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繊細かつ独創的な世界観で注目を集めるアニメ作家・加藤久仁生のハートウォーミングアニメ。上へ上へと建て増しを続けてきた“積み木”のような家に住むおじいさんの家族との思い出の物語。長澤まさみがナレーションを担当。
製作年: |
2008年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
原題: |
LA MAISON EN PETITS CUBES |
受賞記録: |
2008年 アカデミー賞 短編アニメ賞 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
24分 | ドルビーデジタル/ステレオ | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
TDV19116R | 2009年03月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
17枚 | 0人 | 1人 |
収録時間:
24分
字幕:
音声:
ドルビーデジタル/ステレオ
レイティング:
記番:
TDV19116R
レンタル開始日:
2009年03月27日
在庫枚数
17枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
1人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
24分 | ドルビーデジタル/ステレオ | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
TDV19116R | 2009年03月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
17枚 | 0人 | 1人 |
収録時間:
24分
字幕:
音声:
ドルビーデジタル/ステレオ
レイティング:
記番:
TDV19116R
レンタル開始日:
2009年03月27日
在庫枚数
17枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
1人
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12分という短編ですが、製作にかかったのは、9ヶ月だそうです。加藤監督の受賞スピーチで、自分の鉛筆に感謝を述べていますが、鉛筆の優しいタッチと色使いが素敵な作品です。
どうしてなのかは、説明されていないのですが、地球温暖化のために?海面がどんどん上昇する町で、家を上へ上へと建て増し、引越し続けたおじいさんが、ある日、大切なパイプを階下へ落としてしまいます。
見つけたパイプを拾い上げた時、不意に目の前に現われたのは、亡き妻の面影。懐かしさと切なさが入り混じった物語が、深い水に沈んだ世界と、積み重ねて来たおじいさんの人生と重なって胸が痛みます。
卑屈になることもなく、もの哀しくなることもなく、孤独と上手く付き合い、むしろ温かに感じる名シーンともいえるラストシーン。グラスを重ねたその音色は、どんなに積み木を積み重ねても、決してそれを越えることができない愛情。
ほのぼのとしたエンデングでまとめてくれました。
環境破壊の問題も投げかけつつ、それでいてじんわりと心温まる作品ですね。
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悲しい物語。
なぜ、おじいさんはひとり?
おじいさんなのに。
家族はどこに?
ここでは狭くていっしょに住めないから、他のどこかでつみきのいえ?
ひとりでも大丈夫。たくさんの思い出といっしょだから、
おじいさんは孤独じゃない…から?
でもレンガ配達のおじさんみたいに、船に乗って時々遊びに来るのでしょう?
来ても狭くて入れないから…来ない?
切ない悲しい物語です。 、
楽しかった思い出にひたりながら孤独に暮らすおじいさん。
ダイビングできるほどの健強なおじいさんだから、
まだまだ新しい思い出をたくさん積めるはず。
その思いでもレンガといっしょに積み上げて、
生きなさい?
毎日、思い出の水の中で泳ぐ魚を食べながら、
…乾杯!
