済州島の青い夜

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余命３ヶ月の宣告を受けたギテ（オム・テウン）。
絶望の中、思い出すのはかつて恋仲だったフィスク（キム・ミンジュ）との愛の日々。
あんなに好きだったのにどうして別れたのか・・・
好きな女なのに冷たい態度しか取れないギテ。自分本位なヤツで失業中で賭け事が好きで、自暴自棄なとこもあって？つまり、男としては最低なヤツ。こんな俺なんかより他の男の方が、と思ったかどうかはわからないが、ついつい暴力的になり、フィスクを傷つける毎日。それなのにフィスクもあなたあなたあなただけとしがみつくだけ。

結婚したフィスクを釜山に訪ね、彼女が実は不幸な結婚をしていることを知るが、自分に残された時間はない、結局フィスクの元を離れるしかない。

頭悪過ぎの２人の悲しい愛の物語が、たった１時間のドラマなのにひしひしと伝わってきました。

どうしようもないバカな男を、あの子供みたいな無垢な笑顔をまじえて演じたオム・テウンがいいんです。
彼はうまいんですね。眉間に皺寄せると悪役にもなるし頭良い人にもなる。無表情だと渋くていい男にもなる。

ファーストシーンとラストシーンの済州島に題名の青のイメージが残りましたが、ほとんどが今時珍しいモノクロで構成されており、不思議な余韻が残りました。

先にリリースされたMBCベスト劇場の３本に比べると、KBSドラマシティのこの３本の方がうんと楽しめました。その中でも一番が本作でした。

オム・テウンssiといえば，ドラマ「復活」，「魔王」などを通じて，韓国はもちろん，日本でもファンになられた方は沢山いると思います。そんな彼が，本作では子どもっぽくてどうしようもない男を見事に演じていました。
「復活」のハウンのような正統派もお似合いでしたが，こんないい加減な男役っていうのにも女性ファンには魅力的なのではないかと思います。
今回レンタルが開始された同シリーズの３作品は，いずれも短編としては良質の作品だと思います。ラブコメあったり難病あったり，まさにKBSの面目躍如と言えるでしょうね。
本作は， 2004年「KBS演技大賞特集短編ドラマ賞」受賞作品で，お得意の難病に，ラブロマンスを絡め，韓国の代表的な景勝地である済州島の美しい景色がドラマを美しく演出しています。

感想としましては，実際にこういう男がいたら，好きにはならないと思いますが，出会いはいたってノーマルで，笑顔の彼に彼女は惹かれてしまったわけで，そうなると多少荒れても女性はついて行ってしまうんでしょうね。だから「ドメスティック・バイオレンス」がなくならないのだと思います。


おまけ：ギテ（オム・テウンssi）が，フィスク（キム・ミンジュssi）宛てに最後の手紙を託したのは，何と「復活の」イ議員，そして，フィスクの暴力夫はゴンミョンではなかったかと思います。

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オム・テウンさんがドラマ復活に出るきっかけとなったドラマだと聞き、ぜひ見たいと思っていたのですが、考えていた以上にオム・テウンさんもドラマの質も素晴らしくて、感動しました。
１時間のドラマではなく、映画を１本見たような感覚です。
オム・テウンさんは、優しかった時のギテ、どうしようもなく悪かった時のギテ、死の直前のギテ、どれをとっても自然に演じ分けていて、やっぱりいい俳優さんだな〜と嬉しくなりました。
最初と最後の映像がつながって、きれいな海が見えて…、済州島に行ってみたくなりました。