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「男はつらいよ」シリーズの第44作目。鳥取を旅している寅次郎は、そこで偶然泉と再会。母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛わすために鳥取に来たと吐露する泉。一方、それを泉からの絵ハガキで知った満男も鳥取へ向う。
「男はつらいよ」シリーズの第44作目。鳥取を旅している寅次郎は、そこで偶然泉と再会。母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛わすために鳥取に来たと吐露する泉。一方、それを泉からの絵ハガキで知った満男も鳥取へ向う。
製作年: |
1991年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
シリーズ: |
男はつらいよ 【第1作】 |
---|
1〜 2件 / 全2件
「男はつらいよ」シリーズの第44作目。鳥取を旅している寅次郎は、そこで偶然泉と再会。母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛わすために鳥取に来たと吐露する泉。一方、それを泉からの絵ハガキで知った満男も鳥取へ向う。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
104分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DA9544 | 2004年12月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
5枚 | 0人 | 0人 |
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第44弾がデジタルリマスター版で復活。寅次郎は旅先の鳥取で、泉と偶然に再会。彼女は母親の再婚に寂しさを感じ、気持ちを紛わすためにひとり旅を続けていた。そんな泉の心情を手紙で知った満男も鳥取へ向うが…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
108分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB8544 | 2008年11月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
3枚 | 1人 | 0人 |
1〜 2件 / 全2件
DVD
1〜 2件 / 全2件
1〜 2件 / 全2件
約35,500
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約5,400
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泉(後藤久美子)シリーズになって以来、シリーズとしての兼ね合いが濃厚です。本作は特に「それぞれの人にとっての幸せ」を描いた前作を見ていないと、彫りの浅い青春ドラマに見えるのではないかと思いますね。本作は泉の成長を軸として満男や寅を絡めて、前作が表現していた"幸せ"を、特に"結婚"という一面に絞って描きます。
人の情という物は時に暖かい安らぎをもたらしますが、前作で描かれたように"幸せ"は人それぞれによって違った物でもあり、幸せを追い求めることが周囲を不幸せに追い込んでしまうことさえあります。冷たいようでもそれが個々の人間が独立した現実の世界でしょうし、だからそこ人を心の底から愛して思いやる事が美しく感じられる現実じゃないでしょうか。そのことは時には何気ない会話の中にも表面化します。
泉の就職についての、たわいもない妄想を含んだとらやの人々の会話で満男は鋭敏になり、泉は何を気にすることなく聞き流していますが、満男以外のとらやの人々が泉にとっては彼女の苦しみを心の底から理解することのない他人であることが表面化したシーンじゃないかと思います。続く泉の就職にまつわるシークエンスで表現されるように、泉は就職に対して普通の高校生以上の問題を抱えています。さくらの台詞で表現される「泉は2年前は1年生だった」という事と、満男が浪人していること、二人が同時期に高校に在学していたことを考え合わせると、泉は少なくとも1年で留年しています。(現実には満男は2浪していますから、泉は1年で2浪しています)
就職が上手くいかない世間の厳しさや何気ない面での人の素っ気なさがあればこそ、旅先での老婆の情の温かさを泉が感じるシーンが生きてきますし、彼女が寅の恋愛の姿を理解し、満男の感情も理解して成長する下敷きにもなっていると思います。
