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キャデラック・レコード

キャデラック・レコードの画像・ジャケット写真

キャデラック・レコード / エイドリアン・ブロディ

全体の平均評価点:(5点満点)

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旧作

ジャンル :

「キャデラック・レコード」 の解説・あらすじ・ストーリー

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旧作

解説・ストーリー

50年代から60年代に実在したシカゴの伝説的ブルース・レーベル“チェス・レコード”の盛衰を描く音楽ドラマ。まだ人種差別の根強かった時代に、ポーランド系移民レナード・チェスが黒人ミュージシャン売り出し、時代を切り開いていくさまを、マディ・ウォーターズ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズら所属アーティストたちとの交流を軸に描き出す。1947年、シカゴ。ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェスの経営するクラブでは黒人ミュージシャンたちがライブ演奏を行っていた。チェスはその中の一人、マディ・ウォーターズにレコーディングの話を持ちかける。やがてその歌声はラジオからも流れ始め、ヒットチャートを駆け上がっていった。

「キャデラック・レコード」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

アメリカ

原題:

CADILLAC RECORDS

「キャデラック・レコード」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

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プレデターズ

戦場のピアニスト

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション

マイケル・ジャクソン:トリビュート

ユーザーレビュー:21件

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1〜 5件 / 全21件

ブラックパワーが漲ってます

投稿日:2010/02/09 レビュアー:まりもってぃ

1947年シカゴのサウスサイドで小さなバーを経営する
ポーランド系移民のレナード・チェスが立ち上げた
ブルース・レーベル「チェス・レコード」。
ストーンズ、ビートルズ、レッドツェッペリン、クラプトンなどに
多大なる影響を与えたのも(パクリ疑惑まで!)
このチェス・レコードが世に送り出したブルース音楽でした。
そんなチェス・レコードの盛衰を描いたのがこの作品です。
「チェス・レコード」の話なのに
何故タイトルが「キャデラック・レコード」かというのは
所属アーティストは成功すると報酬とは別に
ピッカピカのキャデラックをレナードから与えられたからです。

ですが、よくありがちな成功物語とは一線を画しており、
運転手以外の黒人は白人と同じ車に乗ることが許されなかったことや
ライブで黒人と白人の席がしっかり区分されていたことなど、
人種差別問題もしっかりと描かれていました。
特にウォルターが警察からニガーと言いがかりをつけられ
暴行を受けるシーンにはあまりの理不尽さに憤りを感じるほどでした。

レナードは白人でしたが、移民であることと
前職が差別されやすい職業であったためか、
黒人に対するそういった偏見などは皆無なのが嬉しかったです。
なのに取り分をめぐっての仲間割れ…。
お金が絡むとどうして人間ってこうなってしまうのだろう。
お互いの存在があってこその結果なのに。
音楽の才能とマネージメントのスキルは全く別物なのになぁ。。


第52回グラミー賞6冠の快挙を成し遂げた世界の歌姫ビヨンセ。
本作をレンタルしたきっかけもビヨンセ見たさでしたが、
出番は本編が始まって1時間過ぎてから。。

しかしビヨンセがいざ現われるとそれまで男臭かった雰囲気が一転して、
辺り一面がパッと華やかになるから凄い。
そんなビヨンセが演じるのはエタ・ジェイムズ。
全身全霊で歌い上げるビヨンセの姿は鳥肌ものでした!
昨年1月オバマ大統領就任祝賀パーティーで
ビヨンセが歌ったのもエタ・ジェイムズの名曲「At Last」だそう。
今回制作総指揮にも名を連ねるビヨンセですが、
この作品への思い入れは相当なもので、
麻薬常用者であったエタ・ジェイムズを演じるにあたって
ニューヨークにあるリハビリ施設を訪れ、
患者たちと数日過ごし役作りに励んだそうです。
また出演料のかなりをその施設に寄付したそうです。
麻薬に溺れるエタはあまりに痛々しくて見るのが辛くなる程でした。
麻薬に手を出すことは決して良いことではないけれど
そうせずにはいられない重い何かを背負っているものなのだと
深く考えさせられました。

