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フォーリング・ダウン

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フォーリング・ダウン / マイケル・ダグラス

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「フォーリング・ダウン」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

“D−フェンス”と名乗る男がいた。非常に厳格で几帳面な上に、自分の価値観をハッキリと持った彼が、ある日突然、渋滞する道路に車を乗り捨てると歩きはじめた。別れた妻の元にいる幼い娘に電話をするために、両替してもらおうと入ったコンビニエンス・ストア。そこで邪険にされたことから、彼の怒りは爆発。些細な出来事は、やがて市民を震え上がらせる事件に発展していく。

「フォーリング・ダウン」 の作品情報

作品情報

製作年:

1993年

製作国:

アメリカ

原題:

FALLING DOWN

「フォーリング・ダウン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全52件

不寛容に立ち向かう男たち ネタバレ

投稿日:2008/08/20 レビュアー:ポッシュ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 暑い夏にはこの1本!ってことで・・・。昔書いたレビューをまたまた放出。

 これはマイケル・ダグラスの最高傑作だと勝手に思ってます。

 大渋滞、うだる熱気、子供の泣き声、苛立ったドライバーたちの怒号とクラクションの喧騒・・・。
 短いカット割りとサウンドでたたみかける出だしから、主人公D−フェンス(M・ダグラス)の狂気が静かにフツフツと沸き立っていく様子が手に取るように分かる。もう「つかみはOK」すぎるシークエンス。

 白のYシャツにネクタイ、おやじメガネ、クルーカットの金髪、手にはアタッシュケース。
 どこから見ても勤勉実直・真っ当なサラリーマンの主人公が、少しずつ少しずつ壊れていく様が怖くて、そしてサイコーに面白い!

 彼が向かうのは別れた妻の家。電話をしたいのに小銭がない。コンビニで両替しようとするが底意地の悪い店主に断られる。押し問答の末に激した店主が持ち出したバットを逆に奪って襲いかかる主人公。いやぁ、ホントこの店主がイヤな奴なんで「いけ、いけ〜」っとばかりにこちらの溜飲も下がる。

 これを皮きりに行く先々で手持ちの武器がバージョンアップしていく暗黒版わらしべ長者、D−フェンス。

 彼の怒りはいつも真っ当なもので、コンビニ店主の理不尽さに怒るところから始まって、行く先々で怒りが爆発するのは見ていてけっこう納得がいってしまうのだ。中でもハンバーガーショップでキレる内容は爆笑もの。

 ただし、これがただのブラックなギャグに堕していないので唸ってしまう。ここにはさりげに差別問題が絡んでいて、例えばWASP代表みたいな主人公が「ちゃんとした英語を話せ」とアジア系移民に詰め寄る場面はイタイ。ま、その後の展開で彼が特別なイデオロギーに傾いてたり差別主義者だったりはしないことはハッキリするのですが。他のキャラで同性愛蔑視や女性蔑視などの不快さをきっちり描写しており、だんだんとこの作品の本当のメッセージは見えてくる。

 さて、主人公の壊れっぷりと並行して、その日に退職を向かえる初老の刑事の物語が描かれるのだが、こちらのサブ・プロットもまたイイ。
 刑事プレンダーガスト(ロバート・デュバル、渋いッ!)は長年の経験と鋭い洞察力ですぐさま事件の核心に近づくが、周囲は相手にしない。自分の道を自分なりに歩む彼のやり方は、汚い言葉を吐いてタフガイを気取る他の同僚たちとは明らかに違う。違うがために陰でバカにされ蔑まれてきた。

 D−フェンスとプレンダーガスト。境遇も性格も全く違う2人であるが、一つだけ共通点がある。

 それは・・・彼らは周囲の“不寛容”に激しく怒っているということ。

 D−フェンスは娘に会いたい、家族を取り戻したいというたった一つの願いを持って「家」に帰ろうとする。そんな彼の思いを受け入れてくれない、彼を邪魔するもの一つ一つに怒りをぶつける。

