ガリレオφ（エピソードゼロ）

この作品は映画「容疑者Ｘの献身」の公開日当日に放送されたＴＶドラマだ。これを見なければ映画「容疑者Ｘ〜」を見れないと云うことはないのでご安心を。ただ、ＴＶドラマ「ガリレオ」がお好きな方は見ておいた方がよいだろう。ＴＶドラマが終了し、久しぶりに湯川学を見ることができるのだから。テレビ局さんも粋なことするものだねぇ。視聴率がどれほどあったのか知らないが作品の内容はそれまでと同様面白いものとなっている。この作品の終盤には映画「容疑者Ｘ〜」に登場する若い頃の石神が登場する。さすがに堤真一が演じているわけではないがなかなかにくい演出をしてくれるものだ。

さて、この作品は東野圭吾氏の短編小説「落下る（おちる）」と「操縦る（あやつる）」を原作としたスペシャルドラマである。草薙（北村一輝）が学生の頃、容疑者として疑われたエピソードが「落下る」、そしてストーリー全体は「操縦る」が原作となった混合体として構成されている。そのため、タイトルも「操縦る」だけとなっている。この作品は「草薙が容疑者とされてしまう事件」と「社長（蟹江敬三）の息子が密室で殺されてしまう事件」の２つが楽しめる内容となっており、１粒で２度おいしいまるでグリコのような作品となっている。ただ、残念なことに内海（柴咲コウ）が登場しないのがとても残念だ。内海は回想シーンのみに登場する。それもそのはずで内海が湯川（福山雅治）と出会う２年前の出来事が描かれるため残念ながら内海は回想シーンだけで登場するしかなかったのである。ま、元々内海刑事というキャラはドラマオリジナルキャラであるが、２人の中がどうなっていくのかが気になっている僕としてはとても残念だった。

出演者の中で僕の目を引いたのは３人。進路に悩み、湯川に恋心を抱いている塩野谷あかりを演じた長澤まさみ、友永社長を演じた蟹江敬三、そしてその娘、新藤奈美恵（友永社長の戸籍に入っていないので新藤の名字を名乗る）を演じた香里奈の３の人がそれだ。蟹江敬三はベテラン俳優であるのでとても安定した演技を見せてくれる。出番はとても少ないがやっぱり存在感が素晴らしい。あの憎めない個性的な顔が何とも言えない。そしてその彼の戸籍に入っていないにも関わらず献身的な介護をする新藤奈美恵を演じた香里奈は特別出演扱いではあるが蟹江敬三よりも出番が多い。特に長澤まさみ演じるあかりと談笑するシーンのやりとりはとても印象に残るし、とても華やかだった。彼女がいるだけでその場がパァ〜っと明るくなる、そんな存在感をその美貌と演技で見せつけてくれた。落ち着いた大人の女をその存在感で見事に演じていたように思う。そして香里奈とは対照的にまじめな優等女子大生あかりを演じた長澤まさみ。彼女の存在感はやっぱり圧倒的だ。香里奈とは正反対の魅力を感じてしまう。どこか大人になりきれていない、キャピキャピした感じがまじめで優等生な女子大生役であるにも関わらず感じられてしまう。本当に箸が転んでも笑ってしまうような年頃の彼女という感じが見るものに伝わってくる。不謹慎であることを承知の上で「密室殺人」と聴いただけでわくわくしてしまうあかりを見事に演じていたように思う。この３人の演技を見るだけでも十分に楽しめること請け合いである。湯川役の福山雅治に関しては連続ドラマの中でのものと同じなので真新しさを感じることはできなかったが懐かしかった。変人ガリレオは意外とスケベであることは連続ドラマの中でもわかっていることだが、ビキニギャルが好きだというのはとても笑えた。ビキニギャルを前にしてあの口調で物理学を解説するというのも彼らしくて笑えてしまう。そんな湯川の一面を見るのも楽しみの一つだろう。

しかし、よくまぁあれだけのトリックを考えるものだとつくづく感心させられてしまう。金属加工技術を利用した殺人など、その筋の知識がないと絶対に書けない代物だ。連続ドラマのトリックに関しても同様の事を感じていたが、それだけ原作者である東野圭吾氏がすごいと云うことに他ならない。きっと勉強や取材も精力的にこなされていたのだろう。その努力が僕たち読者を楽しませ、ドラマとして視覚的にも楽しませてくれるというのはとても幸せなことなのかもしれない。変人ガリレオファンは必見！若き頃の変人ガリレオのエピソードも魅力的で三浦春馬くんが若き頃の変人ガリレオを演じているのも必見です！

