旅するジーンズと１９歳の旅立ち

　前作はなかなかテンポの良い編集と構成の上手さを愉しませてくれた『旅するジーンズと16歳の夏』。本作はそのケン・クワピス監督からサナー・ハムリという女性の監督にバトンタッチ。前作が結構好印象だっただけにこの監督の変更が今ひとつの不安要素でした。
　結果は続編としては前作を引き継ぎつつも女性監督らしいガーリーな映画に仕上がっていて、これはこれでアリかと思える仕上がりです。

　続編と言うことで題名にもなっているキセキを呼ぶ「魔法のジーンズ」の説明も主人公の4人を取り巻く人間関係も改めて説明されないので、「前作を観た」ということが前提になっている作品です。

　前回は心の成長に比重がおかれていましたが、前作から3年を経て成長し、大人に近づいた彼女達の今回テーマはやはり恋愛事情。そこに友情やら家族との絆が絡んでくるという感じです。このあたりがよりガーリーな雰囲気の映画になったところでしょうか。
　しかし女性監督らしくティーンの等身大の姿をうまく描いているように思いました。こうした純粋な4人のティーンが成長してしまうと「ＳＡＴＣ」の彼女達みたいになってしまうのかと思うとちょっと複雑で怖いような気が・・・。

　カイル・マクラクランはなんだか久しぶりのような気がします。出演にちょっとビックリ。私の中ではどうもリンチ作品の常連でそのイメージが強いんです。

　“魔法のジーンズ”というけれど、この映画をみていて感じたのは魔法を生み出すのは“若さ”何じゃないかと。そんなことを感じさせる本作は青春ムービーとしてはなかなかではないでしょうか。
　「若者よ、今のうちにその若さという魔法を愉しめ。」とオジサンは願うのでした。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

不思議なジーンズが繋ぐ少女４人の強い絆を描いた「旅するジーンズと１６歳の夏」の続編。
前作から３年後、別々の大学に進学した４人は、コンプレックスや、悩みを乗り越えて、それぞれの成長を描いています。

母の妊娠に戸惑うカーメン、自殺した母のことで父と衝突するブリジット、元彼を忘れられないリーナ、彼氏との関係に悩むティービー。
カーメンは、他の３人を気にしすぎているのかもしれませんね。
でも、友を羨む気持ちが逆に自分の運命が開ける形になったのかも？って思ってしまいました。全ての謎が解けたこと、そしてお母さんの出産にティビーが立ち会ってくれたことで、堂々と主演を演じることが出来て良かった。

ブライアンに振られ、姉リーナにも冷たくされたことで、妹が、ギリシャに４人のジーンズを持って行ってしまったのも、ギリシャを見せるため？リーナ役の、アレクシス・ブルデルのブルーアイがギリシャの白い建物にとってもぴったりで、綺麗です。
ジーンズが一番大切なものではない。魔法のジーンズに頼らなくても、自分達の大切な友情があればということでしょうか？

つーことで、待ちに待った『旅するジーンズと19歳の旅立ち』を観ました♪・・・ん？・・・ん〜・・・傑作ではなかったけど、続編としてはまぁＯＫかな〜

□■□■□■□■□

まぁ、簡単な話、19歳で無ければならないことは何一つとして無いのよね〜（;^＿^A

前作で描き終わったってゆーてもええようなことの焼き直しっつー感じやね。自分は（っつーかこれ観てる人はみんなやね）、各キャラに思い入れがあるんで、面白く観れたんやけど、単体としては・・・うむむむむ〜っつー感じ（´д｀lll）

やっぱ、16歳から19歳つー全てに於いて大きく変わるこの時期を描いてんのにあんま変わってないのがね〜・・・自分だけかもしれんけど、この時期って見てたものすべてが変わるほどの変化があったったけどな〜

あ！あと、描かなくてエエとこまで細かく描きすぎてる感（説明しすぎ）もありやね〜

□■□■□■□■□

つーことで、まぁ不満いっぱいなんやけど、1作目が大好きなんで続編が観れたっつーだけで80点以下はつけまへん！

とりあえず、傑作の1作目をオススメしまーす！これは、スピンオフっつーよーな感じでどーぞ♪

個人的満足度　80点！

19歳になったカーメン、リーナ、ティビー、ブリジットの4人。
ティーンエイジャー最後の年の19歳。
大人への入り口に立った彼女たちにまた夏がやってきた。
夏休み、トルコ、ギリシャ、バーモントへと離れ離れになりながらも
１本のジーンズが彼女たちを結びつける・・・

別々の大学に進み、新しい環境でそれぞれに頑張る4人。
いつも晴れの日とは限らない。
曇りの時もあれば、大雨が降ったり嵐になることも・・・
彼女たちの友情もまた然り・・・
お互いの心が離れてしまったように感じたり
ケンカして傷つけあったり・・・
でも誰かのピンチには、心をひとつにして支えあう。

そんな彼女たちは、この夏もいろいろな経験をして
悩んで、泣いたり、笑ったり・・・

ギリシャ、サントリーニ島の美しい景色の下
輝く夏の太陽は彼女たちににっこり微笑んでいるかのよう・・

前作同様、今作も爽やかで楽しいガールズムービーです。
またいつか彼女たちに再会したくなる・・・
そんなお気に入りのシリーズです。

2008年(アメリカ)原作はジュニア小説でアン・ブラッシュアーズ。
2005年の「旅するジーンズと16歳の夏」の続編です。

デイビー、カーメン、ブリジット、リーナの4人は、全員大学生になり、
住む所は離れ離れになります。
4人の誰の体型にもぴったりフィットする“魔法のジーンズ”
古着屋で見つけた“ジーンズ”
4人は1週間交代で身につけて、宅配便で次の人へバトンタッチ。
今回の映画で、4人それぞれに起こる出来事は、もはや“魔法のジーンズ”とは無関係・・・
そんな気がします。
若い女の子なら、誰もが経験する“色々”
デイビー・・・やや、イエ、かなりへそ曲がりな性格です。
………………………好きな男の子との初体験。
………………………彼氏の付けたコンドームが破れちゃってパニックになるデイビー。
………………………現実に有りそうにアクシデント！！
カーメン・・・2人で助け合ってきたママが再婚して、赤ちゃんがもうすぐ生まれる。
………………………そして裏方志望のカーメンがシェイクスピア劇のメイン・キャストに！！
………………………自分でも思いがけない才能に気づくとき。
ブリジット・・・一番勝ち気で気丈に振る舞うブリジット。
…………………………内心は一番に寂しい。4年前に自殺したママの事件から立ち直れてない。
…………………………トルコ旅行の帰りアラバマの祖母を訪ねて知るママの気持ち、パパの気持
リーナ・・・・・女らしい外見で、男の子にモテます。
…………………………絵画モデルの男の子が孟アタックするけれど・・・・
…………………………リーナの心は3年前、ギリシャで知り合ったコステイを忘れてない！！

そんな忙しい彼女たち。“魔法のジーンズ”をリーナの妹が紛失してしまいます。

4人が“奇跡の島ギリシャのサントリーニ島へ、いざ集合です。
困った時の最終兵器は4人の仲間たち。
デイビー、カーメン、ブリジット、リーナ。
試行錯誤しながら成長していく友情物語。
ジーンズの出番は少なくて、卒業ジーンズ・・・ですね。