ウォーリー

　どうもディズニー作品と言うと話題作になればなるほど後回しにしてしまいたいという天邪鬼な性格なのですが、やっと鑑賞。ディズニー作品は観ればそれなりに楽しいものが多いと思います。

　序盤では『AI』のような未来のピノキオのようなせつないお話になるのかと思いきやお話はラブストーリーでした。

　しかしピクサーのCGのアクションでの感情表現は素晴らしいですね。ピクサーの制作した短編CGアニメ『ルクソーjr.』を観たときにビックリしたことを思い出しました。『ルクソーjr.』はその後ピクサーの象徴的なキャラになってCIにも使われてますね。そう、あの電気スタンドです。全く表情が無い電気スタンドの親子の何気ないシーンを描いた『ルクソーjr.』ですが、表情が無いにも関わらず、その親子のキャラの感情がこちらに伝わって来るようでした。ロベール・ブレッソンなどが感情表現を避けたのは『ルクソーjr.』のような表現で感情を観客に伝えるなんてことを考えていたのだろうかなんてことを思ったりもします。
　『ルクソーjr.』の頃から培ったピクサーのこのCGキャラ擬人化ノウハウが存分に生かされたのが本作でしょう。主人公の２体はパッと見ただけでは性別も分かりません。またセリフも抑制されているので、二人の性別や性格を表現するのはかなり難しいはず。にも関わらずこの作品では全くそんなことを意識させることも無く、この２体のキャラクターが良くわかります。さり気なく見えますが、かなり高度なアニメーション技術だと思います。
　『カーズ』や『レミーのおいしいレストラン』など手元にありながらなんとなくパスしてしまっているディズニー+ピクサーの作品を観なくてはと思わせる出来です。

　イブがiPodライクなデザインなのには思わず笑ってしまいました。やっぱりスティーヴ・ジョブズへの敬意でしょうか。

　作品中に『2001年宇宙の旅』など様々なSF映画へのオマージュも観られ、子どもだけでなく大人のSF映画ファンにもアピールしているのもにくいところです。

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ボロボロのウォーリーとハイテクロボのイヴ

いつも一人ぼっちで楽しみを見つけて一人の寂しさを紛らわす
おもちゃをたくさん収集していたウォーリー。

突然現れた不思議な形の彼女は、大暴れでちょっと怖いかな。。。
でも、初めてのロボットのお友達で、初めての気持ちを持てたお友達。

そしていつしか・・・

イヴの危機はウォーリーが守り、ウォーリーの危機はイヴが守る。

そして・・・2人（人じゃない・・・）友情より一つ階段を登った

一生懸命助け合う事で何かが変わったのね。

ウォーリーがずっとしたかったこと

イヴと手をつなぐ事。

しっかりと握りしめ合った手がほとも可愛らしかった。

手をつなぐ、こんな事だけで心があったかくなれるなんて
ちょっと忘れてたね。。。

ウォーリーもイヴもロボットで、感情表現は難しいのでは？
と思って見ていたけど、目の動き、相手を思いやる気持ちから起こす行動で、それぞれの個性は伝わってきます。


あ〜、面白かった〜♪
っていうのとはちょっと違って、私は、地球にとって大事なこと、人間にとっても大事なこと、忘れてはいけない事、思い出してちょっと暖かい気持ちになって観ようよ、なんてメッセージが伝わってくるとっても優しくて、実は厳しいメッセージだなって感じました。

子供には、こういう作品を見て、沢山の事を吸収して欲しい。
大人は、子供向け、となめてかかってたらいけない、私を含め、大人への熱いメッセージ、そして、少し皮肉にもとれる現実を見せられたんだよ。物に頼り、楽をして、それが当り前な現代社会。

