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扉をたたく人 / リチャード・ジェンキンス
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「扉をたたく人」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

妻を亡くして以来、心を閉ざしていた孤独な大学教授が、ひょんなことから出会った移民のジャンベ(アフリンカン・ドラム)奏者との交流を通じて再び自らの人生を歩み始める姿を描いた感動ヒューマン・ドラマ。主演は本作でアカデミー主演男優賞ノミネートのリチャード・ジェンキンス。コネティカット州に暮らす62歳の大学教授ウォルター。愛する妻に先立たれて以来、すっかり生きる喜びを見失っていた。ある日、久々のニューヨーク出張で別宅のアパートを訪れてみると、そこに若い移民のカップル、タレクとゼイナブが住んでいた。詐欺に遭ったことを知り、立ち去ろうとする2人を不憫に思い、当面の間住まわせることにするウォルターだったが…。

「扉をたたく人」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

アメリカ

原題:

THE VISITOR

「扉をたたく人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全79件

移民青年のシャンベの音がかたくな老教授の心を開く ネタバレ

投稿日:2009/11/05 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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名脇役、リチャード・ジェンキンスが初主演し、第81回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた人間ドラマです。
老年にさしかかった大学教授と、移民青年の交流を描き、移民規制が厳しくなった同時多発テロ以降のNYの現実を突きつけられることになってしまいます。

妻に先立たれ、心を閉ざした老教授ウォルター(R・ジェンキンス)は、NYの久々に訪れた別宅で、アラブ系住民のタレク(H・スレイマン)とその恋人がそこに住み着いていて、事情を知り、居候を許すウォルター。
タレクにアフリカの打楽器シャンベを習うようになったある日、彼が不法滞在で、拘留されたところからドラマは始まります。

9・11以降不法滞在に対する対処が急に厳しくなったアメリカを背景に、生きがいを失った男の再生が、扉をノックすると、主人公が出会うはずのない人生、間違いで出会ってしまった人生。。。
思わぬところから、あるべき道を歩むことになり、一人の冴えない男が ある時 気付くと、ふと世界とつながり,クールな 男として甦っています。

タレクの母親ミーナが、またいいんです。
内気で、控えめな二人が何とか強制送還されぬよう努力して、親密になっていく描写は、まだ彼の中に眠っていた恋心を引き出されることとなり、切実なトーンで響いてきます。

物静かだったウォルターが ついには移民局職員に怒りをぶつけるのですが, 騒いだところで何も変わりはしません。
音楽が育んだ友情と恋は有無を言わさず引き裂かれてしまったのですが、 収監されているのはむしろこの大国ではないのかとの怒りを胸に, 主人公が 駅のベンチでシャンベをたたく。。。
何だかとっても静かな終わり方なのですが、色々なものが込み上げてきて、余韻を残して終わるラストでした。

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かき消されてしまう心の叫び ネタバレ

投稿日:2009/10/01 レビュアー:パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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とてもいい映画でした。間違いなく今年のベスト5に入るでしょう。

妻亡き後、何ごとにも無気力な大学教授ウォルター(リチャード・ジェンキンズ)。
たったひとコマだけの授業を受け持ち、そのシラバスは毎年使いまわしというやる気のなさ。
ある日、学会に出席するためにNYに行くが、長らく使っていなかった自分のアパートに行ってみると、そこには不法滞在の移民のカップル、シリア人青年のタリクとセネガル人女性ゼイナブが住んでいた。
警察に通報されることをおそれたふたりは、すぐに出て行こうとするが、行くあてのないふたりをウォルターはしばらく泊めることにする。

タレクはジャンベという打楽器の奏者。ウォルターはタリクからジャンベの手ほどきを受けるようになる。
何事にも無気力だったウォルターの表情が、ジャンベを習うことによって、次第に明るさを取り戻す。ふたりの練習風景や、公園でのセッションに初めて参加したときのウォルターの表情には、涙が出るほどでした。

ところが、ちょっとした誤解からタレクは逮捕され、入国管理局に拘留されてしまう。

タレクに面会するために訪れた入国管理局でウォルターが見たのは、911以後中東系の人たちに対して極端に厳しい態度をとるようになった自国の現実。
今までは全く問題にならなかった書類の不備が命取りになる。
入管局に貼られた「移民はアメリカの力」というポスターとは裏腹な、タリクが語る拘留中の仕打ち。
考えてみれば、私も日本の入管局に拘留されている人たちが、どんな仕打ちをうけているのかなんて全く知りません。

