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男はつらいよ 知床慕情 【第38作】
男はつらいよ 知床慕情 【第38作】
男はつらいよ 知床慕情 【第38作】 / 渥美清
男はつらいよ 知床慕情 【第38作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(11)
解説・ストーリー
北海道の知床を舞台に、無骨な獣医と居酒屋のおかみを結びつける寅次郎の奮闘を描くシリーズ第38作目。“とらや”に久しぶりに帰ってきた寅次郎だったが、例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。やって来たのは北海道知床。無骨な獣医・上野順吉と出会いそのまま彼の家に泊まることに。順吉はやもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが身の回りの世話をやいていた。そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚に破れ帰ってきたのだ……。
北海道の知床を舞台に、無骨な獣医と居酒屋のおかみを結びつける寅次郎の奮闘を描くシリーズ第38作目。“とらや”に久しぶりに帰ってきた寅次郎だったが、例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。やって来たのは北海道知床。無骨な獣医・上野順吉と出会いそのまま彼の家に泊まることに。順吉はやもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが身の回りの世話をやいていた。そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚に破れ帰ってきたのだ……。
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「男はつらいよ 知床慕情 【第38作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
北海道の知床を舞台に、無骨な獣医と居酒屋のおかみを結びつける寅次郎の奮闘を描くシリーズ第38作目。“とらや”に久しぶりに帰ってきた寅次郎だったが、例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。やって来たのは北海道知床。無骨な獣医・上野順吉と出会いそのまま彼の家に泊まることに。順吉はやもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが身の回りの世話をやいていた。そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚に破れ帰ってきたのだ……。
「男はつらいよ 知床慕情 【第38作】」 の作品情報
「男はつらいよ 知床慕情 【第38作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 知床慕情 【第38作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 知床慕情 【第38作】のシリーズ商品
男はつらいよ 知床慕情
北海道の知床を舞台に、無骨な獣医と居酒屋のおかみを結びつける寅次郎の奮闘を描くシリーズ第38作目。“とらや”に久しぶりに帰ってきた寅次郎だったが、例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。やって来たのは北海道知床。無骨な獣医・上野順吉と出会いそのまま彼の家に泊まることに。順吉はやもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが身の回りの世話をやいていた。そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚に破れ帰ってきたのだ……。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DA9538 |