”おじいさん”が主人公でなければ成り立たなかっただろうこの物語の、
その淡い、蝋燭のゆらめきのような美しい動画が痛々しく、
それに寄り添うように流れる音楽は、こちらの手をとりそのまま水の中へ。
息苦しさをこらえながら見上げると、
揺らめく水面に映るおじいさん…
痛々しいあたたかさに包まれた、
”おじいさんのいえ”の物語でした。
このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
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全く何も感じなかった。作品が悪いというわけではなく私がそういう感性をもちあわせ
ていないのだろう。ナレーション付きのバージョンがある意味もよくわからない。元々
ナレーションのない作品であるのなら解説など不要のはずだし、どう感じるかが全て
だと思うのだが。
水没していくつみきのいえという状況に対しての悲壮感や嘆きなど全くないところは
妙だと思う。が、なにせこの世界感に馴染めないのだから私には無理なのだと無理
やりにでも納得するしかない。
もちろんアカデミー賞をとっていなければ観ることもなかったので、そういう意味では
触れることのない世界に触れられたことは悪くないのだけど。
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
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この作品はミルクチョコさまから薦められてギリギリまでレンタルしようかやめようか迷った作品だった。作品が短編アニメということで12分というとても短い作品だということが僕の手を止めていた。12分で何が伝えられるのだろう?この疑問があったのでレンタルに躊躇していたのだ。それだけではない。短編というあやふやなカテゴリー自体に僕は疑問を持っているのだ。一体、短編映画や短編アニメのような短編作品というのは時間にしておよそどれぐらいの長さのものをいうのだろうか?この作品のように12分であれば間違いなく短編だとわかるが30分とか40分であれば短編になるのだろうか?全く持って僕にはハッキリとしない。そんなあやふやなカテゴリー自体に僕にはどうしても魅力を感じられないのだ。しかし、この作品と出会えてその考えも改められるのかもしれない。そしてもう一つ。レンタル料金だ。たかだか12分の作品に数百円のレンタル料金を出してそれに見合うだけの価値があるのかどうかその判断が出来ずにいたのだ。我ながらなんと肝っ玉の小さい事よ。
この作品はたった12分の間にいろいろなことが詰められているように思う。メインとなるのはおじいさんの人生そのもの。おじいさんの人生が潜れば潜るほどオーバーラップされていく。おじいさんに関係する人々、おばあさんであり娘さんであり、おじいさんの人生に直接関係のあった出来事が潜れば潜るほどそれぞれの階によって蘇ってくる。何故かわからないが住んでいるところがだんだんと水であふれてくる。それに対抗するのには家を高く高く、水位より高くしていくことしかない。最初は水などなかったので地面に家が建っていた。それがいつの間にやら水があふれ出し、家を越えるぐらいにまで達し、そこに住んでいるものは家を上へ上へと積み上げるしか生き残る方法、生活する方法がなかったのだ。まるで積み木のように・・・。何故水が増えるのか?何故家を上に積み上げるのか?そんな簡単に家を上に積み上げることなんて出来ないだろう?なんて考えてはいけない。そういう世界なのだ。それをそのまま受け入れるしかない。答えなどないのだから。この辺は今の地球温暖化へのメッセージなのかもしれない。
おじいさんは何故に高く積み上げられた家の水に浸った部分を潜らねばならなかったのか。答えは簡単、愛用のパイプを落っことしたからだ。一時はあきらめたおじいさんだったが雑貨商のお店にダイビングスーツがあるのを発見し潜ることを決めたのだ。実はここにおいらは若干の無理があるのではないだろうかと思っている。このおじいさんがこの年でダイビングはあり得ないそんな気がしたのだ。でもそこはファンタジーなのであえて無視すべきなのだろう。階を降りる、いや、潜るたびに思い出が蘇る。「おばあさんがパイプを拾ってくれた」「おばさんを介護する」「娘家族らと一緒に記念撮影」「娘の結婚」「娘が学校へ行く様子」「娘の幼い頃」「水があふれる前、おばあさんと小さな頃から幼なじみでプロポーズした様子」「初めての2人だけの家を建てる」そしておじいさんは思い出をかみしめながら夕食をとる。なんともノスタルジーだ。切なく寂しい感じがするが人生の縮小図が家の全てにこもっている。家はおじいさんの人生そのものなのだ。
この作品は西洋のアニメーションのテイストにあふれている。西洋の絵本なんかに多い画風なのだ。僕は実はこの画風が苦手なのだ。鉛筆で書いたようなクレヨンで描いたような手書き感あふれる作品は嫌いではないが、どうしてもリアリティに欠けているような気がして苦手なのだ。だが手書き感の素晴らしい作品であることに違いない。宮崎監督作品の「崖の上のポニョ」とまた違った手書き感がとてもよく出ていた。この作品のことを知らずに見たならば日本人が作ったアニメだとは絶対に思わなかっただろう。だからだろうかアカデミー賞をとったのは・・・西洋人にもわかりやすかったのかもしれない。誰が見ても理解できる、作り手の思うところが見るものにちゃんと伝わってくる作品だと思う。たった12分の短い作品であるにも関わらずしっかりとした作品だ。
