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崖の上のポニョ / 山口智子

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「崖の上のポニョ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」の宮崎駿監督が、アンデルセン童話の『人魚姫』をモチーフに描くハートフル・ファンタジー。“人間になりたい”と願ったさかなの子・ポニョと5才の男の子・宗介の愛と冒険を、CGを廃し、手描きアニメーションにこだわった迫力とイマジネーション溢れる映像表現で描き出す。海辺の小さな町で崖の上の一軒家に暮らす宗介はある日、頭がジャムの瓶にはまり困っていたさかなの子・ポニョを助け出す。ポニョはクラゲに乗って家出してきたところだった。それ以来、彼らの間には絆が芽生えていくのだが…。

「崖の上のポニョ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

日本

原題:

PONYO

「崖の上のポニョ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本:

宮崎駿

原作:

宮崎駿

音楽:

久石譲

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ホントはこわい!? もののけとの共生 ネタバレ

投稿日:2009/07/23 レビュアー:JUCE

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 あの有名なエンディング曲や絵のトーンからほのぼのとした一見見えますが、実はこの物語はホラーSFなんじゃないでしょうか。考えれば考えるほど怖い話だと思います。
 話としては人類の滅亡を目論む海洋の物の怪、しかしその王女の反乱によりその目論見が崩れたばかりか、地球全体が滅亡の危機を迎える。それを防ぐには王女の力を封印しなければいけないが、人間の力を借りる必要がある。そこでもののけは人間と和睦を余儀なくされる。というようなあらすじです。
 しかしすでに人類の文明はそのほとんどが一度水中に没し、これまでに気付いてきた文明社会は一瞬にして崩壊してしまったのです。その被害たるや『地球が静止する日』など取るに足らないほどです。こうして地球は太古の世界、もののけと人間が共生する時代へと戻ったのです。
 そして地球の未来はポニョと宗助の絆の強さに委ねられるのですが、これからの二人の成長や変化を考えると永久に平和な世界が訪れるかどうかは未知数なのです。

 こうしたホラー的な要素を裏に隠している為、そのホラー要素がところどころで顔を覗かせるので不安で怖い気持ちにさせられます。

 唯一ごく全うな反応をしめすお婆さんが、映画の中では少し意地悪で異質な感じに描かれているのも皮肉でしょうか。

宮崎駿監督もかなりクセモノです。

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宮崎駿の悪意の露呈。 ネタバレ

投稿日:2009/07/08 レビュアー:ぴよさん

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既に日本国民の13人に1人がお金を払って観たと言う、超話題作。なのに私は、ほとんど何の情報も得ずに、初めて鑑賞した。(なんという情報弱者)そして驚いた。おぼろげに抱いていた「こんな感じの話だろう」という予想がごっそりと覆されたからだ。これはなんて恐ろしい話なんだろう。『千と千尋』の時もこんな禍々しい話を子供に見せて大丈夫?と思ったものだけど、こいつも相当なものだ。

ポニョの覚醒によって起こる港町のカタストロフィの描かれ方がエグい。『日本沈没』(樋口版)なんて目じゃ無い。のどかで平和な町の日常の姿を見せておいて、その町が「異様な」嵐に蹂躙されるサマを見せる。異常に高まる水位、停電、途絶する通信、そして高台までも冠水し、沈みゆく町…。のどかなタッチは『パンダコパンダ雨ふりサーカス』を思わせもするが、状況はだいぶ深刻だ。
ポニョ&子供側からすればワクワクするシーンかもしれないが、子供を連れて命の危険をまざまざと感じている大人側からすれば、こんな恐怖シーンも無いのではないか。そして襲い来る高波に乗って追いかけてくるポニョは、さながら邪気の無い『娘道成寺』だ。

