フロスト×ニクソンの画像・ジャケット写真

フロスト×ニクソン / マイケル・シーン

フロスト×ニクソン /マイケル・シーン

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DVD

旧作

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解説・ストーリー

『天使と悪魔』のロン・ハワード監督が、ピーター・モーガンの舞台劇を映画化。ニクソン辞任中継の高視聴率を知ったイギリスの人気TV司会者、デビッド・フロストはニクソンと1対1のインタビュー番組を企画するのだが…。

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「フロスト×ニクソン」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

『天使と悪魔』のロン・ハワード監督が、ピーター・モーガンの舞台劇を映画化。ニクソン辞任中継の高視聴率を知ったイギリスの人気TV司会者、デビッド・フロストはニクソンと1対1のインタビュー番組を企画するのだが…。

「フロスト×ニクソン」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

アメリカ

原題:

FROST/NIXON

「フロスト×ニクソン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

35,500
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国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

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タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

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タイトル以上

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1〜 5件 / 全54件

逆転満塁ホームラン ネタバレ

投稿日:2009/08/13 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

これもまたイントロがありませんが、ウォーター事件のスキャンダルで政界を追われたニクソン元大統領と、コメディアン出身の人気司会者フロスト。二人の間で行われた77年のTVインタビューは、衝撃的な展開によって放送界の伝説となったことなので、さほどイントロがなくても大丈夫かと思います。

全米が固唾を呑んだこの事件の全貌と表と裏の駆け引きをロン・ハワード監督がスリリングに紐解いて見せてくれるのですが、何故に今頃?と思ってしまいました。

国民への謝罪の言葉を引き出そうと果敢に攻め込むフロスト(マイケル・シーン)に対して、インタビューを政界復帰にこぎつけようと、老獪に攻撃をかわすニクソン(フランク・ランジェラ)。
前半は、雄弁なニクソンにやられっぱなしだったのですが、最後の追い詰めていく場面では、息を呑みます。
4回にも及んだインタビューの序盤戦は、老獪な大物政治家は、余裕綽々で、フロストは、良いようにあしらわれてノックアウト寸前になってしまうのですが、そこからの反撃は、拳をトークに変えたような迫力です。

結末が分かっていても、目が釘付けになってしまいます。
とどめの一言が、フロストから言われる時のニクソンの表情は何とも言えません。
狼狽と失言によって、ニクソンは本性を露にするのですが、その過程を通して、むしろ彼に哀れみを覚えてしまうのでした。
この瞬間は、TVという媒体の最大の利点だと思いますが、ニクソンがインタビュー場を離れる後姿に老いを感じさせます。
勝ったのは、フロストの筈なのに、監督は、人間味というスパイスを効かせることで、何が彼を動かしたのか?という部分に光を当て、ただ単に、バトルを見せるというものから、別な着地点へと追いやったのかもしれません。


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前半のダラダラで観るのをやめないことをお勧めする。 ネタバレ

投稿日:2011/02/01 レビュアー:MonPetit

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ロン・ハワード監督、ダン・ブラウン作品とは一味も二味も違った仕上がり。
無論、そのベクトルは良作に向いている。

冒頭からしばらくは多くの人が退屈だったんじゃないだろうか。
淡々としたドキュメンタリー風のスタート。
どうでもいいようなフロストの話。
されど、これは万全の仕掛けの序章であるかのように一気に何かが加速する。
単独インタビューが決まり、仲間が集まる。
インタビューがはじまっても主導権を握られてしまうフロスト。
そして「夜中の電話」だ。
粛々と進んでいた物語はここからピークを迎える。

張り詰めた空気と、退治する二人の男。
ニクソン云々もそうなのだが、なんと見ごたえのある緊張感だろうか。
客観的に味わうのならば予備知識はあったほうが断然いい。
だけども、この緊張感だけで価値は十二分にある。
言葉や証拠で追い詰めたのではない、何か。
その何かを感じさせたことが最大の要因ではないだろうか。
必見の良作。

くれぐれも前半のダラダラで観るのをやめないことをお勧めする。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