ネット検索、電話連絡、メール。
辞書をひかない、自分の足で歩かない。

自らの手足を使って行動を起こそう。
そばに居て、触れ合って、互いを確かめ合おう。


因みに、中2の長男が一番一生懸命見ていました。
同じところで一緒に笑えたのが嬉しかったな。

寝コロンで手をつないで観てました。
恋人同士かｗ　いえ、親子ですｗ

中2になっても、ほっぺをすりすりしてくれたり、ハグハグしてくれる可愛い息子です。友人はマザコンと言いますがｗｗｗ
いまだにおやすみの「チュ」もしてくれます。
恋人同士かｗ　いえ、親子ですｗ


なんだかひっちゃかめっちゃかなレビューになりましたが。。。


とにかく良かったです。

良い作品でした。


　　　(*∩∩*)ニコッ♪



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou

　これは面白かったです。もうＣＧの見事さはいまさら言うまでも無い、さすがピクサーという感じで、登場するロボットの質感や、宇宙の広大さがアニメとは思えないほどの広がりを感じさせてくれます。ドリークワークスも好きなのですが、「カンフーパンダ」とこれでは、ちょっと格が違いすぎるような・・・。

　実は初日に家族で劇場に観に行ったのですが、私はほとんど寝くさってしまったのです。前日の夜、仕事のトラブルで２時間しか寝ていなかったので・・・。
「これはやばいかも・・・でも、面白ければ寝ないよな・・」
と思っていたのですが、照明が落とされるともうだめです。誰だ！映画館を暗くしたのは？（笑）

　んで、数日後一人でリベンジです。家族で観たのは吹き替え版なので、今回は字幕版。実は、ところどころ覚えているシーンで、「Foreign　contaminant」を変な日本語で「外来の汚染物質」と言っていたのに違和感があったんですよね。

　劇場では本編前に「プレストとラビット」と言う短編がありました。この短編も本編に通ずる含みがあるのですね。昔のアメリカ・アニメ、たとえば「トムとジェリー」や「ヘッケル・ジャッカル」のように、登場人物（動物はもちろん）にセリフがありません。効果音や擬音だけなのです。それでも、表情やその他もろもろでストーリーも登場人物の心の動きも手に取るようにわかるのです。

　「Ｗａｌｌ・Ｅ」の本編でもウォーリーとイヴはほとんど言葉をしゃべりません。それでも、そのしぐさと表情で、気持ちの移り変わりがよ〜くわかるのです。なので、画面から目を離しているとストーリーがどう展開しているかわからなくなります。ある意味、映画の原点とも言える作品じゃないのかなと思いますね。

　ストーリーそのものも、さすが「ニモ」のアンドリュー・スタントンと思える、子供でも十分理解できるテーマと、大人だからこそわかる含みが混然と絡み合ってるんですよね。ピュアな気持ちが、とても心地よく訴えかけてきます。
　ストーリーがわかっていても楽しめるとは思いますが、基本的にネタバレは避けます。

　ツッコミどころはけっこうあるんですけどね。７００年経った消火器がまともに機能するのかとか、（食べ物もね）でも、そんなことはどうでもいいと思えるくらい、切なくて優しい気持ちになれます。
　人間と機械のかかわり方を再考させてくれるストーリーでもあります。深夜、人も車も通らない場所で、律儀に点滅を繰り返している信号も、ウォーリーのように指令を必死に守っているのかもしれません（違うか？・・・笑）

　登場する人間もロボットたちの造形もなかなか興味深かったです。私のツボはモーとゴッキー（やつは何なんでしょう？私は、あの生命力から見てゴキブリかと思ったのですが・・・）でした。モーなんか、我が家に欲しいです（笑）
　それから、昔私も持っていた、歌うブラックバス（「Ｄｏｎ’ｔ　Ｗｏｒｒｙ、Ｂｅ　Ｈａｐｐｙ」を歌うやつです）ですね。

