ドクター・モローの島 / バート・ランカスター
ドクター・モローの島
/ドン・テイラー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(12)
解説・ストーリー
H・G・ウェルズの古典SFをAIPが設立以来最大の巨費で映画化(「獣人島」のリメイクにもあたる)。アンドリューという青年が、難破した船から奇跡的に孤島にたどり着く。その島は、モローと名乗る科学者の巨大な実験場だった。アンドリューは、人間を獣人に変えるモローの邪悪な実験をまのあたりにするが……。
H・G・ウェルズの古典SFをAIPが設立以来最大の巨費で映画化(「獣人島」のリメイクにもあたる)。アンドリューという青年が、難破した船から奇跡的に孤島にたどり着く。その島は、モローと名乗る科学者の巨大な実験場だった。アンドリューは、人間を獣人に変えるモローの邪悪な実験をまのあたりにするが……。
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「ドクター・モローの島」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
H・G・ウェルズの古典SFをAIPが設立以来最大の巨費で映画化(「獣人島」のリメイクにもあたる)。アンドリューという青年が、難破した船から奇跡的に孤島にたどり着く。その島は、モローと名乗る科学者の巨大な実験場だった。アンドリューは、人間を獣人に変えるモローの邪悪な実験をまのあたりにするが……。
「ドクター・モローの島」 の作品情報
「ドクター・モローの島」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ドクター・モローの島の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
MGBR19879 |
2009年04月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
|
1人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
ドクター・モローの島の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
MGBR19879 |
2009年04月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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11枚
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1人
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1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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ユーザーレビュー:12件
科学者の業を感じる
監督:ドン・テイラー(1977年・米・100分)
原作:H・G・ウェルズ『THE ISLAND OF DR.MOREAU』
『タイム・マシン』の作者でもあるH・G・ウェルズの原作ですが、彼の他の著書に『透明人間』や『宇宙戦争』があることを考えると、ウェルズという人がどういう人物だったのか?に興味が湧きました。
彼が作家になる前の経歴をサラッと読んでみると、プラトンの『国家』、トマス・ペインの『人間の権利』を読み、奨学金で科学師範学校に入学後は、生物学や進化論を学んだようです。
「SFの父」と呼ばれるウェルズですが、彼の科学的空想には、ちゃんとした科学の学問が基礎にある事が分かります。
火星人が「蛸型」なのも彼の発想のようですし、原子爆弾も予見していたそうです。(Wikipedia参照)
本作『ドクター・モローの島』では、科学者であるモロー博士(バート・ランカスター)の“業”あるいは“性”のようなものを感じました。
科学者ならば、自身の研究や理論を実際に試してみたくなるものなのかも知れません。
モローの研究室の扉付きの棚には、動物の「胚」に混じって人間の「胚」もありました。
「胚」は、最初は人間のものと他の動物のものとに大きな違いはありません。
では、どの段階から、その動物の特徴を備えて行くのか?何故、背の高い者と低い者がいるのか?
何らかの手を加えることで、動物を人間に変えることも可能なのか?
