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「男はつらいよ」シリーズの第34作目。“とらや”の面々とケンカをして家を飛び出した寅次郎は、上野の焼き鳥屋である男と出会う。すっかり意気投合した寅は、男の家へ行く仲になるが、しばらくしてその男が蒸発してしまう。
「男はつらいよ」シリーズの第34作目。“とらや”の面々とケンカをして家を飛び出した寅次郎は、上野の焼き鳥屋である男と出会う。すっかり意気投合した寅は、男の家へ行く仲になるが、しばらくしてその男が蒸発してしまう。
製作年: |
1984年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
シリーズ: |
男はつらいよ 【第1作】 |
---|
1〜 2件 / 全2件
「男はつらいよ」シリーズの第34作目。“とらや”の面々とケンカをして家を飛び出した寅次郎は、上野の焼き鳥屋である男と出会う。すっかり意気投合した寅は、男の家へ行く仲になるが、しばらくしてその男が蒸発してしまう。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
105分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DA9534 | 2004年12月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
4枚 | 0人 | 0人 |
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第34弾がデジタルリマスター版で復活。“とらや”の面々とケンカをして家を飛び出した寅次郎は、上野の焼き鳥屋である男と出会いすっかり意気投合するが、しばらくしてその男が蒸発してしまったことに気付き…。
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
105分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド) |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB8534 | 2008年11月27日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
0枚 | 0人 | 0人 |
1〜 2件 / 全2件
DVD
1〜 2件 / 全2件
1〜 2件 / 全2件
約35,500
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約5,400
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オープニングの夢は、松竹初の特撮怪獣物「宇宙大怪獣 ギララ」ですね。この年復活した東宝の「ゴジラ」を受けての夢だと思います。科学技術が発達する中で副産物として生まれた怪獣は、本作では"真実一路"を目指して歩む人間の"迷い"という比喩だと思います。帝釈天のお守りで撃退されるギララですし、本編中でも社長の娘・あけみ(美保純)の夫婦喧嘩を発端とした、お決まりの社長と寅のドタバタを御前様が収めると言うことで受けてもいます。余談ですが、「ゴジラ」(本多猪四郎、1954年)は、11月3日文化の日の公開なんですね。本作でもつね(三崎千恵子)の台詞が文化の日を強調しますし、奥が深いです。
さて本作はサブタイトルが表すごとく、北原白秋の詩「真実諦めただひとり 真実一路の旅をゆく 真実一路の旅なれど 真実鈴ふり思ひだす」をモチーフにしています。虚実が絡み合う世の中で、自らの信念を頼りに、迷いがある時は鈴を振り鳴らし、信念を頼りに歩んでいこうというような意味だと思います。蒸発してしまう健吉(米倉斉加年)も、夫・健吉を支える今回のマドンナ・ふじ子(大原麗子)も、人妻に惚れてしまう寅も、人間であるからこその弱さをみせて揺らぎ、それを断ち切って歩みを見せる本作です。
しかし本作は人妻に惚れての寅の揺らぎが希薄なんですよね。健吉を探す道すがら、旅館の一室でふじ子との危なげなシーンがあるだけで、ほんの小さな揺らぎにしかなっていません。喜劇としては人妻との不倫関係をドロドロと描く訳にもいきませんし、物語を進める何らかのアイデアが必要だったと思うのですが、主軸になる物が弱いというのは作品の出来を大きく左右してきます。普通ならこのアイデアが出ない段階で没となる企画だと思いますが、それでも映画にしてしまったのは、このシリーズの深刻なネタ切れを表しているように思いますね。
寅の葛藤を掘り下げられない分を担うのが健吉とふじ子の揺らぎです。
コンクリートジャングルで生きる健吉の迷いを描写する、鹿児島の和やかな田舎の風景は、映像として生きては来るのですが、その心理を描写するのがふじ子という妻を通してですから、フィルターが一枚入ってしまう分、心に響く物は弱くなってしまいます。