 一方のプレンダーガストは同僚や上司、情緒不安定な妻、と自分の存在価値や意思を認めずにバカにしたり足をひっぱる人たちに怒る。ただしその怒り方は静かで理性的だ。

 “不寛容”とは“断絶”とも言いかえられる。認めない、受け入れない、許さない・・・それは人と人とのつながりが絶たれた状態。世の中そんなコトだらけじゃん。殺伐としたエゴとエゴのぶつかり合いばっかり。

 この作品はギラギラした太陽の光の下にそういう“不寛容”な世界の不快さを晒し、そんな世界をぶっ壊していく主人公に快哉を叫びつつも、その暴力性と狂気にはきっちりとオトシマエをつける。

 追う刑事と追われる犯人とのそれぞれの人生、やるせない怒りを抱えた男たちのドラマが交錯しながら、クライマックスで対峙するとき、この老練の刑事R・デュバルのしぐさ、セリフ、目配りが本当に素晴らしくて涙が出てしまった。相手を認めよう、受け入れよう、そして許そうとするその姿に。

 破壊と破滅では何の解決にもならない。不寛容に立ち向かい克服し得る本当の武器は、断絶を越えようとする努力、つながろうとする勇気だ。
 
 プレンダーガストの冷静さと優しさこそがそれである。



●数日前に大量に投票してくださった方、ありがとうございました!
 ビックリしました。そしてとても励まされました。
 お礼が遅くなってしまってごめんなさい・・・。
 楽しんでいただけたら嬉しいです。

このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています

キレるにはキレる訳がある

投稿日:2009/01/09 レビュアー:ナナメ歩き

ちょっとした日常のイライラが重なり、大きな怒りに変わる
見落としていた何処にでもある、日常の狂気が生まれる瞬間を描いた、痛快な娯楽作である
いやはやこの年代がキレると本当に怖い、会社で板挟みに悩み、家庭は崩壊寸前、子供達は親の心子知らずで、先の人生に失望する
とにかく、わたしたちが一度はキレてみたかった場面で、次々にキレてくれる
娯楽作にしたのは正解で、これをリアルに描き過ぎるとドン引きしてしまう、まあ見てみたい気もするが
しかし、マイケル・ダグラスは激情型人間を演じさせれば最高に怖い、おそらく地だろう事が分かる、あの眼は本物である。

この作品はキレたが最後、状況が悪化していく様が見所なので
未見の方達はおやじ世代の恐ろしさを味わってもらいたい
マイケル・ダグラスは最近依存症も克服したとの事なので
またスクリーンで見られる事を期待しよう。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

「フォーン・ブース」の原点? ネタバレ

投稿日:2005/10/21 レビュアー:iuiu

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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いや私やっぱりジョエル・シューマカーが好きだわ。なんというか、どの作品にも正義感を感じるんだけど、それが熱血ぶってたり青臭かったりせず、いつも飄々とした諦念と表裏一体になっているような気がする。世間知らずの強がりに終わっていないところがお気に入り。
で、この作品を見て、「フォーン・ブース」とかぶったわけだ。主人公の設定と視点をちょこちょこと入れ替えると、ほらもうすでに「フォーン・ブース」の原型らしきものが浮かび上がって見える。という点で非常に面白く、興味深く見た。

朝マックのファンの私も、このマイケル・ダグラスと同じ思いを味わったことが何度もある。ひどいときにはジャスト・オン・タイムでもダメだった。「品切れ」って言われたらねえ、もうなにも言えないけど、本当なんだか。
…それはさておき、ひとつのエピソードごとに一般人の数倍のストレスをためながら主人公は突っ走る。そして本日引退の老刑事の理不尽にまみれた日常がそれに絡んでくる。
最初に倒れた1枚のドミノが次々に騒動を大きくして行くのは作劇のメジャーなパターンなので、むしろ安心して主人公のキレっぷりを見ていられる。ストーリー進行がそのように安定しているので、見ているこちらにも余裕があり、日常あふれる様々なストレスや理不尽さといった個々のエピソードに同意の頷きを送りながら楽しむことができる。

