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ぐるりのこと。 / 木村多江

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ぐるりのこと。 /橋口亮輔

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「ぐるりのこと。」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

『ハッシュ!』以来6年ぶりの新作となった橋口亮輔監督によるラブストーリー。90年代のさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しても離れずに生きていくひと組の夫婦の10年の軌跡を描く。映画初主演の木村多江とリリー・フランキーが共演。

「ぐるりのこと。」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

日本

「ぐるりのこと。」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全134件

大事にするもんがあるときには 大事にしとけよ! ネタバレ

投稿日:2009/02/21 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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橋口亮輔監督の自身の体験を基にした夫婦の再生ドラマだそうです。地下鉄サリン事件や、連続幼女誘拐殺害事件など90年代に実際に起きた犯罪や事件を背景に、一人の法廷画家(リリー・フランキー)とその妻(木村多江)が苦難を乗り越えるさまを描き、彼らの夫婦生活を覗き見したような気分になってしまいました。

至ってどこにでもある、身近な世界。あえて劇的なことを描かず、静かな出来事の積み重ねの映画に引き込まれてしまいました。
でも実は、こんな出来事こそが日常のすぐ隣に潜んでいる。大切なものを失った人間が絶望の底から抜け出して、新たな一歩を踏み出す。その主人公と共に私の心も不思議な磁界へ持っていかれてしまったのです。そんな風に感じられる映画でした。

ちょっと女たらしのカナオ(リリー)と雑誌編集者の翔子(木村)の夫婦仲は、夫が法廷画家に転職する際に、ちょっとした波風はあもののそこまでは良好だった。彼が新しい仕事に慣れ出した頃、翔子の妊娠が発覚。二人はささやかな幸福に包まれていたものの、ある日子供を失った時から彼女は次第に心を病んでいくという話です。

カナオは、法廷画家として被告と原告、傷つき、傷つけられた人たちの姿を見つめ、ひたすらスケッチブックに描く。怒りや悲しみに震えそうになっても黙々と描くその行為が彼の感情を抑えていたのかもしれません。
たじろぐ妻を夫が支えるのですが、その夫はひょうひょうとして肩に力が入っていないのですが、彼は彼なりにちゃんと受け止めているのです。彼の存在なしに妻は絶望の淵から抜け出すことはなかったのではないでしょうか?
翔子の母親、倍賞美津子がそれまでずっとカナオを認めてくれなかったのですが、カナオを見直すセリフがちょっと嬉しかったですね。
再生のきっかけを掴んだ翔子が描く生命力に満ちた素朴な草花を絵を描くことが彼女の生命に彩りを添えます。
一緒に歩いてくれるパートナーがいることが、どんなに幸せなことかと、しんみりと感じさせてくれる作品でした。

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薄幸の発光

投稿日:2009/07/01 レビュアー:ビンス

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

観てよかった ネタバレ

投稿日:2009/01/25 レビュアー:KEE

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する



これは説明できないけど、ものすごくいい映画です。
淡々と話は進んでいくので、観る人によって感じ方はいろいろだと思います。

翔子の心が段々壊れていく。
この女性は、何事も物事を曖昧にせず、きちんと決めて、決めたことは守りたいひと。
やはりこういう人は、決めたことが出来ないと、自分を責める傾向にあるので、鬱になりやすい。

この間、夫のカナオが何をしていた、という描写がない。
もちろん法廷画家として働いていて、法廷のシーンなどもその仕事のシーンはあるのだが、翔子への対策は特に描写されていない。


傍観者なのか?といえばそんなことはないらしい。
逃げ出したいのだろうか?という言動はたまにみられる。

カナオは逃げない。
しっかり受け止める。
もう、リリー・フランキーが素敵に見えてしょうがない(笑)

カナオは、感情を吐き出すことがない。それが翔子を不安にさせる。
欝なので悪いほうにしか考えないんだよね。

二人が正面から向かいあった日、「ちゃんとしたかったのに、出来なかった」と泣く翔子に「ちゃんと出来なくてもいい。お前のそばにいたい」というカナオ。
画面の木村多江より泣いたよ、私は。