　観終わった後、なんだか涙がにじんできました。途中でも何度も涙が出そうになった（いや、出た・・・笑）のですが、ウォーリーがかわいそうだとか、彼の行動に感動したとか言うことよりも、
「良い作品に出会えた」
という喜びのような気がしました。昨年の「レミーのおいしいレストラン」で味わった感覚と同等かそれ以上のもので、スタンディングオベーションを送りたいくらいでした。

　そして、特筆すべきなのは、予告宣伝のうまさです。かなり前から劇場で予告映像を流して、
「うん、これ観たい」
と思わせていた（子供はもちろん、大人にも）のですが、あれだけのスポットを流しながらも、本編にはそこではわからなかったストーリーや感動がてんこ盛りなのです。昨今（特に邦画）の前宣伝は、観客を取り込みたいがために、これでもかというくらいスポットを流し、あろうことかクライマックスの肝心なシーンまで見せてしまったりするのですね。
　結果、劇場で観てみると、
「なんだよ。感動するのはあの部分だけじゃねえかよ」
と期待を裏切られることが多いのです。しかし、この作品は、どれだけ予告スポットを観ていても、それに倍するものがありましたねえ。

　これは是非にとお勧めしたい秀作アニメです。

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人類が消え去り、荒れ果てた地球に残されたゴミ処理ロボットのウォーリーが７００年目にして、舞い降りてきた最新鋭のロボットイヴに恋こがれ、広大な宇宙で奇跡を起こすという話です。

誰もいなくなった２９世紀の地球で、７００年も一人で働いているゴミ処理ロボットのウォーリー。普通なら抱くことのない感受性を人間が置いていった１本のビデオテープから学び取ってしまい、日々せっせと集めたゴミをキュウーブにする単純作業からも喜びを発見し、収集癖まで身に付けてしまった彼。文明の残骸から人間のぬくもりを発見して情緒を育んできた彼をとても愛おしく思ってしまいました。

ウォーリーが一人芝居に興じている辺りは、心温まるチャップリンのサイレント映画のような感じもしますし、ウォーリーとイヴが宇宙空間に出てからは、全く異なるＳＦの映画に変わっていくのも見とれてしまいました。

イヴの天使のような美しさに一瞬で目を奪われたウォーリー。
アナロクなウォーリーと未来高性能なイヴの動きの対比の面白さや、イヴを追いかけて宇宙の果てまで行くところは、宇宙空間でのロマンティックな描写や、ＳＦのオマージュが散りばめられて素敵です。

後半になって、いよいよ人間が登場するのですが、私達の世界で実際に起こりそうな環境の話に繋がっていきます。
環境破壊の原因が、あくまで、人間のだらしなさという辺りが面白いと思います。
そして、宇宙で生き延びた人類の姿を見ると、快適な暮らしは、人間を退化させると言っているかのようです。
誰かと手を繋ぐといった基本的な愛情表現を、無機質なロボットのウォーリーとイヴから、人間が失ったものを教えられたような気がしてしまいました。

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最近ピクサーモノを見てみようと思って、
カールじいさん、トイストーリーと観て、次にコレ。


ウォーリーがカワイイのはなんとなく知ってました。
が、ここまで健気なロボットだったとは・・・・。

終盤、まさかのバッドエンド！？と思わせるような、
ウォーリーの死（故障）。

あれは、ほんとに命あるものが亡くなった時の様な
悲しいシーンでした。

ですが、そこはロボットですから（笑
イヴにより、なんとか部品を交換してもらい、直ります。

その後にもう一つちと悲しいのが・・・・
直ったウォーリーがまるで今までと別人（別マシン？）に
なってしまい、イヴを忘れてしまったこと・・・・

最新ロボットのイヴは超シンプルな造形と表情なんですが、
悲しむ顔がなんともいえず、
「今までのウォーリーじゃないの？」とでも言いたげで、
ちょっとウルウルしてしまいました・・・。


そんなこともありつつ、ラストはハッピーでよかったです♪


子供向けとなめていたけれど、
まさかのウルウルポイントがあるとは・・・

さすがピクサー、ぬかりないねぇ〜。