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「時をかける少女」の細田守監督が気弱な理系少年の思いも寄らぬひと夏の大冒険を描くSF青春アドベンチャー。ひょんなことから片田舎の大家族と夏休みを過ごすハメになった17歳の少年が、仮想空間に端を発した世界崩壊の危機に立ち向かう姿を家族の絆を軸に迫力のアクション満載で描き出す。天才的な数学の能力を持つ内気な高校2年生、小磯健二。彼は憧れの先輩、夏希から夏休みのアルバイトを頼まれ、彼女の田舎を訪れる。そこに待っていたのは、夏希の親戚家族の個性溢れる面々。この日は、夏希の曾祖母、栄の90歳の誕生日。その祝いの席で、夏希のフィアンセのフリをする、というバイトの中身を初めて知り困惑する健二だったが…。
製作年: |
2009年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日:ドルビーデジタル5.1ch | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPBT18438 | 2010年03月03日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
143枚 | 12人 | 9人 |
収録時間:
115分
字幕:
音声:
日:ドルビーデジタル5.1ch
レイティング:
記番:
VPBT18438
レンタル開始日:
2010年03月03日
在庫枚数
143枚
1位登録者:
12人
2位登録者:
9人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日本語 | 1:リニアPCM/ステレオ/日本語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 3:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPXT7107 | 2013年02月20日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
27枚 | 1人 | 2人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語
音声:
1:リニアPCM/ステレオ/日本語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
3:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
VPXT7107
レンタル開始日:
2013年02月20日
在庫枚数
27枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
2人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日:ドルビーデジタル5.1ch | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPBT18438 | 2010年03月03日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
143枚 | 12人 | 9人 |
収録時間:
115分
字幕:
音声:
日:ドルビーデジタル5.1ch
レイティング:
記番:
VPBT18438
レンタル開始日:
2010年03月03日
在庫枚数
143枚
1位登録者:
12人
2位登録者:
9人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日本語 | 1:リニアPCM/ステレオ/日本語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 3:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPXT7107 | 2013年02月20日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
27枚 | 1人 | 2人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語
音声:
1:リニアPCM/ステレオ/日本語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
3:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
VPXT7107
レンタル開始日:
2013年02月20日
在庫枚数
27枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
2人
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
謎のAI(人口知能)の暴走による世界危機に、田舎の親戚一同が立ち向かうという設定が面白いです。
高校生の健二は、あこがれの先輩夏希にバイトを頼まれ、彼女の田舎である上田市へ。バイトとは、90歳を迎える曽祖母を安心させるために、夏希の婚約者のふりをすることだった。
人間関係の希薄した高校生にとって、27名からなる親戚の遭遇というのは、かなりの脅威とも言えることかもしれません。
ある晩、携帯に届いた謎の数式を何気なく解読したことから端を発し、世界を巻き込む騒動に巻き込まれます。
突っ込みどころも多々ですが、それを上回るバーチャルなOZの世界に引き込まれてしまいました。
バーチャルな世界と田舎の親戚という一見無関係な結びつきが面白く、世界を支配するインターネット内の仮想コミュニティの危機を、日本の田舎の大家族の結束で助けるというギャップ重視の奇想天外なアイデアが素晴らしいと思います。
そして、誰も困難に対して諦めず、結束を疑わず、それを仕切るのが夏希の曽祖母老婆で、アナログの電話で各関係者を励まし、彼女をを中心とする親戚の結束力と、人との繋がりの大切さをアナログパワーで描いているところが勇敢でもあり、面白いです。
主人公がとても世界を救いそうな人物ではなく、アナログパワーに触発された健二の内なる能力が開花し、2つの世界を行き来することで、ぱっとしない子が輝きを放ったところは、見ていてわくわくしました。
のんびりした田舎の青い空と白い雲と朝顔の鉢とが綺麗で、日本の家屋の描き方も綺麗だし、見入ってしまいました。
このレビューは気に入りましたか? 31人の会員が気に入ったと投稿しています
設定、ストーリー展開、人物描写ともまともで、安定している映画だった。「日本アニメ』としては。
しかし、この映画がアニメとして製作される必然性がまったくわからない。仮想空間OZは当然CGアニメとしてしか表現できないだろうが、現実世界の主な舞台である長野県上田市の旧家の屋敷内は実写で表現できない場所ではない。
もし、このストーリーが企画の最初にあったら、絶対実写で撮ることを考えるだろう。日本の夏の風情、山間集落でしか体験できない日の光の移り変わり、旧家の座敷に感じる涼しさと妖しさ、大家族の賑わいの懐かしさ……。こうした情景を実写で撮れないはずはないし、人物の描写だって、より緻密に生き生きとした動きとして描けるはずではないか。逆に、例えば『天然コケッコー』をアニメで撮ったらおもしろいか?