タリクから連絡がないことを心配した母親モーナが、ミネソタから尋ねてくる。
このモーナを演じるのが、「シリアの花嫁」で姉の役をしていたヒアム・アッバス。彼女がすごくいいんです。
ウォルターとモーナは次第に交流を深めてゆくが、タリクはある日なんの前触れもなく、シリアに送還されてしまうのだった。

「The Vistor」という原題を「扉をたたく人」としたのは、なかなかのセンスですね。

そしてラストシーン。
ウォルターは勇気を振り絞り、地下鉄のベンチでひとりジャンベを叩くのですが、その力強い音はホームに入る列車の音にかき消されてゆく。
「この国は何かがおかしい。間違っている。」というウォルターの心の叫びが、時代の風潮や権力の前では簡単にかき消されてしまうことを暗示しているようでした。

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たたく

投稿日:2012/06/14 レビュアー:まみもぉ

『冬の小鳥』で人形にやつあたりする主人公に寮母さんが、
布団を叩きな、と棒を渡すシーンがあります。
その前に寮母さんは彼女の頬を引っ叩きます。
叩く音は、響けば感情に届きます。響くと音楽になります。
打楽器の魅力はその響く音。
歯を食いしばってジニが布団を叩く音から彼女の悲しみと怒りが響いてきて、で思い出しました。
40数年間に50本以上の映画、TV作品で演じている名脇役リチャード・ジェンキンスの初主演作。
その彼が演じるのは妻に先立たれ、人との交流は出来るだけ避けた生活を送っている、堅物で仏頂面の初老の大学教授。
容姿はまさにはまり役。
そんな彼、ウォルターが閉ざした扉を開いていくお話し。

最初、不釣合いだったジャンベが次第にさまになっていきます。
ラストはほぼ一体化。
互いに響き合って、ジャンベが彼を叩いているように見えました。
叩いてもらえるのを待たなくても、自分で叩けばいいんだと、
扉を開ける鍵にこだわっていましたが、扉を叩いて開けてもらえばいいのだと、とても勇気づけられました。

地味な俳優さん勢揃いだったのですが、響く役者さんばかりでした。
モーナ役のヒアム・アッバス、『シリアの花嫁』でもそうでしたが、強く美しい芯の震え。艶っぽい低音の響きです。
その息子シリア人のタレク役のハーズ・スレイマン。笑顔がいい。
見知らぬ彼を泊めてしまう非常識をすんなり受け入れることができたのは、彼の実直な笑顔がウォルターに響いたからと思います。
その彼女ゼネガル人のゼイナブ、徐々に緩んでいく彼女の警戒心、
それといっしょに変調していく張りのある、女性として羨ましい響き。

性別、国籍、世代、違っても響きあえれば同調し、
不必要に閉ざしたものを開く力になる。
混ざり合い方は水と同じ。境をなくすことのできる柔軟な力。
地味だけどとても力強い作品でした。

     
葬儀屋が舞台の名ドラマ『シックス・フィートアンダー』。
第1話でいきなり亡くなってしまう葬儀屋の主人がリチャード・ジェンキンスでした。
でも、、家族の回想シーンだったり幽霊だったり、死んだ後じわりじわりと存在感を増していって、脇役ながら印象強く残りました。
それから、陰ながら?応援していましたので、最初、”主演”と知ってやな予感したのですが、その予感は裏切られ嬉しかったです。
俳優として脇を固めておられるトーマス・マッカーシー(最近では『フェア・ゲーム』)、監督としてもその手腕、もっと響かせてほしい方です。


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邦題が素晴らしすぎるやないか〜!これはまさに扉をたたく映画だ!

投稿日:2010/04/21 レビュアー:KASPAR

これも行こうと思いながら忙しくて映画館に行けなかった『扉をたたく人』を観ました♪

ふむふむ・・・この邦題は素晴らしいっすねー!!!正直ジミーな作品やけど、間違いなく心(感情)をノックされるっすねー・°・(ノД`)・°・

□■□■□

ここまでやさしく扉をたたく映画が今まであったやろか?

