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「未来世紀ブラジル」「バロン」のテリー・ギリアム監督が贈るミステリアス・ファンタジー。主演のヒース・レジャーは、本作撮影半ばに急死し、これが遺作となる。ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が彼の後を引き継ぎ完成に漕ぎ着けた。一人の少女を助けるため、現実世界と幻想世界を行き来する主人公の姿をイマジネーションあふれる映像で描き出す。2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を具現化する摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。そんなパルナサス博士は、かつて悪魔のMr.ニックとある契約を交わしたばかりに、3日後に迫った娘の16歳の誕生日に彼女を差し出さなければならなかったのだが…。
製作年: |
2009年 |
---|---|
製作国: |
イギリス/カナダ |
原題: |
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS |
監督: |
テリー・ギリアム |
---|---|
製作: |
ウィリアム・ヴィンス 、 エイミー・ギリアム 、 サミュエル・ハディダ 、 テリー・ギリアム |
製作総指揮: |
デイヴ・ヴァロー 、 ヴィクター・ハディダ |
出演: |
ヒース・レジャー 、 クリストファー・プラマー 、 ジョニー・デップ 、 ジュード・ロウ 、 コリン・ファレル 、 リリー・コール 、 アンドリュー・ガーフィールド 、 トム・ウェイツ |
脚本: |
チャールズ・マッケオン 、 テリー・ギリアム 、 チャールズ・マッケオン |
撮影: |
ニコラ・ペコリーニ |
音楽: |
マイケル・ダナ 、 マイケル・ターナー 、 ジェフ・ダナ |
「未来世紀ブラジル」「バロン」のテリー・ギリアム監督が贈るミステリアス・ファンタジー。主演のヒース・レジャーは、本作撮影半ばに急死し、これが遺作となる。ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が彼の後を引き継ぎ完成に漕ぎ着けた。一人の少女を助けるため、現実世界と幻想世界を行き来する主人公の姿をイマジネーションあふれる映像で描き出す。2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を具現化する摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。そんなパルナサス博士は、かつて悪魔のMr.ニックとある契約を交わしたばかりに、3日後に迫った娘の16歳の誕生日に彼女を差し出さなければならなかったのだが…。
製作年: |
2009年 |
---|---|
製作国: |
イギリス/カナダ |
原題: |
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS |
監督: |
テリー・ギリアム |
---|---|
製作: |
ウィリアム・ヴィンス 、 エイミー・ギリアム 、 サミュエル・ハディダ 、 テリー・ギリアム |
製作総指揮: |
デイヴ・ヴァロー 、 ヴィクター・ハディダ |
出演: |
ヒース・レジャー 、 クリストファー・プラマー 、 ジョニー・デップ 、 ジュード・ロウ 、 コリン・ファレル 、 リリー・コール 、 アンドリュー・ガーフィールド 、 トム・ウェイツ |
脚本: |
チャールズ・マッケオン 、 テリー・ギリアム 、 チャールズ・マッケオン |
---|---|
撮影: |
ニコラ・ペコリーニ |
音楽: |
マイケル・ダナ 、 マイケル・ターナー 、 ジェフ・ダナ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
124分 | 日本語・日本語吹替え用字幕 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/音声解説 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNBR8508 | 2010年07月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
36枚 | 1人 | 2人 |
収録時間:
124分
字幕:
日本語・日本語吹替え用字幕
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/音声解説
レイティング:
PG-12
記番:
GNBR8508
レンタル開始日:
2010年07月02日
在庫枚数
36枚
1位登録者:
1人
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2人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
124分 | 日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNXR7001 | 2010年07月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
12枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
124分
字幕:
日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕
音声:
レイティング:
PG-12
記番:
GNXR7001
レンタル開始日:
2010年07月02日
在庫枚数
12枚
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
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124分 | 日本語・日本語吹替え用字幕 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/音声解説 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNBR8508 | 2010年07月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
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124分
字幕:
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3:ドルビーデジタル/ステレオ/音声解説
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124分 | 日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GNXR7001 | 2010年07月02日 |
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124分
字幕:
日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕
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レイティング:
PG-12
記番:
GNXR7001
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ヒース・レジャーが収録途中に亡くなった為、監督に追悼の気持ちもあったのかも知れませんが、かなり彼の演じるトニーの出番が多くなっています。そういった意味ではヒース・レジャーファンにとっては特別な感慨がある作品でしょう。
テリー・ギリアム監督の作品は作風としてCGととても相性が良いように以前から思っていましたが、この作品もCGの世界観なくしては成り立たない作品でした。CGが小道具として生きる作風です。「アバター」のCGが「これってCG丸出しの映像だな」と思った途端に興醒めするのとは違い、少々CGがチープでも成り立ってしまうのがテリー・ギリアム監督の世界です。
邦題ではタイトルに「鏡」が付いていますが、この映画で描かれているのは物事の2面性とでも言いましょうか。この作品の中では随所に物事・人物の対比が描かれています。「パルナサスvs.悪魔」「トニーvs.アントン」「現実世界vs鏡の世界」。その他にも現実と鏡の中の警察の姿や、「逆さ吊りのカード」の男が吊るされていたのは「首吊り」だったりととにかく表裏というか2つの面や物事の対比が至るところで描かれているのです。
そもそもこの物語は現実の物語なのか、それともパルサナスという男の中の脳内のイメージなのか、様々な捉え方が出来て映画の輪郭ははっきりしません。
穿った見方をすればこの作品自体が映画制作を通じてテリー・ギリアムの思いをを映し出した鏡であると言えるのかも知れません。
表と裏でやはり一番重要なのが、パルナサスと悪魔。しかしこの悪魔は本当に存在するのでしょうか?決してパルナサスを打ち負かすのが目的ではないようにも見えます。付かず離れず、常に賭けをパルナサスと競いあいながら、これからも終わりの無い物語を紡いでいくようです。私には永遠の命を得たパルナサスが、正気を保つために生み出した存在のようにも思えました。いやそれどころか娘やパーシーなど彼の周りの人物は彼のイマジネーションの産物だという可能性も・・・。などなどこの映画を観ると自分の中のイマジネーションが膨らんで生きます。なかなか楽しい映画です。
早逝したヒース・レジャーが最後に永遠を生きる男の映画に出演したこともなんだか因果を感じてしまいます。
私はなかなか深い映画だなぁと思いました。
このレビューは気に入りましたか? 27人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ヒースの最後の出演作ってことで劇場で見て、
DVDで再鑑賞です。
出し物にお客さんが集まらず
そして、娘が16歳になると悪魔に差し出さなければいけない
という、崖っぷち状況のパルナサス一座のところに
現れた謎の男、トニー。
トニーの登場シーンがいきなり首吊りシーンで
「ヒースの死」を連想させられて、
ちょっと胸が痛くなりました。
トニーの登場以来、パルナサスの不思議な世界を体験できるという
出し物はお客さん来るようになり繁盛してました。
鏡の中でトニーのルックスが変わるという発想。
ヒースの急逝で急遽この展開にしたそうですが、
違和感なくストーリーに溶け込んでいます。
(逆にヒースが健在だったらどういう展開だったのかも気になるけど)
鏡の中はもちろん、外の世界もとても幻想的で
ちょっとブラックな描写もあったりしますが、
結構好きな世界観でした。
あんな一座が街に現れたら、私も鏡に入りたい!!
って思うだろうな〜。
記憶を失ったトニーがいい奴だったので、
彼の正体がまさか「悪さをしてたヤツ」だと思わず、
ちょっと「えー!!」と思ったりもしたけど、
全体的にスパイスの効いたギリアムワールドが楽しめてよかったです。
欲を言うなら最後の場面「オチ」はなくてもよかったんじゃ?