表現的にも面白いのは、前作に引き続いて"手芝居"を本作でも意識していますね。さも昨夜二人に性的な関係があったように寅に言葉を掛ける聖子(吉田日出子)ですが、寅は「覚えていない」という素振りをします。聖子にとっては「関係を結びたかったのに」という寅に対するヤキモチと、分かっていてすり抜けてしまう寅への憎らしさ、またそんな寅であることが十分に分かっている自分に対する悔しさも込めた"手を抓る"という行動であったんじゃないですかね。
そんなシーンと対比するように、車内の満男と泉も描写されます。そっと泉の手を握る満男の行動に、泉も長い瞬きの後自分も手を添えます。その後は車窓が長めに描写されますが、前作で二人を描いた新幹線のシーンと密接に結びつく表現です。また、寅と聖子の関係に対して酷く純粋で、真っ直ぐ伸びる可能性を含んだ若さが羨ましくも映るシーンだと思います。泉が満男の呼称を『先輩』から『満男さん』へと変化させるのもこのシーン以降です。またそれ以前に布団が敷かれた二人だけの部屋で、泉が『先輩』と『満男さん』を混入させているのも、彼女の心理を表した細かな表現じゃないでしょうかね。ワインが熟成するように、ゆっくりと形を成していく二人の恋愛じゃないかと思います。
前回にも増して満男は成長し、父・博との関係も男同士の関係というニュアンスが強くなってきている本作です。満男の寅の恋愛に対する理解度もますます上昇し、寅が結ばれない訳も朧気には見えてきていますが、まだ寅が身を引く気持ちを確実に理解するまでには至っていません。泉との会話の後石を投げ、男(笹野高史)とのコミカルなシーンが展開されますが、満男が理解できないでいる理由を表すシーンじゃないかと思いますね。
クライマックスも前作に引き続いて、寅・さくら・満男による細かな"幸せ"に対する認識の違いで表現されます。満男からは失恋の話は「聞いていない」と言うさくらと、それによって満男の成長を感じてしまう寅。またさくらにとって寅の"幸せ"だと信じている結婚が、寅にとっては"幸せ"では無い擦れ違いが凝縮されたクライマックスだと思います。前述したとらやでの泉の就職にまつわる会話と同じように、どこまでも個は独立ですし、幸せというものも個人にとっての価値観で、兄妹であってもなかなか理解することが出来ない一幕じゃないかと思います。
結婚もまた人生の中の一つの節目だけであって、幸せの到達点などではないことを表す本作じゃないでしょうか。オープニングでの描写のように、バスに乗り遅れれば船を追い、それにも乗り遅れれば近くにいた見知らぬ人が船を出して助けてくれる、それが寅の生き方です。寂れた駅でポンシュウ(関敬六)と電車を待つ寅も、彼の幸せを彼なりに追い求める一人じゃないかと思います。
前作に引き続いてドラマ性が上昇した本作で、これ単体で評価すると難しいです。クライマックス以降の説明が多すぎるのが気になるという点を減点して。
60点。
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泉ちゃんの進路と親子関係の悩みを軸に、生い立ち複雑で旅暮らしの寅さんと、大人未満で暖かい家族に囲まれた満男の人生が絡んでゆくドラマでした。吉田日出子さん演じるマドンナおせいちゃんに「寅さんかあの人(亡き夫)か迷った挙句あの人を選んだのは間違いだった、寅さんを選んでおけばよかった」なんて、寅さんが珍しく女性から迫られる稀少パターンの作品であります。
「伯父さんの無様な恋を笑えない」と最後は成長する満男のとってもとっても不器用な恋の風景と、鳥取砂丘、倉吉市の風景や、映画冒頭のナレーション流れる中の岐阜県中津川、奥恵那峡、落合川駅周辺の景色の美しさもいいですよ。
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ユーザーレビュー:9件
投稿日
2007/12/14
レビュアー
ケチケチ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
泉(後藤久美子)シリーズになって以来、シリーズとしての兼ね合いが濃厚です。本作は特に「それぞれの人にとっての幸せ」を描いた前作を見ていないと、彫りの浅い青春ドラマに見えるのではないかと思いますね。本作は泉の成長を軸として満男や寅を絡めて、前作が表現していた"幸せ"を、特に"結婚"という一面に絞って描きます。
人の情という物は時に暖かい安らぎをもたらしますが、前作で描かれたように"幸せ"は人それぞれによって違った物でもあり、幸せを追い求めることが周囲を不幸せに追い込んでしまうことさえあります。冷たいようでもそれが個々の人間が独立した現実の世界でしょうし、だからそこ人を心の底から愛して思いやる事が美しく感じられる現実じゃないでしょうか。そのことは時には何気ない会話の中にも表面化します。