レンタルDVDの中にはナレーションありとなしの2作品があったが、個人的にはナレーションのない方が好みだった。別にナレーションを担当した長澤まさみが下手というわけではない。彼女のナレーションはとてもこの作品にあっていたと思う。でもこの作品にナレーションなどいらないのだ。逆に邪魔になる。ただ、年齢の率い人が見るのにはナレーション付きがいいかもしれない。僕にはナレーションは邪魔だった。ナレーションで想像が邪魔をされる、つまり想像が限定されるような気がしたからだ。
数百円払った価値があって良かった。僕の中での短編作品のイメージが変わった。
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地球温暖化を防ぐ為、白熱電球がだんだん無くなっていくらしいです。
まあ、最近の蛍光灯の光は、昔みたいにとんがってはいませんけど、なんかちょっと寂しいです。
そういう、実用一点張りではない、ぼんやりとした明かりのような雰囲気を漂わせているアニメですよね。
私としては、山村浩二の作品の方が好みですが、なんだか暖かい気持ちにさせてくれるノスタルジックがあります。
長澤まさみのナレーション付と、ノン・ナレーションのバージョンが収録されていて、両方見ても20分少々と言う、レンタル作品としてはコスト・バリューの悪い作品ですが(笑)この独特な世界観は、見る価値はありますよね。
長澤まさみがへたっぴだとか、そういうのを別にして(笑)ノン・ナレーションの世界の方が好きですねえ。
特に説明されなくても、十分理解できるストーリーですしね。
場所がどこなのか、時代がいつなのかも明らかにされておらず、水没の理由を、地球温暖化による極地の氷が溶けたこととかにしておらず、環境破壊への警鐘なんてことを曖昧にしている点が良いです。ある意味、物語の普遍性がそこで確立しています。
世界中の誰もが共感できる「家族への想い」が、表現されます。
おじいさんは、その場所を離れたくないのですが、「場所」そのものではなく、そこに染み込んだものと離れたくないのでしょう。どこに住むかと言うことよりも、「誰と」暮らすか、あるいは暮らしたかと言うことが大切なのです。
オスカー受賞作ですけど、この作品の受賞は「おくりびと」とはまた違った意味で画期的なんでしょうね。「おくりびと」は日本人の死生観を前面に出し、神秘的なものを素晴らしい様式美で表して、非常に外国人受けしそうな作りだったのですが、これは無国籍、ノー・ボーダーと言うような印象です。ジャパニメーションとも違う、独特な世界観は
「日本人が作ったから」
と言うエクスキューズとはかけ離れています。
今後、どういう作品を作っていくのかが楽しみであるとともに、それをもって、加藤久仁生の本当の評価が決まるのでしょうね。
このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています
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内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:81件
投稿日
2009/05/06
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
12分という短編ですが、製作にかかったのは、9ヶ月だそうです。加藤監督の受賞スピーチで、自分の鉛筆に感謝を述べていますが、鉛筆の優しいタッチと色使いが素敵な作品です。
どうしてなのかは、説明されていないのですが、地球温暖化のために?海面がどんどん上昇する町で、家を上へ上へと建て増し、引越し続けたおじいさんが、ある日、大切なパイプを階下へ落としてしまいます。
見つけたパイプを拾い上げた時、不意に目の前に現われたのは、亡き妻の面影。懐かしさと切なさが入り混じった物語が、深い水に沈んだ世界と、積み重ねて来たおじいさんの人生と重なって胸が痛みます。
卑屈になることもなく、もの哀しくなることもなく、孤独と上手く付き合い、むしろ温かに感じる名シーンともいえるラストシーン。グラスを重ねたその音色は、どんなに積み木を積み重ねても、決してそれを越えることができない愛情。
ほのぼのとしたエンデングでまとめてくれました。
環境破壊の問題も投げかけつつ、それでいてじんわりと心温まる作品ですね。
投稿日
2010/11/07
レビュアー
まみもぉ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
悲しい物語。
なぜ、おじいさんはひとり?
おじいさんなのに。
家族はどこに?
ここでは狭くていっしょに住めないから、他のどこかでつみきのいえ?
ひとりでも大丈夫。たくさんの思い出といっしょだから、
おじいさんは孤独じゃない…から?
でもレンガ配達のおじさんみたいに、船に乗って時々遊びに来るのでしょう?
来ても狭くて入れないから…来ない?