レナード・チェスを演じたエイドリアン・ブロディ。
私の中では『戦場のピアニスト』『ジャケット』での繊細な印象が残っていて
今回のハングリー精神溢れる役どころがとても新鮮に映りました。
マディ・ウォーターズを演じたジェフリー・ライト。
抜群の存在感に加えてとても歌が巧いことに驚きました。
そして歌う姿が妙にセクシーなのです。
彼の歌うオープニング「I'm A Man」が最高で、
のっけからアゲアゲな気分にさせられます。
ハウリン・ウルフを演じたイーモン・ウォーカーが歌う
「Smokestack Lightin」も迫力の凄いこと!
そしてチャック・ベリーを演じたモス・デフも
アーティストの本領を発揮していました。
リトル・ウォルターを演じたコロンバス・ショートの
影のある演技も光ってました。
ハーモニカは実際には演奏していないようですね。

もぅとにかく黒人パワー溢れる渾身の一作です。
音楽ファンは必見ですよ!
サントラは絶対ゲットします♪

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

その後に多大な影響を残したレーベル「チェスレコード」のお話

投稿日:2010/04/21 レビュアー:MM3

チェスレコードを立ち上げた
レナードチェスのお話かと思ったら
そこはメインではなく、
チェスレコードの立ち上げと
関わったアーティストとの交流がメインでした。

R&Bとかソウルとかにウトく
見る前は最後まで見れるか心配でしたが、
そんな心配はよそに、
意外に楽しく見れました。

レナードチェスという人物も
「希望と野望を持った推進力満々のグイグイキャラ」
のように、演出にわざとらしい感じが無く、
私がぜんぜんレナードを知らなかったせいもあり、
見るまますんなりレナードという人物をイメージできました。

もしかしたらその分野に詳しい人が見たら
???な部分があったりするのかもしれませんが・・・・

音楽もなかなかよかったし、
ストーリーもすんなり受け止められたし、
映画として楽しめたので
よかったと思います。

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キャデラックが行ったり来たり  ネタバレ

投稿日:2010/02/01 レビュアー:花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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レコード会社と黒人歌手といえば『ドリームガールズ』を思い出し、余り好きでなかったので、あまり期待してなかったのです。シチュエーションはどうしても似ていますが、個人的にははるかにこの『キャデラック・レコード』の方が面白いと思います。

プランテーションの黒人労働者だった姿から、キャデラックを操るベストセラー歌手へ、駆け上がる経過、ご他聞にもれず女と酒・薬に溺れる。それぞれの抱える孤独や家族の葛藤。
上手くそういった話が流れていくのと共に、
ポーランド移民の経営者と黒人歌手が作り上げたステージに白人のファンが群がり、人種差別の横行する町に変化が生まれたこと。
ロックやポップスの誕生に大きな影響を与えた事などが分かり、興味深いです。

私は誰も名前さえ知らなかったのですが
マディ・ウォーターに憧れて、「ローリング・ストーンズ」がその曲からバンド名を命名していたり、ミシェル・オバマの踊った「at last」が、ビヨンセ演じるエタ・ジェイムスの歌だったというのはさすがで、チェスレコードのすごかったのが分かりますね。(先日、LOSTの特典で見たフラッシュフォワードでも、結婚式の曲がそれだったって会話が出てきます)

中でもハーモニカ奏者のウォルター役のコロンバス・ショートは魅力的でした。

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キャデラックは富の象徴

投稿日:2010/06/14 レビュアー:こうさま

評価75点(100点満点)
時代は1950年代のシカゴ、未だ人種差別が強烈に残っている時代の音楽界にスポットをあてた作品で、ブルース音楽からロックミュージックへと変ってゆくアメリカの音楽史といってもいいだろう。ポーランド系移民の野心家でチェスレコードの創始者レナード・チェスが黒人音楽を発掘し世に広めてゆく成功の軌跡とその内幕がなかなか興味深いところ。彼は反人種差別主義者のようで、その所属ミュージシャンを売り出すために、汚い手段も辞さないというやり手、曲が売れると歌手は有名になりレナードは金持ちになるという図式でこれは現代の手法の基礎となっているのだろうか。
「富の象徴」であるキャデラックを気前よく買い与えるが、実際にはかなりの搾取を行っていたのだろう。でもある意味、音楽を通じて、彼が黒人のために扉をあけてやったのも事実で、その点では評価されるべき人物であろう。リトル・ウォーター、エタ・ジェイムス、ハウリン・ウルフ、ウィリー・ディクソン、チヤック・ベリーなんてアメリカ音楽史で殿堂入りした歌手が登場し、それぞれの光と闇、成功への軌跡と葛藤をみせてくれるが、ちよっとその辺りの深さが伝わってこないのが残念なところでもある。ビヨンセ扮するエタ・ジェイムスの最後のレコーディングシーンは感動的、そして時代はプレスリーへ移ってゆくのだ。

