ホースメン

黙示録に見立て連続猟奇殺人、刑事を翻弄するレクター博士ばりのサイコキラー・・・あれ？予想してた内容と本編は全く違うんですが・・

イントロのサスペンススリラーじゃなく単にドラマのカテゴリーで良かったんじゃ。
一切ドキドキハラハラしませんし、正直あの登場人物のカット数の多さを観れば誰だって犯人に察しが付きますから。

大体チャン・ツィイーの役どころが意味不明なんですね。
デニス・クエイドを翻弄するってイントロは間違いでしょ。
単に意味不明な言葉を投げかけるだけで知力を振り絞った頭脳戦や心理戦は全くナッシング。
謎解きの面白さもありませんので、何が見どころなのか困る内容です。

所謂動機も今更って感じで脱力感が・・・。
現実のニュースを賑わす子殺しの衝撃が大きく、この犯人達の言い分が甘ちゃん過ぎて突っ込む事も面倒くさい内容でした。

ツィイーちゃん
あなたは誰よりも美しい・・
だが、その美しき瞳の輝きが悲劇を呼ぶ！
貴女は死をも司るのか！？

非情な赤い落書き地獄・・
悪夢に怯える刑事よ、天女の熱き心の叫びを聞くのだぁ〜！！

個人的に大好きな連続殺人鬼もの。
トップスターは出演していないものの実力派の俳優陣と深みのある映像、演出、不気味な雰囲気はよかった。
犯人の一人は予告などで承知の通りなので、動機は？共犯者は？というサスペンスが見もの。

ただ動機は個人的にはかなり残念でした。
もっと異常性のある動機で最後まで不気味に突っ走って欲しかったです。
チャン・ツィーはモンスターと言われながら存在感が薄くて消化不良でした。

なかなかいい雰囲気だっただけに、ちょっと残念な作品でした。

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　公開時のコピーは「美しき殺人鬼の罠に、世界が堕ちる」という大層なものでした。最近、『パッセンジャーズ』『ストレンジャーズ』『シャッフル』など女優メインのスリラーが流行っているので、チャン・ツィイーを前面に打ち出しているのかもしれませんが、これはやや実際の映画からは外れている感じがします。
　というのは（以下犯人も含めて重大なネタバレあり）

　チャン・ツィイーはこれ、脇役ですね（苦笑）。最初のほうで捕まって、あとは大した役割はないです。謎めいたことは言いますが、イントロダクションにあるようには、別に翻弄していないんじゃないかな。
　主人公はデニス・クエイド演じるむさい刑事のおっさん一人の映画ですね。ツィイーが捕まったのに、まだ殺人が起きるというのは、複数犯だから（あれま当たり前？）。その犯人グループの素性も、ネット経由のつながりで「ああそうですか」というくらいのもの。黙示録の四騎士（だからホースメン）になぞらえるほどの連中ではないし、その割に殺し方が妙にリキが入って、サディスティックで、あの犯人像と動機には似つかわしくないんです。衝撃やサスペンスは、ほとんどありませんが、寒そうな町の雰囲気だけは悪くないかな。
　別にまあ。15点。

　さあて、いったい何て書き出したらいいものか・・・とにかくパープルローズさんのレビューで、いちおう“心の準備”ってやつをしていたので何とか目の前の卓袱台は無事だったけど・・・だいたい、予告編も観てみたけど、完璧な誇大広告やん！
　ホンマ、いかにもデニス・クエイドとチャン・ツィイーの息詰まる駆け引きが描かれてそうな煽りをしていたけど、じっさい観てるこっちが行き詰ってもたわっ！！
　チャン・ツィイーの役どころ、アメリカ人夫婦の養女（そもそも何歳の設定？）なんていう無理やりな設定になっていたから、いちおう彼女の為の役なのかもしれないけど、その中身って、まだ無名の女優がチャレンジして注目を浴びるためのものとちがう？裏を返せばパープルローズさんもおっしゃっていたように、チャン・ツィイーのハリウッドでのランクってたかだかこんな程度ってこと？それはそうと、彼女の父親役、ピーター・ストーメアやん。仮にもルシファーやぞ！！そんな程度の役どころでええのか？
　で、こういうことも作品そのものが面白けりゃ、まあ不問に出来るくらいのことなんだけど、肝心の本編が、やたらと既視感漂う中途半端なストーリーで、はっきり言って面白くない。
　犯人の置かれている境遇も、ある種の問題提起をしているつもりなのかもしれないけど、いかんせん面白くないので、シンクロしてこない。
　真夜中に観たんで、とにかく睡魔と闘うのに必死でした。
　残念無念。