「映画」として観たとき、『サマーウォーズ』は余りにも陳腐で幼く、驚きもストーリー的広がりもなく、予定調和的感動しか感じさせない、はっきり言えば、ちまちまと小さくまとまった、凡庸な作品だ。
健二と夏希の関係もアニメではお約束の「気の強い女の子』と「彼女に恋している小心な男の子」という設定。オタク的恋愛像というか。いい加減こういうのやめましょうよ。
仮想空間OZ(一時話題になったSecond Lifeみたいな。その後Second Lifeってどうなったんでしょうかねぇ)やアバターといった、ネット空間ではすでにほぼ実現されている設定には何の驚きも感じないし、ハッキングAIの暴走事件も「どこかで見たような」ものだし、しかもアメリカ国防総省が絡んでいるって、お前はハリウッド映画か! ハッキングAIとの対決が現実世界の延長でしかないというお粗末さ。
この程度の映画が高い評価を受けていることに、日本映画界は危機感を感じるべきだ。というか、実写映画にもっと金を出せよ! 映画でメシが食えるくらいの産業になってくれ。
結論:観賞対象=高校生以下、または映画をほとんど見ない人、アニメオタク。
少なくともTSUTAYA DISCASで月に4作品以上映画を観ている人で、この映画に感動しちゃうような人は、観る映画の傾向を変えた方がいいと思います。余計なお世話ですが……。
このレビューは気に入りましたか? 26人の会員が気に入ったと投稿しています
これは素晴らしいです!
アニメ映画&邦画ともにそんなに詳しくないんすけど、日本の映画でこれほどのレベルの作品はなかなかないんやないやろか?・・・いや、日本に限らなくてもこのレベルに達してる映画はごくわずかやね♪
惜しむらくは、けっこー子供向けの演出が多かったにもかかわらず、観客の年齢層が(自分も含め)かなり高めやったことかw
□■□■□■□■□
これはもしかしたらとんでもない作品なんかもしれん・・・
リアリティのあるCG技術の進化によってアニメーションと実写映画との差がなくなりつつある最近の映画状況にあって、この作品は最先端のCG技術を駆使しながらもリアリティを求めないっつー方法論をとることで全く新しい映画の表現を生み出してもーてるっすね!
うむ・・・困った・・・。この文章は何をゆーてるかわからんぞ(;^_^A
なんてゆーたらええんやろ?
自分は最近のアニメーション事情について詳しくない(っつーかアニメーション自体に詳しくない)んやけど、今まで観てきたアニメとこの作品は明らかに違ってる感じがすんのよねー
なんつーか、一見手書きのような懐かしさを感じる漫画っぽいアニメーション(これを何てゆーていいんかがわからん!立体的でないっつーたらええんかな?)でありながら、実際は今までに観たことがない最先端の映像が目の前に広がってるというこの凄さ!(多分、これは最先端のCG技術やんね?もしくは手法?)
アニメーション映画の状況に詳しくないんで間違ってるかも知れんけど、この映画を境にアニメーション映画の未来が一気に広がったんちゃうやろか?っつー気がするんすけど・・・違う?
