アパルーサの決闘 特別版

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アパルーサの決闘 特別版 / ヴィゴ・モーテンセン

全体の平均評価点:(5点満点)

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「アパルーサの決闘 特別版」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

人気ハードボイルド作家ロバート・B・パーカーの同名ウエスタン小説を、これが監督2作目となるエド・ハリスが豪華キャストで映画化。主演はエド・ハリスとヴィゴ・モーテンセン、共演にレネー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ。無法の町アパルーサを舞台に、新保安官として雇われた2人の男が町を牛耳る悪と対決するさまを熱き男の友情を軸に描き出す。

「アパルーサの決闘 特別版」 の作品情報

作品情報

製作年: 2008年
製作国: アメリカ
原題: APPALOOSA

「アパルーサの決闘 特別版」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:29件

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1〜 5件 / 全29件

渋い西部劇 ネタバレ

投稿日:2010/03/23 レビュアー:ホヨマックス

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エドハリスとヴィゴモーテンセンの共演。見逃す事はない。

時は1882年、舞台はアパルーサという(架空の)町。
保安官代行として雇われた二人が悪党と戦う訳だが、これは男の友情を描いた物語。12年も一緒に仕事して来た二人の間に特別な言葉はいらない、互いを理解し尊敬しあう仲、という設定。

渋い共演だ。内容的にも"渋"過ぎるので好きな俳優が出てるって事で観たら宜しい。 裏話として、低予算ゆえにスタッフ達がタダ同然でエドハリスの映画作りに参加してくれて作製されたそうだ。全て友情つながりだ。

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単純な西部劇では無い(という気がする)

投稿日:2009/12/08 レビュアー:忙中有閑

昔は日本でもアメリカでも「勧善懲悪型テレビドラマ」という明確なジャンルがあって、日本なら「時代劇」、アメリカなら「西部劇」でした。「水戸黄門」「銭形平次」「ローンレンジャー」「バット・マスターソン」・・・。最近でもあるのかもしれませんが、どうも単純な「勧善懲悪」は作りにくい世界的状況があるのではないかと推測します。100%の「善」も、100%の「悪」も存在しないということがあまりにも広く世の中に知れ渡ってしまって、「勧善懲悪」は嘘っぽいという評価が定着しちゃったんですね。でも、ドラマも映画も基本「娯楽」ですから、単純明快な方が観ていて気分が良い。どっちが善でどっちが悪だか分からないと、どっちかに感情移入して応援したい気持ちのやり場が無いんです。
前置きが長くなりましたけど、この映画、ハナから「西部劇の王道」勧善懲悪路線をまっしぐらです。ジェレミー・アイアンズ演ずる「悪玉」の親分は「悪玉」であることを観客に一切疑問を抱かせません。そしてエド・ハリス保安官とその相棒ヴィゴ・モーテンセンもまた、強く正しく人間味に溢れた、観客として躊躇無く感情移入出来る「善玉」そのものです。そしてラストは定番の決闘シーンと「夕日に向かって」去っていくヴィゴの後ろ姿・・・。
こう書いてしまうとこの映画、単に往年の西部劇へのノスタルジーだけで作られた(エド・ハリスの製作、監督、主演です)かのように思われるかもしれませんが、実はなかなか洒落た味付けがしてあって、私は結構そっちに惹かれました。それどころか、このあまりにも単純明快な古色蒼然たる西部劇の形式を使ってエド・ハリスが描きたかったのは、むしろそっちだったんじゃないか、とすら感じたほどです。
それはレネー・ゼルウィガー演ずる何とも西部劇のヒロインらしくないピアノ弾きの女の存在です。この女、登場するや否や短期間の間に主要な登場人物(男性)4人を次々に誘惑しちゃうんですが、色気タップリの妖艶女でも無く、さりとて一見清純風のしたたか女でも無く、ましてや個性的な美人というわけでも無い。「誘惑した」と書きましたが、実はそれほど意図的に「引っ掛けた」わけでは無くて、ただその時々の状況で「力のある」男が勝手に手を出してくると、簡単にそれに乗ってしまう、という、ちょっと男好きのする程度の普通の女なんです。
しかし、結果的にこの4人の男たちは、それまで長い間命懸けの非情な人生を生き延びてきたにも拘わらず、この「普通の」女の存在によって文字通り命懸けの危機に自らを晒すのです。いとも淡々と簡単に。
これぞ男の生きる道(と、エドは言いたかったのかも)。私は結構シビレましたねぇ。
レネー・ゼルウィガーがこの映画唯一のミスキャストとの評は多く、私自身も同感(やはり西部劇のヒロインは紅一点、輝くばかりの美女がいい)なのですが、この役は彼女以外に演じられる女優は少ないんじゃないかと思いますねぇ。最初はダイアン・レインの予定だったそうですが、もしそうなってたらオハナシそのものが変わってしまうような気がする。ヴィゴを誘惑する(4人の男の中でヴィゴだけにはかなり本気で「誘惑」するんですが、これも念願の家を手に入れた高揚感からのことで、特に彼に欲望を感じた風では無い)時の表情だけ急に妖艶さを滲ませるところなんか、やっぱり上手い役者だと見直しました。