水に落とした犬は噛みつかないように、這い上がらせず最後まで叩け ネタバレ

投稿日:2010/04/15 レビュアー:ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ピーター・モーガンは今売れっ子の脚本家ですが、その作品で歴史上の実在の人物を取り上げてきました。

『ラストキング・オブ・スコットランド』(脚色)でウガンダの独裁者アミン大統領、『クイーン』でダイアナ妃の死に冷淡との世論に苦悩するエリザベス2世、『ブーリン家の姉妹』(脚色)でヘンリー八世が彼女と結婚するためにローマ・カトリックと断絶することになるアン・ブーリン。

どちらかというと、一般的にはあまり好意的には評価されて来なかった事件や人たちではないでしょうか。
そして本作では、イギリスのテレビ司会者デビッド・フロストが、任期途中で大統領したリチャード・ニクソンにインタビューした時の模様を取上げています。

「月刊PLAYBOY・1976年1月号」を持っているので「廃王ニクソンの嘆きと野心」(袖井林二郎)という当時のレポート記事が載っていました。
ニクソンは辞任後に脚に生じた静脈炎の手術後のショックであやうく命を落とすところだったのが回復し、たしかに復権に向けて野心的だったようです。

しかし選挙の年を控えた現職のフォード大統領と共和党にとっては、何とかニクソン色を払拭しようとやっきになっていて、ニクソンの応援は「死の接吻」に等しいと言われていたらしい。
(結果は”クリーンでワシントンの政治に染まっていない”イメージのジミー・カーターが当選する。)
袖井氏はリア王になぞらえて、一度権力を失った者の復権が難しいと述べています。

当時のニクソンは財政難にあえいでいたようです。
この映画で実際に撮影が行われた、海に臨むニクソンの豪邸ラ・カーサ・パシフィカ(ナポレオンの流刑地になぞらえて「セントヘレナ・ウェスト」と呼ぶ人もいた。)の購入と維持費。
刑事訴訟は大統領特赦でまぬがれましたが、次々と行われる民事訴訟に対抗する弁護士の費用。
先に述べた手術費用。 そして多額の税金。 大統領の年金だけでは苦しい。

稼ぐ方法として、まず回顧録の執筆がありますが、通常アメリカの大統領は退任後地元に記念館を建て、そこの図書館に任期中の公文書を所蔵し、それを元に執筆されるのですが、ウォーターゲート事件に関わるため、米議会に接収したままであり、また選挙の年だったので出版時期も先の話で、破格の50万ドルとはいえ前金しか入ってこない。

熱心な支持者や資産家の援助があったものの、稼ぐ方法としては講演料、そしてラジオなどのコメンテーターとしてのギャラ。
袖井氏の記事は、フロストのインタビューの直前の時期のものでしたが、やはり述べていて、出演の決め手は多額の出演料だったようです。
一説ではそういう形で金持ちの友人が救いの手を差しのべたともいわれるが、ニクソンは番組の編集について口出しができないという一項が出演契約にあったということだから、それはないのではないでしょうか。

この映画、メディアが政治に与える影響力をよく表していると思います。
今はメディアから、さらにネットへと移ってきていますか・・・

ところで、この映画ではつい口をすべらせ、しまったという表情をしてしまったため「敗北」してしまうのですが、この発言はなかなか興味深い。
大統領を君主に置き換えて言うと・・・
君主は法人としての国家の一機関として法の制約を受けるか、あるいはは国家そのものであって君主の行動はすべてが合法である(オールマイティで超法規的な存在としての君主論)
戦前の日本の天皇機関説や国体明徴運動にも通じると思います。

法治国家、民主主義に反する意見と思われますが、大統領オールマイティ説を支持するアメリカ人は今少なくないかもしれません。

その後のイラン・コントラ事件、あるいはグアンタナモ基地への「テロリスト」収容などは、合衆国憲法を逸脱していると思うのですが、戦時に司令官がオールマイティでなければ敗北するとする軍事国家の論理が優先しているのが、今のアメリカと言えそうです。