個人的な感覚では、アニメーションの"歴史が動いた"瞬間に出会ったような気がする(-_☆)キラン
※実は、観終わった後に"こういう映像やったら映画館で観る必要は無かったかも?"って思ったんやけど、時間が経つにつれてこの映像を映画館で観て良かったと思えてきて、今は"映画館で観てこその映画"やったと確信してます!
□■□■□■□■□
っつーことで、ここから映画の内容について書きます(やっとかよ!)
オープニング、まず展開されるのは仮想空間OZの説明・・・そのオープニングを非常にアニメーションらしいファンタジックな映像で展開することで、観客にこの作品のストーリーの核ともいえるOZの説明をしつつ、誰もが持ってる子供心を刺激してこれからはじまるファンタジーな展開へのワクワク感を持たせる効果をあげてる♪
そして、さらにはそのすぐ後の展開を高校生の日常風景へと大きく落差をつけることで"実はアニメーションチックなキャラ"と"実は突飛な展開をするストーリー"への観客の感情移入を容易なものにする効果をあげてるのも素晴らしい!
そしてしばらくは、少しだけデフォルメされたキャラと少しだけ大げさな展開でシンプルな青春ストーリーが展開する・・・
決してリアルとはいえないんやけど、そこから伝わってくる繊細な心の動きは間違いなくリアルであって、完全に心を捉えられてもーたっすね♪
もう、そーなってもーたら、そこから展開する終盤の突飛な展開も完全に許せるもんになってて、逆にとっぴやからこそ引き込まれて一気に魅せきられてもーたっすね!(しかもええエピソードとかセリフとかがあいだに入ってくるんよねー)
シンプルな線で描くからこそ表現できる繊細な表情や心の動き、シンプルなストーリー(単純ではない)やからこそ伝えることの出来るテーマ・・・
アニメーションでなければならない・・・アニメーションやからこそ表現できるものがここにあるんやないやろか?
□■□■□■□■□
少し、自分にはこどもっぽ過ぎるなと感じる部分がクライマックスにあったんやけど、基本的には子供(小学生-中学生)に観てもらいたい映画やと思うんで、あれはあれでOKやろね♪
最近観たピクサーの「カールじいさんの空飛ぶ家」も良い映画(77点)やったけど、個人的には断然コッチの方が素晴らしかったっすね!
老若男女全ての人に観てもらいたい傑作アニメーション・・・いやアニメーションという分け方をしなくても傑作の映画なんで、ぜひ皆さん観てみてください!
個人的満足度 86点!
このレビューは気に入りましたか? 26人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
まず印象に残る青空の描写そのままに、健康的なさわやかさと開放感に包まれた秀作だと思います。
『時をかける少女』の細田守監督最新作。
キャラクターの「影なし作画」(考えれば西洋近代美術に影響を与えた浮世絵もそう。省略されデフォルメされた2Dの世界って日本の美の特徴の一つかもしれません)とリアルで細密な背景がきれいで観ていてすがすがしい。
冒頭から出てくる仮想空間「OZ」のデザインが村上隆っぽいが、細田監督は以前村上隆の依頼でルイ・ヴィトンの店頭用アニメの演出した縁があるとのことで納得。
そのポップなアート感は美しく、好きですね。
一応の主人公(主要キャラが複数いる)である健二、数学オリンピック日本代表になり損ねた高校生が、あこがれの先輩の女性の祖母の家にいっしょに行くことで物語は始まります。
彼女の祖母の家・旧家である陣内家のモデルは、上田という土地、よろいかぶとの六文銭の紋から見て、明らかに真田家です。
関ヶ原の合戦の頃、家存続のため、長男信之は徳川方に、父昌幸と次男・真田幸村は豊臣方に付き、少ない兵力でありながら後の二代将軍秀忠軍を足止めにして関が原に間に合わせなかったことで勇名をはせます。
そして真田幸村は大坂夏の陣でもう少しのところで家康をやっつけるほどの活躍をしつつ戦死するわけですが、サマー・ウォーズとは、その「夏の陣」と掛けてあるのでしょうか。