人魚姫モチーフだと言うが、より神話的なテイストを感じた。可愛らしいポニョの「一目ぼれ的純愛」に隠されてはいるが、「人間の血を飲んで、堕落する神」だとか「堕落した人間への容赦ない鉄槌」を思わせる象徴的なエピソードは、付け足しとは思えない。ポニョの人面魚形態もそうだが、鳥の手脚が生えた形態はどこか悪魔的だし、魔法を使う時にふいに変化する「日野日出志」形態も怖い。…そんなとこにも、ちらりちらりと悪意が仄見えてしまう。


閑話休題。 宮崎作品でいつもながら心酔してしまうのが、「アジトの描写」だ。小道具以上の存在感を見せたのは『トトロ』のサツキとメイの家だったが。やはり垂涎は『ラピュタ』のバズーの家。あの垂直方向に変化のある構造、屋上のハト小屋、そしてラッパを心置きなく吹けて、他人から干渉もされない立地。理想のアジトと言えよう。『カリオストロ』の城の構造だとか、『魔女宅』のアパートメント、『コナン』の三角塔。見る度にワクワクさせられる建築達だ。 で、この『ポニョ』の崖の上の家もいい。その立地、一本道でプライベート・ビーチに繋がっていたり、エントランスのこじんまりとした可愛さ。物置の発電機や、灯台を兼ねたベランダなどの仕掛けも楽しい。

宮崎駿動画の最大の長所は、上下垂直方向のアクション表現にあると思う。キャラクターが飛んだり落ちたり、駆け上ったり駆け下りたりする時のダイナミズムたるや、誰も真似ができない。この作品ではそういうシーンが無いように見えるが、崖の上の家の不安定な置かれ方が、既にアクションとなっている。


さて、肝心なストーリーだが、これがまた悪意に満ちている。何しろ不親切。「分かんだろがよ、これで」と言わんばかりの設定と、投げっぱなしのエンディング。(エンディングの尻切れ感は、宮崎氏のいつものカラーだから、諦めるとして)設定の不親切さは、それでも説明が為された方の『もののけ姫』と比べても、相当ひどい。あえて余計な説明不要としたのだろうが、それならせめてどういうことかと想像させるヒントや時間がもっと欲しいもの。
子供達の思考は、案外すんなりと受け入れられるのかもしれないが、一作品として観た時にどうだろう。
『ハウル』でも気になったが、「凄くシンプルで分かりやすい話」と「核心が隠ぺいされた分かりにくい話」の混在が、今回も観る者を混乱させるのだ。


で、こういった不満の声が起こることを、十分予想したうえで、あえてこういう作品に仕上げた所に、宮崎氏の悪意を感じるのだ。
まあ、まったく勝手な想像だけど。




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ジブリ初の。。。。

投稿日:2009/06/19 レビュアー:MonPetit

私にとってジブリ初の無感動作品でした。
特段ジブリが好きってわけではないんだけど、そこはジブリ作品。なんだかんだでほ
とんどの作品を観てるようなきがする。私が一番好きなのは「もののけ姫」。次が「ナ
ウシカ」と「ラピュタ」ってところだろうか。

さて、この「崖の上のポニョ」ですが、本当に初の無感動作品でした。全くなにをいい
たいのかもわからないし、なんでそんなことになってるの?って常に頭の中はクエス
チョンマークだらけ。そもそも皆がポニョって呼んでること自体がよくわかんない。
それもなんだかいつのまにか地球規模の危機になっちゃってるけど、背景も解決
した内容もこれまたよくわからない。十分な検討が行われないまま下降気味のジ
ブリ人気を復活させるべく宮崎駿監督がメガホンをとったとしか思えない。画的に
はジブリそのものなんだけど、ジブリのよさは単なるアニメではないので。

この作品に対する子供の意見を聞いてみたいところだけど、きっといまいちってい
うだろうな。ポケモン、ワンピース、コナン、ドラえもんなんかのほうがこれだと数段
上になってしまうのではないだろうか。