カナオのスゴイところは、何があっても翔子を責めない。
だから翔子は回復したんだと思う。
一旦良くなりかけても、少しでも責められると、また振り出しに戻る。もしくは振り出しより悪いところに一瞬で戻る病気である。
家族は本当に大変です。
それでも、逃げられない。
家族だから。

夫婦って、私は独身なのでよくわからないけど、所詮は他人なので、そのあたりどうなんだろ?
肉親って、逃げることができないけど、夫婦は逃げるのも出来る気がする。
カナオは逃げないんだよ。
すごい。

法廷のシーンも多く、加瀬亮が凄かった(笑)
報道の現場ってあんななのかな?今も。
今はもっとデジタルな感じなのかしら?
柄本明も良かったです。

あと、出演者で気になったのは、兄嫁役の安藤玉恵。
かなりスゴイです。
とっても印象的。あんな人、いそう。

後半の木村多江がとても美しい。
キラキラしてます。
リリー・フランキーとのコンビネーションも良かった。
夫婦ってこんな風に夫婦になっていくんだなあ、と思うと、やっぱり早くパートナーに出逢いたいと熱望。



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逃げない。けれど、立ち向かわない ネタバレ

投稿日:2009/03/22 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 これはなかなか優秀な邦画です。。「おくりびと」「歩いても 歩いても」と言い、昨年の邦画は粒ぞろいでしたね。洋画が「ダークナイト」以外は、どんぐりのせいくらべだったからということもありますが・・・。
 
 「歩いても 歩いても」が、なんて事のない家族の側面を、夏の一日の中で描いているのに対して、こちらはけっこうな事件も起こります。それを8年のスパンで描いているのですが、ごく普通に見える家族の中に内包している問題を提起するという意味では似通っている部分もあります。
 「歩いても 歩いても」を
「悪いところが見あたらないのが欠点」
と評したのですが、それは是枝監督の類い希なるバランス感覚のなせるわざなのでしょう。完成度として素晴らしいです。別な表現をすると展開があまりにもスムーズで、心に引っかかりが無いのです。もちろん、盛り上がりがあったり、でっこみへっこみはあっても、それがとてもスムーズに処理されていると思うのです。
 対して、この「ぐるりのこと」は、完成度においては、一歩も二歩も及ばないのですが、橋口亮輔のストーリーテリングは心に引っかかるのです。まるで、爪のささくれのように、ちくちくと引っかかります。それが、とても印象的な作品になっている所以ではないかと思いますね。

 中でも木村多江の演技は素晴らしいです。台風の夜の2人の諍いも彼女のキレた演技があってこそでしょうね。
 リリー・フランキーの演技が、「とても自然」だとおっしゃる方が多いようですが、あれは「演技」ではないですよね(笑)
 誰が彼を起用することを提案したのかは知りませんが(監督なのか、プロデューサーなのか)この脚本においては、リリー・フランキーのキャラクターは奇跡的にはまっています。でも、あれは覚えたセリフを「素」のリリー・フランキーが喋っているだけで、もちろんそこには感情が込められてはいるのですが、表情や特に手先や体の表現は忘れ去られています。
 この作品だけに関して言えば、非常にマッチしていると思いますが、かつて役者を目指した人間として言えば、あれを「自然な演技」と評価されるのは違和感があります。おそらくプロの役者さんたちも
「一緒にして欲しくない」
と感じるんじゃないかと思いますよ。
 浅野忠信が、ごく普通に喋っているそこらの兄ちゃんのようなセリフに聞こえるのとは次元が違うと思います。浅野忠信はきちんと考え、咀嚼して「演技」をしているのが、「素のしゃべり」に聞こえるのですが、リリー・フランキーはただ「素」のままです(笑)

 まあ、この作品だけに関して言えば、奇跡的にはまっているので、それは彼を起用することを決めた人のファインプレーでしょうが、できればきちんと演技が出来る人で作ってくれたら、もっと良かったんじゃないかと思いますよ。