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ブルースに抱かれる ネタバレ

投稿日:2010/02/08 レビュアー:ひろぼう

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私は音楽にうといのでブルースもR&Bも区別が付きませんが、その温さがよい方に働いたのでしょうか、とても面白く観賞できました。

お話はイントロにある通りで、成功の報酬に印税とは別にキャデラックを与えることから付けられたであろう題名。キャデラックが当時は富の象徴だったのでしょうか、それとも白人への分かり易い見返しとしてでかくて豪華な車を乗り回したかったのか。案外、レーベルの創設者チェスの好みなだけなのかもしれません。
チェスはミュージシャンの評判を聞き、売れそうだと思うとスカウト。過酷な労働から抜け出したい一心の黒人ミュージシャン達は、チェスを『白人の父親』と呼び信頼関係を築こうとします。ラジオのDJに袖の下を渡し曲を流してもらい、メディアの露出が増えレコードが売れると、新型のキャデラックを与えられる黒人たちは、ご褒美をもらう子供のようです。

いくら有名になっても根深く残るのが差別で、当時の、白人たちとの住み分けを強要する制度はにわかに信じがたいほど。その垣根を音楽は越えようとするのですが、頑迷な差別意識は黒人たちを痛めつけ、その憂さ晴らしにと酒やドラッグに手を出してしまうのでしょう。

物語はレーベルの盛衰にミュージシャンの栄光と挫折を絡め、事実に基づいて語られていきます。
彼らミュージシャンたちが残したリズムがロックンロールへと、過酷な労働と踏みにじられる人権から生まれた深い悲しみとそれゆえの愛情と反骨精神は、今も受け継がれると伝えるのでした。
家族ぐるみの有限会社みたいなレーベルは行き詰まり、売れ筋に頼らざるを得なくなりはするが、そのブルースの音色は消え去ることは決してないと伝えるのでした。
今宵の一時をブルースに抱かれ、過去に思いを馳せるにはぴったりの作品でした。

エイドリアン・ブロディはその風貌から、根っからの善人ではないが決して悪人ではないという胡散臭さがピッタリ。ビヨンセは単純に綺麗だと思いました。★3+

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キャデラック・レコード

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投稿日

2010/02/09

レビュアー

まりもってぃ

1947年シカゴのサウスサイドで小さなバーを経営する
ポーランド系移民のレナード・チェスが立ち上げた
ブルース・レーベル「チェス・レコード」。
ストーンズ、ビートルズ、レッドツェッペリン、クラプトンなどに
多大なる影響を与えたのも(パクリ疑惑まで!)
このチェス・レコードが世に送り出したブルース音楽でした。
そんなチェス・レコードの盛衰を描いたのがこの作品です。
「チェス・レコード」の話なのに
何故タイトルが「キャデラック・レコード」かというのは
所属アーティストは成功すると報酬とは別に
ピッカピカのキャデラックをレナードから与えられたからです。

ですが、よくありがちな成功物語とは一線を画しており、
運転手以外の黒人は白人と同じ車に乗ることが許されなかったことや
ライブで黒人と白人の席がしっかり区分されていたことなど、
人種差別問題もしっかりと描かれていました。
特にウォルターが警察からニガーと言いがかりをつけられ
暴行を受けるシーンにはあまりの理不尽さに憤りを感じるほどでした。

レナードは白人でしたが、移民であることと
前職が差別されやすい職業であったためか、
黒人に対するそういった偏見などは皆無なのが嬉しかったです。
なのに取り分をめぐっての仲間割れ…。
お金が絡むとどうして人間ってこうなってしまうのだろう。
お互いの存在があってこその結果なのに。
音楽の才能とマネージメントのスキルは全く別物なのになぁ。。


