ザ・ウォール

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ぬぁ〜んじゃぁこりゃぁぁ！ 時間返せぇぇ！

爆破解体業者の美形女主人公が
草原にポツンとたたずむ古い建物を壊すため
まずは構造を調べようと暫く気味の悪いアパートに滞在。
爆薬の量を最小限に抑えるため下調べをするのだ。
そこには住民４人がいて・・ほんで罠にかかり死にそうになるわな？

ちょちょちょいっ！肝心な「壁の中」から何も出ないじゃ〜ん!!!
スンゲー地味！「壁だけ見つめたら」虚無感でいっぱい・・
カァ〜 だみだごりゃ・・

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１６人の死体が見つかったコンクリ殺人、その犠牲者でもある狂的な天才建築家が遺した建築物を、解体するために訪れたヒロインに待ち受ける切なく哀しいドラマが展開されるんですが、序盤から館系ホラーファンの食指を動かす餌を上手に振りまいてくれるんですよね。

不気味な存在感を誇るいわく付きの建築物、個性的な住民の登場、古代信仰、幻聴なのか意味深な数え唄、秘密通路に隠し部屋、犬の首無し死体などなど、ヒロインが監禁されるまでの１時間は次の展開がどうなるのか期待でわくわくさせてくれるんですが、が、が、後半失速しますｗ

少年の直情的な恋心を核に描くため、余計なセンチメンタルな雰囲気が帯びてしまいせっかくの不気味で禍々しい展開が横道へそれていきます。
と言うか、この作品はホラーでもサスペンスでもなくこの少年の心の過程を描きたかったんでしょうね。
それも非常に単調な心の動きなんで、わざわざ描く必要性があったのか理解に苦しむんですが。
少年じゃ無く母親を核にした話なら、もっと怪しい作品に仕上がったのにと思えるほど、デボラ・カーラ・アンガーの異彩を放つ存在感は圧倒的でした。

結局終盤でどんでんありーの、意外な人物の登場ありーの、コンクリ殺人の解答がありーの、と終盤で動きがあるものの、前半のテイストが雲散霧消しており中途半端な感は否めませんでした。

見た目も大きくて不気味なマンション。しかも大量殺人が起きた現場。もうこれは怖い作品に仕上がるはず・・・・。

でも期待ほど怖さを感じられない。
「ツールボックス・マーダー」のような殺人鬼が出てくるわけでもなく、幽霊が出て来る訳でもない。

ならばサスペンスにありがちな衝撃の結末を期待するも・・不発・・。

建物の不気味さをアドバンテージとして生かしきれてないのが残念です。

低予算！

　いきなりオープニングから、これは止めてくれや、というような子供のシーン。ホンマに観るの止めようかな、と思いましたが、映画の筋は、そういうところは無かったです。前半は、なんとなく不気味な雰囲気が漂い、かなりドキドキさせられました。うって変わって後半の監禁されてからは、もう一つでした。あと一ひねり、二ひねりしてくれれば、もっと怖い作品になったと思いますが、どうでしょうか。それにしても、ジミー役の男の子は上手かったと思います。それと、ジミーのオカン、これも不気味な雰囲気を出してて、ホラー向きの顔をしてたと思います。

　監禁されて、頭が禿げて目を真っ赤にしたオッサンが、目の前で腕立て伏せ始めたら、ごっついビビると思うんやけどなあ。