2004年12月23日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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男はつらいよ 知床慕情 HDリマスター版 【第38作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第38弾がデジタルリマスター版で復活。北海道の知床で、知り合ったばかりの獣医の家に居候することになった寅次郎。ある日、東京から結婚に破れた獣医の娘が帰郷、寅次郎はそんな彼女に一目惚れをしてしまう。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB8538 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚 |
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1人 |
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男はつらいよ 知床慕情 【第38作】のシリーズ商品
男はつらいよ 知床慕情
作品詳細を開く
- 収録時間:
107分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9538
- レンタル開始日:
2004年12月23日
- 在庫枚数
6枚
- 1位登録者:
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北海道の知床を舞台に、無骨な獣医と居酒屋のおかみを結びつける寅次郎の奮闘を描くシリーズ第38作目。“とらや”に久しぶりに帰ってきた寅次郎だったが、例のごとく口論が始まり、また飛び出してしまう。やって来たのは北海道知床。無骨な獣医・上野順吉と出会いそのまま彼の家に泊まることに。順吉はやもめ暮らしでスナック“はまなす”のママが身の回りの世話をやいていた。そんなある日、順吉の娘・りん子が戻ってきた。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚に破れ帰ってきたのだ……。
男はつらいよ 知床慕情 HDリマスター版 【第38作】
作品詳細を開く
- 収録時間:
107分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8538
- レンタル開始日:
2008年11月27日
- 在庫枚数
4枚
- 1位登録者:
0人
- 2位登録者:
1人
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第38弾がデジタルリマスター版で復活。北海道の知床で、知り合ったばかりの獣医の家に居候することになった寅次郎。ある日、東京から結婚に破れた獣医の娘が帰郷、寅次郎はそんな彼女に一目惚れをしてしまう。
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ユーザーレビュー:11件
第38作
投稿日:2007/12/10
レビュアー:ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
駄作が続いていたこのシリーズでしたが、久々の爽快なクリーンヒットを感じさせる作品だと思います。
最近の作品は寅が年を取り愁いを含むものばかりでした。またシリーズとして物語のマンネリ化も手伝って、表現するために様々な物からの引用も多く、物語が複雑にもなり、本来中心となるべき寅という主人公の魅力に共感することが薄れてきていたんですよね。本作は寅が年を取ったことをネガティブに捉えず、寅という主人公の魅力を第1作に戻ったかのように描き出します。
お馴染みのオープニングの夢は本作では登場しません。しかし代わりに描かれる江戸川堤の桜は、寅の『桜が咲いております』というナレーションで始まる第1作のオープニングと同じなんですね。本作も同様に『様々な事思い出す桜かな』というナレーションで始まり、確実に時が流れたことを感じさせると同時に、第1作を振り返り夢想するシーンでもあります。
物語も寅の置かれている立場を改めて強調します。とらやで演じられる寅の堅気の生活は、寅には全く似つかわしくない、彼が役に立たないという場所です。一方それと対になるのが旅先である知床での寅で、今回のマドンナ・りん子(竹下景子)がとらやで語るように、寅の自由な生き方が人々に夢や希望を与えます。またこれは映画を見ている観客が寅に感じる魅力と同じなんですよね。
さらに本作で忘れてはならないのは時の流れと、その時に左右されない大地に根を張った力強さです。頑固親父・順吉(三船敏郎)を中心に描かれる知床の人々は、実に肩の力を抜いたその土地に根を下ろす力強さを感じさせます。またそれらの人々が揺らぐことのない大自然の風景と共に描かれますから、映像としての説得力を持ちますし、その世界の中で突出する順吉(三船敏郎)も際立たせるんですね。