ご先祖様との関係性では、彼らの奮闘は「敗者復活戦」とも読めますね。
このアニメの登場人物はさまざまな形で自らの過去の挫折の「敗者復活戦」そして「弔い合戦」を行います。
この作品、ご指摘のとおり『ウォー・ゲーム』と重なるところがあったり、さまざまな引用、借用を感じさせますが、それでいて細田監督の個性を感じさせ、むしろオリジナルの創造よりも「編集」「アレンジ」によって新たな価値を生み出す、日本文化らしい作品かと思います。
蛇足ながら、この作品でもうひとつ感じるのは「縁」の持つ力と魅力であり、空間を隔てたネットの世界の見も知らぬ者同士の「つながり」、そして時間を隔てたご先祖様から連綿として受けつかれた人の「つながり」、そしてこの家の広間から庭先へとつなぐ「縁側」の広がりと開放感が魅力です。
細田監督はまだ42歳。 宮崎駿監督やジブリとはいろいろあったようですが、日本アニメの新しい世代の確かな台頭として、今後も楽しみに思わせてくれる作品でした。
このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
この映画のテーマは、個人的には、この一言に尽きるような気がしています♪
詳しい内容については、多くのレビュアーの方々が書かれていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
で、TV放映を見ての個人的感想をば。
なんと言ってもパワフルな「陣内栄」おばあちゃんが良いですね! 映画「大誘拐」(1991年)の「柳川とし子」おばあちゃんを彷彿とさせます。
「大誘拐」の「とし子」おばあちゃんも肝が据わってますが、「サマーウォーズ」の「栄」おばあちゃんもなかなかの人物。今まで培ってきた政財界の人脈を駆使して被害を出さないよう電話しまくります。その中で、発する言葉…。それが、
「あんたなら、できる!」
でした。
そして、この言葉は、登場するすべてのキャラに、そして視聴者に向けられているような気がしました。
最初っから諦めていてはダメ。できるんだって“想う”ことの大切さを訴えていたように感じましたね。
あと、個人的に感動したシーンが、
ドイツの男の子のアバターの登場シーン
なんでだろう…。
展開としては、あまりにもありきたりなんだけど…。
予想もしていた展開だったのに…。
な、涙が止まりましぇ〜ん(感涙)。
とにかく、ストーリー展開のテンポも割と良かったですし、物語もある種の爽やかな感じでの大団円で良かったです♪
ただ、個人的な難点を言えば、主人公の「小磯健二」のキャラとしての魅力が少々弱かった点でしょうか。というか、あまりにも「おばあちゃん」のパワフルさが強すぎたと言うべきなのかも(笑)。
どことなくジブリ映画の雰囲気(美術監督がジブリ作品を手掛けた武重洋二さん)も漂わせながら、楽しくて爽快感のあるアニメ作品です。
一度、お試しの程を♪
このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています
サマーウォーズ
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS ※こちらはイメージ画像になります。
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:243件
投稿日
2010/03/02
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
謎のAI(人口知能)の暴走による世界危機に、田舎の親戚一同が立ち向かうという設定が面白いです。
高校生の健二は、あこがれの先輩夏希にバイトを頼まれ、彼女の田舎である上田市へ。バイトとは、90歳を迎える曽祖母を安心させるために、夏希の婚約者のふりをすることだった。
人間関係の希薄した高校生にとって、27名からなる親戚の遭遇というのは、かなりの脅威とも言えることかもしれません。
ある晩、携帯に届いた謎の数式を何気なく解読したことから端を発し、世界を巻き込む騒動に巻き込まれます。
