ハイランダー　悪魔の戦士

映画製作者がこの映画を楽しんでつくったんだなあというのがすごく伝わってくる作品。
テイストは違うけどタランティーノ作品に通じるものがある。
娯楽作品として純粋に楽しめる。カルトな人気が出るのもうなずけます。
ショーンコネリー、いい味出してます。あっさり殺しちゃって、なんてもったいない。
細かい理屈抜きにして楽しんでください。

懐かしいですねぇ〜（笑）。私が学生の頃の作品ですが劇場で見た記憶は残念ながらありません（＾＾ゞ。たぶん初めて見たのはテレビ放送だったと思います。なので全くどんな話が記憶していませんでした。記憶に残っていたのは現在と過去の映像が混り、２人がチャンバラしているイメージだけでした（＾＾ゞ。このハイランダーシリーズは今でも人気があり（何の確証もありませんが（＾＾ゞ）、テレビシリーズになったり続編も制作されるほどのシリーズなのです。そのシリーズの火付け役となったのが最初に作られたこの作品なのです。この作品の後、どれだけの作品が世に出されたのかは私も知りません（＾＾ゞ。

お話は不老不死の運命を背負った人間達が巻き起こす宝を手に入れるための生き残りゲームです。不老不死である種族の内、最後に生き残ったものが宝を手にいれる事が出来るというものです。しかし、何故か不老不死でありながら首を切られると死んでしまうと言うなんともおかしな話なのです（笑）。主役はクリストファー・ランバート演じるコナーです。このランバートはどう見ても悪役の顔なんですけどねぇ（笑）。いきなりプロレス会場の駐車場でチャンバラが始まります。見ている人は「なんだ？」と思います。主人公は相手のクビを切り落とし決着がつきます。見ている方は何がなんだかわからずイライラします（笑）。しかし、段々、話が進むに連れて主人公コニーの過去（中世から第二次世界大戦まで）が徐々に明かされていき、その数奇な運命が現代の映像と交互に描かれ解き明かされていきます。

その過去の回想シーンの中に登場するのがショーン・コネリーです。このラミレス役は彼にはまり役でした。彼は本当にこの様な役がピタッとはまります（笑）。出番はそれほどないのですが、彼の存在感には圧倒されます。

過去と現在とが交互に描かれるというちょっと変わった作品です。決して時代劇ではないのですが、今見ると中途半端に見えました（＾＾ゞ。昔はそれがおもしろさとして映っていたような気がするんですが・・（＾＾ゞ。やはり２０年ほど経過しているので古さを感じずにはいられません。これはしようがないことですが、だから余計に最新作に期待してしまいますね。この手の作品が好きな方には今でも充分に楽しめる作品だと思います。

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お気に入りなんです、この作品（笑）
作品の完成度という視点から言えば、決して素晴らしい作品とは言えないのですが、私は好きなんですよ。
先ず、作品に勢いがある。
主要な登場人物のキャラクターが魅力的。
特撮が古臭くない。
そして、何といっても音楽が素晴らしい。
この作品は「QUEENの音楽ありき」で作られた作品だと思っています。
それ位QUEENの曲と映像が合っています。
オープニングで流れる「PRINCES OF THE UNIVERSE」や、最愛の妻ヘザーを失うシーンで流れる「WHO WANTS TO LIVE FOREVER」、悪役クルガンのテーマ「GIMME THE PRIZE」は、本当に最高です。
QUEENのドラマティックな楽曲は、映画に向いていると思います。
主役のコナー・マクラウドはスコットランド人。
敵対する種族の中にいたクルガンに殺されたが、次の日息を吹き返し、悪魔の仕業だとして追放されてしまう。
そして、不死者としての人生の生き方を教えてくれた人物は、エジプト人のラミレス。
彼との出会いによって、コナーは不死者とは何か、何故不死者同士が殺し合わなければならないのか、どう戦って行けば良いかを知っていく。
ラミレス役は、ショーン・コネリー。
エジプト人の設定なのに、スコットランド訛りです。
流石の存在感は、見事に主役を喰ってます。
そして、主役コナー・マクラウド役のクロストファー・ランバート！
私の大好きな俳優さんです。
1957年生まれのフランス人。
父親は国連職員、自身もロンドンで銀行員をしていたというインテリ。
1983年「グレイストーク」のターザン役でメジャーデビュー。
1985年にはリュック・ベッソンの「サブウェイ」で主演。
1988年「愛にふるえて」で共演したダイアン・レインと結婚しましたが、1994年に離婚。
なかなか面白い経歴の持ち主です。
コナー・マクラウドはスコットランド人なのに、見事なフランス訛りです。
彼の魅力は、何といってもあの目でしょう。
あの真っ直ぐ突き刺さる様な力のある目、実は極度の近眼なんだそうです。
そう言われれば、確かにそんな感じですね。
イライジャ・ウッドもそうらしいですよ。
この作品で彼が気に入り、以後彼の出演作品は出来るだけチェック入れるようにしています。
独特な味のある俳優ですので、興味のある方はチェックしてみてください。
あ、それと合わせて、この作品で使われた曲が収録されているQUEENのアルバム「A Kind of Magic」も是非チェックしてみてください。
映画「アイアン・イーグル」で使われた「ONE VISION」も入ってますよ。

クリストファー・ランバートにショーン・コネリー、超ハマり役。特にコネリーの役どころはカッコイイの一言。
いろいろ矛盾は多いし、途中で放置された伏線らしきものもあるけど、それを置いてもなかなかの秀作でした。娯楽映画としては隙がない、楽しませてやる、という意気込みが見えました（ついでにランバートがぶら下がってるピアノ線まで見えてました）。
これから見る作品が決まってない方、こちらがオススメです！

　それこそ、１５年以上前にダビングしたものですけど。
　当時、オレも好きでした、クリストファー・ランバート。なかなかインパクトのある顔立ちでカッコよかったですから（リュック・ベッソンの『サブウェイ』もビデオソフト買いましたよ）。
　で、akiraさんのレビューに触発されて、久しぶりに観直してみたのですが、そうか音楽はクィーンだったんですね。全然気にしてなかったなあ。それはともかく、内容ほとんど忘れてたんですけど今観ると微妙な一作ではありますね。首を切り飛ばされないかぎり死なない不死身の一族のバトルロイヤルとでもいいましょうか。首を落とさないといけないので、戦いの武器はおのずと刀剣になるのですが、なぜか登場する妖刀村正がなんと紀元前の日本の刀なんて説明されるもんですから思わず笑ってしまいます。その刀を使ったアクションも正直鈍くて、あんまり盛り上がりません。
　ただ、本作ではなんとショーン・コネリー卿の砂浜ダッシュが観られます。これはこれで必見かもしれません。
　何だかんだいっても、決して嫌いじゃない一作ではあります。あまり積極的にお薦めはできませんが。
　クリストファー・ランバートでいうなら、個人的にはマイケル・チミノ監督の『シシリアン』を推します。これも、積極的にではないですけど。