切ない悲しい物語です。 、
楽しかった思い出にひたりながら孤独に暮らすおじいさん。
ダイビングできるほどの健強なおじいさんだから、
まだまだ新しい思い出をたくさん積めるはず。
その思いでもレンガといっしょに積み上げて、
生きなさい?
毎日、思い出の水の中で泳ぐ魚を食べながら、
…乾杯!
”おじいさん”が主人公でなければ成り立たなかっただろうこの物語の、
その淡い、蝋燭のゆらめきのような美しい動画が痛々しく、
それに寄り添うように流れる音楽は、こちらの手をとりそのまま水の中へ。
息苦しさをこらえながら見上げると、
揺らめく水面に映るおじいさん…
痛々しいあたたかさに包まれた、
”おじいさんのいえ”の物語でした。
投稿日
2009/06/26
レビュアー
MonPetit※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
全く何も感じなかった。作品が悪いというわけではなく私がそういう感性をもちあわせ
ていないのだろう。ナレーション付きのバージョンがある意味もよくわからない。元々
ナレーションのない作品であるのなら解説など不要のはずだし、どう感じるかが全て
だと思うのだが。
水没していくつみきのいえという状況に対しての悲壮感や嘆きなど全くないところは
妙だと思う。が、なにせこの世界感に馴染めないのだから私には無理なのだと無理
やりにでも納得するしかない。
もちろんアカデミー賞をとっていなければ観ることもなかったので、そういう意味では
触れることのない世界に触れられたことは悪くないのだけど。
投稿日
2009/08/14
レビュアー
RUSH※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
この作品はミルクチョコさまから薦められてギリギリまでレンタルしようかやめようか迷った作品だった。作品が短編アニメということで12分というとても短い作品だということが僕の手を止めていた。12分で何が伝えられるのだろう?この疑問があったのでレンタルに躊躇していたのだ。それだけではない。短編というあやふやなカテゴリー自体に僕は疑問を持っているのだ。一体、短編映画や短編アニメのような短編作品というのは時間にしておよそどれぐらいの長さのものをいうのだろうか?この作品のように12分であれば間違いなく短編だとわかるが30分とか40分であれば短編になるのだろうか?全く持って僕にはハッキリとしない。そんなあやふやなカテゴリー自体に僕にはどうしても魅力を感じられないのだ。しかし、この作品と出会えてその考えも改められるのかもしれない。そしてもう一つ。レンタル料金だ。たかだか12分の作品に数百円のレンタル料金を出してそれに見合うだけの価値があるのかどうかその判断が出来ずにいたのだ。我ながらなんと肝っ玉の小さい事よ。
この作品はたった12分の間にいろいろなことが詰められているように思う。メインとなるのはおじいさんの人生そのもの。おじいさんの人生が潜れば潜るほどオーバーラップされていく。おじいさんに関係する人々、おばあさんであり娘さんであり、おじいさんの人生に直接関係のあった出来事が潜れば潜るほどそれぞれの階によって蘇ってくる。何故かわからないが住んでいるところがだんだんと水であふれてくる。それに対抗するのには家を高く高く、水位より高くしていくことしかない。最初は水などなかったので地面に家が建っていた。それがいつの間にやら水があふれ出し、家を越えるぐらいにまで達し、そこに住んでいるものは家を上へ上へと積み上げるしか生き残る方法、生活する方法がなかったのだ。まるで積み木のように・・・。何故水が増えるのか?何故家を上に積み上げるのか?そんな簡単に家を上に積み上げることなんて出来ないだろう?なんて考えてはいけない。そういう世界なのだ。それをそのまま受け入れるしかない。答えなどないのだから。この辺は今の地球温暖化へのメッセージなのかもしれない。