突っ込みどころも多々ですが、それを上回るバーチャルなOZの世界に引き込まれてしまいました。
バーチャルな世界と田舎の親戚という一見無関係な結びつきが面白く、世界を支配するインターネット内の仮想コミュニティの危機を、日本の田舎の大家族の結束で助けるというギャップ重視の奇想天外なアイデアが素晴らしいと思います。
そして、誰も困難に対して諦めず、結束を疑わず、それを仕切るのが夏希の曽祖母老婆で、アナログの電話で各関係者を励まし、彼女をを中心とする親戚の結束力と、人との繋がりの大切さをアナログパワーで描いているところが勇敢でもあり、面白いです。
主人公がとても世界を救いそうな人物ではなく、アナログパワーに触発された健二の内なる能力が開花し、2つの世界を行き来することで、ぱっとしない子が輝きを放ったところは、見ていてわくわくしました。
のんびりした田舎の青い空と白い雲と朝顔の鉢とが綺麗で、日本の家屋の描き方も綺麗だし、見入ってしまいました。
投稿日
2010/03/28
レビュアー
TOSIZO 設定、ストーリー展開、人物描写ともまともで、安定している映画だった。「日本アニメ』としては。
しかし、この映画がアニメとして製作される必然性がまったくわからない。仮想空間OZは当然CGアニメとしてしか表現できないだろうが、現実世界の主な舞台である長野県上田市の旧家の屋敷内は実写で表現できない場所ではない。
もし、このストーリーが企画の最初にあったら、絶対実写で撮ることを考えるだろう。日本の夏の風情、山間集落でしか体験できない日の光の移り変わり、旧家の座敷に感じる涼しさと妖しさ、大家族の賑わいの懐かしさ……。こうした情景を実写で撮れないはずはないし、人物の描写だって、より緻密に生き生きとした動きとして描けるはずではないか。逆に、例えば『天然コケッコー』をアニメで撮ったらおもしろいか?
「映画」として観たとき、『サマーウォーズ』は余りにも陳腐で幼く、驚きもストーリー的広がりもなく、予定調和的感動しか感じさせない、はっきり言えば、ちまちまと小さくまとまった、凡庸な作品だ。
健二と夏希の関係もアニメではお約束の「気の強い女の子』と「彼女に恋している小心な男の子」という設定。オタク的恋愛像というか。いい加減こういうのやめましょうよ。
仮想空間OZ(一時話題になったSecond Lifeみたいな。その後Second Lifeってどうなったんでしょうかねぇ)やアバターといった、ネット空間ではすでにほぼ実現されている設定には何の驚きも感じないし、ハッキングAIの暴走事件も「どこかで見たような」ものだし、しかもアメリカ国防総省が絡んでいるって、お前はハリウッド映画か! ハッキングAIとの対決が現実世界の延長でしかないというお粗末さ。
この程度の映画が高い評価を受けていることに、日本映画界は危機感を感じるべきだ。というか、実写映画にもっと金を出せよ! 映画でメシが食えるくらいの産業になってくれ。
結論:観賞対象=高校生以下、または映画をほとんど見ない人、アニメオタク。
少なくともTSUTAYA DISCASで月に4作品以上映画を観ている人で、この映画に感動しちゃうような人は、観る映画の傾向を変えた方がいいと思います。余計なお世話ですが……。
投稿日
2010/01/26
レビュアー
KASPARこれは素晴らしいです!
アニメ映画&邦画ともにそんなに詳しくないんすけど、日本の映画でこれほどのレベルの作品はなかなかないんやないやろか?・・・いや、日本に限らなくてもこのレベルに達してる映画はごくわずかやね♪
惜しむらくは、けっこー子供向けの演出が多かったにもかかわらず、観客の年齢層が(自分も含め)かなり高めやったことかw
□■□■□■□■□
これはもしかしたらとんでもない作品なんかもしれん・・・
リアリティのあるCG技術の進化によってアニメーションと実写映画との差がなくなりつつある最近の映画状況にあって、この作品は最先端のCG技術を駆使しながらもリアリティを求めないっつー方法論をとることで全く新しい映画の表現を生み出してもーてるっすね!