なおレビュータイトルに使ったのは、袖井氏の記事に紹介されていましたが、魯迅の言葉だそうです。

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

正直はじめのうちは退屈極まりなかった・・・ ネタバレ

投稿日:2009/08/24 レビュアー:ムーミンママ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ホント、どうしようかと思いました。
疲れていたとは言え、何度も何度も船を漕いでしまって・・・
ドキュメンタリー風の演出でドラマとしての緊迫感が
感じられなくて、これは失敗作かと思ってしまいました。
一度は途中で投げ出そうかと・・・

でも諦めずにもう一度見直して良かったです。
インタビューの撮影が始まってからはすっかり引き込まれていました。
インタビューの裏での綿密な準備や駆け引き。
そこでは十分な緊迫感を味わうことができました。

ウォーターゲート事件が起きた頃、まだほんの子供だった私は
大統領を辞任したことでニクソンの政治家生命は終わったと思ってました。
政界返り咲きを狙ってのこんな延長戦が行われていたとは・・・
その返り咲きの手段としようと引き受けたインタビューで
結果として自分の政治家生命を金で売り渡した形になろうとは
なんとも皮肉なものですね。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

ニクソンの自滅に見えてしまう ネタバレ

投稿日:2009/08/05 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 へえこんなことがあったのか、このような題材でも映画になるのだと、あまり期待できないロン・ハワード作品とはいえ、楽しみにしました。ある程度ウォーターゲート事件に知識はあったほうが楽しめるとは思いますが、なんでしたら『大統領の陰謀』か、何かドキュメンタリーをひとつご覧になっておくと良いかもしれません。
 時代を映す美術や衣装、フロスト(マイケル・シーン)のキャラクターなどは楽しかったですね。何日にもわけて行われたインタビュー撮影のあれこれなども興味を引きました。映画がそういう事実を再現してくれたことによって、僕の持っていたノンフィクショナルな興味が満たされた点は多々あったように思います。
 しかし、肝心の対決シーンに消化不良な思いが残ります。やっぱり劣勢に陥っていたフロストが挽回するところがこの作品の見所でしょう。しかし、そこが(事実を下敷きにしているせいか)あまり良くない。いいパンチが当たったのは確かでしょうが、KOパンチというほどには思えない。しかし、ニクソンは倒れてしまう。
 パープルローズさんが書かれている、夢の中での(?)不可解な電話があり、終了後のどこかさばさばした印象があるので、ニクソンは自ら望んで倒れたように感じられます。
 どこまでも主人公はニクソンであり、フロスト自身の努力や能力がこの結果を招いたとは思えないところが、消化不良という理由です。50点。

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1〜 5件 / 全54件

ユーザーレビュー

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逆転満塁ホームラン

投稿日

2009/08/13

レビュアー

ミルクチョコ

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これもまたイントロがありませんが、ウォーター事件のスキャンダルで政界を追われたニクソン元大統領と、コメディアン出身の人気司会者フロスト。二人の間で行われた77年のTVインタビューは、衝撃的な展開によって放送界の伝説となったことなので、さほどイントロがなくても大丈夫かと思います。

全米が固唾を呑んだこの事件の全貌と表と裏の駆け引きをロン・ハワード監督がスリリングに紐解いて見せてくれるのですが、何故に今頃?と思ってしまいました。

国民への謝罪の言葉を引き出そうと果敢に攻め込むフロスト(マイケル・シーン)に対して、インタビューを政界復帰にこぎつけようと、老獪に攻撃をかわすニクソン(フランク・ランジェラ)。
前半は、雄弁なニクソンにやられっぱなしだったのですが、最後の追い詰めていく場面では、息を呑みます。
4回にも及んだインタビューの序盤戦は、老獪な大物政治家は、余裕綽々で、フロストは、良いようにあしらわれてノックアウト寸前になってしまうのですが、そこからの反撃は、拳をトークに変えたような迫力です。

