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母なる証明 / ウォンビン

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母なる証明 /ポン・ジュノ

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「母なる証明」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

「殺人の追憶」「グエムル −漢江の怪物−」のポン・ジュノ監督がとある寒村を舞台に、息子の無実を信じてたった一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿をスリリングに描き出した衝撃のヒューマン・サスペンス・ミステリー。息子役に「ブラザーフッド」のウォンビン、母親役にTVドラマを中心に活躍するキム・ヘジャ。静かな田舎町。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てだった。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。息子の無実を確信する母は、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始するのだったが…。

「母なる証明」 の作品情報

作品情報

製作年:

2009年

製作国:

韓国

原題:

MOTHER

「母なる証明」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全115件

これは、、、愛なのだろうか。 ネタバレ

投稿日:2010/05/08 レビュアー:ナナメ歩き

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ポン・ジュノ監督は何を描きたかったのか正直解りませんでした
純粋にこれを親の愛情と取るのは私には憚られます。

本作、実は一番大事な部分をわざと端折ってるんではないだろうか?
あまりにも不明確な事が多いんで監督自ら書いた原案について調べてみた
劇中明確でなかった部分や描かれていない背景を少し知ることが出来ました
まず息子のトジュンは生まれた時から精神薄弱ではなかった事実
劇中でも語られる5歳の時に母親に飲まされた農薬が原因らしいという事
あのシーンで母親の異常な激昂に違和感があったが納得です
そしてもう一つの違和感、母親はなぜあっさりと廃棄物業者?
のおやじの証言を鵜呑みにしたのか、、、これは多少複雑です
アジョン殺害現場にトジュンの名前入りボールが落ちていたのは何故か?
これは、、、ジンテが置いたんですね実は
ではなぜそんな事をしたのか?、中盤悪だと思われてたジンテが一変
母親に助言、そして犯人探しに協力するシーンが挟まれます
そして語られなかった背景として廃棄物業者のおやじとジンテは
実は顔見知りだったという事実があります
この背景はトジュンが犯人だという事実に直接関係ありませんが
母親に関係して来ます、実はジンテは幼い頃からトジュンの世話と称し
母親から現金を受け取っていたという事実背景がある様です
この事からアジュン殺害に託け、協力料と称し金を巻き上げようとした
その為にトジュンが無罪に導かれる様小細工を施したというもの
そして実はその他にも母親自身に過去からのトラブルが多い
警察のジェムンや自分の雇い主とのトラブル(実はこれが一番根深い)
この町での生活は昔から決して平坦ではなかったという事です。

そして一番の難題母親の愛情は本物なのか?という疑問ですが
正直純粋な息子を想う愛というよりは自己愛と取れました
息子を想っている様で、その実行動理念は全て利己のみw
背景を知れば知るほどそう思えてしまいます
ですがそう成ってしまったのも理解出来ない訳ではない
妊娠時の夫の失踪、雇い主や周りとのトラブルでノイローゼに成り母子心中
死に切れず息子は障害者と成り、息子の為に金をむしり取られ食うのもやっと
これからの人生に悲観したところに息子が殺人事件を起こす
もうこれ以上耐えられず暴挙に出た、という感じでしょうかw
ラストバス中での「辛い事を忘れるツボ」を自ら刺す
これで自分が忘れれば今回の事は全て無かった事となる
三度出て来る踊りのシーン、実は母の現実逃避時の行動ではないでしょうか
結局は自分ありきの息子への歪んだ愛情だと感じました
しかし母親の人格形成に係わりそうな背景を端折る意味はなんでしょうか
その辺が常に気になり何かモヤモヤしたものが付き纏う鑑賞でした
確かに息の詰まりそうな場面や緊張感なども味わえましたが
ポン・ジュノ監督という事を踏まえるともう少しって感じです
どうしても『殺人の追憶』並を期待してしまうからでしょうが。

