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男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】
男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】
男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】 / 渥美清
男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(10)
解説・ストーリー
マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでいた。奇妙な三角関係にも注目の一編。
マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでいた。奇妙な三角関係にも注目の一編。
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「男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでいた。奇妙な三角関係にも注目の一編。
「男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】」 の作品情報
「男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎夢枕
マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでいた。奇妙な三角関係にも注目の一編。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
98分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9510 |
2004年10月23日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚 |
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男はつらいよ 寅次郎夢枕 HDリマスター版 【第10作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第10弾がデジタルリマスター版で復活。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋に見知らぬ大学教授が居座っていた。むくれる彼の下に、幼馴染みの女性が美しい姿で現れ…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
98分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB8510 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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男はつらいよ 寅次郎夢枕 【第10作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎夢枕
作品詳細を開く
- 収録時間:
98分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9510
- レンタル開始日:
2004年10月23日
- 在庫枚数
8枚
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マドンナに八千草薫を迎え、寅次郎の恋愛教室といった趣のある人気シリーズ劇場版第10弾。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋には大学教授が入り込んでいた。奇妙な三角関係にも注目の一編。
男はつらいよ 寅次郎夢枕 HDリマスター版 【第10作】
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- 収録時間:
98分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
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DB8510
- レンタル開始日:
2008年11月27日
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第10弾がデジタルリマスター版で復活。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅次郎だが、自分の部屋に見知らぬ大学教授が居座っていた。むくれる彼の下に、幼馴染みの女性が美しい姿で現れ…。
