ザッツ★マジックアワーダメ男ハワードのステキな人生

最初はハワードがイタい奴だとおもうんですが、見ているうちになぜか愛着を感じてしまうのはトロイと同じ気分です。

あることがきっかけで再ブレークするハワードですが、やはり自分の道に戻っていくのがこの映画の伝えたいところなのか、トロイも自分の道に戻っていきます。
ただ過去に戻るという事ではありません。
他人にどう思われようと自分の好きな事をするのがハワードで彼のマネージャーを経験してそれをトロイは学んだんでしょう。
ハワードは表には出しませんが、自分が落ち目である事を知っているんだろうと思わせるシーンがあります。
それでもわが道を行くところが彼に愛着を感じるのかもしれません。

いい役者がそろっているところも映画を観やすくしていると思います。

小話
ハワード、ゲイ疑惑というより、マルコヴィッチ、ゲイ疑惑、あの物腰と話し方がなんか・・

モデルとなった人物がいるそうで、
この映画の「出演料探し」のシーンにもあるように、
トリックを探しても見つからなかったそうだ。

となると、すごいマジシャンだと思いますが、
エンタメ業界は浮き沈みが激しいのですね。

何がキッカケでブレイクするかわからないし、
いつどこでまた落ちぶれるかわからない。

そんな中でも、自分のスタイルで
やり続けて行こうとするハワードに好感が持てました。

ハワードのちょっとクセのある憎たらしい表情や
かわいいおじさんの一面など見ていると
トロイの「なぜか憎めない、また見たくなった」
という気持ちはうなずけます。

約９０分と短いし、テンポがいい半コメディで、
さらっと見れてよかったです。

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これまたショップ逍遥中に何気無く手に取って、ジョン・マルコビッチの名前だけで借りたんですが、思いのほか良かったです。コリン・ハンクスってトム・ハンクスの息子が俳優やってたのも知らなかったんですが、イイですねぇ。親父の若い頃より私は好きです。
私事に亙って恐縮ですが、私の亡父と弟は芸能界の人間でして、親父はオーケストラのヴィオラ弾きでしたし、弟はピアノから転じてポップスのシンガーソングライター（売れてませんが一応現役）です。私は長男ですから4歳からヴァイオリンを教えられて、末は芸大、ソリストと親父の果たせなかった夢を託されていた時期もあったんですが、結局途中で挫折して普通のサラリーマンになっちゃいました。でも、身近に芸能界を見ながら生きて来たこともあって、この映画のような、芸能人の人生裏表みたいなオハナシには結構反応してしまう。
当り前の話ですが、芸能人の一番ツラいところは「ウケなけりゃオシマイ」ってとこです。自分の芸や才能にいくら自信があっても多数の観客、聴衆に支持されなければ食っていけない。芸術家、作家、そして政治家も同じですね。「猿は木から落ちても猿だが、選挙に落ちた政治家は政治家では無い」って箴言がありますし、死ぬまで1枚も絵が売れなかったヴァン・ゴッホの話もある。私の場合は自分で自分の才能の無さに気が付いてやめたんで納得してますが、自信があるのにウケないのはツラい（だろうと思う）。逆に自信持ってる芸とは関係ない部分が「想定外」にウケてしまって「ブレイク」しちゃうこともあって、実はそれは結構ツラいのだけど、やっぱりウケるのは嬉しくて笑みが零れてしまう。でもそんな自分が情けなくもある。
そのあたりの「芸能人の悲哀」をさりげなく表現したジョン・マルコビッチの演技は流石でしたし、そんな彼を敬意と優しさの籠った目で見つめるトロイ（コリン・ハンクス）と広報担当の女の子（名前知らない。アゴ割れててちょっとゴツい顔してるけど結構可愛い）のエピソードも爽やかでよろしい。
ところで、実は普通のサラリーマンの世界だってこういう面はかなりあるワケですが、やはり芸能界に比べれば格段に気楽なもんです。トム・ハンクス演じるトロイの父親はそれを踏まえて心配してるんですが、やはりこの映画、当然ながら芸能界の人たちが作ってるせいか「悲哀」をそれほど深刻に捉えていないとも言えますね。「好きなコトしてると不思議にカネが入って来る］なんて言ってますから。私が自分の親父や弟見てる限り、やっぱりそれほど甘く無いと思えますねぇ(笑）。

学校を中退し作家を目指す主人公が、マジシャンのマネージャーとして働き始める。
それを知った父はもちろん反対する。
しかしそれを押し切り、仕事をつづける事で、
偏屈なマジシャンに惹かれ、学び、成長する映画。
スケールが小さく面白みのない『プラダを着た悪魔』といったところ。

話はあまり面白くありませんが、話はサクサク進むので、苦痛は感じません。

一応コメディーということですが、コメディー色は薄いです。

トム・ハンクスが製作で、出演にトム・ハンクスの名が書かれてますが、ほとんど出てこないです。
(主人公は息子のコリン・ハンクスです。)

ジョン・マルコヴィッチの演技はやっぱり最高です。

実在に存在した人を描いた作品みたいです。

自分は知らなかったのですが・・・

落ち目のマジシャン　ハワードに弟子入りした主人公の話。

マジックがどうのというよりも、主人公の人生観の変化を

楽しむ映画なのだろう！！

その中で、こんなセリフがありました。

【人生は短い　あっという間にだ。どうせ　いつかは死ぬんだ

　だったら　ワクワクするような人生を送りたい。

　他人に　どう思われようと構わない】

そうは言っても、やっぱり安定を求めてしまうのが普通なのだろう。

そんな悩んでいる人に、踏み出す勇気をくれる作品だと思います。ふ