悪夢の銀河鉄道

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タイトルとジャケに惹かれて観賞です。
それ以外の予備知識全くゼロ。

やっちまった感溢れるロックバンドの演奏とレオタードお姉ちゃん。
それはヘタレのフットルース。
列車内で泣きのギターを掻き鳴らし、唄え・踊れのぶっ飛び設定。

一方、神と悪魔が対峙し、人間の業について神妙に協議。
それを各々趣の違う３つのオムニバス形式で描写。

�@臓器売買の悪徳医師がテーマ。
全裸女性続出。
極限にまで切り詰めた編集。半分以上ストーリーが観客の解釈に委ねられます。
当時は評価されたであろうスプラッター描写にマニアはニヤリ。

�A「ソウ」の原点？と勝手に想像させる殺人ゲーム。
一方的でなく、仕掛ける側もリスクを冒しているのが立派。
今では考えつかないようなゲーム内容にただ驚くばかり。
虫の描写は、必見。

�Bキリストを全否定するノーベル賞受賞者と悪魔の逸話。
こちらが心配してしまうほど、神の存在を否定する描写にドキドキ。
汁気たっぷりのゾンビ風怪物の出現。
クトゥルー神話を彷彿させる悪魔が感涙のストップモーション・アニメで出現。怖さより可愛らしさを感ぜずにいられない。

最期まで続くエセ・フットルースが、自ら作品の統一感をカオスの渦へと投じています。
しかし、よくよく考えると、「お馬鹿に見える若者たちも、本当に地獄行きの奴らに比べるとマシなんだよ」という教訓的メッセージが込められていた気になってきました。

作品の時間軸の捉えかたで、あの若者たちは……という解釈が可能なことに気付き、ようやく作品の組み立てを理解。
それが正しいかどうかは分かりませんが……。

間違いなく言えることは、絶対に感動することはないでしょう。
今となっては、ホラー映画マニアが自己のマニア度を上げるための資料価値的作品だと思います。

もちろん、私的には観てよかった作品Ｖ。

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しかし、間合いに差し込まれる80年代PVな若者が鬱陶しいです。


神と悪魔が、天国行きか地獄行きかを穏やかに協議。
さて・・・と、３名のケースがオムニバス形式で映し出されます。

�@臓器売買に巻き込まれる男
ぐちょぐちょです。明らかに人形部分もありますが。

�A男を捨てた女
死を快楽とするセレブの会に招かれます。
ロシアンルーレットに見たてられた死に方にあんぐり。
鉄球は嫌・・・。

�B悪魔と戦った女
眠くなった・・・。
悪魔役の方の顔が、なかなか怖かった。


２話目が一番面白かったかな。
総じて、子供の頃に観たらトラウマ必至？

ストップモーションアニメはチープながらも良かったです。

いかにも怪しそうなタイトルだったのでレンタルしてみました。

８６年作といささか古いですが、表現はかえってストレート。
結構エッチなシーンも堂々とやってます。

神様と悪魔が列車に乗り、様々なケースを評論しながら、そのケースに登場した人物を天国送りにするか地獄送りにするか議論している。
「あいつはこちらにもらう」、「いやいやせめてあいつだけでもこちらにもらわねば」と野球選手のトレード話ではないが、神様と悪魔が取り合うのは笑えます。

紹介されるエピソードも多彩。

Ｂ級ムード満載ですがＣ級のチープさはありません。
私は結構楽しめました。
今のリアルなスプラッターではありませんが結構血しぶきも・・・

物好きな人にお勧めします。

冒頭の「白」と「黒」の会話。まぁ、よくあるパターンです。昔から、思いつきで書き上げたような安手のSF小説や映画に掃いて捨てるほどある。でも、彼らをこの程度の人格に貶めたらあかんよ。
それにしても「黒い人」に「あれが音楽か」とまで言われたら、演奏してるロックバンドの立つ瀬がないわ（実際、たいしたことないバンドですが）この台詞が入った意味は後述します。

で、三篇のオムニバスが始まるのだが、どうにも居心地が悪い。編集・演出がおかしくて見ててすんなり状況が頭に入ってこないんだな。場面の切り替えが悪く、見ながら常に「前のシーンどうなった？　あそうか、こうなってこうなって…」と状況を自分なりに解釈しながら見てなきゃならない。
もっと、スッと入ってこなきゃ。編集か脚本が悪いんじゃないか
たとえば第1話。ごく普通の一般人・素人を誘拐・拉致犯人に仕立てるなんて。
案の定、目撃者が出て、その人まで消さなきゃならない。
第3話。あぁ〜〜〜あ！　あの怪獣とお人形さんは酷すぎる！
予算と技術がないならもっと見せかたを工夫しなきゃ
この第３話の題材は、いろんなとこに使われてる。なんら目新しいものじゃない。
でも、もっと話を広げてこれだけで１本にすりゃよかったのに…

◎◎◎◎　…と思ったのも道理。どうやら、過去の独立した3本の映画をぶった切って無理に1本にまとめたらしい。
でも、原本がそもそもC級映画なのでそれを切った貼ったしてもダメはダメ…　◎◎◎◎

あ。ホルストの「惑星」をここのBGMに使いますかぁ。「火星」ですね

★★★★★★★★　エンドロールの出演者名で…あの「白い人」と「黒い人」の俳優名には…苦笑した。
もしも、なにか間違ってこのDVDをお借りになったら、ここだけはしっかり見てください！
（もちろん仮名です。本当の役者さんもわかっており、アメリカの映画データベースには入っています）　★★★★★★★★

ま、「血がドバドバ」「生命の危機快感」「ストップモーション怪獣」
１本で３回美味しい？？　を狙ったのでしょうけど、
『辛いだけで深みのないカレー・ぱさぱさのハンバーグ・ミミズみたいなのびたパスタをパックに入れただけ』状態です

結局、この映画は冒頭のパッとしないロックバンドを売り出すための大掛かりで無駄なPVかと。
で、エンドロールで気になった歌手の兄ちゃんの名前を調べたら…この映画の脚本書いた人の息子だった…
「あれが音楽か」は照れ隠し？わが子への愛情の裏返し？

結論。
このDVDの制作会社？WHDさんの映画紹介がたっぷり入っていて、
本編よりもこっちを見ているほうが楽しいです