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ユーザーレビュー:10件
第10作
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 八千草薫
ロケ地 甲府
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第10作
投稿日:2007/11/16
レビュアー:ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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この作品で初めて寅さんの恋敵らしい恋敵が登場します。今までも恋敵の登場はありますが、一方的に寅の敗北が決めつけられている恋敵で、そこにはドラマとしての葛藤は無かったんですよね。
恋敵は御前様の甥で大学の助教授・岡倉(米倉斉加年)で、寅とは正反対のインテリ中のインテリ。二人が寅の幼馴染みである千代(八千草薫)を巡っての三角関係の構図を成しますが、二人とも不器用な一面をさらけ出し、一歩踏み出し歩み出すことが出来ません。
さて、ドラマの展開は、前半の30分は前作「柴又慕情」同様に、テレビバラエティよろしくのドタバタ喜劇と薄っぺらな浪花節が展開されウンザリなんですが、信州の旧家の奥様(田中絹代)が登場するシーンで謎が掛けられ、ドラマが動き出します。前半のトーンとは異質でもあり、名優が演じる重みを重視したこのシーンは、作品の最後まで脳裏に残る役割を果たします。寅の「夢枕」に立つものは、ヤクザ渡世の成れの果てなんでしょうか。
実はこの作品、非情に説教臭いテーマを含んだ作品じゃないかと思います。
劇中、岡倉(米倉斉加年)の台詞に、『4次元空間を通過するボール。それは串刺し団子のように連続して見える。』というのがありますが、マドンナに対して一歩も踏み出すことが出来ない寅は、このボールのように動き出すことが出来ない静止した存在で、動き出さない限りその先の連続を永遠に見ることが出来ません。今、そして一歩先の次元があるからこそ、遠い夢の先も存在するわけで、動き出すことが出来ない不器用さが非情に虚しさを感じさせます。一歩踏み出したことで、結婚に失敗し、子供に後ろ髪を引かれる思いの千代でも、一歩動いたからこその今が存在しているわけですし、今またさらに未来へ動き出そうとしているんですよね。もし寅が一歩動き出したなら、その先はヤクザ渡世の成れの果てとは違った未来が開けていたのかもしれません。動き出さないことを肯定も否定もしませんが、はたして今現在寅の夢枕に立つものは何なんでしょうか。
しかし、こういう構成ってどうなんでしょうね。映画としてはこんな構成も有りだとは思いますが、娯楽作品としては肩が凝りますし、非情に説教臭いです。岡倉(米倉斉加年)の狂言回しのインテリの設定も、いかにも東大法学部卒のインテリ中のインテリである山田洋次が作り出した"庶民に近づけるためのキャラクターであるインテリ"という感がありますし、東大を舞台としたシーンの端々にも、彼が庶民を見る目線が感じられ心地よいものではありませんでした。
もちろん表面的にはいつもの「男はつらいよ」のトーンが醸し出され差し障りはないのですが、前半に30分もの時間を費やすように、物語の表面の起伏を成す波が大きすぎて、中心部へのアプローチが弱いんですよね。
中身スカスカの前作「柴又慕情」のような映画も困りものですが、この作品も表面だけしか見なければスカスカの映画です。そして中身に到達するには大きな空間が横たわるというのも、娯楽作品としては失敗じゃないかと思います。
30点。
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記憶にしっかりと残る記念的作品
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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夢のシーン。セピアのカフェ風景も粋な「マカオの寅」で始まる本作は、恐らく観た人の記憶に強く残ることでしょう。
主題歌のあと、柴又題教寺門前に帰還した寅さんを迎えるのは「バカみたいに遊んでばっかいると寅さんみたいになっちゃうんだよ」という近所の主婦の子供への叱責。おまけに門には源公の落書き「トラのバカ」が…。イジケた寅さんは朝日印刷の工場内まで入り込んで博さんにあたる。寅さんの単純さと複雑さがよく出たここまでのシーン中、「お転婆のさっちゃん」と呼ばれる娘さんが金襴緞子高島田の花嫁衣裳でとらやの店先に立ちますが、この女性は本作公開と同年1972年に源公こと佐藤蛾次郎さんと結婚された元新劇女優さん、つまり当時本当に新婚だった蛾次郎夫人の和子さんです。この時の撮影所では山田監督の粋なはからいで蛾次郎夫妻は晴れ姿で記念写真を撮ったとか。
旅先であらわれる舎弟の登も、テキヤをしている登さんとしては本作が最後の出演で(ホントの最後は堅気になってます)、信濃の農家で寅さんにご馳走する奥さんを田中絹代さんが演じてこれも味わい深いシーンになっています)。