 橋口亮輔の巧さというのは、登場する人物の距離感と位置関係なんでしょうねえ。物理的にも精神的にもそれをうまく描写するのです。カナオが法廷画家としての初仕事の際に、傍聴席の真ん中に陣取ってしまう。被告の顔を描かなければいけないのに・・・。
 カナオと翔子が、同じ日本画を描きながらも、その心証は乖離した物で2人の心は微妙な距離感を持って、リンクしないのです。
 ラストシークエンスで、翔子が描いた天井画を2人が並んで寝ころんで眺めるときに、それに対する距離感は同じ物となり、リンクしているという描写なんですよね、きっと。あの時点でのカナオが描く法廷画も翔子の天井画も、2人には同じ意味を感じられているのだと思います。
 惜しむらくは、翔子が描いた天井画そのものが、単一の作品として感動を覚えるような素晴らしい絵に見えないことですね。

 カナオの、ちょっとでも何かきっかけがあるとお姉ちゃんにちょっかい出したりする描写は、昔の自分を見せつけられているようで、ちょいとイタイ気持ちになるのですが(いや、だから更正したんですってば・・・笑)世間を色々な側面から、しかも穿った見方をせずに見つめて来られたというのは、それが彼にとってニュートラルなことだったからに他ならないのです。
 「頑張らない」カナオだから、翔子に対しても、
「ガンバレ」
とは言わない。そんなカナオだから翔子とつかず離れずの関係を保つことも出来たのでしょう(鬱の人に対して「ガンバレ」は禁句なのです)

 まあ、法廷画家という設定で、90年代の重大犯罪も描写されますし、翔子の家族の姿を通して、現代の日本人(日本の家庭)が抱える心の闇のようなものを問題として提起する社会派映画ともいえますが、そんな小難しいことを考えなくても、いい知れない寂寞館の中にもほんわかと暖かい気持ちを思い出させてくれる、優しい映画です。


このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

ある夫婦の再生を写し出し、希望を与えてくれる名作。 ネタバレ

投稿日:2009/04/27 レビュアー:ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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“ぐるり”とは、主人公の夫婦からみた周囲のことをさすのでしょうか、“まわり”よりも濃密な語感を持つ表現です。

Society(社会)、World(世界)、people(人々)が同時に複数存在しえる概念(例えばアメリカ社会と日本の社会)に対して、”世の中”や”世間”というのは同時には1つしか存在しえません。
親疎、遠近の違いはあれ私(私たち)という存在から周囲を見た世界観ですね。

あんな残酷な法廷シーンはいらないと考えられる方もいらっしゃるかも知れませんが、ぼくの意見はちがいます。
たしかに法廷で見られる重大事件やとんかつ屋、もめる身内が”ぐるり”にあるというのは、恐ろしくもあり気がめいることではあります。

しかし傍聴席の空気などの描写が、同じように心を痛める人もいることを見せてくれますし、夫婦が再生するのは逃げ場所を見つけたからではなくて、ぐるりを落ち着いた目で見られるように変わったからではないでしょうか。

この映画、夫婦二人の閉ざされた空間の物語ではなく、絶望的な同時代とつながっていた中で二人が生を取り戻すことが、同じ時代に暮らす私に希望を与えてくれます。

次に、この映画は写生の映画だと思います。
法廷画家というのは法廷現場の写生を行う仕事だと言えるでしょう。

父の様子を見に行った夫婦は言葉ではうまく伝えられず、絵でその姿を伝え、倍賞美津子演じる母に変化をもたらします。

そして妻が絵を描くように言われたときに、触発されるのが実物写生で知られる伊藤若冲の絵であり、まるで写経のように落ち着いた心で対象を観察して絵を描き、彼女の天井画を共にみるときにこの夫婦は至福の時を迎えます。

表現とは言葉や理屈だけではないんですね、直観でわかる、伝えられるものがあるんですね。
生命を感じ取る作業、写生。 この映画そのものだと思います。

圧巻は台風の夜のシーン。
クモに対して過敏な感情を妻が抱いていることはすでに描かれていましたが、夫の不用意な行為に妻の怒りが爆発します。
(奇しくも同じく、子を亡くした痛みから家に入ってきた虫の命に過敏に反応する母親を描きながら、本作と「歩いても歩いても」の取り上げ方は対照的。)

ここで夫がうっかりなぐり返してしまうところがいい。
余裕の立場で受け流すのではなく、感情を持った相手として受け止めるところが。

その後、親身な言葉をかけ、鼻をかんでやることで、彼の気持ちが伝わり妻に変化をもたらす。
自分のそばにいてくれる人への信頼が見えたとき、彼女は自縄自縛(ウツとはそういうものだと思います)から救われました。

陳腐な表現ですが、「奇跡の人」の"WATER"のシーンのようで、二人が格闘の末に通じ合えたすばらしいシーンでした。

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1〜 5件 / 全134件

ユーザーレビュー

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大事にするもんがあるときには 大事にしとけよ!