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ススキ野原で放心したように踊る母の意味 ネタバレ

投稿日:2010/04/16 レビュアー:ミルクチョコ

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殺人事件の容疑者となった息子の罪を晴らすため、真犯人を追う母親の究極の愛をサスペンスフルに描いた作品です。

主人公の母(キム・ヘジャ)には名前がありません。登場人物皆がオンマ(お母さん)と呼んでいます。母には障害のある息子トジュン(ウォンビン)がいます。
息子は、女子高生殺害事件の容疑者として逮捕されるのですが、彼女には受け入れられずに、ろくに捜査もせずに息子を犯人と決め付ける警察の怠慢を見かねて自ら調査に乗り出します。
息子の無実を信じる母。真犯人を捕らえるべく、自ら立ち上がる母。息子のためならなりふり構わず、暴走する執念はどこかちょっとおかしい。
警察が息子を尋問する頃には、皆の知っている愛すべきオンマは姿を消し、牙を剥きます。

後半に待ち受けている驚愕の展開は、凄まじいです。
無償の愛の裏には、人間の薄汚い業があり、微妙な音程のずれが母の行動から起き始めています。

冒頭で母がススキ野原で、放心したように踊る母の本当の姿の意味を知る時、普段避けて通っている部分を突きつけられた気持ちになって愕然としてしまいました。
ススキ野原を茫然と踊る母のファーストシーンから、伏線が散りばめられ、緻密に構成されています。
予測できない展開が続き、緊張感が途切れることがなかったです。

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小鹿の瞳のマザーファッカー ネタバレ

投稿日:2010/05/09 レビュアー:裸足のラヴァース

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評判の作品ながら40分経ってもちっとも面白くならない これはつまり後半の30分で帳尻を合わせる映画なのだなと予想を立ててみるんだけどどうでしょうかと 少し足りないとこのある息子の殺人容疑を彼を溺愛する母が罪を晴らすために 単独で奔走するお話 どうも設定自体は暑苦しい韓流ですがそうは終らないのではないかですね

被害少女の葬式での混乱 老婆の過剰な振る舞い 主人公が唇に紅を引く一連のシーンのショットの連鎖なんか冴えてるんですけど 全体的には普通の撮り方 普通の語り口です 母の顔の演技が映画全体を支えるような演出 弁護士のカラオケの場とか 面会で農薬心中を息子に指摘される場面などの演出はきわめて凡庸なのですが どうもバランスが悪い 弛緩してるとこがあって退屈になるんですね

退屈を転換するのはいつもジンテの登場で 彼の悪が入った複雑なキャラが推理力を発揮して ゴルフボールや乱暴な遊園地のエピソードを ミステリーへと誘い込みます この辺で観客は乗ってくるのですね それに対してアジョンはちょっと弱いですね それからルンXンの傘おじさんですが

傘おじさんの回想シーンは説明的で全部だめですね 携帯に映ったおじさんから雨の場面へのカットバックもいらないですね 石が飛ぶのだけが よふかしさんじゃないけど面白くて吹き出してしまいました こんな細部は良しですが 松本清張の下手な映画化みたいでいただけません アジョンとの関係が有り得そうもないし 傘おじさんは失敗したマクガフィンであると思うのですが しかしその後にどんでん返しがあり 想定内のエピソードなのでしょう 二つのどんでんで明らかに話の虚実を曖昧にしてしまいます 狙いですね

母物よりはアジョンがファンファタルな「クーリンチェ少年殺人事件」のようなノワール ミステリーを期待したんだけど 最後はやっぱり30分で怒涛の帳尻合わせをして来ましたね 前半の退屈を忘れさせるわけです また単純な母物ではないんだよってわけですわ うまいね 二様の連続どんでんで 母の営為はやってきたことはすべて徒労に終るわけで 観客の期待する母と息子の愛の物語は不透過で不気味な感触を残して 観客は宙吊り状態で取り残されてしまいます

さすがポン・ジュノ 普通には終らないのでありますが どうもこの巧みな構成なのですが ラス30分で帳尻合わせをして 映画の前半を遡行的に反芻納得させて全体を締めてしまう これはやはりちぃとアクロバットで ボクには不満が残りましたね 前の怪獣映画がそうであるように 色んな試行錯誤をしたいのでしょうね 次回作もでも楽しみですね

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魅力無く共感も出来ないオバハンの映画に、何故に心が震えるのか?

