ちゃんと伝える

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ちゃんと伝える / EXILE AKIRA

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「ちゃんと伝える」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「紀子の食卓」「愛のむきだし」の園子温監督が、父と子の心の葛藤と絆を優しく見つめた感動の家族ドラマ。主演はEXILEのAKIRA、共演に奥田瑛二、高橋惠子、伊藤歩。地元タウン誌の編集部で働く史郎は、高校サッカー部の鬼コーチとして知られた父が突然倒れ、病院に運ばれたと知り動揺する。厳格だった父との間に少なからぬわだかまりを抱えていた史郎だったが、毎日の看病を通じて2人の関係は修復していく。そして、元気になったら一緒に湖に釣りに行こうと約束する。そんな矢先、史郎自身にもガンが発見され、父よりも短い余命を宣告されてしまう。父を気遣い、母や恋人の陽子にさえもそのことを打ち明けられない史郎だったが…。

「ちゃんと伝える」 の作品情報

作品情報

製作年: 2009年
製作国: 日本

「ちゃんと伝える」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本: 園子温
撮影: 上野彰吾
音楽: 原田智英

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1〜 5件 / 全22件

悲しみの連鎖

投稿日:2010/01/21 レビュアー:うてな

父が癌で、子も癌だなんて、この世には神も仏もないんだと、これは遺伝子の問題があるとしても、悲しい連鎖なんである。
私にも似たような経験が・・・。母が癌で他界する3日前、ずっと働きながら看病していた私と妹を心配して長い間助っ人に来てくれていた親戚のお姉さんが、胃癌であることがわかった。
母はまだ意識があって、お姉さんが来ないので「どうしたの?風邪でもひいたのかな?」と心配していた。
私はその時、死に行く身でありながら、それを充分知りながら、人は誰かの心配をできるものなのだと教えてもらった。

お姉さんは1年頑張ったが、もうすでにこの世にいない。それから2ヶ月もしない間に父にも癌が発見された。難しい癌で、翌年の桜の頃まで持つかどうかと医者に言われた。その時病院の外には桜が咲き誇っていた。父は次の桜の季節のずいぶん前に、まるでひょいっと何かを飛び越すように、あっけなく逝ってしまった。
今のところ、連鎖は停止状態だが、今度は私かなあ・・・と思ったりする。

この映画は、実はあまり期待もしていなかったし、内容もよく知らなかった。映画を観た後は、なんだか運命的に出会ったような気がしてならない。

死は、実は特別なことではなくて、いつもどこかにその要素を醸しながら、私たちの生活にいつの間にか紛れ込んでいるように思う。
それを恐れるよりも、だからこそ人生は意味のあるものだと思いたい。
そして先に逝ってしまった人たちへの愛を持ち続けたい。愛するということは、そこに存在する人間に対するものでしか意味のあることではない。
もう存在しない人たちへの愛は、ある意味自分の心の中に、人それぞれの違いはあれど、悲しみを越えた豊かさを与えてくれるものだと感じる。

それをどう活かすか・・・。人に対するやさしさ、仕事への情熱、日常のささいな出来事を大切に思うこと・・・。様々に枝分かれしたそれらを、誰にも知ってもらわなくていい、自分の心の血脈となればいいと思いながら、今日は眠りに就こう。

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★★★★☆ 今、伝える ネタバレ

投稿日:2010/10/14 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「愛のむきだし」の後に手堅いヒューマンストーリー。まあ、デビッド・リンチでも「ストレイト・ストーリー」とか撮ってますからね、できる監督は何でも撮れちゃいます。生(性)の後には死を描く、といったところでしょうか。奇をてらったところは一切なく、実にまっとうに向き合い、じっくりと見せてくれます。

限りある命だからこそ、大切な人に自分の意志をきちんと伝えておかなければならない。この意志は遺志とも言うべきかも知れません。ちゃんと伝えることによって生まれる人と人の絆こそ、かけがえのないもの。「きっと相手はわかってくれてるさ。言わなくてもわかるはず。」それは、怠惰であり、甘えなんですよね。父親がガンで倒れた矢先、自分自身もまたガンに冒されていることを知る主人公。果たして彼はいつ自分の病気を打ち明けるのだろうか。その関心はまた観客自身に自分ならどうするかと問うこととなるのです。