うむ・・・困った・・・。この文章は何をゆーてるかわからんぞ(;^_^A
なんてゆーたらええんやろ?
自分は最近のアニメーション事情について詳しくない(っつーかアニメーション自体に詳しくない)んやけど、今まで観てきたアニメとこの作品は明らかに違ってる感じがすんのよねー
なんつーか、一見手書きのような懐かしさを感じる漫画っぽいアニメーション(これを何てゆーていいんかがわからん!立体的でないっつーたらええんかな?)でありながら、実際は今までに観たことがない最先端の映像が目の前に広がってるというこの凄さ!(多分、これは最先端のCG技術やんね?もしくは手法?)
アニメーション映画の状況に詳しくないんで間違ってるかも知れんけど、この映画を境にアニメーション映画の未来が一気に広がったんちゃうやろか?っつー気がするんすけど・・・違う?
個人的な感覚では、アニメーションの"歴史が動いた"瞬間に出会ったような気がする(-_☆)キラン
※実は、観終わった後に"こういう映像やったら映画館で観る必要は無かったかも?"って思ったんやけど、時間が経つにつれてこの映像を映画館で観て良かったと思えてきて、今は"映画館で観てこその映画"やったと確信してます!
□■□■□■□■□
っつーことで、ここから映画の内容について書きます(やっとかよ!)
オープニング、まず展開されるのは仮想空間OZの説明・・・そのオープニングを非常にアニメーションらしいファンタジックな映像で展開することで、観客にこの作品のストーリーの核ともいえるOZの説明をしつつ、誰もが持ってる子供心を刺激してこれからはじまるファンタジーな展開へのワクワク感を持たせる効果をあげてる♪
そして、さらにはそのすぐ後の展開を高校生の日常風景へと大きく落差をつけることで"実はアニメーションチックなキャラ"と"実は突飛な展開をするストーリー"への観客の感情移入を容易なものにする効果をあげてるのも素晴らしい!
そしてしばらくは、少しだけデフォルメされたキャラと少しだけ大げさな展開でシンプルな青春ストーリーが展開する・・・
決してリアルとはいえないんやけど、そこから伝わってくる繊細な心の動きは間違いなくリアルであって、完全に心を捉えられてもーたっすね♪
もう、そーなってもーたら、そこから展開する終盤の突飛な展開も完全に許せるもんになってて、逆にとっぴやからこそ引き込まれて一気に魅せきられてもーたっすね!(しかもええエピソードとかセリフとかがあいだに入ってくるんよねー)
シンプルな線で描くからこそ表現できる繊細な表情や心の動き、シンプルなストーリー(単純ではない)やからこそ伝えることの出来るテーマ・・・
アニメーションでなければならない・・・アニメーションやからこそ表現できるものがここにあるんやないやろか?
□■□■□■□■□
少し、自分にはこどもっぽ過ぎるなと感じる部分がクライマックスにあったんやけど、基本的には子供(小学生-中学生)に観てもらいたい映画やと思うんで、あれはあれでOKやろね♪
最近観たピクサーの「カールじいさんの空飛ぶ家」も良い映画(77点)やったけど、個人的には断然コッチの方が素晴らしかったっすね!
老若男女全ての人に観てもらいたい傑作アニメーション・・・いやアニメーションという分け方をしなくても傑作の映画なんで、ぜひ皆さん観てみてください!
個人的満足度 86点!