オープニングからしばらくは、たたくどころか扉にそっと触れる程度・・・冷め切った心が解けるように温もりを伝えてくるだけ・・・

少しずつ少しずつ心を暖めて"人間として生きる"ことで初めて喜びや楽しみが生まれることを伝えてくれる・・・そして人間として生きているからこそ、怒りや哀しみがあることを教えてくれる・・・

そこから逃げることは生きていることにはならないんだと・・・

□■□■□

誰もが解っている"生きる"ということ・・・人間として生きるということ・・・

声高に叫ばれると、そんなんわかっとるわ!って突っぱねたくなるけれども、ここまでやさしく伝えられると、少しがんばってみようかという気にさせてくれる。

個人的満足度 75点 オススメ度 80点

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もっと見せてくれ!

投稿日:2009/09/26 レビュアー:よふかし

 9.11以後の移民に対する厳しい処置を軸に、現代アメリカ社会の問題を突く――といった社会派映画にならずに、妻に先立たれた中年男の再生の物語としているところが嬉しい。
 といって作り手はあまり自覚的ではないようで、随所でふらふらと社会問題に手を伸ばそうとしては、引っ込める。どっちつかずの作品に落ちそうになるところを救っているのは、主演のリチャード・ジェンキンスの持ち味である。
 研究にも熱意をなくした冴えない初老の教授が、見知らぬ移民の若者の導きで、音楽の楽しさ――つまり生の悦びを取り戻していく。気恥ずかしくジャンベを抱えて、公園での演奏に参加していく姿を微笑ましく思うのは、これがよく見ているのに印象はいつも薄い名脇役であり、リチャード・ジェンキンスであるからだろう(名前だって地味だ)。主演をはってきたスターはもちろん、下手な性格俳優では、あまりにもわざとらしくなってしまうに違いない。
『シリアの花嫁』でも印象的だった、ヒアム・アッバスが中盤から登場してきて、とても魅力的だ。
 死んでいた魂がよみがえっていく、そこから生じる幸福感を繊細に描いていた物語は、思うようにはならない結末を迎える。
 怒りも悲しみも、生きている証拠だ。
 そうだ、叩け、叩け、叩け!
 僕は地下鉄のジェンキンスに向かって声にならない声援を送る。

 とても残念だ。あと数分、いや数十秒でいい。ジェンキンスの蘇った生が、ジャンベをどんなふうに叩くのか、その演奏をとことん僕は見たかった。それがないなんて……映画なのに。
 もっと見せてくれ! 70点。

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1〜 5件 / 全79件

扉をたたく人

ユーザーレビュー

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移民青年のシャンベの音がかたくな老教授の心を開く

投稿日

2009/11/05

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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名脇役、リチャード・ジェンキンスが初主演し、第81回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた人間ドラマです。
老年にさしかかった大学教授と、移民青年の交流を描き、移民規制が厳しくなった同時多発テロ以降のNYの現実を突きつけられることになってしまいます。

妻に先立たれ、心を閉ざした老教授ウォルター(R・ジェンキンス)は、NYの久々に訪れた別宅で、アラブ系住民のタレク(H・スレイマン)とその恋人がそこに住み着いていて、事情を知り、居候を許すウォルター。
タレクにアフリカの打楽器シャンベを習うようになったある日、彼が不法滞在で、拘留されたところからドラマは始まります。

9・11以降不法滞在に対する対処が急に厳しくなったアメリカを背景に、生きがいを失った男の再生が、扉をノックすると、主人公が出会うはずのない人生、間違いで出会ってしまった人生。。。
思わぬところから、あるべき道を歩むことになり、一人の冴えない男が ある時 気付くと、ふと世界とつながり,クールな 男として甦っています。

タレクの母親ミーナが、またいいんです。
内気で、控えめな二人が何とか強制送還されぬよう努力して、親密になっていく描写は、まだ彼の中に眠っていた恋心を引き出されることとなり、切実なトーンで響いてきます。