父よりも進行が早い息子のガン。一体、死はどちらに先に訪れるのか。どのように息子は父に告白するのか。静かな映画ながら、最後まで結末へのイマジネーションを掻き立てられる脚本も見事です。

そして、主役を務めるEXILEのAKIRA。役者じゃないけど、とてもいい。園監督がうまいんだろうなあ。新人俳優を演出させたらピカイチですね。演技のぎこちなさやたどたどしさが、病に冒された現状を受け入れられないとまどいへと見事に転化しています。新人の俳優さんは園監督の作品に出演すれば、ひと回りもふた回りも大きくなれるんじゃないでしょうか。

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わたしを釣りに連れてって ネタバレ

投稿日:2010/02/14 レビュアー:ひろぼう

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厳格な教師の父を持つ史郎。父が癌に侵され病床にある今、史郎もまた癌であることを宣告されるのでした。
密かに慕いつつも反感は隠しきれず、父とまともに向かい合えなかった史郎は、父と自分の、二人の人生の終幕が目前にあることを知り、自分の思いを、ちゃんと伝えようとするのでした。

二人が病床で交わす約束。それはサッカー部の鬼コーチである熱血漢の父からは想像もできぬ釣り、いつか二人で綺麗な湖でのんびりと釣り糸を垂らそうという約束。父はそこでどのように時間を過ごそうと考えていたのか、魚が釣れるのを待つ以外何もすることのない場所で、息子と二人で。

史郎は癌を宣告され思い悩みます。自分が父より先に死ぬようであれば父を辛い目に、親孝行も出来ぬままに悲しみだけを与えてしまうと。そのため、どうか父よ先に死んでくれと願うまでに苦しめられるのでした。
幼馴染の陽子にもまた病気のことを告げられず、俺が癌でも結婚してくれるのかと尋ねるのですが、それは、彼女の真意を確かめるためではなく、自分が死んだ時の彼女の嘆きを想像しようとしただけではと思うのです。彼女が悲嘆に暮れる姿を認めた史郎は、陽子にもまた病気のことを告げられなくなるのでした。

父が倒れた時に持っていたセミの抜け殻。盛夏の一時を狂おしく鳴き命尽き果てるもの。その抜け殻は儚きものの命の証しであり、同時に成長と旅立ちを告げる。父は偶然にもそれに息子の姿を重ねたのかもしれません。

それぞれが、ちゃんと伝えようと思い続けるのでした。

やがて迎える別れの日。
告げられる思いと、告げられぬままの思い。
それぞれの思いは交錯し、やり切れぬ思いを力技で・・
これには正直少し引きましたが、監督らしいかなとも思いました。

毎日を看病に明け暮れる母の姿。主のいないベットのシーツを撫でる手、病院のベットでの添い寝、母の思いは父に、ちゃんと伝わっていたのでしょう。★4

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命は限りあるものだから…自分の想いをちゃんと伝えなきゃ!

投稿日:2010/01/09 レビュアー:まりもってぃ

園子温監督の作品は『紀子の食卓』『気球クラブ、その後』
『奇妙なサーカス』の3作しか見たことがないのですが、
監督がこんなにもベタなヒューマンドラマを作れるなんて
少々驚きました。。
2008年1月に他界された監督の父親に捧げられた
作品だということをエンドクレジットで初めて知り、納得。。

舞台となっている監督の出身地、愛知県豊橋は
私はまだ訪れたことがないのですが、
私の義父母の故郷のすぐ近くで、何だか感慨深かったです。
東京出身の私ですが思わず郷愁を感じてしまう、
素朴で味のある地だと思います。

タウンマガジンの編集部に勤める主人公・史朗の父親が癌に倒れ、
先が長くないかもしれないというのに、
そんな史朗にさらなる悲劇が…。
当初は少し話が出来過ぎではないかと思いましたが、
人の寿命などいつ終わるかなんて誰にもわからないことで、
子が親より先に死ぬことも当然あるわけで、
今こうしてレビューを書いている私も変な話ですが
明日生きているとも限らないし^^;
そう考えると、人間いつ死ぬかなんてわからないのだから、
今を精いっぱい生き、そして自分の愛する家族・友人・恋人などに
照れてないで日頃の想いや感謝の気持ちを
ちゃんと伝えないといけないですね!