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たい焼き

投稿日:2010/02/03 レビュアー:ホヨマックス

メタボの私の体も ポニョポニョ しています。

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残念です。

投稿日:2009/08/01 レビュアー:勇光

この映画に感動できるのは、子どもの心をもったお年寄りでしょう。若者はついて行けないと思います。子どもは少しは喜ぶと思いますが、途中で眠ってしまうでしょう。

巨匠の宮崎さんも、さすがに年をとったのだと痛感せざるを得ない作品でした。黒沢明が『乱』をつくったとき、「ああぁぁ、あの巨匠はもういなくなったんだなぁ・・」と残念でなりませんでしたが、今回も、そういう故人をしのぶような気分を味わいました。

CG隆盛の時代に反抗して、徹底的に手描きにこだわったそうですが、それが良い形となって現れているとは思えません。CGだって使いようですから、うまく使えばいいわけで、それを拒否する気持ちは「老いの一徹」以外のなにものでもないと思います。

ポニョのキャラクターは、人魚姫をモチーフにしたのだと思われますが、リトル・マーメイドの二番煎じとなっているように感じてしまいました。ディズニーアニメーションが宮崎アニメを参考にした時代が続いていたのに残念です。

宗介のキャラクターには、いまひとつインパクトがありませんでした。母親と息子の関係を軸にして描いたがために、宗介には甘ったれた雰囲気が出てしまい、これまでの宮崎アニメに登場した男子たちのような自律した精神の力強さが見えてこないのです。

テレビのドキュメンタリーでは、宮崎監督がラストシーンのコンテを描けなくて苦悩する姿がクローズアップされてました。イライラしたり、落ち込んだりして、悩んだあげく、自分の母親への思いを作品の中に投影することでようやっとコンテを描き上げたものの、なんとなく不安を残した表情でした。結果を観ましたら、あんなに悩んでいたわりには、なんだかすんなり一件落着という感じでした。
人類の(さが)について悩み、文明の発展と自然破壊とのはざまで新しい行き方を模索し、結論が出ないまま出来上がってしまった『もののけ姫』では、その宮崎監督の悩みの深さがシシガミの凄まじい死に様となって怒濤のような勢いで画面から流れ出てましたが、それにくらべるとポニョの結末はなんともあっけない感じをいなめません。

ジブリの作品の興行収益ランキングでは、『千と千尋の神隠し』が最高位になってました。人の能力には絶頂期というのがあります。黒沢明の絶頂期は『七人の侍』前後の頃だったと思われますが、宮崎監督の場合は『千と千尋の神隠し』の前後だったようです。

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崖の上のポニョ

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ホントはこわい!? もののけとの共生

投稿日

2009/07/23

レビュアー

JUCE

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 あの有名なエンディング曲や絵のトーンからほのぼのとした一見見えますが、実はこの物語はホラーSFなんじゃないでしょうか。考えれば考えるほど怖い話だと思います。
 話としては人類の滅亡を目論む海洋の物の怪、しかしその王女の反乱によりその目論見が崩れたばかりか、地球全体が滅亡の危機を迎える。それを防ぐには王女の力を封印しなければいけないが、人間の力を借りる必要がある。そこでもののけは人間と和睦を余儀なくされる。というようなあらすじです。
 しかしすでに人類の文明はそのほとんどが一度水中に没し、これまでに気付いてきた文明社会は一瞬にして崩壊してしまったのです。その被害たるや『地球が静止する日』など取るに足らないほどです。こうして地球は太古の世界、もののけと人間が共生する時代へと戻ったのです。
 そして地球の未来はポニョと宗助の絆の強さに委ねられるのですが、これからの二人の成長や変化を考えると永久に平和な世界が訪れるかどうかは未知数なのです。