おじいさんは何故に高く積み上げられた家の水に浸った部分を潜らねばならなかったのか。答えは簡単、愛用のパイプを落っことしたからだ。一時はあきらめたおじいさんだったが雑貨商のお店にダイビングスーツがあるのを発見し潜ることを決めたのだ。実はここにおいらは若干の無理があるのではないだろうかと思っている。このおじいさんがこの年でダイビングはあり得ないそんな気がしたのだ。でもそこはファンタジーなのであえて無視すべきなのだろう。階を降りる、いや、潜るたびに思い出が蘇る。「おばあさんがパイプを拾ってくれた」「おばさんを介護する」「娘家族らと一緒に記念撮影」「娘の結婚」「娘が学校へ行く様子」「娘の幼い頃」「水があふれる前、おばあさんと小さな頃から幼なじみでプロポーズした様子」「初めての2人だけの家を建てる」そしておじいさんは思い出をかみしめながら夕食をとる。なんともノスタルジーだ。切なく寂しい感じがするが人生の縮小図が家の全てにこもっている。家はおじいさんの人生そのものなのだ。
この作品は西洋のアニメーションのテイストにあふれている。西洋の絵本なんかに多い画風なのだ。僕は実はこの画風が苦手なのだ。鉛筆で書いたようなクレヨンで描いたような手書き感あふれる作品は嫌いではないが、どうしてもリアリティに欠けているような気がして苦手なのだ。だが手書き感の素晴らしい作品であることに違いない。宮崎監督作品の「崖の上のポニョ」とまた違った手書き感がとてもよく出ていた。この作品のことを知らずに見たならば日本人が作ったアニメだとは絶対に思わなかっただろう。だからだろうかアカデミー賞をとったのは・・・西洋人にもわかりやすかったのかもしれない。誰が見ても理解できる、作り手の思うところが見るものにちゃんと伝わってくる作品だと思う。たった12分の短い作品であるにも関わらずしっかりとした作品だ。
レンタルDVDの中にはナレーションありとなしの2作品があったが、個人的にはナレーションのない方が好みだった。別にナレーションを担当した長澤まさみが下手というわけではない。彼女のナレーションはとてもこの作品にあっていたと思う。でもこの作品にナレーションなどいらないのだ。逆に邪魔になる。ただ、年齢の率い人が見るのにはナレーション付きがいいかもしれない。僕にはナレーションは邪魔だった。ナレーションで想像が邪魔をされる、つまり想像が限定されるような気がしたからだ。
数百円払った価値があって良かった。僕の中での短編作品のイメージが変わった。
投稿日
2009/04/06
レビュアー
こんちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
地球温暖化を防ぐ為、白熱電球がだんだん無くなっていくらしいです。
まあ、最近の蛍光灯の光は、昔みたいにとんがってはいませんけど、なんかちょっと寂しいです。
そういう、実用一点張りではない、ぼんやりとした明かりのような雰囲気を漂わせているアニメですよね。
私としては、山村浩二の作品の方が好みですが、なんだか暖かい気持ちにさせてくれるノスタルジックがあります。
長澤まさみのナレーション付と、ノン・ナレーションのバージョンが収録されていて、両方見ても20分少々と言う、レンタル作品としてはコスト・バリューの悪い作品ですが(笑)この独特な世界観は、見る価値はありますよね。
長澤まさみがへたっぴだとか、そういうのを別にして(笑)ノン・ナレーションの世界の方が好きですねえ。
特に説明されなくても、十分理解できるストーリーですしね。
場所がどこなのか、時代がいつなのかも明らかにされておらず、水没の理由を、地球温暖化による極地の氷が溶けたこととかにしておらず、環境破壊への警鐘なんてことを曖昧にしている点が良いです。ある意味、物語の普遍性がそこで確立しています。
世界中の誰もが共感できる「家族への想い」が、表現されます。
おじいさんは、その場所を離れたくないのですが、「場所」そのものではなく、そこに染み込んだものと離れたくないのでしょう。どこに住むかと言うことよりも、「誰と」暮らすか、あるいは暮らしたかと言うことが大切なのです。
オスカー受賞作ですけど、この作品の受賞は「おくりびと」とはまた違った意味で画期的なんでしょうね。「おくりびと」は日本人の死生観を前面に出し、神秘的なものを素晴らしい様式美で表して、非常に外国人受けしそうな作りだったのですが、これは無国籍、ノー・ボーダーと言うような印象です。ジャパニメーションとも違う、独特な世界観は
「日本人が作ったから」
と言うエクスキューズとはかけ離れています。
今後、どういう作品を作っていくのかが楽しみであるとともに、それをもって、加藤久仁生の本当の評価が決まるのでしょうね。
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(C)ROBOT ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。