結末は、これ、いろんな人に考えさせたら個性が出て面白いと思うよ。落としどころとしては、私はこんなもんでいいんじゃないのかなと。
この監督はぜひ必ず解説を入れてもらいたいです。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

“D-フェンス”を怒らせるな

投稿日:2013/09/26 レビュアー:kazupon

マイケル・ダグラス演じるディフェンスのキレッぷりが見事な映画です。
もう何度となく観ていて、彼がキレるシーンや結末がわかっているのに、何故か画面に惹き付けられてしまいます。

この日、うだる様な暑さの中で、道路工事による大渋滞に巻き込まれたディフェンスは、「家に帰る」という目的のために彼の運転する車を渋滞の中に乗り捨て、歩き出しました。
え?という感じで観ていると、彼はこの後、行く先々でキレまくり、彼の怒りはドンドン加速していくのです。
韓国人経営のコンビニをバットで叩き壊したり、休憩しているところを因縁をつけられ、男にバットで殴りかかったり、公衆電話で待っていた男に文句を言われ電話を銃で破壊したり、ファストフード店での型どおりの対応に抵抗したり、予算消化の道路工事にキレたり・・・

ディフェンスは、彼自身が自己分析しているように、病的な異常者ではなく、社会の不条理や理不尽なものに怒りをぶつけているのです。
彼がやっていることは確かに乱暴で、キレた人間のアブナイ行動に見えますが、かと言って彼だけが100%悪いのではないと、どこかで観客も共感を覚えてしまいます。

もう一人、職場の無理解や妻の病的な言動に悩まされている男、ブレンダガスト刑事(ロバート・デュバル)がいます。
今日で定年を迎えるという彼の最終日に、同僚たちは好き勝手なコメントを浴びせ、現場に出ることをしなくなったブレンダガスト刑事に軽んじた態度をとります。
事務屋と呼ばれても、彼の仕事机に砂をいっぱい詰められても、キレることもなく受け流している風に見える彼は、ディフェンスとは対象的に映りますが、胸中に抱えているものは、それほど違わないように思います。

この二人の出会いと対峙は、物語の終盤に迎えます。
ディフェンスの起こした事件をきっかけに刑事魂を取り戻したブレンダガストと、後が無くなったディフェンス。
汚い言葉で気持ちをぶちまけることもしないで、自分の感情を抑え、静かに生きてきた刑事と、自己中心的に、意に染まないことには感情を剥き出しに生きてきたディフェンスの姿が対照的に描かれています。
あのラストは、ディフェンスが仕掛けたとおりに運んだのだと思いますが、あのキレた男の最期に哀しささえ覚えます。

以前は、あまり気にしていなかったのかもしれませんが、今回は、韓国人や日系人、メキシコ系など多国籍な人々が登場しているのが印象に残りました。
これはアメリカ社会そのものの縮図であり、アメリカが抱えている鬱憤みたいなものをディフェンスに代弁させていたのかもしれません。
そして、ブレンダガストに託されたのが、アメリカの正義なのかも・・・

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夢からの落下 ネタバレ

投稿日:2009/04/30 レビュアー:J ランタン

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オープニングはフェリーニのEIGHT AND A HALFですね。
逃げ場のない息苦しさ、この息苦しさのなかに毎日閉じ込められていたロバート・デュバル刑事。ノイローゼの妻を気遣って、ディフェンスの側に自分を閉じ込めていたデュバル刑事が、息苦しい職場からの退職を目前にして常日頃からやりたかったことをマイケル・ダグラスがかわりにやってくれます。Dフェンス氏(M・ダグラス)はデュバル刑事の願望夢のなかの分身ですので、マシンガンの弾はあたりません。
死んだはずの娘の誕生日のプレゼントを届けたいのに電話がなかなかかけられない。このもどかしさは夢のなかでよく体験します。
フォーリング・ダウンとは夢からの落下のことでしょうか。
泥(マッド)のような日常への落下と、夢の中だけで許される狂気(マッドネス)。
Dフェンスのピストルは現実のなかではただの水鉄砲なのです。

