マシュー・バーニー:拘束ナシ

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マシュー・バーニー:拘束ナシ / マシュー・バーニー

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「マシュー・バーニー:拘束ナシ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

現代アートのカリスマ、マシュー・バーニーとその公私にわたるパートナーのビョークが、捕鯨や茶道といった日本文化をモチーフに撮り上げたアート・フィルム「拘束のドローイング9」。2006年には劇場でも公開され話題となった。本作は、そんな2人が捕鯨船、日新丸で行った「拘束のドローイング9」の撮影の模様を記録したメイキング映像を軸に、マシュー・バーニーの創作の秘密に迫るアート・ドキュメンタリー。

「マシュー・バーニー:拘束ナシ」 の作品情報

作品情報

製作年: 2008年
製作国: アメリカ
原題: MATTHEW BARNEY: NO RESTRAINT

「マシュー・バーニー:拘束ナシ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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もちこし。 ネタバレ

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金沢にある、21世紀美術館がすきだ。数年前、おともだちと訪れ、あまりの楽しさに、1日中入り浸ってしまった。カフェもおいしかった。無料のゾーンも多くて、建物自体も、とても魅力的で楽しい美術館だった。

その、21世紀美術館に、ビョークの彼氏がやってくる、って聞いて、マシュー・バーニーという人を知った。ビョークに、角隠しをかぶせ、自身も紋付袴で正座している写真。へえ。ビョークの彼氏。ってことで興味を持った。

あまり彼の作品は出てこない。作品を制作しているところが記録されている。

これが理解できない。
なんで絵を描くのにわざわざ壁をクライミングしたり、吊り下げられたりつながれたり、坂を登ったりしなくちゃいけないのか。そうやって生まれる作品がそんなにいいのか。なんで捕鯨船でわざわざ制作しなくちゃいけないのか。っていうか、捕鯨船を借り切って、あんなに人を雇って、あんなでかい装置を使ってっていう資金があるのが理解できない。エンドロールにアニエスやヒューゴ・ボスの名前が出てきてなるほどと納得した。奇特な人もいるものだ。あんなのに、あんな大金出せるなんて。

でも、21世紀美術館でも、すごくちやほやされていた。捕鯨船なんかでのマシューと違って、パーティーでは、すごく高級な人に映るからすごい。プリミティブな印象の人なので、ああいう華やかな場って、気分的に大丈夫なんだろうか、などと思って見ていたけど、意外に大丈夫なようだった。

ううむ。実際にマシュー・バーニーの作品を見れば、納得できるんだろうか。

でも、彼こそは、生粋の芸術家ということは、すごくよく分かった。マシュー・バーニーにはサラリーマンは無理だ。あんな、意味が分からないことに、真剣に突き進み、迷いがないことは、ほんものだ。だから一線でいられるのかもしれない。

そして、たまに映るビョークが興味深かった。ああいう、素の顔は初めてみた。好きな人の横で見せる顔。でも、いつでもビョーク。すごく老けた、ただのおばさんに見えたかと思うと、少女の様な顔も見せる。ほんとに、不思議な女性だ。

この映像では、マシュー・バーニーのよさが、わたしにはちっとも分からなかった。
はてなマークだらけになった。でも、あれだけ魅力あふれる21世紀美術館が招聘し、アニエスが協賛し、ビョークがパートナーに選ぶ人なんだから、きっとなにがしかの魅力があるはずなのだ。これは、実際に彼の作品を見て、確認するしかないな。

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茶道とクジラと、歌姫と。

投稿日:2009/05/12 レビュアー:ぴよさん


マシュー・バーニー。彼を初めて知ったのは、ひたすらジャンプしながら、天井に筆を走らせる、奇抜なパフォ−マンス映像を観た時だ。名門エール大学で医学を学びながら、アメフトの特待生にもなった経歴の彼は、その肉体をあえて拘束し(例えば壁にへばりついた状態や、縄で縛られた状態)その条件下でどういう表現が出来るかというテーマでアート表現を行った。
その彼がビョークのパートナー(一女あり)であることは、後に知った。

彼がライフワークとする『拘束のドローイング』その『9』の舞台は、なんと日本の調査捕鯨船「日新丸」の船上だった。OKを出した捕鯨委員会の人はマシューはおろか、ビョークの事さえ知らない。何をするのかは分からないが、まあ、有名なアーティストらしいからと、それだけで許可を出したと思われる。救われるのは、実際に協力する現場の船員達が嫌な風ではないことだ。おそらく彼らの誰もが、船上で行われているインスタレーションの意味を理解出来ていない、にも関わらずだ。(ま、理解出来ないのが普通だろうけど)

その異質な組み合わせ。戸惑うのは、ゴチゴチした捕鯨船という「リアル」と、奇妙なオブジェや、異質な人物といった「次元の異なる事象」が同居していることで、もちろんそれこそが狙いの一つだ。『拘束のドローイング9』は「茶道」と「捕鯨」という日本的な(しかし相容れない)イメージに端を発する。恋人達は茶室という宇宙で、賜り物を包み持つ。日本的な風景と、巨大な人口建造物の中を、鯨を慰霊するパレードが進み、やがて捕鯨船上で鯨を形作っていた物質は、引力から解き放たれ、瓦解する。見届けるかのように恋人達は海に沈む。そして最終形態へと移行してゆく…。

こんなイメージの洪水が、実際どのように撮られたか。(これが案外、土木作業的で面白かったりする。作業員達が現場監督の指示に沿って、オーライオーライって感じなのだ。確かに。現代のインスタレーションの中には、物理的に「こりゃ大工事だ」という規模の物も多い。現場はだいたい、こんなものなのかもしれない。