投稿日:2010/03/25 レビュアー:KASPAR

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「わけのわからない不気味なもの」 ネタバレ

投稿日:2010/05/03 レビュアー:よふかし

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 秀作である、ということには言をまたない。とてもよく出来た映画。完璧とも言えるかもしれない。そう思いながら、僕は手放しで褒める気持ちにもなれなかった。
『息もできない』という素晴らしい韓国映画を観た直後だったせいかもしれない。それにしても、ポン・ジュノの映画は大好きなのに、なぜだろう? (やっぱりDVDで見直そうか……と思いつつ、その気にならずに結局数ヶ月前の記憶をもとに書いています)
 KASPARさんが、「誰にも感情移入させない」という主旨のことを書いておられて、はっとした。確かに、僕も誰にも共感することなくこの映画を見終えた。それはどうしてだろう? と考えると、この映画に出てくるほとんどの人は、周囲から断絶していて、孤独だった。心を通い合わせているあたたかな関係は描かれなかった。それぞれの思いは、行き違ってしまうか、ぶつかって凄惨な出来事を生んでしまう。そして誰も、この映画を通じて「心を寄せ合う」とか「変わる」ということがなかったように思う。変化や成長を(疑似的に)共通体験してこそ、観る者は共感を持ちうると思うのだが、この映画はそういう共感を拒否しているところがある。僕がこの映画に冷たく、硬質なプロフィールを見てしまうのはそのせいかもしれない。
 唯一、感情移入できそうなのは、もちろん「母」だった。この母親は、僕がよく知っている「母」だ。押しつけがましく世話焼きで、ずかずかと人の部屋に入ってきては何事かを探している、思春期の息子から見ればガサツなことこの上ない、怪物。しかしこの映画では、冒頭に草原で踊る母親の姿を見せつけてしまい、彼女が単なる普通のおばちゃんでないことを宣言してしまう。ラストと連環するこのシーンは、美しいことこの上ないのだが、彼女の内面のまがまがしさを先に見せつけられてしまったような気がして、僕は全編を通じて彼女と距離を置くことになった。
 別の考え。
 いつも書いて恐縮だがやはりパープルローズさんが指摘されている、薬草を切るジョキリという音(ほんのちょっとした手違いが大きな傷を生みそうな不安感)や、流れ出る液体の不気味さ(母と子の異常に湿度の高い関係)など、ひじょうにうまい。もうひとつ付け加えるなら、ポン・ジュノ作品に共通する、「浮遊」だろうか。『吠える犬〜』のナベ、『殺人の追憶』のドロップキック、『グエムル』の怪獣にさらわれる娘……今回は「石」だ。見事な飛び方に、僕はうっとりした。実はいちばん印象に残ったのは、飛ぶ石のシーンだった。
 そのようにポン・ジュノらしさ、細部の見事さにはいつもと変わりない。しかし、『母なる証明』には従来の作品とは違うところがある。『殺人の追憶』の犯人、『グエムル』の怪物は、それぞれ物語の中心に位置するけれども、結局正体は判然としない。中心はいわば「空(くう)」で、その周りをうごめく人間たちのドラマである。この、「わけのわからない不気味なもの」こそ僕にとってのポン・ジュノの最大の魅力だった。
「わけのわからない不気味なもの」があるからこそ、ポン・ジュノの映画はいつも不安に満ちて、それに抗しようとする人間たちのドラマが緊迫感を持っていたと思うのだ。
 しかし、『母なる証明』にはそれがない。謎めいて不気味に思えた事件は、予想通り、母の探偵によって鮮やかに解かれてしまう。ポン・ジュノはここで作風をかえたと言ってもいいとすら思える。映画は美しい形で結末を迎える。うまいと思う。しかし僕はあまり惹きつけられなかった。『殺人の追憶』『グエムル』より落ちる。70点。
 