投稿日

2009/02/21

レビュアー

ミルクチョコ

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橋口亮輔監督の自身の体験を基にした夫婦の再生ドラマだそうです。地下鉄サリン事件や、連続幼女誘拐殺害事件など90年代に実際に起きた犯罪や事件を背景に、一人の法廷画家(リリー・フランキー)とその妻(木村多江)が苦難を乗り越えるさまを描き、彼らの夫婦生活を覗き見したような気分になってしまいました。

至ってどこにでもある、身近な世界。あえて劇的なことを描かず、静かな出来事の積み重ねの映画に引き込まれてしまいました。
でも実は、こんな出来事こそが日常のすぐ隣に潜んでいる。大切なものを失った人間が絶望の底から抜け出して、新たな一歩を踏み出す。その主人公と共に私の心も不思議な磁界へ持っていかれてしまったのです。そんな風に感じられる映画でした。

ちょっと女たらしのカナオ(リリー)と雑誌編集者の翔子(木村)の夫婦仲は、夫が法廷画家に転職する際に、ちょっとした波風はあもののそこまでは良好だった。彼が新しい仕事に慣れ出した頃、翔子の妊娠が発覚。二人はささやかな幸福に包まれていたものの、ある日子供を失った時から彼女は次第に心を病んでいくという話です。

カナオは、法廷画家として被告と原告、傷つき、傷つけられた人たちの姿を見つめ、ひたすらスケッチブックに描く。怒りや悲しみに震えそうになっても黙々と描くその行為が彼の感情を抑えていたのかもしれません。
たじろぐ妻を夫が支えるのですが、その夫はひょうひょうとして肩に力が入っていないのですが、彼は彼なりにちゃんと受け止めているのです。彼の存在なしに妻は絶望の淵から抜け出すことはなかったのではないでしょうか?
翔子の母親、倍賞美津子がそれまでずっとカナオを認めてくれなかったのですが、カナオを見直すセリフがちょっと嬉しかったですね。
再生のきっかけを掴んだ翔子が描く生命力に満ちた素朴な草花を絵を描くことが彼女の生命に彩りを添えます。
一緒に歩いてくれるパートナーがいることが、どんなに幸せなことかと、しんみりと感じさせてくれる作品でした。

薄幸の発光

投稿日

2009/07/01

レビュアー

ビンス

観てよかった

投稿日

2009/01/25

レビュアー

KEE

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これは説明できないけど、ものすごくいい映画です。
淡々と話は進んでいくので、観る人によって感じ方はいろいろだと思います。

翔子の心が段々壊れていく。
この女性は、何事も物事を曖昧にせず、きちんと決めて、決めたことは守りたいひと。
やはりこういう人は、決めたことが出来ないと、自分を責める傾向にあるので、鬱になりやすい。

この間、夫のカナオが何をしていた、という描写がない。
もちろん法廷画家として働いていて、法廷のシーンなどもその仕事のシーンはあるのだが、翔子への対策は特に描写されていない。


傍観者なのか?といえばそんなことはないらしい。
逃げ出したいのだろうか?という言動はたまにみられる。

カナオは逃げない。
しっかり受け止める。
もう、リリー・フランキーが素敵に見えてしょうがない(笑)

カナオは、感情を吐き出すことがない。それが翔子を不安にさせる。
欝なので悪いほうにしか考えないんだよね。

二人が正面から向かいあった日、「ちゃんとしたかったのに、出来なかった」と泣く翔子に「ちゃんと出来なくてもいい。お前のそばにいたい」というカナオ。
画面の木村多江より泣いたよ、私は。

カナオのスゴイところは、何があっても翔子を責めない。
だから翔子は回復したんだと思う。
一旦良くなりかけても、少しでも責められると、また振り出しに戻る。もしくは振り出しより悪いところに一瞬で戻る病気である。
家族は本当に大変です。
それでも、逃げられない。
家族だから。

