事の嘘」
「峯子」殺しの犯人が、彼女の身内にいたという「勘」で探っていた警視庁捜査一課のベテラン刑事「上杉」（泉谷しげる）は、前夫・清瀬（三浦友和）と、彼が経営する掃除会社の社長秘書「宮本宮本祐理〈29〉- マイコ（」（マイコ）が不倫関係にあったのではないかと思い、追及するが、無理な捜査で「暴力」を行った彼は辞表を書かされる。加賀は犯人を追いつつ、上杉の二度の橋の上での「弔い」の謎を解き、上杉から清瀬周辺の情報を継承する。「第６話」の最後で、峯子は夫との離婚でお金を「もっともらっても良かった」と言っていたのだ。
●第８話「清掃会社の社長」
ここで、社長「清瀬」と秘書「宮本祐理」との関係が明らかになる。
キーワードは、貧しい指環と高価なネックレス、落書きの絵だ。
ここでも、泣かされる。