また今回はマドンナと寅の恋の描写も秀逸です。りん子が東京へ出て行ったのは男に恋い焦がれた訳じゃなく、東京という未だ見ぬ都会への憧れがそうさせたんですね。傷ついた心を癒す故郷は、寅が柴又に戻った時と同様に温かく迎えてくれる場所ではありますが、彼女が東京に憧れたような、未知の物への好奇心を満たす場所では無かったんじゃないでしょうかね。その気持ちはまた寅という異質な存在に恋心を抱かせる原動力でもあったのではないかと想像します。恋に対しては非常に幼く純粋で、憧れを持つ今回のマドンナです。それを満たす物は故郷ではなく、寅が柴又に根を下ろせないのと同様に未知の世界じゃないかと思います。
ラストシーン前にはりん子は再び東京に出て、とらやの人々に囲まれ新しい土地にも存在する人情が描かれます。ここは彼女が抱く希望を根付かせる、以前の認識とは違った東京という新たな場所でしょうし、満男の成長ぶりが度々挿入される本作から想像すると、彼女の巣立ちという、時の流れによる成長ではないかと思います。
また一方寅も、りん子の自分に向けられた仄かな恋心に気づくと身を引いてしまいます。さくらが「アリとキリギリス」を引用する場面がありますが、自らがキリギリスであることを一番認識しているのは寅なんですよね。マコト(赤塚真人)がりん子に告白した時の彼女の返事を聞く寅は、告白できることが羨ましくもあったでしょうし、また心の奥底ではマコトが語る彼女の言葉を、自分に向けられた言葉のように噛みしめていたのだと思います。『あなたのこと、決してきらいじゃないけど、でも、愛しているとは、言えないの。』というこの言葉は、寅への恋は実は未知の物への仄かな恋心だけであって、りん子自身も気づかない心の奥底の本心とも考えられます。
寅の失恋を語るシーンも今回は静かな波です。また物語としては盛り上がりを見せる、順吉(三船敏郎)が悦子(淡路恵子)に告白するシーンも、この作品のクライマックスではないんですね。本作のクライマックスは最後の最後で寅がバイをするラストシーンじゃないかと思います。描かれてきた様々な物を受けて、力強さを感じさせる寅の姿こそ、彼なりの生き方と、年を重ねても息づく活力を印象づけるこの作品のクライマックスではないかと思います。時が流れ町の姿が変わろうとも、寅は寅の道を行く力強いシーンだと思います。
またこの作品で一貫して際立つのは、寅の描写が生き生きとしていることですね。前半の病院の医者(イッセー尾形)との"足の踏み合いっこ"なんてシーンは、初期の頃の描写に戻ったような寅の全身の演技ですし、大自然の中で順吉の後押しをする寅の表情なども生き生きと輝いて見えます。
当時はこれが最終回かという噂が流れた本作ですが、確かにシリーズをまとめて寅の活力で締めくくるという、これが最終回となっても納得できる作品だと思います。
70点。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
竹下景子も寺の娘役(32作)のほうが全然よかった
この作品は当時、国内の映画賞を多く受賞したと記憶している。故三船敏郎が出演した影響が大きいのだろうが、このシリーズの中では出来の悪い作品と私は思う。
三船敏郎のらしからぬ役柄と演技が評価されたかもしれないが、私は「三船敏郎にこんな役をやらせるんじゃない」と思ったものだ。三船敏郎も淡路恵子も「男はつらいよシリーズ」には似つかわしくない大物俳優だ。それに、ふたりとも“北海道で暮らしている人”というイメージじゃない。知床の斜里町が舞台になっているのだが、そこでの人間模様もなんか臭くてリアリティがない。北の厳寒の地で暮らしている人間の“らしさ”がないんだよな。それに絵も気に食わない。テレビの2時間ドラマでよく映されるような観光用のカットがやけ多い。このシリーズはそういう絵を使わないところがいいんだな。
その後このシリーズは、寅さん(渥美清)の衰えとともに輝きを失っていくが、この作品はその分水嶺だったかもしれない。
このレビューは気に入りましたか?
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竹下景子さん出過ぎ!!
男はつらいよシリーズで3回の出演、竹下景子さん。
昔の人気はよくわかるが、役違いで3回はちょっと出過ぎ!!
当時の可憐さは今じゃ微塵も無い。どちらか言えば意地悪な女路線がふさわしい竹下さんだね。
三船敏郎さんは味のある役柄でGOODだと思う。
淡路恵子さんもこのシリーズに役違いでよく出ているが、三船敏郎さんとの絡みはOK!
マドンナ以外は良い内容の映画だった。
このレビューは気に入りましたか?