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シブイ

投稿日:2010/01/03 レビュアー:ロンリー火真西

エド・ハリスとヴィゴ・モーテンセンがシブイ
命のやり取りをしてるのに平然としている
ラストきっちり落とし前をつけて相棒に花を持たせて去っていくヴィゴはおいしところ全部さらっていったなぁ

簡単に男を乗り換えるアリーには共感できない、娼婦ではないと言っているが、娼婦みたいなもんだw

久しぶりに西部劇みたけど、おもしろかった

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ヴィゴ・モーテンセンだけが輝いている ネタバレ

投稿日:2009/06/25 レビュアー:よふかし

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 2008年製作のウエスタンの未公開作。
 原作はスペンサー・シリーズで名高いロバート・B・パーカーの西部小説(未読)、エド・ハリス製作・監督・脚本・主演(エンディングでは歌まで披露している!)、キャストはハリス以下、ヴィゴ・モーテンセン、ジェレミー・アイアンズ、レニー・ゼルウィガー、ラbンス・ヘンリクセン……すごいじゃないですか。やっぱり、西部劇では公開は難しいのかな? 『決断の3時10分』リメイクはようやく公開されそうだけど。などと思いながら鑑賞。

 うーん。アクションもさほど面白くないし、未公開も納得だなあ(泣)。
 出だしの保安官殺しのところは悪くないし、ハリスとモーテンセンの渋いコンビも悪くないです。が、そこからハリスの演出はどうにも鈍く、映画がどんどん緊迫感を失っていってしまいます。悪玉の親分(ジェレミー・アイアンズ好演)を捕まえて保安官事務所に放り込むのですから、これは『リオ・ブラボー』式の多勢に無勢なサスペンスの見せどころ。ところが、敵が襲ってこないどころか、襲われるかもしれないという緊迫感すら出てこないというのは残念というほかありません。
 カメラも、ところどころ美しいカットもあるのですが、なんだか屋外の強い陽光の処理がうまくいっていないようで、白ちゃけてしまって気になりました。屋内はすこし良いですが、それでも狙いは分かるけれども凡庸、といったところ。構図はところどころ工夫していて、好感を持ったところもあります。
 期待が薄れていくのに追い討ちをかけたのが、ミスキャストとしか思えないゼルウィガーの描き方でした。彼女は上品で美しい未亡人という設定で、娼婦とアパッチ女しか知らないハリスをすぐに虜にしてしまうのですが、役柄に合っていないのかちっとも魅力的ではありません。セクシーでもないし、衣装もどこかヘン(笑)。捕まえたジェレミー・アイアンズを放っておいて、ゼルウィガーといちゃいちゃしているハリスに何だかなーと思っていたら、彼女モーテンセンにも言いよって……? つまりすぐいちばん強い男の庇護下に入りたいというタイプの女性らしいのですが、ならば彼女なりの悲哀をきちんと表現してほしいところです。ただ物語を阻害してしまう彼女関係のエピソードは、実に退屈でした。
 ハリスのゼルウィガーへの憧れや、彼が無学を恥じて本を読んでいたり、家を買って町に定住しようとしているあたりからは、たとえば『ロイ・ビーン』などが思い出され、これも西部の終わりを描いたウエスタンの系譜に連なります。というか、もうそういうウエスタンしか作れないことは自明なのかもしれません。しかし、西部の終わりと象徴するハリスのキャラクターが、少しも魅力的に描かれないことも残念でした。
 その分というわけでもないでしょうが、ヴィゴ・モーテンセンは実に素晴らしいと思います。悪党から政治家に転身し、法を味方にしたアイアンズになすすべがないハリスに対して、時代に抗するように決闘でカタをつけ、流れ者として去っていく。あるいは居留地を抜け出したインディアンと対峙するなかで、一頭の馬と引き換えに無言の交渉を成功させる。
 消えゆくウエスタンの世界を一身に背負った彼だけが、この緩い失敗作の中で輝いて見えました。30点。