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1〜 5件 / 全115件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:115件

これは、、、愛なのだろうか。

投稿日

2010/05/08

レビュアー

ナナメ歩き

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ポン・ジュノ監督は何を描きたかったのか正直解りませんでした
純粋にこれを親の愛情と取るのは私には憚られます。

本作、実は一番大事な部分をわざと端折ってるんではないだろうか?
あまりにも不明確な事が多いんで監督自ら書いた原案について調べてみた
劇中明確でなかった部分や描かれていない背景を少し知ることが出来ました
まず息子のトジュンは生まれた時から精神薄弱ではなかった事実
劇中でも語られる5歳の時に母親に飲まされた農薬が原因らしいという事
あのシーンで母親の異常な激昂に違和感があったが納得です
そしてもう一つの違和感、母親はなぜあっさりと廃棄物業者?
のおやじの証言を鵜呑みにしたのか、、、これは多少複雑です
アジョン殺害現場にトジュンの名前入りボールが落ちていたのは何故か?
これは、、、ジンテが置いたんですね実は
ではなぜそんな事をしたのか?、中盤悪だと思われてたジンテが一変
母親に助言、そして犯人探しに協力するシーンが挟まれます
そして語られなかった背景として廃棄物業者のおやじとジンテは
実は顔見知りだったという事実があります
この背景はトジュンが犯人だという事実に直接関係ありませんが
母親に関係して来ます、実はジンテは幼い頃からトジュンの世話と称し
母親から現金を受け取っていたという事実背景がある様です
この事からアジュン殺害に託け、協力料と称し金を巻き上げようとした
その為にトジュンが無罪に導かれる様小細工を施したというもの
そして実はその他にも母親自身に過去からのトラブルが多い
警察のジェムンや自分の雇い主とのトラブル(実はこれが一番根深い)
この町での生活は昔から決して平坦ではなかったという事です。

そして一番の難題母親の愛情は本物なのか?という疑問ですが
正直純粋な息子を想う愛というよりは自己愛と取れました
息子を想っている様で、その実行動理念は全て利己のみw
背景を知れば知るほどそう思えてしまいます
ですがそう成ってしまったのも理解出来ない訳ではない
妊娠時の夫の失踪、雇い主や周りとのトラブルでノイローゼに成り母子心中
死に切れず息子は障害者と成り、息子の為に金をむしり取られ食うのもやっと
これからの人生に悲観したところに息子が殺人事件を起こす
もうこれ以上耐えられず暴挙に出た、という感じでしょうかw
ラストバス中での「辛い事を忘れるツボ」を自ら刺す
これで自分が忘れれば今回の事は全て無かった事となる
三度出て来る踊りのシーン、実は母の現実逃避時の行動ではないでしょうか
結局は自分ありきの息子への歪んだ愛情だと感じました
しかし母親の人格形成に係わりそうな背景を端折る意味はなんでしょうか
その辺が常に気になり何かモヤモヤしたものが付き纏う鑑賞でした
確かに息の詰まりそうな場面や緊張感なども味わえましたが
ポン・ジュノ監督という事を踏まえるともう少しって感じです
どうしても『殺人の追憶』並を期待してしまうからでしょうが。

ススキ野原で放心したように踊る母の意味

投稿日

2010/04/16

レビュアー

ミルクチョコ

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殺人事件の容疑者となった息子の罪を晴らすため、真犯人を追う母親の究極の愛をサスペンスフルに描いた作品です。