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寅さんの不在――たぶん 34.2km地点
寅さん映画全49作品のうち第38作目。フルマラソンなら34.2km地点。誰が抜け出すか、トップグループの駆け引きが激しくなる頃だ。TVを観ていて面白いのも、この辺りではなかろうか。
久しぶりに柴又に帰って来た寅さん。おいちゃんが入院したと聞いて見舞いに向かう。ところが、寅さんなりの“気配り”が原因で、病院でひと騒動。翌日、“とらや”を開けることにしたものの、やっぱり寅さんが原因で大騒ぎ。さすがの寅さんも居心地が悪く、旅の空に戻ることになる。
寅さんが向かったのは、北海道。そこで寅さんは、初老の獣医、上野順吉と知り合いになる。強面の偏屈な老人だったが、どういう訳か寅さんを気に入って、寅さんはひと晩、泊まることになる。
そこへ東京から嫁いだ娘が帰って来る。駆け落ち同然に家を出て行った娘に、順吉は父親としてどう接したらいいのか分からない。寅さんは、持ち前の“気配り”を発揮して父と娘のわだかまりを解いて行く。
……というお話し。
この後、スナックの雇われママと順吉の間も取り持つことになる寅さん。柴又では疎んじられた寅さんの“気配り”が、北海道では人の役に立つ構図が面白い。下町とはいえ柴又も東京だ。人間関係や道徳観などが地方に較べると、ややドライになっている、ということだろう。
三船敏郎さんと淡路恵子さんの老いらくの恋がテーマ。お二人の存在感の前に、寅さんは完全に脇役である。
ところどころ説明セリフで繋ぐ場面があるので、渥美清さんと三船敏郎さんのスケジューリングが難しかったのだろう、と思っていた。けれど、プレオープニングが寅さんのモノローグだったことを考えると、何か事情かあったに違いない。渥美清さんは本作品の前後で他の作品に出演しているから、ちょっと釈然としないところがあるのは確かだ。
マドンナ役は、竹下景子さん。枯れつつある寅さんとの歳の差は歴然としており、2人の間には色恋を描くような雰囲気が微塵も感じられなかった。寂しい限りである。男である以上、いつまでも女性に対して情熱を持っていたいと思う。三船敏郎さんと淡路恵子さんのカップルが、物語の中でそれを成就する。けれど、寅さんとマドンナの間に、それが成立しない。
これまでにも男女の恋愛ではない作品はあった。それは、脚本も演出も、そのように意図したものだ。けれど、本作品は違う。明らかに寅さんの恋心を描きたかったようだが、意外なほどサラリと流している。全体からみると食い足りない。
北海道に別れを告げ、本州を南下した寅さんは岐阜で“ぽんしゅ”と再会したところで幕となる。気の利いた再会劇でもなし、脚本家が現場で書いたようなイージーなエンディングだった。この辺りのことも、何か釈然としない理由でもある。
大御所2人が良い印象を残しただけに、寅さんの出番が少なかったことが残念だった。ちょっとだけオススメ!
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第38作
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 竹下景子
ロケ地 北海道・知床
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
第38作
投稿日
2007/12/10
レビュアー
ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
駄作が続いていたこのシリーズでしたが、久々の爽快なクリーンヒットを感じさせる作品だと思います。
最近の作品は寅が年を取り愁いを含むものばかりでした。またシリーズとして物語のマンネリ化も手伝って、表現するために様々な物からの引用も多く、物語が複雑にもなり、本来中心となるべき寅という主人公の魅力に共感することが薄れてきていたんですよね。本作は寅が年を取ったことをネガティブに捉えず、寅という主人公の魅力を第1作に戻ったかのように描き出します。
お馴染みのオープニングの夢は本作では登場しません。しかし代わりに描かれる江戸川堤の桜は、寅の『桜が咲いております』というナレーションで始まる第1作のオープニングと同じなんですね。本作も同様に『様々な事思い出す桜かな』というナレーションで始まり、確実に時が流れたことを感じさせると同時に、第1作を振り返り夢想するシーンでもあります。