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フォーリング・ダウン

ユーザーレビュー

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不寛容に立ち向かう男たち

投稿日

2008/08/20

レビュアー

ポッシュ

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 暑い夏にはこの1本!ってことで・・・。昔書いたレビューをまたまた放出。

 これはマイケル・ダグラスの最高傑作だと勝手に思ってます。

 大渋滞、うだる熱気、子供の泣き声、苛立ったドライバーたちの怒号とクラクションの喧騒・・・。
 短いカット割りとサウンドでたたみかける出だしから、主人公D−フェンス(M・ダグラス)の狂気が静かにフツフツと沸き立っていく様子が手に取るように分かる。もう「つかみはOK」すぎるシークエンス。

 白のYシャツにネクタイ、おやじメガネ、クルーカットの金髪、手にはアタッシュケース。
 どこから見ても勤勉実直・真っ当なサラリーマンの主人公が、少しずつ少しずつ壊れていく様が怖くて、そしてサイコーに面白い!

 彼が向かうのは別れた妻の家。電話をしたいのに小銭がない。コンビニで両替しようとするが底意地の悪い店主に断られる。押し問答の末に激した店主が持ち出したバットを逆に奪って襲いかかる主人公。いやぁ、ホントこの店主がイヤな奴なんで「いけ、いけ〜」っとばかりにこちらの溜飲も下がる。

 これを皮きりに行く先々で手持ちの武器がバージョンアップしていく暗黒版わらしべ長者、D−フェンス。

 彼の怒りはいつも真っ当なもので、コンビニ店主の理不尽さに怒るところから始まって、行く先々で怒りが爆発するのは見ていてけっこう納得がいってしまうのだ。中でもハンバーガーショップでキレる内容は爆笑もの。

 ただし、これがただのブラックなギャグに堕していないので唸ってしまう。ここにはさりげに差別問題が絡んでいて、例えばWASP代表みたいな主人公が「ちゃんとした英語を話せ」とアジア系移民に詰め寄る場面はイタイ。ま、その後の展開で彼が特別なイデオロギーに傾いてたり差別主義者だったりはしないことはハッキリするのですが。他のキャラで同性愛蔑視や女性蔑視などの不快さをきっちり描写しており、だんだんとこの作品の本当のメッセージは見えてくる。

 さて、主人公の壊れっぷりと並行して、その日に退職を向かえる初老の刑事の物語が描かれるのだが、こちらのサブ・プロットもまたイイ。
 刑事プレンダーガスト(ロバート・デュバル、渋いッ!)は長年の経験と鋭い洞察力ですぐさま事件の核心に近づくが、周囲は相手にしない。自分の道を自分なりに歩む彼のやり方は、汚い言葉を吐いてタフガイを気取る他の同僚たちとは明らかに違う。違うがために陰でバカにされ蔑まれてきた。

 D−フェンスとプレンダーガスト。境遇も性格も全く違う2人であるが、一つだけ共通点がある。

 それは・・・彼らは周囲の“不寛容”に激しく怒っているということ。

 D−フェンスは娘に会いたい、家族を取り戻したいというたった一つの願いを持って「家」に帰ろうとする。そんな彼の思いを受け入れてくれない、彼を邪魔するもの一つ一つに怒りをぶつける。

 一方のプレンダーガストは同僚や上司、情緒不安定な妻、と自分の存在価値や意思を認めずにバカにしたり足をひっぱる人たちに怒る。ただしその怒り方は静かで理性的だ。

 “不寛容”とは“断絶”とも言いかえられる。認めない、受け入れない、許さない・・・それは人と人とのつながりが絶たれた状態。世の中そんなコトだらけじゃん。殺伐としたエゴとエゴのぶつかり合いばっかり。