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西部に咲いた華?それはサボテン ネタバレ

投稿日:2009/06/28 レビュアー:コリンスキー

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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の組み合わせというだけでなく
「イースタン・プロミス」観賞直後だけに尚更か、双方の寡黙な横顔に凄味を感じる。

あの修羅場をくぐり抜けてきた俺達だけに多少の事では動じない。
アパルーサの連中相手じゃ役者が違うと言いたいところなんだ実のところ。
無駄な争いはしない。強いのは自分が一番わかっているから。
時にはハッタリも経験が為せる話術なのさ。

黒ずくめスタイルもお洒落な保安官(エド・ハリス)とその助手(ヴィゴ・モーテンセン)。
作品を貫いているのは男同士の信頼と友情の世界。
一切の無駄口をはかない代わり原作を八割がた踏襲したというユーモアと
皮肉交じりの台詞に効果がある。

エド・ハリスの演出は手堅くまとまっていて好印象。
ただ、作品の温度を急激に下げているのはミセス・フレンチ役の女優。
ヴィゴが1人で稼ぎ出した得点を帳消しにしているかの印象は拭いきれない。
女という武器で、したたかに西部を生き抜く設定では余りに魅力に乏しい。
特有のあの意味不明の微笑や駄々っ子顔も作風にそぐわず
それでも保安官がメロメロになる可笑しさが狙いなら納得も
当初の予定はダイアン・レインだったと聞くと更に納得。

監督による音声解説では、いかに限られた予算内でやりくりしたか、
またその努力が言葉の端々に滲み出ている。
判事役の人はエド・ハリスの実のお父さんということです。

ラストはヴィゴ・モーテンセンが決まりすぎ。
酒場女に別れを告げる仕草が最高。(マジ?)
夕日に向かって明日はいずこの渡り鳥シリーズのよう。

ドラマには時に収まるべき所に収まる安定感も求められます。
エド・ハリス・クラスともなると今更、撃ち合いだけのアクションでもないと思います。
解説の語り口でも感じるのですが監督の性格そのままに
非常に丁寧に作られた作品である事を感じます。





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アパルーサの決闘 特別版

ユーザーレビュー

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渋い西部劇

投稿日

2010/03/23

レビュアー

ホヨマックス

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エドハリスとヴィゴモーテンセンの共演。見逃す事はない。

時は1882年、舞台はアパルーサという(架空の)町。
保安官代行として雇われた二人が悪党と戦う訳だが、これは男の友情を描いた物語。12年も一緒に仕事して来た二人の間に特別な言葉はいらない、互いを理解し尊敬しあう仲、という設定。

渋い共演だ。内容的にも"渋"過ぎるので好きな俳優が出てるって事で観たら宜しい。 裏話として、低予算ゆえにスタッフ達がタダ同然でエドハリスの映画作りに参加してくれて作製されたそうだ。全て友情つながりだ。

単純な西部劇では無い(という気がする)