物語も寅の置かれている立場を改めて強調します。とらやで演じられる寅の堅気の生活は、寅には全く似つかわしくない、彼が役に立たないという場所です。一方それと対になるのが旅先である知床での寅で、今回のマドンナ・りん子(竹下景子)がとらやで語るように、寅の自由な生き方が人々に夢や希望を与えます。またこれは映画を見ている観客が寅に感じる魅力と同じなんですよね。
さらに本作で忘れてはならないのは時の流れと、その時に左右されない大地に根を張った力強さです。頑固親父・順吉(三船敏郎)を中心に描かれる知床の人々は、実に肩の力を抜いたその土地に根を下ろす力強さを感じさせます。またそれらの人々が揺らぐことのない大自然の風景と共に描かれますから、映像としての説得力を持ちますし、その世界の中で突出する順吉(三船敏郎)も際立たせるんですね。
また今回はマドンナと寅の恋の描写も秀逸です。りん子が東京へ出て行ったのは男に恋い焦がれた訳じゃなく、東京という未だ見ぬ都会への憧れがそうさせたんですね。傷ついた心を癒す故郷は、寅が柴又に戻った時と同様に温かく迎えてくれる場所ではありますが、彼女が東京に憧れたような、未知の物への好奇心を満たす場所では無かったんじゃないでしょうかね。その気持ちはまた寅という異質な存在に恋心を抱かせる原動力でもあったのではないかと想像します。恋に対しては非常に幼く純粋で、憧れを持つ今回のマドンナです。それを満たす物は故郷ではなく、寅が柴又に根を下ろせないのと同様に未知の世界じゃないかと思います。
ラストシーン前にはりん子は再び東京に出て、とらやの人々に囲まれ新しい土地にも存在する人情が描かれます。ここは彼女が抱く希望を根付かせる、以前の認識とは違った東京という新たな場所でしょうし、満男の成長ぶりが度々挿入される本作から想像すると、彼女の巣立ちという、時の流れによる成長ではないかと思います。
また一方寅も、りん子の自分に向けられた仄かな恋心に気づくと身を引いてしまいます。さくらが「アリとキリギリス」を引用する場面がありますが、自らがキリギリスであることを一番認識しているのは寅なんですよね。マコト(赤塚真人)がりん子に告白した時の彼女の返事を聞く寅は、告白できることが羨ましくもあったでしょうし、また心の奥底ではマコトが語る彼女の言葉を、自分に向けられた言葉のように噛みしめていたのだと思います。『あなたのこと、決してきらいじゃないけど、でも、愛しているとは、言えないの。』というこの言葉は、寅への恋は実は未知の物への仄かな恋心だけであって、りん子自身も気づかない心の奥底の本心とも考えられます。
寅の失恋を語るシーンも今回は静かな波です。また物語としては盛り上がりを見せる、順吉(三船敏郎)が悦子(淡路恵子)に告白するシーンも、この作品のクライマックスではないんですね。本作のクライマックスは最後の最後で寅がバイをするラストシーンじゃないかと思います。描かれてきた様々な物を受けて、力強さを感じさせる寅の姿こそ、彼なりの生き方と、年を重ねても息づく活力を印象づけるこの作品のクライマックスではないかと思います。時が流れ町の姿が変わろうとも、寅は寅の道を行く力強いシーンだと思います。
またこの作品で一貫して際立つのは、寅の描写が生き生きとしていることですね。前半の病院の医者(イッセー尾形)との"足の踏み合いっこ"なんてシーンは、初期の頃の描写に戻ったような寅の全身の演技ですし、大自然の中で順吉の後押しをする寅の表情なども生き生きと輝いて見えます。
当時はこれが最終回かという噂が流れた本作ですが、確かにシリーズをまとめて寅の活力で締めくくるという、これが最終回となっても納得できる作品だと思います。
70点。
竹下景子も寺の娘役(32作)のほうが全然よかった
投稿日
2010/08/27
レビュアー
哲郎
この作品は当時、国内の映画賞を多く受賞したと記憶している。故三船敏郎が出演した影響が大きいのだろうが、このシリーズの中では出来の悪い作品と私は思う。
三船敏郎のらしからぬ役柄と演技が評価されたかもしれないが、私は「三船敏郎にこんな役をやらせるんじゃない」と思ったものだ。三船敏郎も淡路恵子も「男はつらいよシリーズ」には似つかわしくない大物俳優だ。それに、ふたりとも“北海道で暮らしている人”というイメージじゃない。知床の斜里町が舞台になっているのだが、そこでの人間模様もなんか臭くてリアリティがない。北の厳寒の地で暮らしている人間の“らしさ”がないんだよな。それに絵も気に食わない。テレビの2時間ドラマでよく映されるような観光用のカットがやけ多い。このシリーズはそういう絵を使わないところがいいんだな。
その後このシリーズは、寅さん(渥美清)の衰えとともに輝きを失っていくが、この作品はその分水嶺だったかもしれない。
竹下景子さん出過ぎ!!