また夫が歩んできた道の苦しみを実感し、夫が心の奥底で求める安らぎを鹿児島の風景の中に見るふじ子ですが、前半の50分もの時間を費やして描いてきたものは、健吉の迷いと健吉を捜し求める旅に出るまでの物語のお膳立てですから、ふじ子の人間描写に膨らみがないんですね。僅かに、旅に出る直前のとらやでのシーンでは「里の秋」を引用して、家庭の暖かみから妻のありように結び付けますが、これだけでは全く弱かったと思います。
本作で、第22作「噂の寅次郎」のマドンナ・大原麗子を、全く違う役所で起用した狙いも、彼女の持つ過去を引きずったような暗さに同居する色っぽさを使いたかったのだと思いますが、前作の出演のようにあえて「描かない」ということと、本作のように「描かれていないと」いうことは別なんですよね。どちらが魅力的なマドンナに見えるかは、観客が一番良く知っています。また、健吉の父(辰巳柳太郎)を、一徹ぶりを発揮する単なるカメオ出演としてお茶を濁すのも、脚本の出来の悪さを確信した賑やかしのフォローでしょうし、俳優の持ち味のみに頼る所などは、ネタ切れによる足掻きは深刻です。
ラストシークエンスに向けては寅の描写に集中し、そこに咲くマドンナという花を愛おしみ、決して摘み取ることを良しとせず、それがいつも失恋という結果に落ち着くという、寅にとっての「真実一路」でまとまりを付けます。確かにシリーズを順に見てくると、この収束も感慨深いのですが、本作単体として考えるなら寅の揺らぎが殆ど描かれませんから、いくら煽ってみたところで感慨深い収束とはならないまとめ方ではないでしょうかね。
ラストシーンは、廃線となった旧国鉄の線路道をテキ屋仲間(関敬六)と歩む寅です。都市集中が進む社会の中で切り捨てられたような寂しさ、あるいは車文化が発達する中での副産物としての寂しさが感じらます。そんな世間の変化をものともせず、その道を力強く歩く姿、また遠くの鉄橋を歩む様などは羨ましくも見えますし、寅の「真実一路」を感じさせます。このラストシーンはシリーズの中でも極めて秀逸だと思うのですが、本編中で描かれてきたものが、寅・健吉・ふじ子の三人に分散してしまって、寅という本来の芯が弱いことが惜しまれる本作です。
30点。
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34作目の「寅さんシリーズ」である。松竹の90周年記念映画でもある。それだけに、随所に見所がある。話は、ひょんな事で知り合ったモーレツサラリーマン(劇団民芸、米倉さん・・・この方はいつもはお巡りさんで登場してますが)が仕事に疲れ、失踪することになる。その奥さんが、今回のマドンナ大原麗子だ。人妻に恋をすることとなる寅次郎。これは初めてだ。サラリーマンは行方しれず、「このまま、居なくなってしまえば」と考えてしまう自分を責める寅次郎。最後は、人生なんてこんなものさと、レールの取り払われた線路を相棒の(関けいろく)と歩くことで、「決められた人生なんて」と観客に訴えかける。
おもしろいのは、今回のキャストだ。このシリーズの最初に出てくる、寅の母親(故 ミヤコ蝶々)に会いに行ったときに、「この人が母親だったら・・・」と思わせる、風見章子がマドンナの母親役で出ている。その他にも、常連のさくらいせんりが運転手。いつもタイトルバックに出ていた青年座の津嘉山さんがモーレツ社員の上司。オープニングは東宝ばりの怪獣映画で観客を笑わせてくれる。松竹映画で、東宝の「ゴジラ」を言葉と、子供のいたずらにしても登場させるのは前代未聞である。(ひろしがゴジラじゃありません!と叫ぶ)往年の美人女優、津島恵子も美しい。なにより、美保純が脇役として、自由奔放な娘を演じているのがほほえましい。(タコ社長の娘として出てます)ただ、一カ所だけ、カメラマンの高羽哲夫さんには珍しい、ドリーで移動してのフレームインという技法を使っている。そんな場所を探すだけでも見る価値はある。78点
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ユーザーレビュー:9件
投稿日
2007/12/04
レビュアー
ケチケチ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
オープニングの夢は、松竹初の特撮怪獣物「宇宙大怪獣 ギララ」ですね。この年復活した東宝の「ゴジラ」を受けての夢だと思います。科学技術が発達する中で副産物として生まれた怪獣は、本作では"真実一路"を目指して歩む人間の"迷い"という比喩だと思います。帝釈天のお守りで撃退されるギララですし、本編中でも社長の娘・あけみ(美保純)の夫婦喧嘩を発端とした、お決まりの社長と寅のドタバタを御前様が収めると言うことで受けてもいます。余談ですが、「ゴジラ」(本多猪四郎、1954年)は、11月3日文化の日の公開なんですね。本作でもつね(三崎千恵子)の台詞が文化の日を強調しますし、奥が深いです。
さて本作はサブタイトルが表すごとく、北原白秋の詩「真実諦めただひとり 真実一路の旅をゆく 真実一路の旅なれど 真実鈴ふり思ひだす」をモチーフにしています。虚実が絡み合う世の中で、自らの信念を頼りに、迷いがある時は鈴を振り鳴らし、信念を頼りに歩んでいこうというような意味だと思います。蒸発してしまう健吉(米倉斉加年)も、夫・健吉を支える今回のマドンナ・ふじ子(大原麗子)も、人妻に惚れてしまう寅も、人間であるからこその弱さをみせて揺らぎ、それを断ち切って歩みを見せる本作です。