ダイジェストで映る長編映像作品『クレマスター』の、そのゴージャスさにも驚く。全編で10時間近くあるという作品らしいが、面白そうだ。
ちなみに「クレマスター」という聞き慣れない英単語は「睾丸の上下運動を司る筋」という意味の言葉らしい。ああ、アーティストの発想ったらさ。







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マシュー・バーニー:拘束ナシ

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もちこし。

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2009/08/30

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金沢にある、21世紀美術館がすきだ。数年前、おともだちと訪れ、あまりの楽しさに、1日中入り浸ってしまった。カフェもおいしかった。無料のゾーンも多くて、建物自体も、とても魅力的で楽しい美術館だった。

その、21世紀美術館に、ビョークの彼氏がやってくる、って聞いて、マシュー・バーニーという人を知った。ビョークに、角隠しをかぶせ、自身も紋付袴で正座している写真。へえ。ビョークの彼氏。ってことで興味を持った。

あまり彼の作品は出てこない。作品を制作しているところが記録されている。

これが理解できない。
なんで絵を描くのにわざわざ壁をクライミングしたり、吊り下げられたりつながれたり、坂を登ったりしなくちゃいけないのか。そうやって生まれる作品がそんなにいいのか。なんで捕鯨船でわざわざ制作しなくちゃいけないのか。っていうか、捕鯨船を借り切って、あんなに人を雇って、あんなでかい装置を使ってっていう資金があるのが理解できない。エンドロールにアニエスやヒューゴ・ボスの名前が出てきてなるほどと納得した。奇特な人もいるものだ。あんなのに、あんな大金出せるなんて。

でも、21世紀美術館でも、すごくちやほやされていた。捕鯨船なんかでのマシューと違って、パーティーでは、すごく高級な人に映るからすごい。プリミティブな印象の人なので、ああいう華やかな場って、気分的に大丈夫なんだろうか、などと思って見ていたけど、意外に大丈夫なようだった。

ううむ。実際にマシュー・バーニーの作品を見れば、納得できるんだろうか。

でも、彼こそは、生粋の芸術家ということは、すごくよく分かった。マシュー・バーニーにはサラリーマンは無理だ。あんな、意味が分からないことに、真剣に突き進み、迷いがないことは、ほんものだ。だから一線でいられるのかもしれない。

そして、たまに映るビョークが興味深かった。ああいう、素の顔は初めてみた。好きな人の横で見せる顔。でも、いつでもビョーク。すごく老けた、ただのおばさんに見えたかと思うと、少女の様な顔も見せる。ほんとに、不思議な女性だ。

この映像では、マシュー・バーニーのよさが、わたしにはちっとも分からなかった。
はてなマークだらけになった。でも、あれだけ魅力あふれる21世紀美術館が招聘し、アニエスが協賛し、ビョークがパートナーに選ぶ人なんだから、きっとなにがしかの魅力があるはずなのだ。これは、実際に彼の作品を見て、確認するしかないな。

茶道とクジラと、歌姫と。

投稿日

2009/05/12

レビュアー

ぴよさん


マシュー・バーニー。彼を初めて知ったのは、ひたすらジャンプしながら、天井に筆を走らせる、奇抜なパフォ−マンス映像を観た時だ。名門エール大学で医学を学びながら、アメフトの特待生にもなった経歴の彼は、その肉体をあえて拘束し(例えば壁にへばりついた状態や、縄で縛られた状態)その条件下でどういう表現が出来るかというテーマでアート表現を行った。
その彼がビョークのパートナー(一女あり)であることは、後に知った。

彼がライフワークとする『拘束のドローイング』その『9』の舞台は、なんと日本の調査捕鯨船「日新丸」の船上だった。OKを出した捕鯨委員会の人はマシューはおろか、ビョークの事さえ知らない。何をするのかは分からないが、まあ、有名なアーティストらしいからと、それだけで許可を出したと思われる。救われるのは、実際に協力する現場の船員達が嫌な風ではないことだ。おそらく彼らの誰もが、船上で行われているインスタレーションの意味を理解出来ていない、にも関わらずだ。(ま、理解出来ないのが普通だろうけど)

その異質な組み合わせ。戸惑うのは、ゴチゴチした捕鯨船という「リアル」と、奇妙なオブジェや、異質な人物といった「次元の異なる事象」が同居していることで、もちろんそれこそが狙いの一つだ。『拘束のドローイング9』は「茶道」と「捕鯨」という日本的な(しかし相容れない)イメージに端を発する。恋人達は茶室という宇宙で、賜り物を包み持つ。日本的な風景と、巨大な人口建造物の中を、鯨を慰霊するパレードが進み、やがて捕鯨船上で鯨を形作っていた物質は、引力から解き放たれ、瓦解する。見届けるかのように恋人達は海に沈む。そして最終形態へと移行してゆく…。

こんなイメージの洪水が、実際どのように撮られたか。(これが案外、土木作業的で面白かったりする。作業員達が現場監督の指示に沿って、オーライオーライって感じなのだ。確かに。現代のインスタレーションの中には、物理的に「こりゃ大工事だ」という規模の物も多い。現場はだいたい、こんなものなのかもしれない。

ダイジェストで映る長編映像作品『クレマスター』の、そのゴージャスさにも驚く。全編で10時間近くあるという作品らしいが、面白そうだ。
ちなみに「クレマスター」という聞き慣れない英単語は「睾丸の上下運動を司る筋」という意味の言葉らしい。ああ、アーティストの発想ったらさ。







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