「オヤジ、早く死んでくれ」だなんて…何て不謹慎な?!
でも誰でも史朗の立場なら同じことを考えてしまうでしょう…。

父親の趣味である釣り。
いつか県境の紅名湖で釣りをする約束をしていた2人…。
父親が釣り竿に付けていたセミの抜け殻。そしてハトの死骸。
命あるものには必ず限りがあるものなのだということを
儚げに象徴している様に思えました。

また、夕日に照らされた紅名湖で釣りをする父子の後ろ姿に
親子の強い絆を感じました。
長い人生、いつも仲睦ましくというわけにもいかず、
ぶつかり合うことも沢山あるけれど、
それでも親子って解りあえてるもので、
親子は親子なんだなぁ…としみじみ。

それにしても史朗から衝撃の告白を受けた
彼女もショックだったでしょうね。
最初は冗談だと思ってとりあってなかったもの…。
でも史朗も逃げずに彼女と真剣にちゃんと向き合えて良かった。
2人の間に真実の愛を感じ取りました。

ところで、葬儀屋の男性のしゃべりに何か違和感を感じていたら
『映画版 幼獣マメシバ』の佐藤二朗でしたw
主演のAKIRAはなかなか好演していたと思います。
最初はザイルの人だとは気づかなかったから…。

しかし、タイトルにもなっている「ちゃんと伝える」という
台詞の多用が気にかかったのは私だけ?
そんなに「ちゃんとちゃんと」って言わなくても
ちゃんと伝わってますからね、監督。^^ 

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こしょばいタイトル

投稿日:2012/01/03 レビュアー:詩乃

なんか 映画というより 舞台チックな内容やセリフがこしょばかったりもするけど・・・・
前向きな作品であることは間違いない。

死を扱ってるけど テーマは 死では無い。
背景に使ってるだけ。

だから 所謂 お涙頂戴ものを狙ってはいない。

テーマは 日本人の苦手とする 「伝える」と言うこと。
それも 「ちゃんと伝える」だ。

言わなくても分かってくれよ〜 は 甘えなのです。

園子温の 細かい丁寧な演出は 好きだ。

厳格な父親に育てられた少年が 死と向き合い 人として成長していく切ない物語。

お涙頂戴では無いけど じんわりと 心に沁みてきました。

でも この映画 リアリティーは無いです。
園子温監督の中に しっかりした何かがあれば リアリティーなんて クソくらえ的なのが いかにも 園さんらしいと言うか・・・・自信があるんでしょうね〜。
そんな 強気な 園監督が好き。

AKIRAなんて ちっとも かっこよく撮ってない。そこが良いよね〜(笑)

でも 好き嫌い分かれそう。 

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ちゃんと伝える

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悲しみの連鎖

投稿日

2010/01/21

レビュアー

うてな

父が癌で、子も癌だなんて、この世には神も仏もないんだと、これは遺伝子の問題があるとしても、悲しい連鎖なんである。
私にも似たような経験が・・・。母が癌で他界する3日前、ずっと働きながら看病していた私と妹を心配して長い間助っ人に来てくれていた親戚のお姉さんが、胃癌であることがわかった。
母はまだ意識があって、お姉さんが来ないので「どうしたの?風邪でもひいたのかな?」と心配していた。
私はその時、死に行く身でありながら、それを充分知りながら、人は誰かの心配をできるものなのだと教えてもらった。

お姉さんは1年頑張ったが、もうすでにこの世にいない。それから2ヶ月もしない間に父にも癌が発見された。難しい癌で、翌年の桜の頃まで持つかどうかと医者に言われた。その時病院の外には桜が咲き誇っていた。父は次の桜の季節のずいぶん前に、まるでひょいっと何かを飛び越すように、あっけなく逝ってしまった。
今のところ、連鎖は停止状態だが、今度は私かなあ・・・と思ったりする。

この映画は、実はあまり期待もしていなかったし、内容もよく知らなかった。映画を観た後は、なんだか運命的に出会ったような気がしてならない。

死は、実は特別なことではなくて、いつもどこかにその要素を醸しながら、私たちの生活にいつの間にか紛れ込んでいるように思う。
それを恐れるよりも、だからこそ人生は意味のあるものだと思いたい。
そして先に逝ってしまった人たちへの愛を持ち続けたい。愛するということは、そこに存在する人間に対するものでしか意味のあることではない。
もう存在しない人たちへの愛は、ある意味自分の心の中に、人それぞれの違いはあれど、悲しみを越えた豊かさを与えてくれるものだと感じる。