その後の寅さんの嫁さん探しが引き起こす騒動、メインとなる寅さんとマドンナお千代坊と東大助教授岡倉(米倉斉加年)の三者がからむ恋模様も秀逸です。米倉斉加年さんはこの後もシリーズに何度も出られるようになります。
そしてなにより凄いのは寅さんがはじめてマドンナから正式?に惚れられ、告白されるというシーンがあることですね。八千草薫さん演じるお千代坊の優しい口調が印象的な作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
自転車泥棒――たぶん 9.0km地点
70年代の中頃まで、自転車は子供たちの憧れの的だった。勿論、ただの自転車ではない。ギア付きで豪華なライトが前後に装着され、荷台の両サイドにはバッグがぶら下がっている。この装備の豪華さを競ったものである。そう言えば、スポークに軟球やテニスボールを挟むのも流行ったっけ。(笑)
私の最初の1台は従兄弟の“おさがり”だった。父は、紙ヤスリで丁寧に錆を落とし、ペンキでキレイに仕上げて私に与えた。誰のとも違う水色の車体は特別で、誇らしい反面、恥ずかしくもあった。この思い出のおかげで、私は今も『北の国から』の或る1話を観ることが出来ない。(苦笑) この自転車は程なくして盗まれてしまった。かなりショックだった。
2台目の自転車は新車を買い与えられた。装備は更に豪華になった。けれど、感動はなかった。何しろ、ひ弱な私には過剰な装備の車体は重すぎた。(笑) 友だちについて行くのがやっとの有り様。そのうち乗らなくなってしまった。
私は、今も通勤に自転車を使用しているが、この4年間で数回盗まれている。怒髪天をつくとはこのことで、「犯人を見つけたらボコボコにしてやるッ!」と毎回思う。――まぁ、いまは数千円でママチャリが買える時代だ、そう怒る必要もないし、3千円払って自転車保管所から受け出すのがバカらしいくらい安価になった。けれど、子供の頃の思い出のせいか、私にとって“自転車泥棒”は大罪に等しい。市中引き回しの上、打ち首獄門に晒すべきだと思っている。(笑)
本作品の一場面が、私にそんなことを思い起こさせた。母と息子が江戸川の土手で再会する場面だ。息子は友だち数名と自転車で遠出して来ていたのである。その様子は、子供の頃の記憶と重なった。私も江戸川の土手の近くに住んでいたので、あのワンカットは実に懐かしかった。映画というヤツは、時に実体験と見事に重なる時がある。それは、ほんの些細な場面なのだが、そのワンシーンのために忘れ得ぬ作品となる。そういう映画をたくさん持っている人は幸せだと私は思う。
山梨を旅していた寅さんは、偶然知り合いになった旧家の女主人(田中絹代さん!)からテキヤ仲間の消息を知らされる。その家でポックリと亡くなり、弔いも女主人が出したと言う。無常を感じた寅さんの足は、故郷柴又に向かう。
しかし、またもや寅さんを迎える現実は厳しい。折しも“とらや”の二階には間借人が住んでいて、寅さんの帰る場所がなかった。間借りしていたのは御前様の甥で、東大の助教授だった。官舎を建て直ししている間だけとのことだったが、寅さんの部屋は膨大な書物で溢れかえっていた。
怒った寅さんが出て行こうとした時、店先でパッタリと幼馴染みの千代と再会する。呉服屋の一人娘で、さくらとは同級生。今は結婚に失敗し、門前町の美容院で働いていた。子供の頃と同じように接する寅さんだったが、二階の教授が千代にひと目惚れしたことに気づく。――というお話し。
マドンナの千代役を八千草薫さんが演じる。子供と一緒に暮らせない寂しさから寅さんに好意を寄せる。シリーズ中でもストレートに「寅さんと結婚してもいい」と答えたのは、彼女だけではなかろうか。彼女は子供の代替として寅さんを欲し、寅さんは子供っぽい義侠心からキューピット役を演じたことを後悔することになる。欄干にもたれてへたり込んだ寅さんの姿が印象的だった。(なかなか奥深いシナリオだ)
この場面は、亀戸天神でロケされていた。子供の頃によく遊んだ天神様だったので、すぐに分かった。あの欄干は、弟がよじ登って立ちションベンをしようとして知らないおじさんに頭を叩かれたので、よく覚えている。(笑)
季節になると藤棚は薄い紫色に染まる。当時は大勢の画家が写生に来ていた。アマチュアの方もいれば、プロの画家もいた。その1人の絵を見て「なかなかウマいじゃん」と上から目線で話しかけてチョコレートを貰ったのは私です。(笑) 兄弟とはそうしたもので、違うようでもよく似ている。
暖かくなって来たことだし、久しぶりに藤の花をほめて、足を休めに船橋屋でみつ豆でも食べようか。オススメ!
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
初期の秀作
投稿日:2013/04/08
レビュアー:さえぴょん
マドンナが良いとそれだけで映画はぐんと面白くなりますな。八千草薫、他には「ガス人間第一号」「田園に死す」「宮本武蔵」等に出演しています。
今作はマドンナが寅に迫るというパターンが初めて出てきます。橋の欄干を手で撫でながらの告白シーンはシリーズ屈指の出来。