物静かだったウォルターが ついには移民局職員に怒りをぶつけるのですが, 騒いだところで何も変わりはしません。
音楽が育んだ友情と恋は有無を言わさず引き裂かれてしまったのですが、 収監されているのはむしろこの大国ではないのかとの怒りを胸に, 主人公が 駅のベンチでシャンベをたたく。。。
何だかとっても静かな終わり方なのですが、色々なものが込み上げてきて、余韻を残して終わるラストでした。

かき消されてしまう心の叫び

投稿日

2009/10/01

レビュアー

パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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とてもいい映画でした。間違いなく今年のベスト5に入るでしょう。

妻亡き後、何ごとにも無気力な大学教授ウォルター(リチャード・ジェンキンズ)。
たったひとコマだけの授業を受け持ち、そのシラバスは毎年使いまわしというやる気のなさ。
ある日、学会に出席するためにNYに行くが、長らく使っていなかった自分のアパートに行ってみると、そこには不法滞在の移民のカップル、シリア人青年のタリクとセネガル人女性ゼイナブが住んでいた。
警察に通報されることをおそれたふたりは、すぐに出て行こうとするが、行くあてのないふたりをウォルターはしばらく泊めることにする。

タレクはジャンベという打楽器の奏者。ウォルターはタリクからジャンベの手ほどきを受けるようになる。
何事にも無気力だったウォルターの表情が、ジャンベを習うことによって、次第に明るさを取り戻す。ふたりの練習風景や、公園でのセッションに初めて参加したときのウォルターの表情には、涙が出るほどでした。

ところが、ちょっとした誤解からタレクは逮捕され、入国管理局に拘留されてしまう。

タレクに面会するために訪れた入国管理局でウォルターが見たのは、911以後中東系の人たちに対して極端に厳しい態度をとるようになった自国の現実。
今までは全く問題にならなかった書類の不備が命取りになる。
入管局に貼られた「移民はアメリカの力」というポスターとは裏腹な、タリクが語る拘留中の仕打ち。
考えてみれば、私も日本の入管局に拘留されている人たちが、どんな仕打ちをうけているのかなんて全く知りません。

タリクから連絡がないことを心配した母親モーナが、ミネソタから尋ねてくる。
このモーナを演じるのが、「シリアの花嫁」で姉の役をしていたヒアム・アッバス。彼女がすごくいいんです。
ウォルターとモーナは次第に交流を深めてゆくが、タリクはある日なんの前触れもなく、シリアに送還されてしまうのだった。

「The Vistor」という原題を「扉をたたく人」としたのは、なかなかのセンスですね。

そしてラストシーン。
ウォルターは勇気を振り絞り、地下鉄のベンチでひとりジャンベを叩くのですが、その力強い音はホームに入る列車の音にかき消されてゆく。
「この国は何かがおかしい。間違っている。」というウォルターの心の叫びが、時代の風潮や権力の前では簡単にかき消されてしまうことを暗示しているようでした。

たたく

投稿日

2012/06/14

レビュアー

まみもぉ

『冬の小鳥』で人形にやつあたりする主人公に寮母さんが、
布団を叩きな、と棒を渡すシーンがあります。
その前に寮母さんは彼女の頬を引っ叩きます。
叩く音は、響けば感情に届きます。響くと音楽になります。
打楽器の魅力はその響く音。
歯を食いしばってジニが布団を叩く音から彼女の悲しみと怒りが響いてきて、で思い出しました。
40数年間に50本以上の映画、TV作品で演じている名脇役リチャード・ジェンキンスの初主演作。
その彼が演じるのは妻に先立たれ、人との交流は出来るだけ避けた生活を送っている、堅物で仏頂面の初老の大学教授。
容姿はまさにはまり役。
そんな彼、ウォルターが閉ざした扉を開いていくお話し。

最初、不釣合いだったジャンベが次第にさまになっていきます。
ラストはほぼ一体化。
互いに響き合って、ジャンベが彼を叩いているように見えました。
叩いてもらえるのを待たなくても、自分で叩けばいいんだと、
扉を開ける鍵にこだわっていましたが、扉を叩いて開けてもらえばいいのだと、とても勇気づけられました。