と思いました。(スミマセン)
なんだかんだいいつつ
お蔵入りにならず、しかも楽しめる映画に完成できてよかったと素直に思いました。
これでホントにヒースの作品が最後だなんて残念です。
エンドロール後のトニーの携帯の着信音・・・
けっこう鳴ってました。
なんだか、「ヒース、お願い!出て!!」って
みんなが呼んでいるようで
ちょっとしんみりしてしまいました。
このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
撮影途中で急逝したヒースの代りに、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという3人の人気俳優が撮影に参加したギリアム監督のファンタジーです。
現代の夜のロンドンに突然現れた舞台。そこには、人の心の中を見せるという鏡が据えられていて、鏡の中に入った者は、パルナサス博士の力によって、その人の欲望や願望を形にした幻想世界が味わえるというもの。客を鏡の中に広がる異世界に導きます。
「鏡の向こうの異世界」ではヒース扮する男の容姿が毎回変化するというアイデアが面白いです。鏡の向こうでは顔が変わるという設定で、鏡の内と外の人物を別の俳優が演じるという4人一役というアイディア。
3人の代役のうち、ジョニー・デップとジュード・ロウは比較的あっさりとした出番でしたが、コリン・ファレルが美味しいところを持っていったという気がします。
一座の座長は、1000歳以上だという、パルナサス博士。彼はかつて、不老不死の代償として、娘が16歳になったら差し出すという取引を悪魔と交わしていたのを後悔していました。
博士は、何とかして悪魔を出し抜こうと考え、トニー(H・レジャー)は、父娘のために、客を集めるのですが、アクシデントが起こってしまいます。
ギリアム作品は、現実と、幻想の世界が曖昧なような気がします。
現実の中にも幻想があったりと、ちょっと分かりずらいのですが、ど〜んと突き抜けるような空間の広がりを見せ映像は凄いです。
美しい映像とは裏腹に皮肉で、残酷なストーリーとどことなく漂う哀愁感が魅力的です。
そして、鏡の中は、やりたい放題。天まで届く梯子は、蜘蛛の糸のようかと思いきや、そうでもない。方向を示す道しるべが壊れてしまうし、何だか訳が分かりませんが、好き放題に遊んでいるなぁという感じがしました。
ヒース・レジャーの役は現実と幻想の世界を行き来する案内人です。今回は橋に吊るされていところを助けられた男。トランプでは、ジョーカーの役割ですが、ヒースがいる現実の世界が哀しみに満ちているところが、気になってしまいました。
パルナサス博士も、驚異の能力の持ち主とはいえ、誰にも話を聞いてもらえずに、気の毒でしたが、娘の幸せを願う一人の父親として描いていたところは、博士も凡人と同じ。幸せとは何か?ということなんだと思います。
このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
この作品半ばで亡くなったことがわかっているだけに、
ヒース・レジャーが登場した時は、
その現れ方にまずびっくり。
引き上げられて、助かってよかったと、
そこでお話しがひとつ終わってしまったみたいな感じでした。
エンドロールの後のあの音…彼の言霊の響きのようでした。
ギリアム監督へ、感謝。
人々の隠れた欲望を形にする
魔法の鏡「イマジナリウム」
その舞台を馬にひかせ旅をしてまわる芸人一座。
戯曲『ファウスト』が、ギリアムアレンジで人間愛溢れたファンタジーと化します。
学問を究めたファウスト博士は、賭け好きの悪魔メフィストフェレスのおかげで若返り、美しい女性と恋をしますが、やがて産まれた子どもは親の手で殺される…
でも、パルナサス博士は、なんとかしようとあれこれがんばります。
ギリアム監督ですから、期待通りの摩訶不思議ワールド。
そして、ヒースが途中、いなくなってしまったこと知らなくても、
そのまま違和感なく感心できただろうキャストの素晴らしさ。
悪魔のニック役、トム・ウェイツが秀逸。
タキシードを着こなしたうさんくささプンプンの憎めない姑息な悪魔。