投稿日
2010/04/01
レビュアー
ロキュータス※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
まず印象に残る青空の描写そのままに、健康的なさわやかさと開放感に包まれた秀作だと思います。
『時をかける少女』の細田守監督最新作。
キャラクターの「影なし作画」(考えれば西洋近代美術に影響を与えた浮世絵もそう。省略されデフォルメされた2Dの世界って日本の美の特徴の一つかもしれません)とリアルで細密な背景がきれいで観ていてすがすがしい。
冒頭から出てくる仮想空間「OZ」のデザインが村上隆っぽいが、細田監督は以前村上隆の依頼でルイ・ヴィトンの店頭用アニメの演出した縁があるとのことで納得。
そのポップなアート感は美しく、好きですね。
一応の主人公(主要キャラが複数いる)である健二、数学オリンピック日本代表になり損ねた高校生が、あこがれの先輩の女性の祖母の家にいっしょに行くことで物語は始まります。
彼女の祖母の家・旧家である陣内家のモデルは、上田という土地、よろいかぶとの六文銭の紋から見て、明らかに真田家です。
関ヶ原の合戦の頃、家存続のため、長男信之は徳川方に、父昌幸と次男・真田幸村は豊臣方に付き、少ない兵力でありながら後の二代将軍秀忠軍を足止めにして関が原に間に合わせなかったことで勇名をはせます。
そして真田幸村は大坂夏の陣でもう少しのところで家康をやっつけるほどの活躍をしつつ戦死するわけですが、サマー・ウォーズとは、その「夏の陣」と掛けてあるのでしょうか。
ご先祖様との関係性では、彼らの奮闘は「敗者復活戦」とも読めますね。
このアニメの登場人物はさまざまな形で自らの過去の挫折の「敗者復活戦」そして「弔い合戦」を行います。
この作品、ご指摘のとおり『ウォー・ゲーム』と重なるところがあったり、さまざまな引用、借用を感じさせますが、それでいて細田監督の個性を感じさせ、むしろオリジナルの創造よりも「編集」「アレンジ」によって新たな価値を生み出す、日本文化らしい作品かと思います。
蛇足ながら、この作品でもうひとつ感じるのは「縁」の持つ力と魅力であり、空間を隔てたネットの世界の見も知らぬ者同士の「つながり」、そして時間を隔てたご先祖様から連綿として受けつかれた人の「つながり」、そしてこの家の広間から庭先へとつなぐ「縁側」の広がりと開放感が魅力です。
細田監督はまだ42歳。 宮崎駿監督やジブリとはいろいろあったようですが、日本アニメの新しい世代の確かな台頭として、今後も楽しみに思わせてくれる作品でした。
投稿日
2010/08/08
レビュアー
黒猫と白猫※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
この映画のテーマは、個人的には、この一言に尽きるような気がしています♪
詳しい内容については、多くのレビュアーの方々が書かれていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
で、TV放映を見ての個人的感想をば。
なんと言ってもパワフルな「陣内栄」おばあちゃんが良いですね! 映画「大誘拐」(1991年)の「柳川とし子」おばあちゃんを彷彿とさせます。
「大誘拐」の「とし子」おばあちゃんも肝が据わってますが、「サマーウォーズ」の「栄」おばあちゃんもなかなかの人物。今まで培ってきた政財界の人脈を駆使して被害を出さないよう電話しまくります。その中で、発する言葉…。それが、
「あんたなら、できる!」
でした。
そして、この言葉は、登場するすべてのキャラに、そして視聴者に向けられているような気がしました。
最初っから諦めていてはダメ。できるんだって“想う”ことの大切さを訴えていたように感じましたね。
あと、個人的に感動したシーンが、
ドイツの男の子のアバターの登場シーン
なんでだろう…。
展開としては、あまりにもありきたりなんだけど…。
予想もしていた展開だったのに…。
な、涙が止まりましぇ〜ん(感涙)。
とにかく、ストーリー展開のテンポも割と良かったですし、物語もある種の爽やかな感じでの大団円で良かったです♪
ただ、個人的な難点を言えば、主人公の「小磯健二」のキャラとしての魅力が少々弱かった点でしょうか。というか、あまりにも「おばあちゃん」のパワフルさが強すぎたと言うべきなのかも(笑)。
どことなくジブリ映画の雰囲気(美術監督がジブリ作品を手掛けた武重洋二さん)も漂わせながら、楽しくて爽快感のあるアニメ作品です。
一度、お試しの程を♪