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「男はつらいよ」シリーズの第33作目。霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師・小暮風子と意気投合した寅次郎。そこで寅次郎は、彼女を恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘するが…。
「男はつらいよ」シリーズの第33作目。霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師・小暮風子と意気投合した寅次郎。そこで寅次郎は、彼女を恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘するが…。
製作年: |
1984年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
シリーズ: |
男はつらいよ 【第1作】 |
---|
1〜 2件 / 全2件
「男はつらいよ」シリーズの第33作目。霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師・小暮風子と意気投合した寅次郎。そこで寅次郎は、彼女を恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘するが…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
102分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DA9533 | 2004年12月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
4枚 | 0人 | 0人 |
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第33弾がデジタルリマスター版で復活。霧深い北海道の釧路で出会った美容師・風子と意気投合した寅次郎は、サーカスのオートバイ乗りをしているという彼女の恋人から引き離そうと孤軍奮闘するが…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
102分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB8533 | 2008年11月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
1枚 | 0人 | 0人 |
1〜 2件 / 全2件
DVD
1〜 2件 / 全2件
1〜 2件 / 全2件
約35,500
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シリーズも30作を超え、ネタの困窮が見える前作や前々作でしたが、寅に年をとらせることで打開を狙う本作じゃないでしょうかね。今回はマドンナ・風子(中原理恵)に『寅さんがもう少し若かったら、私、寅さんと結婚するのに。』とまで、面と向かって言わせてしまいます。
寅が自らの年を感じることで、ヤクザ渡世の我が道を振り返り、そんな自分であっても優しく包み込んでくれる「故郷」をクローズアップさせる本作です。また前年からのブームでもある「積木くずし」を意識した、親と子の関係を見直す側面もありそうです。冒頭から中学生となった満男のフルートのエピソードや、進学祝いの地球儀、さらにはシリーズとして新たな役所を担う社長の娘・あけみ(美保純)の結婚のエピソードで語られるものは、「故郷」と同時にどんな形にせよ誰もが持つ「生い立ち」の描写でしょうね。
また、本作はちゃんと「絵で語る」ということを意識していますね。タイトルバック、そして寅のテキ屋のシーンなど、地方地方の祭りの風景を賑やかに見せる方向で取り入れているのも、故郷の暖かみの描写だと思います。
堅気の生活に満たされない気持ちの風子(中原理恵)も、その背景にある彼女の生い立ちがサラリと語られますが、実際に心に響いてくるのは、雨に煙る中を赤い傘をさして歩くなど、悶々とした彼女の心理を描く秀逸なカットなんですよね。
また一方では、派手に見えるヤクザ渡世の実態として、祭りの後の寂しさのように雨の中のテントや、取り壊されていくサーカスのセットが描かれもしていますね。
そんな情景から察していくと、コミカルな要素が満載の栄作(佐藤B作)のエピソードも、風子の心理を語っています。風子にとってはまさに最も毛嫌いする冴えない堅気の代表としての栄作だったんでしょうし、逃げた女房が寂しい牧場で暮らす光景などは、その時の風子にとっては、不幸せな女の代表として目に映ったんじゃないでしょうか。唯一憧れがあったとしたら、好きな男と結ばれるという事じゃないですかね。
しかしこのシーンが、全く描かれないクライマックス後の風子の心の変化を物語ってもいると思います。栄作の逃げた女房は、その場で新たな故郷を作り出していたんじゃないでしょうか。好きな男の元へ走り満たされていたでしょうし、背に負った子供にとっては、確実な堅気の生活がある故郷として、その子にとっての新たな生い立ちを作り始めていたんだと思います。
