ＯＮＥ　ＯＵＴＳ−ワンナウツ−

ビジネスジャンプに連載されていた原作漫画は、何度か立ち読みをしたことがありますが、絵がイマイチ魅力に欠けていて、話もややこしそうな印象だったせいもあり・・・、今回のアニメ版（全２５話）については、あんまり期待をせずに見始めたんですが・・・、いやー、超おもしろかった！（笑）。

主人公の渡久地東亜がとにかくかっこいいっす！。あの闇の賭博麻雀の天才児・アカギが野球をやったらこんな感じになるんではないかと思えるような、そんなクールなアウトローさ加減がとっても魅力的なキャラクターでした。

物語は、日本のプロ野球界を舞台にして、賭野球の天才投手・渡久地が、パ・リーグの万年最下位球団・埼京彩珠リカオンズのオーナーとの間で、１アウト取る毎にプラス５００万、１点取られる毎にマイナス５０００万円という出来高払いの「ワンナウツ契約」を結んで入団し、チームの変革を成し遂げていくという内容になっていました。

原作者は、予定調和的な現在のプロ野球に嫌気がさして、このような物語を作ったそうですが、同じように現在のプロ野球に少々マンネリを感じていた身としては、敵の裏の裏をかいていくような頭脳戦の数々がとっても新鮮でおもしろかったです。

野球ルールの盲点をついていくようなスリリングな攻防戦のかけひきと、どんなピンチにあっても眉一つ動かさずに、敵軍を完膚無きまでにたたきつぶしていく主人公・渡久地の姿を見ているだけで、気分が爽快になっていくような、そんな作品でした。

戦いの内容についても、金満球団・千葉マリナーズとの攻防戦の意表をつく結末であるとか（５〜９話）、知将・城丘監督率いる大阪バガブーズとのコンマ何秒単位での頭脳戦の数々であるとか（１０〜１５話）、球場全体に罠がしかけられ、チームぐるみで不正行為を行っている神戸ブルーマーズとの死闘であるとか（１６〜２５話）、次の展開がどうなるのか全く予想できないような、ワクワク感いっぱいの野球アニメになっていました。

ということで、次々に現れてくる強大な敵を徹底的に叩き潰していく渡久地を見ているだけで、気分がすーっとしていくような、仕事に疲れたサラリーマンにはもってこいの「ストレス解消アニメ」でしたので、個人的にはおすすめの一本です。

なお原作漫画の方は、この後も続いていき、セ・リーグの東京読読ガラリアンズのオーナー（球界のドン）による汚い手を使った渡久地潰しなどが描かれていきますが、今回のアニメ企画のスポンサーには読売テレビ等も入っているために・・・、続編がアニメ化される可能性はほぼゼロかと思われます（爆）。

野球ものだが、口だけで相手を精神的に追い詰めて打ち取るというアホみたいな作品
兎に角全編に流れるナレショーンと周りの登場人物たちの解説が、耳障りでウザイことウザイこと、最初だけかと思い１０話ぐらい観たがずっと同じで、純粋に野球の醍醐味を期待したがバカバカしくなってきてリタイアしました
特にナレーションがウザイ、一球投げては解説、一言話せば解説、それも野球に関係ないどうやって相手を言葉で翻弄したかというアホみたいなもので、それが面白いと思う人たちには良いが、わたしには兎に角説教臭く不快で耐えられなかった
笑いに持っていくなら楽しいかもしれないが、やたらプライドだのプロだのともっともらしいことを言っており、やってることはひそひそ話しをして、相手が「俺の悪口言ってのか？」と動揺させ打ち取り、それが戦術とは恐れ入る。

わたしはどこがどう面白いのかさっぱりだったが、評価がある程度高いのは受け入れられる人たちの方が多いということだろうか。

原作を知らない人（私もそうですが…）が、野球マンガだとタイトルだけで判断するとガッカリするかもしれません。

今まで主流だった熱血系や青春系とは一線を画して、純粋に勝負という視点で描かれているアニメ（漫画）と理解しました。
一見、汚い世界のように見えますが、勝つということに拘るのであれば、相手を陥れるようなことだってしないと生き残れないということを見せ付けています。
主人公の渡久地東亜自身、『勝負は綺麗ごとじゃない。勝つためには鬼になることだ』と言っているくらいですから。
しかし、決して陰湿なイメージだけではありません。相手もそれなりの強敵ですし、それを一人（正確には協力者がいますが）で粉砕していく姿は、気持ちよいくらいです！
やったぜ、渡久地！と思わせてくれるところが多々あります。
勘違いされると困りますが、主人公・渡久地は、そんなに卑怯な手は使いません。
まぁ心理戦では、引っかかるところはあるのですが…

グラウンドでの会話が、放送席に筒抜けだったり、マウンドでの会話が相手ベンチに届いたりと、不自然なところはありますけど…
まぁ、それはそれで楽しみましょう。

推理小説がお好きな人には面白いのではないかと思います。


話は少し違いますが、途中、渡久地のセリフで『プロは練習して試合すれば良いというものではない。勝つことが使命なんだ』というのがあります。
私にはこのセリフが、野球界に対する作者のメッセージのような気がします。
野球界だけでなく、あらゆる業種に当てはまるかもしれませんね。
（だからと言って、手段は何でもアリという訳ではありませんが！）

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LIAR GAMEの原作者、甲斐谷忍が描く一風変わった野球もの。
プロ野球の中での、駆け引きを描いています。
実際には、あり得ないことが多い（あったら大変です・・・）と思いますが、本作で描かれている駆け引でここまでふり切ったのは見事でした。
プロ野球ファンに怒られそうです・・・・（笑

主人公の渡久地（とくち）の勝負にかける想いと頭脳が、プロ選手や監督、オーナーを翻弄する姿は圧巻でした。
たまに渡久地の作戦のあまりのはまり過ぎシーンに笑ってしまいました。

銭ゲバオーナーの彩川（さいかわ）（ホントに嫌なヤツです）の存在も上手く描かれており、試合だけではなく、球団運営との駆け引きも絶妙でした。

まあ、ここで描かれている駆け引きのほとんどがルール違反のため、実際はあり得ませんし、それを見ているマスコミやファンたちが気がつかないことはスルーしましょう。
そういうのが気になる方は観ない方が良いと思います。

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野球にほとんど興味のない自分にとって、深夜ふと目にしたこのアニメはかなりの衝撃を受けました。
元々この原作者さんが心理戦を主とした作品を描かれているため、野球アニメというより野球を題材とした心理戦作品と思えば、良い感じに楽しめるはずです。
アニメは漫画ほど難しい探り合い騙し合いは無いと思われますので、その点でも気軽に見れる作品ではないでしょうか。
普段は声優さんに興味を持たないのですが、主人公＜渡久地東亜＞役の荻原聖人さん（俳優）のしっとりとした低音は心地良いですね。
好みが分かれそうな絵柄ですが、漫画もおすすめです。