(歌ってほしかった)
娘ヴァレンティナを演じたリリー・コールは、童顔で大きな瞳、だのに、
たっぷりとコケテイッシュ。
彼女を思うアントン。博士の間を行ったりきたり、最後まで無くてはならなかった大きな存在の小人ヴァーン・トロイヤーも、この一座の雰囲気にぴったりでした。
「想像力は人生を変える」
「世界を秩序正しく動かしたい」としながら、
未来永劫の命への欲求を抗せず、愚かさをも背負った人間らしい、
ヨレヨレになりながら、崩れそうで崩れずに老人の威厳はしっかりと失わない博士役のクリストファー・ブラマー。
幻想的世界の表現はギリアム監督の真骨頂。
この作品は特に色に存在感がありました。
現実では見ることのできない”欲望”の色。
呑み込んでしまいたくなる色でした。
ただ、いつものギリアム監督の知性を彷彿とさせる皮肉。
これがほとんど感じられず、…物足りなさが、
かなり残りました。
鏡の中に現れたトニーの欲望。「富」「成功」「名声」
その欲望が具象化されるたびに、トニーの顔が変る…
最初からそうであったようなストーリー。
ヒースの不慮の事故でその顔はほんとうに変りましたが、
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、三者三様トニーの欲望の有様にぴったりとはまっていました。
『ブロークバック・マウンテン』で、
ヒース・レジャーは、魅力ある「陰」のある俳優さんと思いました。
そして女性にはないエレガントさ…
吸引力のある優雅さを内に満たした男優だと。
もし、彼がそのまま演じていたら…
それらの欲望に対して、現実の自分とどう演じ変えていたでしょう。
やっぱり、観たかったです。
ラストの台詞は、ギリアム監督らしからぬ優しさにあふれていました。
もしかしたら、監督の本音でしょうか。
「ハッピーエンドなの?」
子供の問いに、
「ごめんね、それは保証できないんだ。」
このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています
このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:132件
投稿日
2010/08/21
レビュアー
JUCE※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ヒース・レジャーが収録途中に亡くなった為、監督に追悼の気持ちもあったのかも知れませんが、かなり彼の演じるトニーの出番が多くなっています。そういった意味ではヒース・レジャーファンにとっては特別な感慨がある作品でしょう。
テリー・ギリアム監督の作品は作風としてCGととても相性が良いように以前から思っていましたが、この作品もCGの世界観なくしては成り立たない作品でした。CGが小道具として生きる作風です。「アバター」のCGが「これってCG丸出しの映像だな」と思った途端に興醒めするのとは違い、少々CGがチープでも成り立ってしまうのがテリー・ギリアム監督の世界です。
邦題ではタイトルに「鏡」が付いていますが、この映画で描かれているのは物事の2面性とでも言いましょうか。この作品の中では随所に物事・人物の対比が描かれています。「パルナサスvs.悪魔」「トニーvs.アントン」「現実世界vs鏡の世界」。その他にも現実と鏡の中の警察の姿や、「逆さ吊りのカード」の男が吊るされていたのは「首吊り」だったりととにかく表裏というか2つの面や物事の対比が至るところで描かれているのです。
そもそもこの物語は現実の物語なのか、それともパルサナスという男の中の脳内のイメージなのか、様々な捉え方が出来て映画の輪郭ははっきりしません。
穿った見方をすればこの作品自体が映画制作を通じてテリー・ギリアムの思いをを映し出した鏡であると言えるのかも知れません。