夫婦って、私は独身なのでよくわからないけど、所詮は他人なので、そのあたりどうなんだろ?
肉親って、逃げることができないけど、夫婦は逃げるのも出来る気がする。
カナオは逃げないんだよ。
すごい。

法廷のシーンも多く、加瀬亮が凄かった(笑)
報道の現場ってあんななのかな?今も。
今はもっとデジタルな感じなのかしら?
柄本明も良かったです。

あと、出演者で気になったのは、兄嫁役の安藤玉恵。
かなりスゴイです。
とっても印象的。あんな人、いそう。

後半の木村多江がとても美しい。
キラキラしてます。
リリー・フランキーとのコンビネーションも良かった。
夫婦ってこんな風に夫婦になっていくんだなあ、と思うと、やっぱり早くパートナーに出逢いたいと熱望。



逃げない。けれど、立ち向かわない

投稿日

2009/03/22

レビュアー

こんちゃん

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 これはなかなか優秀な邦画です。。「おくりびと」「歩いても 歩いても」と言い、昨年の邦画は粒ぞろいでしたね。洋画が「ダークナイト」以外は、どんぐりのせいくらべだったからということもありますが・・・。
 
 「歩いても 歩いても」が、なんて事のない家族の側面を、夏の一日の中で描いているのに対して、こちらはけっこうな事件も起こります。それを8年のスパンで描いているのですが、ごく普通に見える家族の中に内包している問題を提起するという意味では似通っている部分もあります。
 「歩いても 歩いても」を
「悪いところが見あたらないのが欠点」
と評したのですが、それは是枝監督の類い希なるバランス感覚のなせるわざなのでしょう。完成度として素晴らしいです。別な表現をすると展開があまりにもスムーズで、心に引っかかりが無いのです。もちろん、盛り上がりがあったり、でっこみへっこみはあっても、それがとてもスムーズに処理されていると思うのです。
 対して、この「ぐるりのこと」は、完成度においては、一歩も二歩も及ばないのですが、橋口亮輔のストーリーテリングは心に引っかかるのです。まるで、爪のささくれのように、ちくちくと引っかかります。それが、とても印象的な作品になっている所以ではないかと思いますね。

 中でも木村多江の演技は素晴らしいです。台風の夜の2人の諍いも彼女のキレた演技があってこそでしょうね。
 リリー・フランキーの演技が、「とても自然」だとおっしゃる方が多いようですが、あれは「演技」ではないですよね(笑)
 誰が彼を起用することを提案したのかは知りませんが(監督なのか、プロデューサーなのか)この脚本においては、リリー・フランキーのキャラクターは奇跡的にはまっています。でも、あれは覚えたセリフを「素」のリリー・フランキーが喋っているだけで、もちろんそこには感情が込められてはいるのですが、表情や特に手先や体の表現は忘れ去られています。
 この作品だけに関して言えば、非常にマッチしていると思いますが、かつて役者を目指した人間として言えば、あれを「自然な演技」と評価されるのは違和感があります。おそらくプロの役者さんたちも
「一緒にして欲しくない」
と感じるんじゃないかと思いますよ。
 浅野忠信が、ごく普通に喋っているそこらの兄ちゃんのようなセリフに聞こえるのとは次元が違うと思います。浅野忠信はきちんと考え、咀嚼して「演技」をしているのが、「素のしゃべり」に聞こえるのですが、リリー・フランキーはただ「素」のままです(笑)

 まあ、この作品だけに関して言えば、奇跡的にはまっているので、それは彼を起用することを決めた人のファインプレーでしょうが、できればきちんと演技が出来る人で作ってくれたら、もっと良かったんじゃないかと思いますよ。

 橋口亮輔の巧さというのは、登場する人物の距離感と位置関係なんでしょうねえ。物理的にも精神的にもそれをうまく描写するのです。カナオが法廷画家としての初仕事の際に、傍聴席の真ん中に陣取ってしまう。被告の顔を描かなければいけないのに・・・。
 カナオと翔子が、同じ日本画を描きながらも、その心証は乖離した物で2人の心は微妙な距離感を持って、リンクしないのです。
 ラストシークエンスで、翔子が描いた天井画を2人が並んで寝ころんで眺めるときに、それに対する距離感は同じ物となり、リンクしているという描写なんですよね、きっと。あの時点でのカナオが描く法廷画も翔子の天井画も、2人には同じ意味を感じられているのだと思います。
 惜しむらくは、翔子が描いた天井画そのものが、単一の作品として感動を覚えるような素晴らしい絵に見えないことですね。