「ガリレオ」シリーズは、推理物ではありますが、基本的にトリックや犯人が誰とかはある一定以上のレベルに達していればＯＫ。
必要なのはキャストの個性と掛け合いの面白さ、展開の起伏、そしてお約束。

そういった意味では、本作の長澤まさみが残念なのは言うまでもありません。
彼女は何を演じても似たような感じになってしまいますね。
あと、大きな影響は有りませんが、若いころの湯川役の彼もイマイチですね。福山演じるところのクールな中にも飄々としたところが出ておらず、単に冷たく硬い感じで終わっています。

単作としてももう一歩、シリーズとしての面白さも若干損なった感じで残念な作品でした。

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面白いことは面白い。

テレビドラマシリーズとなった”ガリレオ”の、
過去の話として描かれているスペシャル版ですね。。

私は、このシリーズの雰囲気が好きだし、
なんといっても、
福山演じる、湯川の理科系的な考え方が、
人ごととは思えない・・・（汗）

基本、理系の人間って、ここまで極端とは言えないにしても、
ある程度は、この湯川と同じような考え方、
してると思うんですよね。。。

ま、だからだめなのかなぁ。。。（汗）

ま、それはおいておいて、
この物語は、
これまでのガリレオシリーズと同じく、
工学的技術を殺人に応用するという、
このシリーズの特徴は踏襲されていて、
ネタばれになりますが、
いわゆる爆着と呼ばれる接合方法を、
応用した形で殺人が行われます。

いちおう、私は、接合技術を専門としてますので、
こういうのをネタにされると、ちょっと、嬉しくなります（笑）

こんな複雑な方法を、とるかどうかは、
確かに、一般的な人は、絶対にないでしょう。

ただ、正直、接合技術を始め、
エンジニアという仕事の回りは、
ある意味では、武器と隣り合わせだとは思います。

だからこそ、仕事する上で、
”安全は、総てに優先する”ということを、
徹底的に叩きこまれて、一番、大事なことになるのです。

逆に言うと、そういう危険があるからこそ、
一般の方ができない、
というか、金銭的にも難しいことが、
会社にある道具で、簡単にできることは
紛れもない事実だとは思います。

そうするかどうか別にしてね。。。（笑）

ま、でも、このシリーズに、そこの説得力は、
必要ないと、私は思いますし、
さらに、ネタばれですが、
この物語の犯人は、捕まるつもりだったわけで、
それなら、自分の技術で、
と思うのは、説得力がないわけではない気がします。

で、話は大きく逸れましたが、
このお話、、、
特徴は、長澤まさみが、学生（院生っぽい？）として、
出演しています。
が、、、正直、ういてるというか・・・

どう見ても、理系にいる女性には見えないですね（汗）

ま、そのあたりを差し引いて、
この点数という感じにしました。

　テレビのスペシャルドラマらしい内容。ただ、トリックはとてもしっかりしている。日本のミステリードラマの女性捜査官のなかでは、内海刑事がとても好き。彼女目当てで借りたのに、リサーチ不足で、シリーズの思い出シーンにちらりとしか登場せず、すごくがっかり。彼女が湯川博士とペアで事件捜査に当たるようになる３年前という設定。

　内海刑事役の柴咲コウの代わりに、湯川博士の研究室の女子学生役で長澤まさみが地味な捜査に華やかさを添えていますが、賑やか過ぎて、柴咲コウの代わりを務めるまでには至らずかな。湯川博士が、検証のためなら、崖にもよじ登る、海にも飛び込むと、行動的な姿を見せています。

　湯川博士の学生時代の事件も描かれていて、若き湯川博士を演じているのは、今は亡き三浦春馬です。これからも、旧作の思わぬドラマや映画で彼と出会うことになるのだろうなと思うと、胸がいっぱいになります。彼のような将来ある素敵な俳優さんが逝ってしまうなんて、この世の理不尽を呪いたくなる思い。心よりご冥福をお祈りいたします。　

三浦春馬くんか〜！
ナイスチョイス☆

草薙刑事が、湯川先生に事件解決を依頼するスタートの話！

若くても年取ってもイケメンのままだけど、
チョー変わってる湯川先生！

映画にちょい配役がつながってる話だけど・・・

なんか今回は昔の話なので、柴崎コウはでず・・
助手役に長澤まさみちゃんがでてて、
可愛かったな〜！