モローは、無人島に11年前から住みついて研究を続け、遺伝子を操作することで、獣から獣人を作ることに成功していました。
研究も最終段階に入った頃、嵐で船が沈没し、小さなボートで島に流れ着いて来たのが、アンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)でした。
落とし穴に落ちて気を失っていたブラドックは、モンゴメリー(ナイジェル・ダヴェンポート)に助けられ、気が付いた時はモローの屋敷でした。
モンゴメリーは、モローの助手としてこの島の管理を任されており、他には醜い召使と二人の女中、そして、マリア(バーバラ・カレラ)という若い女性がいました。
モローはマリアについて「11年前にパナマシティーで卵12個分の値で買って連れて来た」と言います。
ブラドックは島で暮らす間に、モローの研究や、実際に作られた獣人の存在を知るようになります。
ブラドックはマリアを連れて島から逃げようと計画しますが、モローに気付かれ、ブラドック自身が実験台にされるのです。
*** *** *** ***
モロー博士は、かつて博士の危険な実験・研究が原因で人間社会を追放され、今度は自身の創造物である獣人たちによって裁きを受けます。
獣人たちが博士の作った「掟」の矛盾に気が付いたのです。
彼らが“苦しみの家”を襲撃し、檻を開け放し、火をつけてからのラストは、本物の動物も入り混じっての戦いぶりの迫力は凄かったです。
ブラドックがマリアを連れてボートで島を脱出しますが、本作(DVD)とは違うラストが存在したのだそうです。
それはバッドエンドで、マリアの顔に変化があったようです。(ネットで画像を確認できます。)
これに関しては、劇中のモローの言葉からも想像が出来ます。
マリアを卵12個分の値段で買ったというのは、人間の子供の値にしては安すぎます。
もう一つは、モロー博士の行き詰った研究の内容です。「時間と共に、何故か元に戻ってしまうのだ」と言っていましたから。
という訳で、現代にも通用する遺伝子操作や、「美女と野獣」の野獣にも似た獣人たちを楽しんだ100分でした。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
ラストのマリアの顔
投稿日:2020/04/12
レビュアー:趣味は洋画
ドクター・モローの島(1977年・アメリカ、カラー、99分)
最近、H・G・ウェルズ原作の映画によくお目にかかっています。
ハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866.09.21〜1946.08.13 / 英国・ケント州生まれ)
33年「透明人間」は昔鑑賞済みでしたが、53年「宇宙戦争」、59年「タイム・マシン」、2005年「宇宙戦争」と立て続けに3本観ました。
5本目となる本作は、太平洋の孤島に流れついた若者が、その島を支配するモロー博士の恐るべき事実を目のあたりにするというSFホラーです。
1911年。太平洋上を漂流する1隻のボートがあった。3人の男が乗っていたが、1人は既に死亡、残った2人は潮の流れにのって、とある島へ流れ着いた。更に1人が命を落とし、生き残ったアンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)は落とし穴に落ちた。気がつくと、目の前にモンゴメリー(ナイジェル・ダヴェンポート)という男がいた。彼によれば、この島はモロー(バート・ランカスター)が仕切っているという。やがてモローが現れ、‘自分は1851年4月12日ボストン生まれ、細胞学を研究しており、細胞微粒子の存在を発見したのだ’ と云う。モンゴメリーは島の管理をしており、他に醜男の召使(ニック・クラヴァット)と2人の女中がいる。さらに、11年前にモローがパナマから連れてきたというマリア(バーバラ・カレラZ)という若い女性がいた。モローは威圧感のある中年男で、アンドリューに対し、研究室や密林に近づくなと警告する。そんなある日、アンドリューは驚愕の事実を目のあたりにする...。
島には2年間、船が来ない。鬱蒼とおおい茂る森の中でうごめく人影?、醜い召使の正体は?