主人公の母(キム・ヘジャ)には名前がありません。登場人物皆がオンマ(お母さん)と呼んでいます。母には障害のある息子トジュン(ウォンビン)がいます。
息子は、女子高生殺害事件の容疑者として逮捕されるのですが、彼女には受け入れられずに、ろくに捜査もせずに息子を犯人と決め付ける警察の怠慢を見かねて自ら調査に乗り出します。
息子の無実を信じる母。真犯人を捕らえるべく、自ら立ち上がる母。息子のためならなりふり構わず、暴走する執念はどこかちょっとおかしい。
警察が息子を尋問する頃には、皆の知っている愛すべきオンマは姿を消し、牙を剥きます。

後半に待ち受けている驚愕の展開は、凄まじいです。
無償の愛の裏には、人間の薄汚い業があり、微妙な音程のずれが母の行動から起き始めています。

冒頭で母がススキ野原で、放心したように踊る母の本当の姿の意味を知る時、普段避けて通っている部分を突きつけられた気持ちになって愕然としてしまいました。
ススキ野原を茫然と踊る母のファーストシーンから、伏線が散りばめられ、緻密に構成されています。
予測できない展開が続き、緊張感が途切れることがなかったです。

小鹿の瞳のマザーファッカー

投稿日

2010/05/09

レビュアー

裸足のラヴァース

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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評判の作品ながら40分経ってもちっとも面白くならない これはつまり後半の30分で帳尻を合わせる映画なのだなと予想を立ててみるんだけどどうでしょうかと 少し足りないとこのある息子の殺人容疑を彼を溺愛する母が罪を晴らすために 単独で奔走するお話 どうも設定自体は暑苦しい韓流ですがそうは終らないのではないかですね

被害少女の葬式での混乱 老婆の過剰な振る舞い 主人公が唇に紅を引く一連のシーンのショットの連鎖なんか冴えてるんですけど 全体的には普通の撮り方 普通の語り口です 母の顔の演技が映画全体を支えるような演出 弁護士のカラオケの場とか 面会で農薬心中を息子に指摘される場面などの演出はきわめて凡庸なのですが どうもバランスが悪い 弛緩してるとこがあって退屈になるんですね

退屈を転換するのはいつもジンテの登場で 彼の悪が入った複雑なキャラが推理力を発揮して ゴルフボールや乱暴な遊園地のエピソードを ミステリーへと誘い込みます この辺で観客は乗ってくるのですね それに対してアジョンはちょっと弱いですね それからルンXンの傘おじさんですが

傘おじさんの回想シーンは説明的で全部だめですね 携帯に映ったおじさんから雨の場面へのカットバックもいらないですね 石が飛ぶのだけが よふかしさんじゃないけど面白くて吹き出してしまいました こんな細部は良しですが 松本清張の下手な映画化みたいでいただけません アジョンとの関係が有り得そうもないし 傘おじさんは失敗したマクガフィンであると思うのですが しかしその後にどんでん返しがあり 想定内のエピソードなのでしょう 二つのどんでんで明らかに話の虚実を曖昧にしてしまいます 狙いですね

母物よりはアジョンがファンファタルな「クーリンチェ少年殺人事件」のようなノワール ミステリーを期待したんだけど 最後はやっぱり30分で怒涛の帳尻合わせをして来ましたね 前半の退屈を忘れさせるわけです また単純な母物ではないんだよってわけですわ うまいね 二様の連続どんでんで 母の営為はやってきたことはすべて徒労に終るわけで 観客の期待する母と息子の愛の物語は不透過で不気味な感触を残して 観客は宙吊り状態で取り残されてしまいます

さすがポン・ジュノ 普通には終らないのでありますが どうもこの巧みな構成なのですが ラス30分で帳尻合わせをして 映画の前半を遡行的に反芻納得させて全体を締めてしまう これはやはりちぃとアクロバットで ボクには不満が残りましたね 前の怪獣映画がそうであるように 色んな試行錯誤をしたいのでしょうね 次回作もでも楽しみですね

魅力無く共感も出来ないオバハンの映画に、何故に心が震えるのか?