投稿日
2013/08/26
レビュアー
涼風マヨネーズ
男はつらいよシリーズで3回の出演、竹下景子さん。
昔の人気はよくわかるが、役違いで3回はちょっと出過ぎ!!
当時の可憐さは今じゃ微塵も無い。どちらか言えば意地悪な女路線がふさわしい竹下さんだね。
三船敏郎さんは味のある役柄でGOODだと思う。
淡路恵子さんもこのシリーズに役違いでよく出ているが、三船敏郎さんとの絡みはOK!
マドンナ以外は良い内容の映画だった。
寅さんの不在――たぶん 34.2km地点
投稿日
2013/03/27
レビュアー
みなさん(退会)
寅さん映画全49作品のうち第38作目。フルマラソンなら34.2km地点。誰が抜け出すか、トップグループの駆け引きが激しくなる頃だ。TVを観ていて面白いのも、この辺りではなかろうか。
久しぶりに柴又に帰って来た寅さん。おいちゃんが入院したと聞いて見舞いに向かう。ところが、寅さんなりの“気配り”が原因で、病院でひと騒動。翌日、“とらや”を開けることにしたものの、やっぱり寅さんが原因で大騒ぎ。さすがの寅さんも居心地が悪く、旅の空に戻ることになる。
寅さんが向かったのは、北海道。そこで寅さんは、初老の獣医、上野順吉と知り合いになる。強面の偏屈な老人だったが、どういう訳か寅さんを気に入って、寅さんはひと晩、泊まることになる。
そこへ東京から嫁いだ娘が帰って来る。駆け落ち同然に家を出て行った娘に、順吉は父親としてどう接したらいいのか分からない。寅さんは、持ち前の“気配り”を発揮して父と娘のわだかまりを解いて行く。
……というお話し。
この後、スナックの雇われママと順吉の間も取り持つことになる寅さん。柴又では疎んじられた寅さんの“気配り”が、北海道では人の役に立つ構図が面白い。下町とはいえ柴又も東京だ。人間関係や道徳観などが地方に較べると、ややドライになっている、ということだろう。
三船敏郎さんと淡路恵子さんの老いらくの恋がテーマ。お二人の存在感の前に、寅さんは完全に脇役である。
ところどころ説明セリフで繋ぐ場面があるので、渥美清さんと三船敏郎さんのスケジューリングが難しかったのだろう、と思っていた。けれど、プレオープニングが寅さんのモノローグだったことを考えると、何か事情かあったに違いない。渥美清さんは本作品の前後で他の作品に出演しているから、ちょっと釈然としないところがあるのは確かだ。
マドンナ役は、竹下景子さん。枯れつつある寅さんとの歳の差は歴然としており、2人の間には色恋を描くような雰囲気が微塵も感じられなかった。寂しい限りである。男である以上、いつまでも女性に対して情熱を持っていたいと思う。三船敏郎さんと淡路恵子さんのカップルが、物語の中でそれを成就する。けれど、寅さんとマドンナの間に、それが成立しない。
これまでにも男女の恋愛ではない作品はあった。それは、脚本も演出も、そのように意図したものだ。けれど、本作品は違う。明らかに寅さんの恋心を描きたかったようだが、意外なほどサラリと流している。全体からみると食い足りない。
北海道に別れを告げ、本州を南下した寅さんは岐阜で“ぽんしゅ”と再会したところで幕となる。気の利いた再会劇でもなし、脚本家が現場で書いたようなイージーなエンディングだった。この辺りのことも、何か釈然としない理由でもある。
大御所2人が良い印象を残しただけに、寅さんの出番が少なかったことが残念だった。ちょっとだけオススメ!
第38作
投稿日
2005/08/20
レビュアー
京
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 竹下景子
ロケ地 北海道・知床
新規登録で
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