しかし山田洋次は東大卒なのに、母校に恨みでもあるのかと思うくらい助教授の戯画化が酷いのは、一体どういうわけだろう。世間ずれしたインテリが嫌いなのか。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
第10作
投稿日
2005/07/04
レビュアー
京
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 八千草薫
ロケ地 甲府
第10作
投稿日
2007/11/16
レビュアー
ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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この作品で初めて寅さんの恋敵らしい恋敵が登場します。今までも恋敵の登場はありますが、一方的に寅の敗北が決めつけられている恋敵で、そこにはドラマとしての葛藤は無かったんですよね。
恋敵は御前様の甥で大学の助教授・岡倉(米倉斉加年)で、寅とは正反対のインテリ中のインテリ。二人が寅の幼馴染みである千代(八千草薫)を巡っての三角関係の構図を成しますが、二人とも不器用な一面をさらけ出し、一歩踏み出し歩み出すことが出来ません。
さて、ドラマの展開は、前半の30分は前作「柴又慕情」同様に、テレビバラエティよろしくのドタバタ喜劇と薄っぺらな浪花節が展開されウンザリなんですが、信州の旧家の奥様(田中絹代)が登場するシーンで謎が掛けられ、ドラマが動き出します。前半のトーンとは異質でもあり、名優が演じる重みを重視したこのシーンは、作品の最後まで脳裏に残る役割を果たします。寅の「夢枕」に立つものは、ヤクザ渡世の成れの果てなんでしょうか。
実はこの作品、非情に説教臭いテーマを含んだ作品じゃないかと思います。
劇中、岡倉(米倉斉加年)の台詞に、『4次元空間を通過するボール。それは串刺し団子のように連続して見える。』というのがありますが、マドンナに対して一歩も踏み出すことが出来ない寅は、このボールのように動き出すことが出来ない静止した存在で、動き出さない限りその先の連続を永遠に見ることが出来ません。今、そして一歩先の次元があるからこそ、遠い夢の先も存在するわけで、動き出すことが出来ない不器用さが非情に虚しさを感じさせます。一歩踏み出したことで、結婚に失敗し、子供に後ろ髪を引かれる思いの千代でも、一歩動いたからこその今が存在しているわけですし、今またさらに未来へ動き出そうとしているんですよね。もし寅が一歩動き出したなら、その先はヤクザ渡世の成れの果てとは違った未来が開けていたのかもしれません。動き出さないことを肯定も否定もしませんが、はたして今現在寅の夢枕に立つものは何なんでしょうか。
しかし、こういう構成ってどうなんでしょうね。映画としてはこんな構成も有りだとは思いますが、娯楽作品としては肩が凝りますし、非情に説教臭いです。岡倉(米倉斉加年)の狂言回しのインテリの設定も、いかにも東大法学部卒のインテリ中のインテリである山田洋次が作り出した"庶民に近づけるためのキャラクターであるインテリ"という感がありますし、東大を舞台としたシーンの端々にも、彼が庶民を見る目線が感じられ心地よいものではありませんでした。
もちろん表面的にはいつもの「男はつらいよ」のトーンが醸し出され差し障りはないのですが、前半に30分もの時間を費やすように、物語の表面の起伏を成す波が大きすぎて、中心部へのアプローチが弱いんですよね。
中身スカスカの前作「柴又慕情」のような映画も困りものですが、この作品も表面だけしか見なければスカスカの映画です。そして中身に到達するには大きな空間が横たわるというのも、娯楽作品としては失敗じゃないかと思います。
30点。
記憶にしっかりと残る記念的作品
投稿日
2006/04/14
レビュアー
KUBOCHIN
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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夢のシーン。セピアのカフェ風景も粋な「マカオの寅」で始まる本作は、恐らく観た人の記憶に強く残ることでしょう。
主題歌のあと、柴又題教寺門前に帰還した寅さんを迎えるのは「バカみたいに遊んでばっかいると寅さんみたいになっちゃうんだよ」という近所の主婦の子供への叱責。おまけに門には源公の落書き「トラのバカ」が…。イジケた寅さんは朝日印刷の工場内まで入り込んで博さんにあたる。寅さんの単純さと複雑さがよく出たここまでのシーン中、「お転婆のさっちゃん」と呼ばれる娘さんが金襴緞子高島田の花嫁衣裳でとらやの店先に立ちますが、この女性は本作公開と同年1972年に源公こと佐藤蛾次郎さんと結婚された元新劇女優さん、つまり当時本当に新婚だった蛾次郎夫人の和子さんです。この時の撮影所では山田監督の粋なはからいで蛾次郎夫妻は晴れ姿で記念写真を撮ったとか。
旅先であらわれる舎弟の登も、テキヤをしている登さんとしては本作が最後の出演で(ホントの最後は堅気になってます)、信濃の農家で寅さんにご馳走する奥さんを田中絹代さんが演じてこれも味わい深いシーンになっています)。