投稿日

2010/03/25

レビュアー

KASPAR

「わけのわからない不気味なもの」

投稿日

2010/05/03

レビュアー

よふかし

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 秀作である、ということには言をまたない。とてもよく出来た映画。完璧とも言えるかもしれない。そう思いながら、僕は手放しで褒める気持ちにもなれなかった。
『息もできない』という素晴らしい韓国映画を観た直後だったせいかもしれない。それにしても、ポン・ジュノの映画は大好きなのに、なぜだろう? (やっぱりDVDで見直そうか……と思いつつ、その気にならずに結局数ヶ月前の記憶をもとに書いています)
 KASPARさんが、「誰にも感情移入させない」という主旨のことを書いておられて、はっとした。確かに、僕も誰にも共感することなくこの映画を見終えた。それはどうしてだろう? と考えると、この映画に出てくるほとんどの人は、周囲から断絶していて、孤独だった。心を通い合わせているあたたかな関係は描かれなかった。それぞれの思いは、行き違ってしまうか、ぶつかって凄惨な出来事を生んでしまう。そして誰も、この映画を通じて「心を寄せ合う」とか「変わる」ということがなかったように思う。変化や成長を(疑似的に)共通体験してこそ、観る者は共感を持ちうると思うのだが、この映画はそういう共感を拒否しているところがある。僕がこの映画に冷たく、硬質なプロフィールを見てしまうのはそのせいかもしれない。
 唯一、感情移入できそうなのは、もちろん「母」だった。この母親は、僕がよく知っている「母」だ。押しつけがましく世話焼きで、ずかずかと人の部屋に入ってきては何事かを探している、思春期の息子から見ればガサツなことこの上ない、怪物。しかしこの映画では、冒頭に草原で踊る母親の姿を見せつけてしまい、彼女が単なる普通のおばちゃんでないことを宣言してしまう。ラストと連環するこのシーンは、美しいことこの上ないのだが、彼女の内面のまがまがしさを先に見せつけられてしまったような気がして、僕は全編を通じて彼女と距離を置くことになった。
 別の考え。
 いつも書いて恐縮だがやはりパープルローズさんが指摘されている、薬草を切るジョキリという音(ほんのちょっとした手違いが大きな傷を生みそうな不安感)や、流れ出る液体の不気味さ(母と子の異常に湿度の高い関係)など、ひじょうにうまい。もうひとつ付け加えるなら、ポン・ジュノ作品に共通する、「浮遊」だろうか。『吠える犬〜』のナベ、『殺人の追憶』のドロップキック、『グエムル』の怪獣にさらわれる娘……今回は「石」だ。見事な飛び方に、僕はうっとりした。実はいちばん印象に残ったのは、飛ぶ石のシーンだった。
 そのようにポン・ジュノらしさ、細部の見事さにはいつもと変わりない。しかし、『母なる証明』には従来の作品とは違うところがある。『殺人の追憶』の犯人、『グエムル』の怪物は、それぞれ物語の中心に位置するけれども、結局正体は判然としない。中心はいわば「空(くう)」で、その周りをうごめく人間たちのドラマである。この、「わけのわからない不気味なもの」こそ僕にとってのポン・ジュノの最大の魅力だった。
「わけのわからない不気味なもの」があるからこそ、ポン・ジュノの映画はいつも不安に満ちて、それに抗しようとする人間たちのドラマが緊迫感を持っていたと思うのだ。
 しかし、『母なる証明』にはそれがない。謎めいて不気味に思えた事件は、予想通り、母の探偵によって鮮やかに解かれてしまう。ポン・ジュノはここで作風をかえたと言ってもいいとすら思える。映画は美しい形で結末を迎える。うまいと思う。しかし僕はあまり惹きつけられなかった。『殺人の追憶』『グエムル』より落ちる。70点。
 

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