それをどう活かすか・・・。人に対するやさしさ、仕事への情熱、日常のささいな出来事を大切に思うこと・・・。様々に枝分かれしたそれらを、誰にも知ってもらわなくていい、自分の心の血脈となればいいと思いながら、今日は眠りに就こう。

★★★★☆ 今、伝える

投稿日

2010/10/14

レビュアー

ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「愛のむきだし」の後に手堅いヒューマンストーリー。まあ、デビッド・リンチでも「ストレイト・ストーリー」とか撮ってますからね、できる監督は何でも撮れちゃいます。生(性)の後には死を描く、といったところでしょうか。奇をてらったところは一切なく、実にまっとうに向き合い、じっくりと見せてくれます。

限りある命だからこそ、大切な人に自分の意志をきちんと伝えておかなければならない。この意志は遺志とも言うべきかも知れません。ちゃんと伝えることによって生まれる人と人の絆こそ、かけがえのないもの。「きっと相手はわかってくれてるさ。言わなくてもわかるはず。」それは、怠惰であり、甘えなんですよね。父親がガンで倒れた矢先、自分自身もまたガンに冒されていることを知る主人公。果たして彼はいつ自分の病気を打ち明けるのだろうか。その関心はまた観客自身に自分ならどうするかと問うこととなるのです。

父よりも進行が早い息子のガン。一体、死はどちらに先に訪れるのか。どのように息子は父に告白するのか。静かな映画ながら、最後まで結末へのイマジネーションを掻き立てられる脚本も見事です。

そして、主役を務めるEXILEのAKIRA。役者じゃないけど、とてもいい。園監督がうまいんだろうなあ。新人俳優を演出させたらピカイチですね。演技のぎこちなさやたどたどしさが、病に冒された現状を受け入れられないとまどいへと見事に転化しています。新人の俳優さんは園監督の作品に出演すれば、ひと回りもふた回りも大きくなれるんじゃないでしょうか。

わたしを釣りに連れてって

投稿日

2010/02/14

レビュアー

ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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厳格な教師の父を持つ史郎。父が癌に侵され病床にある今、史郎もまた癌であることを宣告されるのでした。
密かに慕いつつも反感は隠しきれず、父とまともに向かい合えなかった史郎は、父と自分の、二人の人生の終幕が目前にあることを知り、自分の思いを、ちゃんと伝えようとするのでした。

二人が病床で交わす約束。それはサッカー部の鬼コーチである熱血漢の父からは想像もできぬ釣り、いつか二人で綺麗な湖でのんびりと釣り糸を垂らそうという約束。父はそこでどのように時間を過ごそうと考えていたのか、魚が釣れるのを待つ以外何もすることのない場所で、息子と二人で。

史郎は癌を宣告され思い悩みます。自分が父より先に死ぬようであれば父を辛い目に、親孝行も出来ぬままに悲しみだけを与えてしまうと。そのため、どうか父よ先に死んでくれと願うまでに苦しめられるのでした。
幼馴染の陽子にもまた病気のことを告げられず、俺が癌でも結婚してくれるのかと尋ねるのですが、それは、彼女の真意を確かめるためではなく、自分が死んだ時の彼女の嘆きを想像しようとしただけではと思うのです。彼女が悲嘆に暮れる姿を認めた史郎は、陽子にもまた病気のことを告げられなくなるのでした。

父が倒れた時に持っていたセミの抜け殻。盛夏の一時を狂おしく鳴き命尽き果てるもの。その抜け殻は儚きものの命の証しであり、同時に成長と旅立ちを告げる。父は偶然にもそれに息子の姿を重ねたのかもしれません。

それぞれが、ちゃんと伝えようと思い続けるのでした。

やがて迎える別れの日。
告げられる思いと、告げられぬままの思い。
それぞれの思いは交錯し、やり切れぬ思いを力技で・・
これには正直少し引きましたが、監督らしいかなとも思いました。

毎日を看病に明け暮れる母の姿。主のいないベットのシーツを撫でる手、病院のベットでの添い寝、母の思いは父に、ちゃんと伝わっていたのでしょう。★4

命は限りあるものだから…自分の想いをちゃんと伝えなきゃ!