そして、可憐なマリアという女性の生い立ち....謎が多く、序盤からどんどん引き込まれます。
やがてモロー博士が何をしているのかが明らかになるのですが、それから更に「人間の領域」というべき神聖な出来事が展開され、言葉を失うくらいです。
まあ、大(ダイ)の大人が何を言っているのか、と失笑されそうですが、私は小中学生が楽しむのと同じくらいの感覚で観ました。よく出来ており、面白かったです。
監督のドン・テイラーは俳優でもあり、ビリー・ワイルダーの53年「第十七捕虜収容所」でウィリアム・ホールデンと共演しています。
この頃のバート・ランカスターは絶頂期を超え、渋さが目立つベテラン俳優となっていますが、何より威厳を感じます。彼が演ずるモロー博士なら、微妙に信ぴょう性を感じるから不思議です。
紅一点のマリアを演じたバーバラ・カレラは、ショーン・コネリーと共演した83年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の悪女役で知られています。
33年「獣人島」に次ぐ2度目の映画化ですが、1996年には「D.N.A./ドクター・モローの島」(ジョン・フランケンハイマー監督)がマーロン・ブランド主演、ヴァル・キルマー共演で公開されています。いつか観たいと思っています。
本作は77年公開。
あの「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」が華々しく公開された年でした。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
懐かしいウェルズ
投稿日:2013/02/17
レビュアー:さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この原作を読んだのは確か中学生のときだったと思います。キリスト教文化が背景にある西欧ならではの作品だと後になって思ったものです。彼の宗教では人間は神が自身に似せて創造したことになっており、動物との間に厳格な境界があり、それゆえにモロー博士が動物を改造して獣人を創造するのが、まず彼が神のカリカチュアとして描かれ、当然の帰結として(神の真似事をした故に)自身の造った獣人により破滅を迎えるのです。ウェルズは返す刀で果たして人間が動物の上に立つほど偉い存在かという問いを読者に投げかけているとも言えます。
小説としてはかなり哲学的な作品ですが、映画としてみると獣人の造形さえうまく出来れば、派手ですから娯楽作品としても十分成り立つものになります。早撮り低予算で知られるAIPが結構な予算をかけ、かつ、バート・ランカスターというスターを起用して本作を作ったのも、そのあたりが狙いだったのかもしれません。
裏の事情はさておき、この映画を劇場で観たとき、何とも言えないB級感を感じたのを覚えています。そのときはAIP作品ということを意識していなかったので、あるいは語り手のアンドリューに扮したマイケル・ヨークのせいかもしれません。彼一人のせいにしても可哀想なのですが、バーバラ・カレラとの色恋沙汰にしても、お約束という感じで娯楽路線を狙っていたのは確かでしょう。
ここまで読まれた方は、なんか貶している感じを受けられたかと思いますが、私自身は結構好きな作品です。大上段に原作の哲学的なテーマを前面に出されても観客が鼻白んでしまいますから、この見せ方は正解だったと思います。AIP作品でも、さすがにバート・ランカスターは迫力あるモロー博士を演じていて、原作の哲学的問いの要素も持っていました。
ちょっとチープな感じの獣人の特殊メイクも物語の雰囲気にマッチしていましたし、モロー博士の目論見が無残に壊れるクライマックスも火がぼうぼう燃えて博士の王国の最後を彩っているようで見ごたえがありました。
ラストでバーバラ・カレラと島を脱出したマイケル・ヨークが真実を知ることになるオチは原作にはありませんが、映画的演出としては余韻を持ったいいラストだったと思います。確か21世紀に入ってからだと思いますが、『D.N.A』のタイトルでマーロン・ブランドがモロー博士に扮した作品も作られましたが、どうも本作には及ばなかったような気がします。
ということで、現在のテンポに慣れた方には物足りないかと思いますが、SFファンなら一度、ご覧になっておくことをお奨めします。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
人間に 進化するのが 幸せか
投稿日:2009/04/19
レビュアー:Yの3乗
昔興味があって鑑賞したかったのですが、しそびれていた作品。
DVD化されたのでレンタルしてみました。
映画としてのウリは何でしょうか?
遺伝子操作で獣を人間に変異させてしまうマッドサイエンスの驚異?
獣人の特殊メイク?