地味な俳優さん勢揃いだったのですが、響く役者さんばかりでした。
モーナ役のヒアム・アッバス、『シリアの花嫁』でもそうでしたが、強く美しい芯の震え。艶っぽい低音の響きです。
その息子シリア人のタレク役のハーズ・スレイマン。笑顔がいい。
見知らぬ彼を泊めてしまう非常識をすんなり受け入れることができたのは、彼の実直な笑顔がウォルターに響いたからと思います。
その彼女ゼネガル人のゼイナブ、徐々に緩んでいく彼女の警戒心、
それといっしょに変調していく張りのある、女性として羨ましい響き。

性別、国籍、世代、違っても響きあえれば同調し、
不必要に閉ざしたものを開く力になる。
混ざり合い方は水と同じ。境をなくすことのできる柔軟な力。
地味だけどとても力強い作品でした。

     
葬儀屋が舞台の名ドラマ『シックス・フィートアンダー』。
第1話でいきなり亡くなってしまう葬儀屋の主人がリチャード・ジェンキンスでした。
でも、、家族の回想シーンだったり幽霊だったり、死んだ後じわりじわりと存在感を増していって、脇役ながら印象強く残りました。
それから、陰ながら?応援していましたので、最初、”主演”と知ってやな予感したのですが、その予感は裏切られ嬉しかったです。
俳優として脇を固めておられるトーマス・マッカーシー(最近では『フェア・ゲーム』)、監督としてもその手腕、もっと響かせてほしい方です。


邦題が素晴らしすぎるやないか〜!これはまさに扉をたたく映画だ!

投稿日

2010/04/21

レビュアー

KASPAR

これも行こうと思いながら忙しくて映画館に行けなかった『扉をたたく人』を観ました♪

ふむふむ・・・この邦題は素晴らしいっすねー!!!正直ジミーな作品やけど、間違いなく心(感情)をノックされるっすねー・°・(ノД`)・°・

□■□■□

ここまでやさしく扉をたたく映画が今まであったやろか?

オープニングからしばらくは、たたくどころか扉にそっと触れる程度・・・冷め切った心が解けるように温もりを伝えてくるだけ・・・

少しずつ少しずつ心を暖めて"人間として生きる"ことで初めて喜びや楽しみが生まれることを伝えてくれる・・・そして人間として生きているからこそ、怒りや哀しみがあることを教えてくれる・・・

そこから逃げることは生きていることにはならないんだと・・・

□■□■□

誰もが解っている"生きる"ということ・・・人間として生きるということ・・・

声高に叫ばれると、そんなんわかっとるわ!って突っぱねたくなるけれども、ここまでやさしく伝えられると、少しがんばってみようかという気にさせてくれる。

個人的満足度 75点 オススメ度 80点

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2009/09/26

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よふかし

 9.11以後の移民に対する厳しい処置を軸に、現代アメリカ社会の問題を突く――といった社会派映画にならずに、妻に先立たれた中年男の再生の物語としているところが嬉しい。
 といって作り手はあまり自覚的ではないようで、随所でふらふらと社会問題に手を伸ばそうとしては、引っ込める。どっちつかずの作品に落ちそうになるところを救っているのは、主演のリチャード・ジェンキンスの持ち味である。
 研究にも熱意をなくした冴えない初老の教授が、見知らぬ移民の若者の導きで、音楽の楽しさ――つまり生の悦びを取り戻していく。気恥ずかしくジャンベを抱えて、公園での演奏に参加していく姿を微笑ましく思うのは、これがよく見ているのに印象はいつも薄い名脇役であり、リチャード・ジェンキンスであるからだろう(名前だって地味だ)。主演をはってきたスターはもちろん、下手な性格俳優では、あまりにもわざとらしくなってしまうに違いない。
『シリアの花嫁』でも印象的だった、ヒアム・アッバスが中盤から登場してきて、とても魅力的だ。
 死んでいた魂がよみがえっていく、そこから生じる幸福感を繊細に描いていた物語は、思うようにはならない結末を迎える。
 怒りも悲しみも、生きている証拠だ。
 そうだ、叩け、叩け、叩け!
 僕は地下鉄のジェンキンスに向かって声にならない声援を送る。

 とても残念だ。あと数分、いや数十秒でいい。ジェンキンスの蘇った生が、ジャンベをどんなふうに叩くのか、その演奏をとことん僕は見たかった。それがないなんて……映画なのに。
 もっと見せてくれ! 70点。

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