結末が分かっていても、目が釘付けになってしまいます。
とどめの一言が、フロストから言われる時のニクソンの表情は何とも言えません。
狼狽と失言によって、ニクソンは本性を露にするのですが、その過程を通して、むしろ彼に哀れみを覚えてしまうのでした。
この瞬間は、TVという媒体の最大の利点だと思いますが、ニクソンがインタビュー場を離れる後姿に老いを感じさせます。
勝ったのは、フロストの筈なのに、監督は、人間味というスパイスを効かせることで、何が彼を動かしたのか?という部分に光を当て、ただ単に、バトルを見せるというものから、別な着地点へと追いやったのかもしれません。


前半のダラダラで観るのをやめないことをお勧めする。

投稿日

2011/02/01

レビュアー

MonPetit

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ロン・ハワード監督、ダン・ブラウン作品とは一味も二味も違った仕上がり。
無論、そのベクトルは良作に向いている。

冒頭からしばらくは多くの人が退屈だったんじゃないだろうか。
淡々としたドキュメンタリー風のスタート。
どうでもいいようなフロストの話。
されど、これは万全の仕掛けの序章であるかのように一気に何かが加速する。
単独インタビューが決まり、仲間が集まる。
インタビューがはじまっても主導権を握られてしまうフロスト。
そして「夜中の電話」だ。
粛々と進んでいた物語はここからピークを迎える。

張り詰めた空気と、退治する二人の男。
ニクソン云々もそうなのだが、なんと見ごたえのある緊張感だろうか。
客観的に味わうのならば予備知識はあったほうが断然いい。
だけども、この緊張感だけで価値は十二分にある。
言葉や証拠で追い詰めたのではない、何か。
その何かを感じさせたことが最大の要因ではないだろうか。
必見の良作。

くれぐれも前半のダラダラで観るのをやめないことをお勧めする。

水に落とした犬は噛みつかないように、這い上がらせず最後まで叩け

投稿日

2010/04/15

レビュアー

ロキュータス

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ピーター・モーガンは今売れっ子の脚本家ですが、その作品で歴史上の実在の人物を取り上げてきました。

『ラストキング・オブ・スコットランド』(脚色)でウガンダの独裁者アミン大統領、『クイーン』でダイアナ妃の死に冷淡との世論に苦悩するエリザベス2世、『ブーリン家の姉妹』(脚色)でヘンリー八世が彼女と結婚するためにローマ・カトリックと断絶することになるアン・ブーリン。

どちらかというと、一般的にはあまり好意的には評価されて来なかった事件や人たちではないでしょうか。
そして本作では、イギリスのテレビ司会者デビッド・フロストが、任期途中で大統領したリチャード・ニクソンにインタビューした時の模様を取上げています。

「月刊PLAYBOY・1976年1月号」を持っているので「廃王ニクソンの嘆きと野心」(袖井林二郎)という当時のレポート記事が載っていました。
ニクソンは辞任後に脚に生じた静脈炎の手術後のショックであやうく命を落とすところだったのが回復し、たしかに復権に向けて野心的だったようです。

しかし選挙の年を控えた現職のフォード大統領と共和党にとっては、何とかニクソン色を払拭しようとやっきになっていて、ニクソンの応援は「死の接吻」に等しいと言われていたらしい。
(結果は”クリーンでワシントンの政治に染まっていない”イメージのジミー・カーターが当選する。)
袖井氏はリア王になぞらえて、一度権力を失った者の復権が難しいと述べています。

当時のニクソンは財政難にあえいでいたようです。
この映画で実際に撮影が行われた、海に臨むニクソンの豪邸ラ・カーサ・パシフィカ(ナポレオンの流刑地になぞらえて「セントヘレナ・ウェスト」と呼ぶ人もいた。)の購入と維持費。
刑事訴訟は大統領特赦でまぬがれましたが、次々と行われる民事訴訟に対抗する弁護士の費用。
先に述べた手術費用。 そして多額の税金。 大統領の年金だけでは苦しい。

稼ぐ方法として、まず回顧録の執筆がありますが、通常アメリカの大統領は退任後地元に記念館を建て、そこの図書館に任期中の公文書を所蔵し、それを元に執筆されるのですが、ウォーターゲート事件に関わるため、米議会に接収したままであり、また選挙の年だったので出版時期も先の話で、破格の50万ドルとはいえ前金しか入ってこない。

