アルファベット・キラー

１９７０年代のアメリカで実際に起きた少女連続殺人事件（未解決）をベースに、『クライモリ』コンビにマイケル・アイアンサイドやティモシー・ハットン等の渋めの役者が脇を固めるサスペンススリラーです。

個人的には『この物語は実際に起きた事件を・・・』のテロップを観た途端、”どうせドラマ部分を強調するがためにメリハリの無い展開が待ってるんやろ”・・ってテンションが下がるタイプなんですよね。

この予感は本作でも近からず遠からずってな塩梅で、ひたすら精神疾患を抱える女刑事の脆くも崩れていく精神面を描写し続けます。
幻聴、幻覚に襲われる彼女は徐々に精神に変調をきたすんですが、幻覚の中に現れる少女の幽霊の画ヅラだけ観るとオカルト映画を観てる錯覚に陥ります。

個人的には鬱的な描写が延々続く映画でも我慢強く観賞出来るタイプなんで、本作でも
イッちゃってる主人公が真相に辿りつけるのか？
犯人は誰？
少女の幽霊は彼女に犯人のヒントなり何らかのメセージを残すのか？
と見どころを自分なりに見つけつつ最後まで飽きずに観賞出来ました。
まぁ、幽霊は幻覚と言うことなんで、結局は何の示唆もせず、目の前に現れるだけで、彼女にとっては強迫観念以外の何物でも無く、やつれていく姿を観るにつけこちらが痛々しくなります。

謎解きやグロ、犯人と警察の知恵を絞った頭脳合戦の要素は無く、中途半端な感じは否めない作品ですが、主人公の心の迷宮へ誘われるように画面を追ってしまう作品です。
面白かった？と尋ねられると返答に窮す類いの作品なんですが、ご興味ある方はご覧下さい。

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「クライモリ」のロブ・シュミットだから見逃すわけにはいきません　こちらの演出はさすがですよ　しかし退屈　普通のホラーファンには面白くないでしょう　連続殺人物ですが女捜査官が主人公でその地味な捜査活動をえんえん描きます　こちらもいらいら映画ねでもボクは退屈しなかったよ　演出の粘りに賭けてるシネマですからね

冒頭　少女の惨殺から始まって何と「チェンジリング」にもある子殺しなんですね　そして「ラブリーボーン」はファンタジーに甘く包んでいるんですけど　ペドフィリア（小児性愛）のやばい題材でどちらも少女がレイプされて殺される映画　そんなのが今はシネコンにかかる時代ですW　普通のファンタジーとしてみなさん「ラブリーボーン」ほんまに見てるの？　そういえばロブは「クライモリ」では障害者差別やってましたね　あれれ　今回は頭から子供の死体が出てくるわけですが　さすがに綺麗で惨殺死体にはしてないですね

２０分たっても面白くならなくて　少女の亡霊にまといつかれ錯乱した主人公は病院へ　捜査から外されて二年後に映画は飛びます　それからも面白くならないW　しかし「ストレンジャ」と違って　撮影・照明などはしっかりして確かな演出なので見ていて飽きないのですね　「ストレンジャ」が演出の息切れをおこしてるとするとこちらは　緊張の糸が切れないのです

「ラブリーボーン」では殺された少女がまるで映画のように現世のほうを見ているだけで死んだらみんな御終いよってすごい内容なんですけど　こちらは逆に主人公には亡霊が見えるだけで　何も出来ない無力な存在　自己の幻覚であるとの迷いが消えません　この二作品はこの世とあの世の断絶を描いているのですね　それを華麗にファンタジーに消化したのが「ラブリーボン」　ストイックな演出でリアルに押し通したのが「アルファベット・キラー」ですね

興味がわきましたら裏ラブリボンとしてどうぞ　ティモシー・ハットンと久しぶりマイケル・アイアンサイドが脇を固めています　　

謎を追求していくにつれ、幻覚？それとも予知能力？まさか薬でもやってるの？いずれにしろ一言でゆうと「つまらない」で終わります！

サスペンスホラーで実話にもとずいたって
言うので結構期待してみたのですが・・・・。
精神異常でかたずけちゃって・・・・。
結局、事件は解決せず・・・。

警察の汚さも浮き彫りにされてましたけど
この時代の警察はひどかったのですね！？

おかげで真犯人を逃したし、
罪のない人を射殺しちゃって・・・。
このほうが怖いホラーですね。

イントロダクションにあるとおり、幻覚に教われ・・・だけで、これでは心霊的な要素も無ければ、ホラー的な要素も無くただの病的な主人公でした。
そのため自分だけ騒いでいて解決も出来ない映画になり、イライラさせられました。
それにしてもあの首はひどい表現です。