投稿日

2010/01/09

レビュアー

まりもってぃ

園子温監督の作品は『紀子の食卓』『気球クラブ、その後』
『奇妙なサーカス』の3作しか見たことがないのですが、
監督がこんなにもベタなヒューマンドラマを作れるなんて
少々驚きました。。
2008年1月に他界された監督の父親に捧げられた
作品だということをエンドクレジットで初めて知り、納得。。

舞台となっている監督の出身地、愛知県豊橋は
私はまだ訪れたことがないのですが、
私の義父母の故郷のすぐ近くで、何だか感慨深かったです。
東京出身の私ですが思わず郷愁を感じてしまう、
素朴で味のある地だと思います。

タウンマガジンの編集部に勤める主人公・史朗の父親が癌に倒れ、
先が長くないかもしれないというのに、
そんな史朗にさらなる悲劇が…。
当初は少し話が出来過ぎではないかと思いましたが、
人の寿命などいつ終わるかなんて誰にもわからないことで、
子が親より先に死ぬことも当然あるわけで、
今こうしてレビューを書いている私も変な話ですが
明日生きているとも限らないし^^;
そう考えると、人間いつ死ぬかなんてわからないのだから、
今を精いっぱい生き、そして自分の愛する家族・友人・恋人などに
照れてないで日頃の想いや感謝の気持ちを
ちゃんと伝えないといけないですね!

「オヤジ、早く死んでくれ」だなんて…何て不謹慎な?!
でも誰でも史朗の立場なら同じことを考えてしまうでしょう…。

父親の趣味である釣り。
いつか県境の紅名湖で釣りをする約束をしていた2人…。
父親が釣り竿に付けていたセミの抜け殻。そしてハトの死骸。
命あるものには必ず限りがあるものなのだということを
儚げに象徴している様に思えました。

また、夕日に照らされた紅名湖で釣りをする父子の後ろ姿に
親子の強い絆を感じました。
長い人生、いつも仲睦ましくというわけにもいかず、
ぶつかり合うことも沢山あるけれど、
それでも親子って解りあえてるもので、
親子は親子なんだなぁ…としみじみ。

それにしても史朗から衝撃の告白を受けた
彼女もショックだったでしょうね。
最初は冗談だと思ってとりあってなかったもの…。
でも史朗も逃げずに彼女と真剣にちゃんと向き合えて良かった。
2人の間に真実の愛を感じ取りました。

ところで、葬儀屋の男性のしゃべりに何か違和感を感じていたら
『映画版 幼獣マメシバ』の佐藤二朗でしたw
主演のAKIRAはなかなか好演していたと思います。
最初はザイルの人だとは気づかなかったから…。

しかし、タイトルにもなっている「ちゃんと伝える」という
台詞の多用が気にかかったのは私だけ?
そんなに「ちゃんとちゃんと」って言わなくても
ちゃんと伝わってますからね、監督。^^ 

こしょばいタイトル

投稿日

2012/01/03

レビュアー

詩乃

なんか 映画というより 舞台チックな内容やセリフがこしょばかったりもするけど・・・・
前向きな作品であることは間違いない。

死を扱ってるけど テーマは 死では無い。
背景に使ってるだけ。

だから 所謂 お涙頂戴ものを狙ってはいない。

テーマは 日本人の苦手とする 「伝える」と言うこと。
それも 「ちゃんと伝える」だ。

言わなくても分かってくれよ〜 は 甘えなのです。

園子温の 細かい丁寧な演出は 好きだ。

厳格な父親に育てられた少年が 死と向き合い 人として成長していく切ない物語。

お涙頂戴では無いけど じんわりと 心に沁みてきました。

でも この映画 リアリティーは無いです。
園子温監督の中に しっかりした何かがあれば リアリティーなんて クソくらえ的なのが いかにも 園さんらしいと言うか・・・・自信があるんでしょうね〜。
そんな 強気な 園監督が好き。

AKIRAなんて ちっとも かっこよく撮ってない。そこが良いよね〜(笑)

でも 好き嫌い分かれそう。 

1〜 5件 / 全22件