熱心な支持者や資産家の援助があったものの、稼ぐ方法としては講演料、そしてラジオなどのコメンテーターとしてのギャラ。
袖井氏の記事は、フロストのインタビューの直前の時期のものでしたが、やはり述べていて、出演の決め手は多額の出演料だったようです。
一説ではそういう形で金持ちの友人が救いの手を差しのべたともいわれるが、ニクソンは番組の編集について口出しができないという一項が出演契約にあったということだから、それはないのではないでしょうか。

この映画、メディアが政治に与える影響力をよく表していると思います。
今はメディアから、さらにネットへと移ってきていますか・・・

ところで、この映画ではつい口をすべらせ、しまったという表情をしてしまったため「敗北」してしまうのですが、この発言はなかなか興味深い。
大統領を君主に置き換えて言うと・・・
君主は法人としての国家の一機関として法の制約を受けるか、あるいはは国家そのものであって君主の行動はすべてが合法である(オールマイティで超法規的な存在としての君主論)
戦前の日本の天皇機関説や国体明徴運動にも通じると思います。

法治国家、民主主義に反する意見と思われますが、大統領オールマイティ説を支持するアメリカ人は今少なくないかもしれません。

その後のイラン・コントラ事件、あるいはグアンタナモ基地への「テロリスト」収容などは、合衆国憲法を逸脱していると思うのですが、戦時に司令官がオールマイティでなければ敗北するとする軍事国家の論理が優先しているのが、今のアメリカと言えそうです。


なおレビュータイトルに使ったのは、袖井氏の記事に紹介されていましたが、魯迅の言葉だそうです。

正直はじめのうちは退屈極まりなかった・・・

投稿日

2009/08/24

レビュアー

ムーミンママ

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ホント、どうしようかと思いました。
疲れていたとは言え、何度も何度も船を漕いでしまって・・・
ドキュメンタリー風の演出でドラマとしての緊迫感が
感じられなくて、これは失敗作かと思ってしまいました。
一度は途中で投げ出そうかと・・・

でも諦めずにもう一度見直して良かったです。
インタビューの撮影が始まってからはすっかり引き込まれていました。
インタビューの裏での綿密な準備や駆け引き。
そこでは十分な緊迫感を味わうことができました。

ウォーターゲート事件が起きた頃、まだほんの子供だった私は
大統領を辞任したことでニクソンの政治家生命は終わったと思ってました。
政界返り咲きを狙ってのこんな延長戦が行われていたとは・・・
その返り咲きの手段としようと引き受けたインタビューで
結果として自分の政治家生命を金で売り渡した形になろうとは
なんとも皮肉なものですね。

ニクソンの自滅に見えてしまう

投稿日

2009/08/05

レビュアー

よふかし

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 へえこんなことがあったのか、このような題材でも映画になるのだと、あまり期待できないロン・ハワード作品とはいえ、楽しみにしました。ある程度ウォーターゲート事件に知識はあったほうが楽しめるとは思いますが、なんでしたら『大統領の陰謀』か、何かドキュメンタリーをひとつご覧になっておくと良いかもしれません。
 時代を映す美術や衣装、フロスト(マイケル・シーン)のキャラクターなどは楽しかったですね。何日にもわけて行われたインタビュー撮影のあれこれなども興味を引きました。映画がそういう事実を再現してくれたことによって、僕の持っていたノンフィクショナルな興味が満たされた点は多々あったように思います。
 しかし、肝心の対決シーンに消化不良な思いが残ります。やっぱり劣勢に陥っていたフロストが挽回するところがこの作品の見所でしょう。しかし、そこが(事実を下敷きにしているせいか)あまり良くない。いいパンチが当たったのは確かでしょうが、KOパンチというほどには思えない。しかし、ニクソンは倒れてしまう。
 パープルローズさんが書かれている、夢の中での(?)不可解な電話があり、終了後のどこかさばさばした印象があるので、ニクソンは自ら望んで倒れたように感じられます。
 どこまでも主人公はニクソンであり、フロスト自身の努力や能力がこの結果を招いたとは思えないところが、消化不良という理由です。50点。

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