 こうしたホラー的な要素を裏に隠している為、そのホラー要素がところどころで顔を覗かせるので不安で怖い気持ちにさせられます。

 唯一ごく全うな反応をしめすお婆さんが、映画の中では少し意地悪で異質な感じに描かれているのも皮肉でしょうか。

宮崎駿監督もかなりクセモノです。

宮崎駿の悪意の露呈。

投稿日

2009/07/08

レビュアー

ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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既に日本国民の13人に1人がお金を払って観たと言う、超話題作。なのに私は、ほとんど何の情報も得ずに、初めて鑑賞した。(なんという情報弱者)そして驚いた。おぼろげに抱いていた「こんな感じの話だろう」という予想がごっそりと覆されたからだ。これはなんて恐ろしい話なんだろう。『千と千尋』の時もこんな禍々しい話を子供に見せて大丈夫?と思ったものだけど、こいつも相当なものだ。

ポニョの覚醒によって起こる港町のカタストロフィの描かれ方がエグい。『日本沈没』(樋口版)なんて目じゃ無い。のどかで平和な町の日常の姿を見せておいて、その町が「異様な」嵐に蹂躙されるサマを見せる。異常に高まる水位、停電、途絶する通信、そして高台までも冠水し、沈みゆく町…。のどかなタッチは『パンダコパンダ雨ふりサーカス』を思わせもするが、状況はだいぶ深刻だ。
ポニョ&子供側からすればワクワクするシーンかもしれないが、子供を連れて命の危険をまざまざと感じている大人側からすれば、こんな恐怖シーンも無いのではないか。そして襲い来る高波に乗って追いかけてくるポニョは、さながら邪気の無い『娘道成寺』だ。

人魚姫モチーフだと言うが、より神話的なテイストを感じた。可愛らしいポニョの「一目ぼれ的純愛」に隠されてはいるが、「人間の血を飲んで、堕落する神」だとか「堕落した人間への容赦ない鉄槌」を思わせる象徴的なエピソードは、付け足しとは思えない。ポニョの人面魚形態もそうだが、鳥の手脚が生えた形態はどこか悪魔的だし、魔法を使う時にふいに変化する「日野日出志」形態も怖い。…そんなとこにも、ちらりちらりと悪意が仄見えてしまう。


閑話休題。 宮崎作品でいつもながら心酔してしまうのが、「アジトの描写」だ。小道具以上の存在感を見せたのは『トトロ』のサツキとメイの家だったが。やはり垂涎は『ラピュタ』のバズーの家。あの垂直方向に変化のある構造、屋上のハト小屋、そしてラッパを心置きなく吹けて、他人から干渉もされない立地。理想のアジトと言えよう。『カリオストロ』の城の構造だとか、『魔女宅』のアパートメント、『コナン』の三角塔。見る度にワクワクさせられる建築達だ。 で、この『ポニョ』の崖の上の家もいい。その立地、一本道でプライベート・ビーチに繋がっていたり、エントランスのこじんまりとした可愛さ。物置の発電機や、灯台を兼ねたベランダなどの仕掛けも楽しい。

宮崎駿動画の最大の長所は、上下垂直方向のアクション表現にあると思う。キャラクターが飛んだり落ちたり、駆け上ったり駆け下りたりする時のダイナミズムたるや、誰も真似ができない。この作品ではそういうシーンが無いように見えるが、崖の上の家の不安定な置かれ方が、既にアクションとなっている。


さて、肝心なストーリーだが、これがまた悪意に満ちている。何しろ不親切。「分かんだろがよ、これで」と言わんばかりの設定と、投げっぱなしのエンディング。(エンディングの尻切れ感は、宮崎氏のいつものカラーだから、諦めるとして)設定の不親切さは、それでも説明が為された方の『もののけ姫』と比べても、相当ひどい。あえて余計な説明不要としたのだろうが、それならせめてどういうことかと想像させるヒントや時間がもっと欲しいもの。
子供達の思考は、案外すんなりと受け入れられるのかもしれないが、一作品として観た時にどうだろう。
『ハウル』でも気になったが、「凄くシンプルで分かりやすい話」と「核心が隠ぺいされた分かりにくい話」の混在が、今回も観る者を混乱させるのだ。