表と裏でやはり一番重要なのが、パルナサスと悪魔。しかしこの悪魔は本当に存在するのでしょうか?決してパルナサスを打ち負かすのが目的ではないようにも見えます。付かず離れず、常に賭けをパルナサスと競いあいながら、これからも終わりの無い物語を紡いでいくようです。私には永遠の命を得たパルナサスが、正気を保つために生み出した存在のようにも思えました。いやそれどころか娘やパーシーなど彼の周りの人物は彼のイマジネーションの産物だという可能性も・・・。などなどこの映画を観ると自分の中のイマジネーションが膨らんで生きます。なかなか楽しい映画です。
早逝したヒース・レジャーが最後に永遠を生きる男の映画に出演したこともなんだか因果を感じてしまいます。
私はなかなか深い映画だなぁと思いました。
投稿日
2010/07/11
レビュアー
MM3※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ヒースの最後の出演作ってことで劇場で見て、
DVDで再鑑賞です。
出し物にお客さんが集まらず
そして、娘が16歳になると悪魔に差し出さなければいけない
という、崖っぷち状況のパルナサス一座のところに
現れた謎の男、トニー。
トニーの登場シーンがいきなり首吊りシーンで
「ヒースの死」を連想させられて、
ちょっと胸が痛くなりました。
トニーの登場以来、パルナサスの不思議な世界を体験できるという
出し物はお客さん来るようになり繁盛してました。
鏡の中でトニーのルックスが変わるという発想。
ヒースの急逝で急遽この展開にしたそうですが、
違和感なくストーリーに溶け込んでいます。
(逆にヒースが健在だったらどういう展開だったのかも気になるけど)
鏡の中はもちろん、外の世界もとても幻想的で
ちょっとブラックな描写もあったりしますが、
結構好きな世界観でした。
あんな一座が街に現れたら、私も鏡に入りたい!!
って思うだろうな〜。
記憶を失ったトニーがいい奴だったので、
彼の正体がまさか「悪さをしてたヤツ」だと思わず、
ちょっと「えー!!」と思ったりもしたけど、
全体的にスパイスの効いたギリアムワールドが楽しめてよかったです。
欲を言うなら最後の場面「オチ」はなくてもよかったんじゃ?
と思いました。(スミマセン)
なんだかんだいいつつ
お蔵入りにならず、しかも楽しめる映画に完成できてよかったと素直に思いました。
これでホントにヒースの作品が最後だなんて残念です。
エンドロール後のトニーの携帯の着信音・・・
けっこう鳴ってました。
なんだか、「ヒース、お願い!出て!!」って
みんなが呼んでいるようで
ちょっとしんみりしてしまいました。
投稿日
2010/06/12
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
撮影途中で急逝したヒースの代りに、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという3人の人気俳優が撮影に参加したギリアム監督のファンタジーです。
現代の夜のロンドンに突然現れた舞台。そこには、人の心の中を見せるという鏡が据えられていて、鏡の中に入った者は、パルナサス博士の力によって、その人の欲望や願望を形にした幻想世界が味わえるというもの。客を鏡の中に広がる異世界に導きます。
「鏡の向こうの異世界」ではヒース扮する男の容姿が毎回変化するというアイデアが面白いです。鏡の向こうでは顔が変わるという設定で、鏡の内と外の人物を別の俳優が演じるという4人一役というアイディア。
3人の代役のうち、ジョニー・デップとジュード・ロウは比較的あっさりとした出番でしたが、コリン・ファレルが美味しいところを持っていったという気がします。
一座の座長は、1000歳以上だという、パルナサス博士。彼はかつて、不老不死の代償として、娘が16歳になったら差し出すという取引を悪魔と交わしていたのを後悔していました。
博士は、何とかして悪魔を出し抜こうと考え、トニー(H・レジャー)は、父娘のために、客を集めるのですが、アクシデントが起こってしまいます。
ギリアム作品は、現実と、幻想の世界が曖昧なような気がします。
現実の中にも幻想があったりと、ちょっと分かりずらいのですが、ど〜んと突き抜けるような空間の広がりを見せ映像は凄いです。
美しい映像とは裏腹に皮肉で、残酷なストーリーとどことなく漂う哀愁感が魅力的です。
