妖婦　張禧嬪

1995年の作品ですから当然ですが役者は皆さんお若いです。
しかし，“何故この時期のリリースなの？”という疑問は残りますね。
内容的には，韓国三大悪女の一人といわれる“張禧嬪”を取り上げてはいますが，むしろ勧善懲悪的に描かれていて，キム・ヘス版とは若干異なる作りになっています。ただ“側室の子は王になれない”という決まりをぶち壊すためにあらゆる策を弄したという歴史的な背景は変わりませんので，そこに繰り広げられる“愛と欲望”，“栄光と挫折”のドラマはキム・ヘス版同様お楽しみいただけると思います。
ただし，本作も全63話とやや長めですので，単純に見比べるだけというのでは辛いかもしれません。

そこで，話の内容とは全く関係ありませんが，両作品のキャストに注目して見たいと思います。
これも何かの縁なのでしょうか，本作で張禧嬪を演じたチョン・ソンギョンssiは，1971年2月8日生まれで，同じ張禧嬪を演じたキム・ヘスssi（1970年9月5日生）とは同級生になります。そして，1999年にMBCで放送された「グッキ」では，グッキの友人ソン・シニョン役でキム・ヘスssi（グッキ役）と共演しています。
また，本作で大王大妃荘烈王后役を演じたキム・ヨンエssiは，本作ではどちらかといえばオクチョン（張禧嬪）の味方的な存在ですが，キム・ヘス版では，宿敵ともいえる明聖王后（第19代王粛宗の実母）役を演じています。
粛宗役は，本作がイム・ホssi，キム・ヘス版はチョン・グァンリョルssiが演じています。そして本作での明聖王后役はキョン・ミリssiですので，「チャングム」ファンの方はこちらがいいかもしれませんね。
また，ドラマでは張禧嬪と対照的に描かれる仁顕王后ですが，本作ではキム・ウォニssi，キム・ヘス版ではパク・ソニョンssiが演じています。作品の演出上この役柄をどのように描くかで張禧嬪の悪女ぶりが強調されます。
オクチョンの悪女ぶりだけを比べればキム・ヘス版に軍配が上がりますが，作品的には本作での仁顕王后もちょっと棘があって面白いキャラだと思います。
どうでしょうか，少しは興味がわいてきましたでしょうか。

おまけ：「張禧嬪」や「仁顕王后」を題材とした作品は，1961年以降1995年の本作までに，「張禧嬪」で３作品，「仁顕王后」で２作品が制作されています。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ＴＶでも放映されたキム・ヘス主演「チャンヒビン」は２００２年制作で、こちらのチョン・ソンギョン主演「妖婦チャンヒビン」は
１９９５年なので皆さんお若いです。

設定も少し違うので面白いですね。

先代、先々代の逝去により即位した１６歳のイム・ホ演じる粛宗は
いつまでも子ども扱いして口を出すキョン・ミリの大妃や同い年ながら厳格で近づきにくい王后、派閥争い大好きな臣下達に嫌気が指しています。

少女オクチョンは通訳官の側女の娘で、父を亡くし、母が仕事を貰いに行った先で「女官になれば側室になり栄誉栄華の道も」と言われ、見習いから大王大妃付の女官に。

努力と策略でキム・ヨンエ（キムヘス版では確かオクチョンいじめの筆頭の大妃では？）演じる粛宗の曾祖母の大王大妃イチオシ女官となり、大王大妃が勢力を挽回するためにも粛宗の「お手付き女官」になるように計らわれます。

キム・ヘス版では徳高く、良妻の手本のような王后でしたが、こちらは１６歳の国王が女官に手を出したと知った途端、怒りと嫉妬のあまり倒れ、見舞いに来た粛宗にも露骨な嫌悪感を示します。
オクチョンを痛めつけようとした時、粛宗が出した「従四位淑媛」の宣旨が届き、オクチョン、得意満面の笑み。早っ！！

こんなにトントン拍子に昇進して後はどうするのでしょうか？

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中だるみ状態でしたが、ＴＶ放送中『トンイ』のチャン・ヒビンと比べるのも面白そうなので頑張って借ります！

今まで粛宗の心をつなぎ止めるために、こざかしい策を取り、結局、ワナにハマり宮中追放になったオクチョン。
同じ失敗を繰り返さないと固く決意し、わざと首つり未遂、「粛宗を想うあまりに心因性の失語症になった」と周囲に思わせます。

「新しい皇后を迎えれば粛宗の気持ちがオクチョンから離れる」と思っていた大妃勢力は、逆効果に慌てます。
賢くても、大人びた少女というよりも、幼い少女にしか見えない新皇后、色気でオクチョンに勝てるはずもありません。

粛宗のお泊り愛が公になりかけて、オクチョン、宮中復活近し？それとも大妃側の逆襲再び？


本当に長いですねぇ．．．

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

宮中に呼びもどされると喜んだのも束の間、大妃のハンガーストライキで命令は撤回。
更に大妃一派（西人派）の策略で、大王大妃やヒビンに近い南人は宮中で力を失います。
そして新しい中殿が選ばれ、婚儀があげられます。
絶望するヒビンですが、新しい中殿（王妃）は、今なら青少年条例に違反しそうな女の子。
「成長は早いですから」なんて言う言葉にも、大の男の粛宗は「何が早い世子の誕生だ。
ヒビンの代りにもならない」と言いたげな顔。
次回は粛宗、さすがにブチ切れる？

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

韓国３大悪女のチャンヒビン、
嫉妬のあまり王様に噛み付くあたり、驚きの連続です。

女の執念は、もしかすると昔のほうが大きかったのかもしれない。。

また新たなドラマも作成されているみたいなので、
比べて観てみるのもいいのかも。