投稿日

2009/12/08

レビュアー

忙中有閑

昔は日本でもアメリカでも「勧善懲悪型テレビドラマ」という明確なジャンルがあって、日本なら「時代劇」、アメリカなら「西部劇」でした。「水戸黄門」「銭形平次」「ローンレンジャー」「バット・マスターソン」・・・。最近でもあるのかもしれませんが、どうも単純な「勧善懲悪」は作りにくい世界的状況があるのではないかと推測します。100%の「善」も、100%の「悪」も存在しないということがあまりにも広く世の中に知れ渡ってしまって、「勧善懲悪」は嘘っぽいという評価が定着しちゃったんですね。でも、ドラマも映画も基本「娯楽」ですから、単純明快な方が観ていて気分が良い。どっちが善でどっちが悪だか分からないと、どっちかに感情移入して応援したい気持ちのやり場が無いんです。
前置きが長くなりましたけど、この映画、ハナから「西部劇の王道」勧善懲悪路線をまっしぐらです。ジェレミー・アイアンズ演ずる「悪玉」の親分は「悪玉」であることを観客に一切疑問を抱かせません。そしてエド・ハリス保安官とその相棒ヴィゴ・モーテンセンもまた、強く正しく人間味に溢れた、観客として躊躇無く感情移入出来る「善玉」そのものです。そしてラストは定番の決闘シーンと「夕日に向かって」去っていくヴィゴの後ろ姿・・・。
こう書いてしまうとこの映画、単に往年の西部劇へのノスタルジーだけで作られた(エド・ハリスの製作、監督、主演です)かのように思われるかもしれませんが、実はなかなか洒落た味付けがしてあって、私は結構そっちに惹かれました。それどころか、このあまりにも単純明快な古色蒼然たる西部劇の形式を使ってエド・ハリスが描きたかったのは、むしろそっちだったんじゃないか、とすら感じたほどです。
それはレネー・ゼルウィガー演ずる何とも西部劇のヒロインらしくないピアノ弾きの女の存在です。この女、登場するや否や短期間の間に主要な登場人物(男性)4人を次々に誘惑しちゃうんですが、色気タップリの妖艶女でも無く、さりとて一見清純風のしたたか女でも無く、ましてや個性的な美人というわけでも無い。「誘惑した」と書きましたが、実はそれほど意図的に「引っ掛けた」わけでは無くて、ただその時々の状況で「力のある」男が勝手に手を出してくると、簡単にそれに乗ってしまう、という、ちょっと男好きのする程度の普通の女なんです。
しかし、結果的にこの4人の男たちは、それまで長い間命懸けの非情な人生を生き延びてきたにも拘わらず、この「普通の」女の存在によって文字通り命懸けの危機に自らを晒すのです。いとも淡々と簡単に。
これぞ男の生きる道(と、エドは言いたかったのかも)。私は結構シビレましたねぇ。
レネー・ゼルウィガーがこの映画唯一のミスキャストとの評は多く、私自身も同感(やはり西部劇のヒロインは紅一点、輝くばかりの美女がいい)なのですが、この役は彼女以外に演じられる女優は少ないんじゃないかと思いますねぇ。最初はダイアン・レインの予定だったそうですが、もしそうなってたらオハナシそのものが変わってしまうような気がする。ヴィゴを誘惑する(4人の男の中でヴィゴだけにはかなり本気で「誘惑」するんですが、これも念願の家を手に入れた高揚感からのことで、特に彼に欲望を感じた風では無い)時の表情だけ急に妖艶さを滲ませるところなんか、やっぱり上手い役者だと見直しました。


シブイ

投稿日

2010/01/03

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ロンリー火真西

エド・ハリスとヴィゴ・モーテンセンがシブイ
命のやり取りをしてるのに平然としている
ラストきっちり落とし前をつけて相棒に花を持たせて去っていくヴィゴはおいしところ全部さらっていったなぁ

簡単に男を乗り換えるアリーには共感できない、娼婦ではないと言っているが、娼婦みたいなもんだw

久しぶりに西部劇みたけど、おもしろかった

ヴィゴ・モーテンセンだけが輝いている

投稿日

2009/06/25

レビュアー

よふかし

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 2008年製作のウエスタンの未公開作。
 原作はスペンサー・シリーズで名高いロバート・B・パーカーの西部小説(未読)、エド・ハリス製作・監督・脚本・主演(エンディングでは歌まで披露している!)、キャストはハリス以下、ヴィゴ・モーテンセン、ジェレミー・アイアンズ、レニー・ゼルウィガー、ラbンス・ヘンリクセン……すごいじゃないですか。やっぱり、西部劇では公開は難しいのかな? 『決断の3時10分』リメイクはようやく公開されそうだけど。などと思いながら鑑賞。