第52回グラミー賞6冠の快挙を成し遂げた世界の歌姫ビヨンセ。
本作をレンタルしたきっかけもビヨンセ見たさでしたが、
出番は本編が始まって1時間過ぎてから。。

しかしビヨンセがいざ現われるとそれまで男臭かった雰囲気が一転して、
辺り一面がパッと華やかになるから凄い。
そんなビヨンセが演じるのはエタ・ジェイムズ。
全身全霊で歌い上げるビヨンセの姿は鳥肌ものでした!
昨年1月オバマ大統領就任祝賀パーティーで
ビヨンセが歌ったのもエタ・ジェイムズの名曲「At Last」だそう。
今回制作総指揮にも名を連ねるビヨンセですが、
この作品への思い入れは相当なもので、
麻薬常用者であったエタ・ジェイムズを演じるにあたって
ニューヨークにあるリハビリ施設を訪れ、
患者たちと数日過ごし役作りに励んだそうです。
また出演料のかなりをその施設に寄付したそうです。
麻薬に溺れるエタはあまりに痛々しくて見るのが辛くなる程でした。
麻薬に手を出すことは決して良いことではないけれど
そうせずにはいられない重い何かを背負っているものなのだと
深く考えさせられました。

レナード・チェスを演じたエイドリアン・ブロディ。
私の中では『戦場のピアニスト』『ジャケット』での繊細な印象が残っていて
今回のハングリー精神溢れる役どころがとても新鮮に映りました。
マディ・ウォーターズを演じたジェフリー・ライト。
抜群の存在感に加えてとても歌が巧いことに驚きました。
そして歌う姿が妙にセクシーなのです。
彼の歌うオープニング「I'm A Man」が最高で、
のっけからアゲアゲな気分にさせられます。
ハウリン・ウルフを演じたイーモン・ウォーカーが歌う
「Smokestack Lightin」も迫力の凄いこと!
そしてチャック・ベリーを演じたモス・デフも
アーティストの本領を発揮していました。
リトル・ウォルターを演じたコロンバス・ショートの
影のある演技も光ってました。
ハーモニカは実際には演奏していないようですね。

もぅとにかく黒人パワー溢れる渾身の一作です。
音楽ファンは必見ですよ!
サントラは絶対ゲットします♪

その後に多大な影響を残したレーベル「チェスレコード」のお話

投稿日

2010/04/21

レビュアー

MM3

チェスレコードを立ち上げた
レナードチェスのお話かと思ったら
そこはメインではなく、
チェスレコードの立ち上げと
関わったアーティストとの交流がメインでした。

R&Bとかソウルとかにウトく
見る前は最後まで見れるか心配でしたが、
そんな心配はよそに、
意外に楽しく見れました。

レナードチェスという人物も
「希望と野望を持った推進力満々のグイグイキャラ」
のように、演出にわざとらしい感じが無く、
私がぜんぜんレナードを知らなかったせいもあり、
見るまますんなりレナードという人物をイメージできました。

もしかしたらその分野に詳しい人が見たら
???な部分があったりするのかもしれませんが・・・・

音楽もなかなかよかったし、
ストーリーもすんなり受け止められたし、
映画として楽しめたので
よかったと思います。

キャデラックが行ったり来たり 

投稿日

2010/02/01

レビュアー

花ちゃん

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レコード会社と黒人歌手といえば『ドリームガールズ』を思い出し、余り好きでなかったので、あまり期待してなかったのです。シチュエーションはどうしても似ていますが、個人的にははるかにこの『キャデラック・レコード』の方が面白いと思います。

プランテーションの黒人労働者だった姿から、キャデラックを操るベストセラー歌手へ、駆け上がる経過、ご他聞にもれず女と酒・薬に溺れる。それぞれの抱える孤独や家族の葛藤。
上手くそういった話が流れていくのと共に、
ポーランド移民の経営者と黒人歌手が作り上げたステージに白人のファンが群がり、人種差別の横行する町に変化が生まれたこと。
ロックやポップスの誕生に大きな影響を与えた事などが分かり、興味深いです。