 この作品はギラギラした太陽の光の下にそういう“不寛容”な世界の不快さを晒し、そんな世界をぶっ壊していく主人公に快哉を叫びつつも、その暴力性と狂気にはきっちりとオトシマエをつける。

 追う刑事と追われる犯人とのそれぞれの人生、やるせない怒りを抱えた男たちのドラマが交錯しながら、クライマックスで対峙するとき、この老練の刑事R・デュバルのしぐさ、セリフ、目配りが本当に素晴らしくて涙が出てしまった。相手を認めよう、受け入れよう、そして許そうとするその姿に。

 破壊と破滅では何の解決にもならない。不寛容に立ち向かい克服し得る本当の武器は、断絶を越えようとする努力、つながろうとする勇気だ。
 
 プレンダーガストの冷静さと優しさこそがそれである。



●数日前に大量に投票してくださった方、ありがとうございました!
 ビックリしました。そしてとても励まされました。
 お礼が遅くなってしまってごめんなさい・・・。
 楽しんでいただけたら嬉しいです。

キレるにはキレる訳がある

投稿日

2009/01/09

レビュアー

ナナメ歩き

ちょっとした日常のイライラが重なり、大きな怒りに変わる
見落としていた何処にでもある、日常の狂気が生まれる瞬間を描いた、痛快な娯楽作である
いやはやこの年代がキレると本当に怖い、会社で板挟みに悩み、家庭は崩壊寸前、子供達は親の心子知らずで、先の人生に失望する
とにかく、わたしたちが一度はキレてみたかった場面で、次々にキレてくれる
娯楽作にしたのは正解で、これをリアルに描き過ぎるとドン引きしてしまう、まあ見てみたい気もするが
しかし、マイケル・ダグラスは激情型人間を演じさせれば最高に怖い、おそらく地だろう事が分かる、あの眼は本物である。

この作品はキレたが最後、状況が悪化していく様が見所なので
未見の方達はおやじ世代の恐ろしさを味わってもらいたい
マイケル・ダグラスは最近依存症も克服したとの事なので
またスクリーンで見られる事を期待しよう。

「フォーン・ブース」の原点?

投稿日

2005/10/21

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iuiu

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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いや私やっぱりジョエル・シューマカーが好きだわ。なんというか、どの作品にも正義感を感じるんだけど、それが熱血ぶってたり青臭かったりせず、いつも飄々とした諦念と表裏一体になっているような気がする。世間知らずの強がりに終わっていないところがお気に入り。
で、この作品を見て、「フォーン・ブース」とかぶったわけだ。主人公の設定と視点をちょこちょこと入れ替えると、ほらもうすでに「フォーン・ブース」の原型らしきものが浮かび上がって見える。という点で非常に面白く、興味深く見た。

朝マックのファンの私も、このマイケル・ダグラスと同じ思いを味わったことが何度もある。ひどいときにはジャスト・オン・タイムでもダメだった。「品切れ」って言われたらねえ、もうなにも言えないけど、本当なんだか。
…それはさておき、ひとつのエピソードごとに一般人の数倍のストレスをためながら主人公は突っ走る。そして本日引退の老刑事の理不尽にまみれた日常がそれに絡んでくる。
最初に倒れた1枚のドミノが次々に騒動を大きくして行くのは作劇のメジャーなパターンなので、むしろ安心して主人公のキレっぷりを見ていられる。ストーリー進行がそのように安定しているので、見ているこちらにも余裕があり、日常あふれる様々なストレスや理不尽さといった個々のエピソードに同意の頷きを送りながら楽しむことができる。

結末は、これ、いろんな人に考えさせたら個性が出て面白いと思うよ。落としどころとしては、私はこんなもんでいいんじゃないのかなと。
この監督はぜひ必ず解説を入れてもらいたいです。