しかし本作は人妻に惚れての寅の揺らぎが希薄なんですよね。健吉を探す道すがら、旅館の一室でふじ子との危なげなシーンがあるだけで、ほんの小さな揺らぎにしかなっていません。喜劇としては人妻との不倫関係をドロドロと描く訳にもいきませんし、物語を進める何らかのアイデアが必要だったと思うのですが、主軸になる物が弱いというのは作品の出来を大きく左右してきます。普通ならこのアイデアが出ない段階で没となる企画だと思いますが、それでも映画にしてしまったのは、このシリーズの深刻なネタ切れを表しているように思いますね。
寅の葛藤を掘り下げられない分を担うのが健吉とふじ子の揺らぎです。
コンクリートジャングルで生きる健吉の迷いを描写する、鹿児島の和やかな田舎の風景は、映像として生きては来るのですが、その心理を描写するのがふじ子という妻を通してですから、フィルターが一枚入ってしまう分、心に響く物は弱くなってしまいます。
また夫が歩んできた道の苦しみを実感し、夫が心の奥底で求める安らぎを鹿児島の風景の中に見るふじ子ですが、前半の50分もの時間を費やして描いてきたものは、健吉の迷いと健吉を捜し求める旅に出るまでの物語のお膳立てですから、ふじ子の人間描写に膨らみがないんですね。僅かに、旅に出る直前のとらやでのシーンでは「里の秋」を引用して、家庭の暖かみから妻のありように結び付けますが、これだけでは全く弱かったと思います。
本作で、第22作「噂の寅次郎」のマドンナ・大原麗子を、全く違う役所で起用した狙いも、彼女の持つ過去を引きずったような暗さに同居する色っぽさを使いたかったのだと思いますが、前作の出演のようにあえて「描かない」ということと、本作のように「描かれていないと」いうことは別なんですよね。どちらが魅力的なマドンナに見えるかは、観客が一番良く知っています。また、健吉の父(辰巳柳太郎)を、一徹ぶりを発揮する単なるカメオ出演としてお茶を濁すのも、脚本の出来の悪さを確信した賑やかしのフォローでしょうし、俳優の持ち味のみに頼る所などは、ネタ切れによる足掻きは深刻です。
ラストシークエンスに向けては寅の描写に集中し、そこに咲くマドンナという花を愛おしみ、決して摘み取ることを良しとせず、それがいつも失恋という結果に落ち着くという、寅にとっての「真実一路」でまとまりを付けます。確かにシリーズを順に見てくると、この収束も感慨深いのですが、本作単体として考えるなら寅の揺らぎが殆ど描かれませんから、いくら煽ってみたところで感慨深い収束とはならないまとめ方ではないでしょうかね。
ラストシーンは、廃線となった旧国鉄の線路道をテキ屋仲間(関敬六)と歩む寅です。都市集中が進む社会の中で切り捨てられたような寂しさ、あるいは車文化が発達する中での副産物としての寂しさが感じらます。そんな世間の変化をものともせず、その道を力強く歩く姿、また遠くの鉄橋を歩む様などは羨ましくも見えますし、寅の「真実一路」を感じさせます。このラストシーンはシリーズの中でも極めて秀逸だと思うのですが、本編中で描かれてきたものが、寅・健吉・ふじ子の三人に分散してしまって、寅という本来の芯が弱いことが惜しまれる本作です。
30点。
投稿日
2006/09/27
レビュアー
ホワイト※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
34作目の「寅さんシリーズ」である。松竹の90周年記念映画でもある。それだけに、随所に見所がある。話は、ひょんな事で知り合ったモーレツサラリーマン(劇団民芸、米倉さん・・・この方はいつもはお巡りさんで登場してますが)が仕事に疲れ、失踪することになる。その奥さんが、今回のマドンナ大原麗子だ。人妻に恋をすることとなる寅次郎。これは初めてだ。サラリーマンは行方しれず、「このまま、居なくなってしまえば」と考えてしまう自分を責める寅次郎。最後は、人生なんてこんなものさと、レールの取り払われた線路を相棒の(関けいろく)と歩くことで、「決められた人生なんて」と観客に訴えかける。
おもしろいのは、今回のキャストだ。このシリーズの最初に出てくる、寅の母親(故 ミヤコ蝶々)に会いに行ったときに、「この人が母親だったら・・・」と思わせる、風見章子がマドンナの母親役で出ている。その他にも、常連のさくらいせんりが運転手。いつもタイトルバックに出ていた青年座の津嘉山さんがモーレツ社員の上司。オープニングは東宝ばりの怪獣映画で観客を笑わせてくれる。松竹映画で、東宝の「ゴジラ」を言葉と、子供のいたずらにしても登場させるのは前代未聞である。(ひろしがゴジラじゃありません!と叫ぶ)往年の美人女優、津島恵子も美しい。なにより、美保純が脇役として、自由奔放な娘を演じているのがほほえましい。(タコ社長の娘として出てます)ただ、一カ所だけ、カメラマンの高羽哲夫さんには珍しい、ドリーで移動してのフレームインという技法を使っている。そんな場所を探すだけでも見る価値はある。78点
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男はつらいよ 寅次郎真実一路 【第34作】