一方寅も、風子に『寅さんがもう少し若かったら…』と言い放たれ、自分の年を改めて噛みしめますが、寂しさを癒すのは故郷の柴又です。寅が風子と分かれた後に描かれるあけみ(美保純)の結婚式は、下町で育つ彼女の生い立ちを物語ると共に、故郷柴又の暖かさを感じさせます。
また寅にとってのジレンマは、自らが年をとり、風子の恋の相手になり得ないと言うことでしょうね。風子の生い立ちから想像できるのは、彼女が結婚を望んでいることでもあります。ヤクザ渡世のトニー(渡瀬恒彦)の元に走る風子を見る寅は、彼女の親のような役割しか果たすことが出来ず、まるで親が自分の果たせなかった夢を子に期待して過剰な夢を託すように、堅気の生活を夢見るしかないんですね。たとえ寅が風子とトニーとの仲を遮ったとしても、その後に残る風子の虚無感を寅はどうしてやることも出来ないことに気づかずにいます。あるいは気づいていたのかもしれませんが、目を背けたい現実だったんじゃないでしょうか。
その他にも、ヤクザ渡世の儚い世界を描写する東品川の光景なども秀逸な本作です。寅がトニーと渡り合うシーンなどは、緊張感がヤクザ渡世の刺々しい道のりを物語りますし、澱んだ川の臭いが漂ってきそうな光景は、ヤクザ渡世のうらぶれた彷徨を感じさせます。
これまでのシリーズでも、親子の関係のような寅とマドンナの関係がありましたが、今回はマドンナから一方的に恋愛対象でない年齢であることを告げられる寅です。そしてマドンナは恋の相手を求めているというやるせなさに加え、恋敵は自らを映すことにもなるヤクザ渡世の同業者なんですね。自分に対するジレンマと年をとってしまった寅のやるせなさが共感を誘う作品です。
しかし、いただけないのはラストシークエンスの長さですね。シリアスなトーンを明るいコメディーのトーンに変えるにしても、こんなに時間を掛けて描写する必要など無かったと思えます。熊が出るような山の中の村でも、風子にとっては暖かな故郷です。それだけさえ描写していれば事足りたと思うのですが、無理矢理にでも寅にドタバタ喜劇をやらせなければならなかったんですかね。
ラストカットは空撮で山の中の小さな村を描写しますが、これだけ時間が離れてしまうと、あえて描かなかった風子のクライマックス後の描写も効果を無くしてしまいます。
40点。
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寅さんシリーズをそんなにたくさん観ているわけではないが、今回ちょっと引っ掛かった事があって・・・
寅さんって自分の生き方をどう思っているのだろう。
自らを渡世人と呼び、他人には「こんな暮らしをしてはいけない」、と諭す寅さん。「堅気」になった昔の仲間から自宅に招待され酒を飲もうと言われても、「お前は堅気になったんだ。お前に迷惑ですから帰って下さいと言われても、俺は文句は言えない」と説教したり・・・。彼は心のどこかで自分の生き方に引け目を感じているみたい。
だけど、寅さんの生き方だって立派なひとつの生き方だと思うよ。だから、フーテンの風子に「寅さんと一緒に行ってもいい?」と聞かれたら、胸を張って「俺と一緒に行くか」と言ってほしかったのです。きっと、女性に優しい寅さんには、彼女が苦労すると解っていて彼女を連れて行くことはできなかったのでしょうね。
でも、寅さんと風子のハチャメチャな旅を見てみたかったな・・・
ちょっと小ネタの突込みを
他の男と駆け落ちした妻を連れ戻しにきたサラリーマン。ところが、妻には男との間に子供があり、幸せそう。その姿を見た寅さんはサラリーマンに「男らしく身を引くべきだ」と諭し、サラリーマンも黙って妻の前から去っていく。うんうん、感動的なエピソードだ・・・・・、って、これで良いんですか?離婚だって成立していないし、夫との間には子供もいるし・・・
そんな細かい事には全く無頓着な寅さんが大好きです。
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ユーザーレビュー:7件
投稿日
2007/12/03
レビュアー
ケチケチ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
シリーズも30作を超え、ネタの困窮が見える前作や前々作でしたが、寅に年をとらせることで打開を狙う本作じゃないでしょうかね。今回はマドンナ・風子(中原理恵)に『寅さんがもう少し若かったら、私、寅さんと結婚するのに。』とまで、面と向かって言わせてしまいます。
寅が自らの年を感じることで、ヤクザ渡世の我が道を振り返り、そんな自分であっても優しく包み込んでくれる「故郷」をクローズアップさせる本作です。また前年からのブームでもある「積木くずし」を意識した、親と子の関係を見直す側面もありそうです。冒頭から中学生となった満男のフルートのエピソードや、進学祝いの地球儀、さらにはシリーズとして新たな役所を担う社長の娘・あけみ(美保純)の結婚のエピソードで語られるものは、「故郷」と同時にどんな形にせよ誰もが持つ「生い立ち」の描写でしょうね。
また、本作はちゃんと「絵で語る」ということを意識していますね。タイトルバック、そして寅のテキ屋のシーンなど、地方地方の祭りの風景を賑やかに見せる方向で取り入れているのも、故郷の暖かみの描写だと思います。