生き物の行く末は遺伝子により決定する。遺伝子を操作することにより、生物をどのようなものにでも変異させることが出来る、という学説を発表したために、学会から白眼視され、追放されてしまった天才科学者モロー博士が、南海の孤島で研究を続けていた。
そう、獣の遺伝子を操作することで人間に変えてしまうのだ・・
その島へ難破した青年が辿り着く。
かれはその秘密を知り・・
今なら荒唐無稽なストーリーでは無いかもしれません。
そう、現代は今の人類以上の優れた種を作り出そうとしているのですから。
そう考えるとモロー博士の夢は獣を人に変えることですから、人類というものに自信と誇りと理想を持っていたのでしょうね。
現代は人類の存在に?を突きつけるテーマの作品が多いですから。
なんだかんだといいながら、結構考えさせてくれました。
地味ですが、まともなSF映画です。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
記憶していた、期待していたラストではなかった…
SFの父、H・G・ウエルズの小説『モロー博士の島』を映画化したSFホラー映画。
1933年の『獣人島』に次ぐ2度目の映画化作品なのだそうですが、
私にとっては本作が元祖で、これ以降に制作された2作品がリメイク版といった感覚です。
改めて鑑賞してみると、特殊メイクは仮装大賞に毛が生えたレベルなのですが、
バーバラ・カレラさんの美しさは今でも目を惹きます。
その彼女の変貌ぶりが、当時私が抱いていたヒロイン像を大きく覆すものだったので、
思い入れが強い作品となっていたのですが、幾つかエンディングが存在していたのですね。
(『死霊のしたたり』のバーバラ・クランプトン嬢の活躍も衝撃的だったのですが…)
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
科学者の業を感じる
投稿日
2020/06/16
レビュアー
kazupon
監督:ドン・テイラー(1977年・米・100分)
原作:H・G・ウェルズ『THE ISLAND OF DR.MOREAU』
『タイム・マシン』の作者でもあるH・G・ウェルズの原作ですが、彼の他の著書に『透明人間』や『宇宙戦争』があることを考えると、ウェルズという人がどういう人物だったのか?に興味が湧きました。
彼が作家になる前の経歴をサラッと読んでみると、プラトンの『国家』、トマス・ペインの『人間の権利』を読み、奨学金で科学師範学校に入学後は、生物学や進化論を学んだようです。
「SFの父」と呼ばれるウェルズですが、彼の科学的空想には、ちゃんとした科学の学問が基礎にある事が分かります。
火星人が「蛸型」なのも彼の発想のようですし、原子爆弾も予見していたそうです。(Wikipedia参照)
本作『ドクター・モローの島』では、科学者であるモロー博士(バート・ランカスター)の“業”あるいは“性”のようなものを感じました。
科学者ならば、自身の研究や理論を実際に試してみたくなるものなのかも知れません。
モローの研究室の扉付きの棚には、動物の「胚」に混じって人間の「胚」もありました。
「胚」は、最初は人間のものと他の動物のものとに大きな違いはありません。
では、どの段階から、その動物の特徴を備えて行くのか?何故、背の高い者と低い者がいるのか?
何らかの手を加えることで、動物を人間に変えることも可能なのか?
モローは、無人島に11年前から住みついて研究を続け、遺伝子を操作することで、獣から獣人を作ることに成功していました。
研究も最終段階に入った頃、嵐で船が沈没し、小さなボートで島に流れ着いて来たのが、アンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)でした。
落とし穴に落ちて気を失っていたブラドックは、モンゴメリー(ナイジェル・ダヴェンポート)に助けられ、気が付いた時はモローの屋敷でした。
モンゴメリーは、モローの助手としてこの島の管理を任されており、他には醜い召使と二人の女中、そして、マリア(バーバラ・カレラ)という若い女性がいました。
モローはマリアについて「11年前にパナマシティーで卵12個分の値で買って連れて来た」と言います。
ブラドックは島で暮らす間に、モローの研究や、実際に作られた獣人の存在を知るようになります。
ブラドックはマリアを連れて島から逃げようと計画しますが、モローに気付かれ、ブラドック自身が実験台にされるのです。
*** *** *** ***
モロー博士は、かつて博士の危険な実験・研究が原因で人間社会を追放され、今度は自身の創造物である獣人たちによって裁きを受けます。