その後の寅さんの嫁さん探しが引き起こす騒動、メインとなる寅さんとマドンナお千代坊と東大助教授岡倉(米倉斉加年)の三者がからむ恋模様も秀逸です。米倉斉加年さんはこの後もシリーズに何度も出られるようになります。
そしてなにより凄いのは寅さんがはじめてマドンナから正式?に惚れられ、告白されるというシーンがあることですね。八千草薫さん演じるお千代坊の優しい口調が印象的な作品でした。
自転車泥棒――たぶん 9.0km地点
投稿日
2012/03/28
レビュアー
みなさん(退会)
70年代の中頃まで、自転車は子供たちの憧れの的だった。勿論、ただの自転車ではない。ギア付きで豪華なライトが前後に装着され、荷台の両サイドにはバッグがぶら下がっている。この装備の豪華さを競ったものである。そう言えば、スポークに軟球やテニスボールを挟むのも流行ったっけ。(笑)
私の最初の1台は従兄弟の“おさがり”だった。父は、紙ヤスリで丁寧に錆を落とし、ペンキでキレイに仕上げて私に与えた。誰のとも違う水色の車体は特別で、誇らしい反面、恥ずかしくもあった。この思い出のおかげで、私は今も『北の国から』の或る1話を観ることが出来ない。(苦笑) この自転車は程なくして盗まれてしまった。かなりショックだった。
2台目の自転車は新車を買い与えられた。装備は更に豪華になった。けれど、感動はなかった。何しろ、ひ弱な私には過剰な装備の車体は重すぎた。(笑) 友だちについて行くのがやっとの有り様。そのうち乗らなくなってしまった。
私は、今も通勤に自転車を使用しているが、この4年間で数回盗まれている。怒髪天をつくとはこのことで、「犯人を見つけたらボコボコにしてやるッ!」と毎回思う。――まぁ、いまは数千円でママチャリが買える時代だ、そう怒る必要もないし、3千円払って自転車保管所から受け出すのがバカらしいくらい安価になった。けれど、子供の頃の思い出のせいか、私にとって“自転車泥棒”は大罪に等しい。市中引き回しの上、打ち首獄門に晒すべきだと思っている。(笑)
本作品の一場面が、私にそんなことを思い起こさせた。母と息子が江戸川の土手で再会する場面だ。息子は友だち数名と自転車で遠出して来ていたのである。その様子は、子供の頃の記憶と重なった。私も江戸川の土手の近くに住んでいたので、あのワンカットは実に懐かしかった。映画というヤツは、時に実体験と見事に重なる時がある。それは、ほんの些細な場面なのだが、そのワンシーンのために忘れ得ぬ作品となる。そういう映画をたくさん持っている人は幸せだと私は思う。
山梨を旅していた寅さんは、偶然知り合いになった旧家の女主人(田中絹代さん!)からテキヤ仲間の消息を知らされる。その家でポックリと亡くなり、弔いも女主人が出したと言う。無常を感じた寅さんの足は、故郷柴又に向かう。
しかし、またもや寅さんを迎える現実は厳しい。折しも“とらや”の二階には間借人が住んでいて、寅さんの帰る場所がなかった。間借りしていたのは御前様の甥で、東大の助教授だった。官舎を建て直ししている間だけとのことだったが、寅さんの部屋は膨大な書物で溢れかえっていた。
怒った寅さんが出て行こうとした時、店先でパッタリと幼馴染みの千代と再会する。呉服屋の一人娘で、さくらとは同級生。今は結婚に失敗し、門前町の美容院で働いていた。子供の頃と同じように接する寅さんだったが、二階の教授が千代にひと目惚れしたことに気づく。――というお話し。
マドンナの千代役を八千草薫さんが演じる。子供と一緒に暮らせない寂しさから寅さんに好意を寄せる。シリーズ中でもストレートに「寅さんと結婚してもいい」と答えたのは、彼女だけではなかろうか。彼女は子供の代替として寅さんを欲し、寅さんは子供っぽい義侠心からキューピット役を演じたことを後悔することになる。欄干にもたれてへたり込んだ寅さんの姿が印象的だった。(なかなか奥深いシナリオだ)
この場面は、亀戸天神でロケされていた。子供の頃によく遊んだ天神様だったので、すぐに分かった。あの欄干は、弟がよじ登って立ちションベンをしようとして知らないおじさんに頭を叩かれたので、よく覚えている。(笑)
季節になると藤棚は薄い紫色に染まる。当時は大勢の画家が写生に来ていた。アマチュアの方もいれば、プロの画家もいた。その1人の絵を見て「なかなかウマいじゃん」と上から目線で話しかけてチョコレートを貰ったのは私です。(笑) 兄弟とはそうしたもので、違うようでもよく似ている。
暖かくなって来たことだし、久しぶりに藤の花をほめて、足を休めに船橋屋でみつ豆でも食べようか。オススメ!
初期の秀作
投稿日
2013/04/08
レビュアー
さえぴょん
マドンナが良いとそれだけで映画はぐんと面白くなりますな。八千草薫、他には「ガス人間第一号」「田園に死す」「宮本武蔵」等に出演しています。
今作はマドンナが寅に迫るというパターンが初めて出てきます。橋の欄干を手で撫でながらの告白シーンはシリーズ屈指の出来。
しかし山田洋次は東大卒なのに、母校に恨みでもあるのかと思うくらい助教授の戯画化が酷いのは、一体どういうわけだろう。世間ずれしたインテリが嫌いなのか。
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