堅気の生活に満たされない気持ちの風子(中原理恵)も、その背景にある彼女の生い立ちがサラリと語られますが、実際に心に響いてくるのは、雨に煙る中を赤い傘をさして歩くなど、悶々とした彼女の心理を描く秀逸なカットなんですよね。
また一方では、派手に見えるヤクザ渡世の実態として、祭りの後の寂しさのように雨の中のテントや、取り壊されていくサーカスのセットが描かれもしていますね。
そんな情景から察していくと、コミカルな要素が満載の栄作(佐藤B作)のエピソードも、風子の心理を語っています。風子にとってはまさに最も毛嫌いする冴えない堅気の代表としての栄作だったんでしょうし、逃げた女房が寂しい牧場で暮らす光景などは、その時の風子にとっては、不幸せな女の代表として目に映ったんじゃないでしょうか。唯一憧れがあったとしたら、好きな男と結ばれるという事じゃないですかね。
しかしこのシーンが、全く描かれないクライマックス後の風子の心の変化を物語ってもいると思います。栄作の逃げた女房は、その場で新たな故郷を作り出していたんじゃないでしょうか。好きな男の元へ走り満たされていたでしょうし、背に負った子供にとっては、確実な堅気の生活がある故郷として、その子にとっての新たな生い立ちを作り始めていたんだと思います。
一方寅も、風子に『寅さんがもう少し若かったら…』と言い放たれ、自分の年を改めて噛みしめますが、寂しさを癒すのは故郷の柴又です。寅が風子と分かれた後に描かれるあけみ(美保純)の結婚式は、下町で育つ彼女の生い立ちを物語ると共に、故郷柴又の暖かさを感じさせます。
また寅にとってのジレンマは、自らが年をとり、風子の恋の相手になり得ないと言うことでしょうね。風子の生い立ちから想像できるのは、彼女が結婚を望んでいることでもあります。ヤクザ渡世のトニー(渡瀬恒彦)の元に走る風子を見る寅は、彼女の親のような役割しか果たすことが出来ず、まるで親が自分の果たせなかった夢を子に期待して過剰な夢を託すように、堅気の生活を夢見るしかないんですね。たとえ寅が風子とトニーとの仲を遮ったとしても、その後に残る風子の虚無感を寅はどうしてやることも出来ないことに気づかずにいます。あるいは気づいていたのかもしれませんが、目を背けたい現実だったんじゃないでしょうか。
その他にも、ヤクザ渡世の儚い世界を描写する東品川の光景なども秀逸な本作です。寅がトニーと渡り合うシーンなどは、緊張感がヤクザ渡世の刺々しい道のりを物語りますし、澱んだ川の臭いが漂ってきそうな光景は、ヤクザ渡世のうらぶれた彷徨を感じさせます。
これまでのシリーズでも、親子の関係のような寅とマドンナの関係がありましたが、今回はマドンナから一方的に恋愛対象でない年齢であることを告げられる寅です。そしてマドンナは恋の相手を求めているというやるせなさに加え、恋敵は自らを映すことにもなるヤクザ渡世の同業者なんですね。自分に対するジレンマと年をとってしまった寅のやるせなさが共感を誘う作品です。
しかし、いただけないのはラストシークエンスの長さですね。シリアスなトーンを明るいコメディーのトーンに変えるにしても、こんなに時間を掛けて描写する必要など無かったと思えます。熊が出るような山の中の村でも、風子にとっては暖かな故郷です。それだけさえ描写していれば事足りたと思うのですが、無理矢理にでも寅にドタバタ喜劇をやらせなければならなかったんですかね。
ラストカットは空撮で山の中の小さな村を描写しますが、これだけ時間が離れてしまうと、あえて描かなかった風子のクライマックス後の描写も効果を無くしてしまいます。
40点。
投稿日
2006/11/05
レビュアー
ベイトン※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
寅さんシリーズをそんなにたくさん観ているわけではないが、今回ちょっと引っ掛かった事があって・・・
寅さんって自分の生き方をどう思っているのだろう。
自らを渡世人と呼び、他人には「こんな暮らしをしてはいけない」、と諭す寅さん。「堅気」になった昔の仲間から自宅に招待され酒を飲もうと言われても、「お前は堅気になったんだ。お前に迷惑ですから帰って下さいと言われても、俺は文句は言えない」と説教したり・・・。彼は心のどこかで自分の生き方に引け目を感じているみたい。
だけど、寅さんの生き方だって立派なひとつの生き方だと思うよ。だから、フーテンの風子に「寅さんと一緒に行ってもいい?」と聞かれたら、胸を張って「俺と一緒に行くか」と言ってほしかったのです。きっと、女性に優しい寅さんには、彼女が苦労すると解っていて彼女を連れて行くことはできなかったのでしょうね。
でも、寅さんと風子のハチャメチャな旅を見てみたかったな・・・
ちょっと小ネタの突込みを
他の男と駆け落ちした妻を連れ戻しにきたサラリーマン。ところが、妻には男との間に子供があり、幸せそう。その姿を見た寅さんはサラリーマンに「男らしく身を引くべきだ」と諭し、サラリーマンも黙って妻の前から去っていく。うんうん、感動的なエピソードだ・・・・・、って、これで良いんですか?離婚だって成立していないし、夫との間には子供もいるし・・・
そんな細かい事には全く無頓着な寅さんが大好きです。
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