“D-フェンス”を怒らせるな

投稿日

2013/09/26

レビュアー

kazupon

マイケル・ダグラス演じるディフェンスのキレッぷりが見事な映画です。
もう何度となく観ていて、彼がキレるシーンや結末がわかっているのに、何故か画面に惹き付けられてしまいます。

この日、うだる様な暑さの中で、道路工事による大渋滞に巻き込まれたディフェンスは、「家に帰る」という目的のために彼の運転する車を渋滞の中に乗り捨て、歩き出しました。
え?という感じで観ていると、彼はこの後、行く先々でキレまくり、彼の怒りはドンドン加速していくのです。
韓国人経営のコンビニをバットで叩き壊したり、休憩しているところを因縁をつけられ、男にバットで殴りかかったり、公衆電話で待っていた男に文句を言われ電話を銃で破壊したり、ファストフード店での型どおりの対応に抵抗したり、予算消化の道路工事にキレたり・・・

ディフェンスは、彼自身が自己分析しているように、病的な異常者ではなく、社会の不条理や理不尽なものに怒りをぶつけているのです。
彼がやっていることは確かに乱暴で、キレた人間のアブナイ行動に見えますが、かと言って彼だけが100%悪いのではないと、どこかで観客も共感を覚えてしまいます。

もう一人、職場の無理解や妻の病的な言動に悩まされている男、ブレンダガスト刑事(ロバート・デュバル)がいます。
今日で定年を迎えるという彼の最終日に、同僚たちは好き勝手なコメントを浴びせ、現場に出ることをしなくなったブレンダガスト刑事に軽んじた態度をとります。
事務屋と呼ばれても、彼の仕事机に砂をいっぱい詰められても、キレることもなく受け流している風に見える彼は、ディフェンスとは対象的に映りますが、胸中に抱えているものは、それほど違わないように思います。

この二人の出会いと対峙は、物語の終盤に迎えます。
ディフェンスの起こした事件をきっかけに刑事魂を取り戻したブレンダガストと、後が無くなったディフェンス。
汚い言葉で気持ちをぶちまけることもしないで、自分の感情を抑え、静かに生きてきた刑事と、自己中心的に、意に染まないことには感情を剥き出しに生きてきたディフェンスの姿が対照的に描かれています。
あのラストは、ディフェンスが仕掛けたとおりに運んだのだと思いますが、あのキレた男の最期に哀しささえ覚えます。

以前は、あまり気にしていなかったのかもしれませんが、今回は、韓国人や日系人、メキシコ系など多国籍な人々が登場しているのが印象に残りました。
これはアメリカ社会そのものの縮図であり、アメリカが抱えている鬱憤みたいなものをディフェンスに代弁させていたのかもしれません。
そして、ブレンダガストに託されたのが、アメリカの正義なのかも・・・

夢からの落下

投稿日

2009/04/30

レビュアー

J ランタン

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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オープニングはフェリーニのEIGHT AND A HALFですね。
逃げ場のない息苦しさ、この息苦しさのなかに毎日閉じ込められていたロバート・デュバル刑事。ノイローゼの妻を気遣って、ディフェンスの側に自分を閉じ込めていたデュバル刑事が、息苦しい職場からの退職を目前にして常日頃からやりたかったことをマイケル・ダグラスがかわりにやってくれます。Dフェンス氏(M・ダグラス)はデュバル刑事の願望夢のなかの分身ですので、マシンガンの弾はあたりません。
死んだはずの娘の誕生日のプレゼントを届けたいのに電話がなかなかかけられない。このもどかしさは夢のなかでよく体験します。
フォーリング・ダウンとは夢からの落下のことでしょうか。
泥(マッド)のような日常への落下と、夢の中だけで許される狂気(マッドネス)。
Dフェンスのピストルは現実のなかではただの水鉄砲なのです。

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