泉の就職についての、たわいもない妄想を含んだとらやの人々の会話で満男は鋭敏になり、泉は何を気にすることなく聞き流していますが、満男以外のとらやの人々が泉にとっては彼女の苦しみを心の底から理解することのない他人であることが表面化したシーンじゃないかと思います。続く泉の就職にまつわるシークエンスで表現されるように、泉は就職に対して普通の高校生以上の問題を抱えています。さくらの台詞で表現される「泉は2年前は1年生だった」という事と、満男が浪人していること、二人が同時期に高校に在学していたことを考え合わせると、泉は少なくとも1年で留年しています。(現実には満男は2浪していますから、泉は1年で2浪しています)
就職が上手くいかない世間の厳しさや何気ない面での人の素っ気なさがあればこそ、旅先での老婆の情の温かさを泉が感じるシーンが生きてきますし、彼女が寅の恋愛の姿を理解し、満男の感情も理解して成長する下敷きにもなっていると思います。
表現的にも面白いのは、前作に引き続いて"手芝居"を本作でも意識していますね。さも昨夜二人に性的な関係があったように寅に言葉を掛ける聖子(吉田日出子)ですが、寅は「覚えていない」という素振りをします。聖子にとっては「関係を結びたかったのに」という寅に対するヤキモチと、分かっていてすり抜けてしまう寅への憎らしさ、またそんな寅であることが十分に分かっている自分に対する悔しさも込めた"手を抓る"という行動であったんじゃないですかね。
そんなシーンと対比するように、車内の満男と泉も描写されます。そっと泉の手を握る満男の行動に、泉も長い瞬きの後自分も手を添えます。その後は車窓が長めに描写されますが、前作で二人を描いた新幹線のシーンと密接に結びつく表現です。また、寅と聖子の関係に対して酷く純粋で、真っ直ぐ伸びる可能性を含んだ若さが羨ましくも映るシーンだと思います。泉が満男の呼称を『先輩』から『満男さん』へと変化させるのもこのシーン以降です。またそれ以前に布団が敷かれた二人だけの部屋で、泉が『先輩』と『満男さん』を混入させているのも、彼女の心理を表した細かな表現じゃないでしょうかね。ワインが熟成するように、ゆっくりと形を成していく二人の恋愛じゃないかと思います。
前回にも増して満男は成長し、父・博との関係も男同士の関係というニュアンスが強くなってきている本作です。満男の寅の恋愛に対する理解度もますます上昇し、寅が結ばれない訳も朧気には見えてきていますが、まだ寅が身を引く気持ちを確実に理解するまでには至っていません。泉との会話の後石を投げ、男(笹野高史)とのコミカルなシーンが展開されますが、満男が理解できないでいる理由を表すシーンじゃないかと思いますね。
クライマックスも前作に引き続いて、寅・さくら・満男による細かな"幸せ"に対する認識の違いで表現されます。満男からは失恋の話は「聞いていない」と言うさくらと、それによって満男の成長を感じてしまう寅。またさくらにとって寅の"幸せ"だと信じている結婚が、寅にとっては"幸せ"では無い擦れ違いが凝縮されたクライマックスだと思います。前述したとらやでの泉の就職にまつわる会話と同じように、どこまでも個は独立ですし、幸せというものも個人にとっての価値観で、兄妹であってもなかなか理解することが出来ない一幕じゃないかと思います。
結婚もまた人生の中の一つの節目だけであって、幸せの到達点などではないことを表す本作じゃないでしょうか。オープニングでの描写のように、バスに乗り遅れれば船を追い、それにも乗り遅れれば近くにいた見知らぬ人が船を出して助けてくれる、それが寅の生き方です。寂れた駅でポンシュウ(関敬六)と電車を待つ寅も、彼の幸せを彼なりに追い求める一人じゃないかと思います。
前作に引き続いてドラマ性が上昇した本作で、これ単体で評価すると難しいです。クライマックス以降の説明が多すぎるのが気になるという点を減点して。
60点。
投稿日
2006/02/14
レビュアー
KUBOCHIN※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
泉ちゃんの進路と親子関係の悩みを軸に、生い立ち複雑で旅暮らしの寅さんと、大人未満で暖かい家族に囲まれた満男の人生が絡んでゆくドラマでした。吉田日出子さん演じるマドンナおせいちゃんに「寅さんかあの人(亡き夫)か迷った挙句あの人を選んだのは間違いだった、寅さんを選んでおけばよかった」なんて、寅さんが珍しく女性から迫られる稀少パターンの作品であります。
「伯父さんの無様な恋を笑えない」と最後は成長する満男のとってもとっても不器用な恋の風景と、鳥取砂丘、倉吉市の風景や、映画冒頭のナレーション流れる中の岐阜県中津川、奥恵那峡、落合川駅周辺の景色の美しさもいいですよ。
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