私は誰も名前さえ知らなかったのですが
マディ・ウォーターに憧れて、「ローリング・ストーンズ」がその曲からバンド名を命名していたり、ミシェル・オバマの踊った「at last」が、ビヨンセ演じるエタ・ジェイムスの歌だったというのはさすがで、チェスレコードのすごかったのが分かりますね。(先日、LOSTの特典で見たフラッシュフォワードでも、結婚式の曲がそれだったって会話が出てきます)

中でもハーモニカ奏者のウォルター役のコロンバス・ショートは魅力的でした。

キャデラックは富の象徴

投稿日

2010/06/14

レビュアー

こうさま

評価75点(100点満点)
時代は1950年代のシカゴ、未だ人種差別が強烈に残っている時代の音楽界にスポットをあてた作品で、ブルース音楽からロックミュージックへと変ってゆくアメリカの音楽史といってもいいだろう。ポーランド系移民の野心家でチェスレコードの創始者レナード・チェスが黒人音楽を発掘し世に広めてゆく成功の軌跡とその内幕がなかなか興味深いところ。彼は反人種差別主義者のようで、その所属ミュージシャンを売り出すために、汚い手段も辞さないというやり手、曲が売れると歌手は有名になりレナードは金持ちになるという図式でこれは現代の手法の基礎となっているのだろうか。
「富の象徴」であるキャデラックを気前よく買い与えるが、実際にはかなりの搾取を行っていたのだろう。でもある意味、音楽を通じて、彼が黒人のために扉をあけてやったのも事実で、その点では評価されるべき人物であろう。リトル・ウォーター、エタ・ジェイムス、ハウリン・ウルフ、ウィリー・ディクソン、チヤック・ベリーなんてアメリカ音楽史で殿堂入りした歌手が登場し、それぞれの光と闇、成功への軌跡と葛藤をみせてくれるが、ちよっとその辺りの深さが伝わってこないのが残念なところでもある。ビヨンセ扮するエタ・ジェイムスの最後のレコーディングシーンは感動的、そして時代はプレスリーへ移ってゆくのだ。

ブルースに抱かれる

投稿日

2010/02/08

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ひろぼう

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私は音楽にうといのでブルースもR&Bも区別が付きませんが、その温さがよい方に働いたのでしょうか、とても面白く観賞できました。

お話はイントロにある通りで、成功の報酬に印税とは別にキャデラックを与えることから付けられたであろう題名。キャデラックが当時は富の象徴だったのでしょうか、それとも白人への分かり易い見返しとしてでかくて豪華な車を乗り回したかったのか。案外、レーベルの創設者チェスの好みなだけなのかもしれません。
チェスはミュージシャンの評判を聞き、売れそうだと思うとスカウト。過酷な労働から抜け出したい一心の黒人ミュージシャン達は、チェスを『白人の父親』と呼び信頼関係を築こうとします。ラジオのDJに袖の下を渡し曲を流してもらい、メディアの露出が増えレコードが売れると、新型のキャデラックを与えられる黒人たちは、ご褒美をもらう子供のようです。

いくら有名になっても根深く残るのが差別で、当時の、白人たちとの住み分けを強要する制度はにわかに信じがたいほど。その垣根を音楽は越えようとするのですが、頑迷な差別意識は黒人たちを痛めつけ、その憂さ晴らしにと酒やドラッグに手を出してしまうのでしょう。

物語はレーベルの盛衰にミュージシャンの栄光と挫折を絡め、事実に基づいて語られていきます。
彼らミュージシャンたちが残したリズムがロックンロールへと、過酷な労働と踏みにじられる人権から生まれた深い悲しみとそれゆえの愛情と反骨精神は、今も受け継がれると伝えるのでした。
家族ぐるみの有限会社みたいなレーベルは行き詰まり、売れ筋に頼らざるを得なくなりはするが、そのブルースの音色は消え去ることは決してないと伝えるのでした。
今宵の一時をブルースに抱かれ、過去に思いを馳せるにはぴったりの作品でした。

エイドリアン・ブロディはその風貌から、根っからの善人ではないが決して悪人ではないという胡散臭さがピッタリ。ビヨンセは単純に綺麗だと思いました。★3+

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