 うーん。アクションもさほど面白くないし、未公開も納得だなあ(泣)。
 出だしの保安官殺しのところは悪くないし、ハリスとモーテンセンの渋いコンビも悪くないです。が、そこからハリスの演出はどうにも鈍く、映画がどんどん緊迫感を失っていってしまいます。悪玉の親分(ジェレミー・アイアンズ好演)を捕まえて保安官事務所に放り込むのですから、これは『リオ・ブラボー』式の多勢に無勢なサスペンスの見せどころ。ところが、敵が襲ってこないどころか、襲われるかもしれないという緊迫感すら出てこないというのは残念というほかありません。
 カメラも、ところどころ美しいカットもあるのですが、なんだか屋外の強い陽光の処理がうまくいっていないようで、白ちゃけてしまって気になりました。屋内はすこし良いですが、それでも狙いは分かるけれども凡庸、といったところ。構図はところどころ工夫していて、好感を持ったところもあります。
 期待が薄れていくのに追い討ちをかけたのが、ミスキャストとしか思えないゼルウィガーの描き方でした。彼女は上品で美しい未亡人という設定で、娼婦とアパッチ女しか知らないハリスをすぐに虜にしてしまうのですが、役柄に合っていないのかちっとも魅力的ではありません。セクシーでもないし、衣装もどこかヘン(笑)。捕まえたジェレミー・アイアンズを放っておいて、ゼルウィガーといちゃいちゃしているハリスに何だかなーと思っていたら、彼女モーテンセンにも言いよって……? つまりすぐいちばん強い男の庇護下に入りたいというタイプの女性らしいのですが、ならば彼女なりの悲哀をきちんと表現してほしいところです。ただ物語を阻害してしまう彼女関係のエピソードは、実に退屈でした。
 ハリスのゼルウィガーへの憧れや、彼が無学を恥じて本を読んでいたり、家を買って町に定住しようとしているあたりからは、たとえば『ロイ・ビーン』などが思い出され、これも西部の終わりを描いたウエスタンの系譜に連なります。というか、もうそういうウエスタンしか作れないことは自明なのかもしれません。しかし、西部の終わりと象徴するハリスのキャラクターが、少しも魅力的に描かれないことも残念でした。
 その分というわけでもないでしょうが、ヴィゴ・モーテンセンは実に素晴らしいと思います。悪党から政治家に転身し、法を味方にしたアイアンズになすすべがないハリスに対して、時代に抗するように決闘でカタをつけ、流れ者として去っていく。あるいは居留地を抜け出したインディアンと対峙するなかで、一頭の馬と引き換えに無言の交渉を成功させる。
 消えゆくウエスタンの世界を一身に背負った彼だけが、この緩い失敗作の中で輝いて見えました。30点。

西部に咲いた華?それはサボテン

投稿日

2009/06/28

レビュアー

コリンスキー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の組み合わせというだけでなく
「イースタン・プロミス」観賞直後だけに尚更か、双方の寡黙な横顔に凄味を感じる。

あの修羅場をくぐり抜けてきた俺達だけに多少の事では動じない。
アパルーサの連中相手じゃ役者が違うと言いたいところなんだ実のところ。
無駄な争いはしない。強いのは自分が一番わかっているから。
時にはハッタリも経験が為せる話術なのさ。

黒ずくめスタイルもお洒落な保安官(エド・ハリス)とその助手(ヴィゴ・モーテンセン)。
作品を貫いているのは男同士の信頼と友情の世界。
一切の無駄口をはかない代わり原作を八割がた踏襲したというユーモアと
皮肉交じりの台詞に効果がある。

エド・ハリスの演出は手堅くまとまっていて好印象。
ただ、作品の温度を急激に下げているのはミセス・フレンチ役の女優。
ヴィゴが1人で稼ぎ出した得点を帳消しにしているかの印象は拭いきれない。
女という武器で、したたかに西部を生き抜く設定では余りに魅力に乏しい。
特有のあの意味不明の微笑や駄々っ子顔も作風にそぐわず
それでも保安官がメロメロになる可笑しさが狙いなら納得も
当初の予定はダイアン・レインだったと聞くと更に納得。

監督による音声解説では、いかに限られた予算内でやりくりしたか、
またその努力が言葉の端々に滲み出ている。
判事役の人はエド・ハリスの実のお父さんということです。

ラストはヴィゴ・モーテンセンが決まりすぎ。
酒場女に別れを告げる仕草が最高。(マジ?)
夕日に向かって明日はいずこの渡り鳥シリーズのよう。

ドラマには時に収まるべき所に収まる安定感も求められます。
エド・ハリス・クラスともなると今更、撃ち合いだけのアクションでもないと思います。
解説の語り口でも感じるのですが監督の性格そのままに
非常に丁寧に作られた作品である事を感じます。





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