そして、鏡の中は、やりたい放題。天まで届く梯子は、蜘蛛の糸のようかと思いきや、そうでもない。方向を示す道しるべが壊れてしまうし、何だか訳が分かりませんが、好き放題に遊んでいるなぁという感じがしました。
ヒース・レジャーの役は現実と幻想の世界を行き来する案内人です。今回は橋に吊るされていところを助けられた男。トランプでは、ジョーカーの役割ですが、ヒースがいる現実の世界が哀しみに満ちているところが、気になってしまいました。
パルナサス博士も、驚異の能力の持ち主とはいえ、誰にも話を聞いてもらえずに、気の毒でしたが、娘の幸せを願う一人の父親として描いていたところは、博士も凡人と同じ。幸せとは何か?ということなんだと思います。
投稿日
2010/07/27
レビュアー
まみもぉ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
この作品半ばで亡くなったことがわかっているだけに、
ヒース・レジャーが登場した時は、
その現れ方にまずびっくり。
引き上げられて、助かってよかったと、
そこでお話しがひとつ終わってしまったみたいな感じでした。
エンドロールの後のあの音…彼の言霊の響きのようでした。
ギリアム監督へ、感謝。
人々の隠れた欲望を形にする
魔法の鏡「イマジナリウム」
その舞台を馬にひかせ旅をしてまわる芸人一座。
戯曲『ファウスト』が、ギリアムアレンジで人間愛溢れたファンタジーと化します。
学問を究めたファウスト博士は、賭け好きの悪魔メフィストフェレスのおかげで若返り、美しい女性と恋をしますが、やがて産まれた子どもは親の手で殺される…
でも、パルナサス博士は、なんとかしようとあれこれがんばります。
ギリアム監督ですから、期待通りの摩訶不思議ワールド。
そして、ヒースが途中、いなくなってしまったこと知らなくても、
そのまま違和感なく感心できただろうキャストの素晴らしさ。
悪魔のニック役、トム・ウェイツが秀逸。
タキシードを着こなしたうさんくささプンプンの憎めない姑息な悪魔。
(歌ってほしかった)
娘ヴァレンティナを演じたリリー・コールは、童顔で大きな瞳、だのに、
たっぷりとコケテイッシュ。
彼女を思うアントン。博士の間を行ったりきたり、最後まで無くてはならなかった大きな存在の小人ヴァーン・トロイヤーも、この一座の雰囲気にぴったりでした。
「想像力は人生を変える」
「世界を秩序正しく動かしたい」としながら、
未来永劫の命への欲求を抗せず、愚かさをも背負った人間らしい、
ヨレヨレになりながら、崩れそうで崩れずに老人の威厳はしっかりと失わない博士役のクリストファー・ブラマー。
幻想的世界の表現はギリアム監督の真骨頂。
この作品は特に色に存在感がありました。
現実では見ることのできない”欲望”の色。
呑み込んでしまいたくなる色でした。
ただ、いつものギリアム監督の知性を彷彿とさせる皮肉。
これがほとんど感じられず、…物足りなさが、
かなり残りました。
鏡の中に現れたトニーの欲望。「富」「成功」「名声」
その欲望が具象化されるたびに、トニーの顔が変る…
最初からそうであったようなストーリー。
ヒースの不慮の事故でその顔はほんとうに変りましたが、
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、三者三様トニーの欲望の有様にぴったりとはまっていました。
『ブロークバック・マウンテン』で、
ヒース・レジャーは、魅力ある「陰」のある俳優さんと思いました。
そして女性にはないエレガントさ…
吸引力のある優雅さを内に満たした男優だと。
もし、彼がそのまま演じていたら…
それらの欲望に対して、現実の自分とどう演じ変えていたでしょう。
やっぱり、観たかったです。
ラストの台詞は、ギリアム監督らしからぬ優しさにあふれていました。
もしかしたら、監督の本音でしょうか。
「ハッピーエンドなの?」
子供の問いに、
「ごめんね、それは保証できないんだ。」
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