獣人たちが博士の作った「掟」の矛盾に気が付いたのです。
彼らが“苦しみの家”を襲撃し、檻を開け放し、火をつけてからのラストは、本物の動物も入り混じっての戦いぶりの迫力は凄かったです。
ブラドックがマリアを連れてボートで島を脱出しますが、本作(DVD)とは違うラストが存在したのだそうです。
それはバッドエンドで、マリアの顔に変化があったようです。(ネットで画像を確認できます。)
これに関しては、劇中のモローの言葉からも想像が出来ます。
マリアを卵12個分の値段で買ったというのは、人間の子供の値にしては安すぎます。
もう一つは、モロー博士の行き詰った研究の内容です。「時間と共に、何故か元に戻ってしまうのだ」と言っていましたから。
という訳で、現代にも通用する遺伝子操作や、「美女と野獣」の野獣にも似た獣人たちを楽しんだ100分でした。
ラストのマリアの顔
投稿日
2020/04/12
レビュアー
趣味は洋画
ドクター・モローの島(1977年・アメリカ、カラー、99分)
最近、H・G・ウェルズ原作の映画によくお目にかかっています。
ハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866.09.21〜1946.08.13 / 英国・ケント州生まれ)
33年「透明人間」は昔鑑賞済みでしたが、53年「宇宙戦争」、59年「タイム・マシン」、2005年「宇宙戦争」と立て続けに3本観ました。
5本目となる本作は、太平洋の孤島に流れついた若者が、その島を支配するモロー博士の恐るべき事実を目のあたりにするというSFホラーです。
1911年。太平洋上を漂流する1隻のボートがあった。3人の男が乗っていたが、1人は既に死亡、残った2人は潮の流れにのって、とある島へ流れ着いた。更に1人が命を落とし、生き残ったアンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)は落とし穴に落ちた。気がつくと、目の前にモンゴメリー(ナイジェル・ダヴェンポート)という男がいた。彼によれば、この島はモロー(バート・ランカスター)が仕切っているという。やがてモローが現れ、‘自分は1851年4月12日ボストン生まれ、細胞学を研究しており、細胞微粒子の存在を発見したのだ’ と云う。モンゴメリーは島の管理をしており、他に醜男の召使(ニック・クラヴァット)と2人の女中がいる。さらに、11年前にモローがパナマから連れてきたというマリア(バーバラ・カレラZ)という若い女性がいた。モローは威圧感のある中年男で、アンドリューに対し、研究室や密林に近づくなと警告する。そんなある日、アンドリューは驚愕の事実を目のあたりにする...。
島には2年間、船が来ない。鬱蒼とおおい茂る森の中でうごめく人影?、醜い召使の正体は?
そして、可憐なマリアという女性の生い立ち....謎が多く、序盤からどんどん引き込まれます。
やがてモロー博士が何をしているのかが明らかになるのですが、それから更に「人間の領域」というべき神聖な出来事が展開され、言葉を失うくらいです。
まあ、大(ダイ)の大人が何を言っているのか、と失笑されそうですが、私は小中学生が楽しむのと同じくらいの感覚で観ました。よく出来ており、面白かったです。
監督のドン・テイラーは俳優でもあり、ビリー・ワイルダーの53年「第十七捕虜収容所」でウィリアム・ホールデンと共演しています。
この頃のバート・ランカスターは絶頂期を超え、渋さが目立つベテラン俳優となっていますが、何より威厳を感じます。彼が演ずるモロー博士なら、微妙に信ぴょう性を感じるから不思議です。
紅一点のマリアを演じたバーバラ・カレラは、ショーン・コネリーと共演した83年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の悪女役で知られています。
33年「獣人島」に次ぐ2度目の映画化ですが、1996年には「D.N.A./ドクター・モローの島」(ジョン・フランケンハイマー監督)がマーロン・ブランド主演、ヴァル・キルマー共演で公開されています。いつか観たいと思っています。
本作は77年公開。
あの「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」が華々しく公開された年でした。
懐かしいウェルズ
投稿日
2013/02/17
レビュアー
さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この原作を読んだのは確か中学生のときだったと思います。キリスト教文化が背景にある西欧ならではの作品だと後になって思ったものです。彼の宗教では人間は神が自身に似せて創造したことになっており、動物との間に厳格な境界があり、それゆえにモロー博士が動物を改造して獣人を創造するのが、まず彼が神のカリカチュアとして描かれ、当然の帰結として(神の真似事をした故に)自身の造った獣人により破滅を迎えるのです。ウェルズは返す刀で果たして人間が動物の上に立つほど偉い存在かという問いを読者に投げかけているとも言えます。
小説としてはかなり哲学的な作品ですが、映画としてみると獣人の造形さえうまく出来れば、派手ですから娯楽作品としても十分成り立つものになります。早撮り低予算で知られるAIPが結構な予算をかけ、かつ、バート・ランカスターというスターを起用して本作を作ったのも、そのあたりが狙いだったのかもしれません。
裏の事情はさておき、この映画を劇場で観たとき、何とも言えないB級感を感じたのを覚えています。そのときはAIP作品ということを意識していなかったので、あるいは語り手のアンドリューに扮したマイケル・ヨークのせいかもしれません。彼一人のせいにしても可哀想なのですが、バーバラ・カレラとの色恋沙汰にしても、お約束という感じで娯楽路線を狙っていたのは確かでしょう。
ここまで読まれた方は、なんか貶している感じを受けられたかと思いますが、私自身は結構好きな作品です。大上段に原作の哲学的なテーマを前面に出されても観客が鼻白んでしまいますから、この見せ方は正解だったと思います。AIP作品でも、さすがにバート・ランカスターは迫力あるモロー博士を演じていて、原作の哲学的問いの要素も持っていました。
ちょっとチープな感じの獣人の特殊メイクも物語の雰囲気にマッチしていましたし、モロー博士の目論見が無残に壊れるクライマックスも火がぼうぼう燃えて博士の王国の最後を彩っているようで見ごたえがありました。
ラストでバーバラ・カレラと島を脱出したマイケル・ヨークが真実を知ることになるオチは原作にはありませんが、映画的演出としては余韻を持ったいいラストだったと思います。確か21世紀に入ってからだと思いますが、『D.N.A』のタイトルでマーロン・ブランドがモロー博士に扮した作品も作られましたが、どうも本作には及ばなかったような気がします。
ということで、現在のテンポに慣れた方には物足りないかと思いますが、SFファンなら一度、ご覧になっておくことをお奨めします。
人間に 進化するのが 幸せか
投稿日
2009/04/19
レビュアー
Yの3乗
昔興味があって鑑賞したかったのですが、しそびれていた作品。
DVD化されたのでレンタルしてみました。
映画としてのウリは何でしょうか?
遺伝子操作で獣を人間に変異させてしまうマッドサイエンスの驚異?
獣人の特殊メイク?
生き物の行く末は遺伝子により決定する。遺伝子を操作することにより、生物をどのようなものにでも変異させることが出来る、という学説を発表したために、学会から白眼視され、追放されてしまった天才科学者モロー博士が、南海の孤島で研究を続けていた。
そう、獣の遺伝子を操作することで人間に変えてしまうのだ・・
その島へ難破した青年が辿り着く。
かれはその秘密を知り・・
今なら荒唐無稽なストーリーでは無いかもしれません。
そう、現代は今の人類以上の優れた種を作り出そうとしているのですから。
そう考えるとモロー博士の夢は獣を人に変えることですから、人類というものに自信と誇りと理想を持っていたのでしょうね。
現代は人類の存在に?を突きつけるテーマの作品が多いですから。
なんだかんだといいながら、結構考えさせてくれました。
地味ですが、まともなSF映画です。
記憶していた、期待していたラストではなかった…
投稿日
2021/10/20
レビュアー
伝衛門
SFの父、H・G・ウエルズの小説『モロー博士の島』を映画化したSFホラー映画。
1933年の『獣人島』に次ぐ2度目の映画化作品なのだそうですが、
私にとっては本作が元祖で、これ以降に制作された2作品がリメイク版といった感覚です。
改めて鑑賞してみると、特殊メイクは仮装大賞に毛が生えたレベルなのですが、
バーバラ・カレラさんの美しさは今でも目を惹きます。
その彼女の変貌ぶりが、当時私が抱いていたヒロイン像を大きく覆すものだったので、
思い入れが強い作品となっていたのですが、幾つかエンディングが存在していたのですね。
(『死霊のしたたり』のバーバラ・クランプトン嬢の活躍も衝撃的だったのですが…)
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ドクター・モローの島