で、こういった不満の声が起こることを、十分予想したうえで、あえてこういう作品に仕上げた所に、宮崎氏の悪意を感じるのだ。
まあ、まったく勝手な想像だけど。




ジブリ初の。。。。

投稿日

2009/06/19

レビュアー

MonPetit

私にとってジブリ初の無感動作品でした。
特段ジブリが好きってわけではないんだけど、そこはジブリ作品。なんだかんだでほ
とんどの作品を観てるようなきがする。私が一番好きなのは「もののけ姫」。次が「ナ
ウシカ」と「ラピュタ」ってところだろうか。

さて、この「崖の上のポニョ」ですが、本当に初の無感動作品でした。全くなにをいい
たいのかもわからないし、なんでそんなことになってるの?って常に頭の中はクエス
チョンマークだらけ。そもそも皆がポニョって呼んでること自体がよくわかんない。
それもなんだかいつのまにか地球規模の危機になっちゃってるけど、背景も解決
した内容もこれまたよくわからない。十分な検討が行われないまま下降気味のジ
ブリ人気を復活させるべく宮崎駿監督がメガホンをとったとしか思えない。画的に
はジブリそのものなんだけど、ジブリのよさは単なるアニメではないので。

この作品に対する子供の意見を聞いてみたいところだけど、きっといまいちってい
うだろうな。ポケモン、ワンピース、コナン、ドラえもんなんかのほうがこれだと数段
上になってしまうのではないだろうか。

たい焼き

投稿日

2010/02/03

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ホヨマックス

メタボの私の体も ポニョポニョ しています。

残念です。

投稿日

2009/08/01

レビュアー

勇光

この映画に感動できるのは、子どもの心をもったお年寄りでしょう。若者はついて行けないと思います。子どもは少しは喜ぶと思いますが、途中で眠ってしまうでしょう。

巨匠の宮崎さんも、さすがに年をとったのだと痛感せざるを得ない作品でした。黒沢明が『乱』をつくったとき、「ああぁぁ、あの巨匠はもういなくなったんだなぁ・・」と残念でなりませんでしたが、今回も、そういう故人をしのぶような気分を味わいました。

CG隆盛の時代に反抗して、徹底的に手描きにこだわったそうですが、それが良い形となって現れているとは思えません。CGだって使いようですから、うまく使えばいいわけで、それを拒否する気持ちは「老いの一徹」以外のなにものでもないと思います。

ポニョのキャラクターは、人魚姫をモチーフにしたのだと思われますが、リトル・マーメイドの二番煎じとなっているように感じてしまいました。ディズニーアニメーションが宮崎アニメを参考にした時代が続いていたのに残念です。

宗介のキャラクターには、いまひとつインパクトがありませんでした。母親と息子の関係を軸にして描いたがために、宗介には甘ったれた雰囲気が出てしまい、これまでの宮崎アニメに登場した男子たちのような自律した精神の力強さが見えてこないのです。

テレビのドキュメンタリーでは、宮崎監督がラストシーンのコンテを描けなくて苦悩する姿がクローズアップされてました。イライラしたり、落ち込んだりして、悩んだあげく、自分の母親への思いを作品の中に投影することでようやっとコンテを描き上げたものの、なんとなく不安を残した表情でした。結果を観ましたら、あんなに悩んでいたわりには、なんだかすんなり一件落着という感じでした。
人類の(さが)について悩み、文明の発展と自然破壊とのはざまで新しい行き方を模索し、結論が出ないまま出来上がってしまった『もののけ姫』では、その宮崎監督の悩みの深さがシシガミの凄まじい死に様となって怒濤のような勢いで画面から流れ出てましたが、それにくらべるとポニョの結末はなんともあっけない感じをいなめません。

ジブリの作品の興行収益ランキングでは、『千と千尋の神隠し』が最高位になってました。人の能力には絶頂期というのがあります。黒沢明の絶頂期は『七人の侍』前後の頃だったと思われますが、宮崎監督の場合は『千と千尋の神隠し』の前後だったようです。

1〜 5件 / 全271件