 カナオの、ちょっとでも何かきっかけがあるとお姉ちゃんにちょっかい出したりする描写は、昔の自分を見せつけられているようで、ちょいとイタイ気持ちになるのですが(いや、だから更正したんですってば・・・笑)世間を色々な側面から、しかも穿った見方をせずに見つめて来られたというのは、それが彼にとってニュートラルなことだったからに他ならないのです。
 「頑張らない」カナオだから、翔子に対しても、
「ガンバレ」
とは言わない。そんなカナオだから翔子とつかず離れずの関係を保つことも出来たのでしょう(鬱の人に対して「ガンバレ」は禁句なのです)

 まあ、法廷画家という設定で、90年代の重大犯罪も描写されますし、翔子の家族の姿を通して、現代の日本人(日本の家庭)が抱える心の闇のようなものを問題として提起する社会派映画ともいえますが、そんな小難しいことを考えなくても、いい知れない寂寞館の中にもほんわかと暖かい気持ちを思い出させてくれる、優しい映画です。


ある夫婦の再生を写し出し、希望を与えてくれる名作。

投稿日

2009/04/27

レビュアー

ロキュータス

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“ぐるり”とは、主人公の夫婦からみた周囲のことをさすのでしょうか、“まわり”よりも濃密な語感を持つ表現です。

Society(社会)、World(世界)、people(人々)が同時に複数存在しえる概念(例えばアメリカ社会と日本の社会)に対して、”世の中”や”世間”というのは同時には1つしか存在しえません。
親疎、遠近の違いはあれ私(私たち)という存在から周囲を見た世界観ですね。

あんな残酷な法廷シーンはいらないと考えられる方もいらっしゃるかも知れませんが、ぼくの意見はちがいます。
たしかに法廷で見られる重大事件やとんかつ屋、もめる身内が”ぐるり”にあるというのは、恐ろしくもあり気がめいることではあります。

しかし傍聴席の空気などの描写が、同じように心を痛める人もいることを見せてくれますし、夫婦が再生するのは逃げ場所を見つけたからではなくて、ぐるりを落ち着いた目で見られるように変わったからではないでしょうか。

この映画、夫婦二人の閉ざされた空間の物語ではなく、絶望的な同時代とつながっていた中で二人が生を取り戻すことが、同じ時代に暮らす私に希望を与えてくれます。

次に、この映画は写生の映画だと思います。
法廷画家というのは法廷現場の写生を行う仕事だと言えるでしょう。

父の様子を見に行った夫婦は言葉ではうまく伝えられず、絵でその姿を伝え、倍賞美津子演じる母に変化をもたらします。

そして妻が絵を描くように言われたときに、触発されるのが実物写生で知られる伊藤若冲の絵であり、まるで写経のように落ち着いた心で対象を観察して絵を描き、彼女の天井画を共にみるときにこの夫婦は至福の時を迎えます。

表現とは言葉や理屈だけではないんですね、直観でわかる、伝えられるものがあるんですね。
生命を感じ取る作業、写生。 この映画そのものだと思います。

圧巻は台風の夜のシーン。
クモに対して過敏な感情を妻が抱いていることはすでに描かれていましたが、夫の不用意な行為に妻の怒りが爆発します。
(奇しくも同じく、子を亡くした痛みから家に入ってきた虫の命に過敏に反応する母親を描きながら、本作と「歩いても歩いても」の取り上げ方は対照的。)

ここで夫がうっかりなぐり返してしまうところがいい。
余裕の立場で受け流すのではなく、感情を持った相手として受け止めるところが。

その後、親身な言葉をかけ、鼻をかんでやることで、彼の気持ちが伝わり妻に変化をもたらす。
自分のそばにいてくれる人への信頼が見えたとき、彼女は自縄自縛(ウツとはそういうものだと思います)から救われました。

陳腐な表現ですが、「奇跡の人」の"WATER"のシーンのようで、二人が格闘の末に通じ合えたすばらしいシーンでした。

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