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山崎豊子の同名小説を市川崑が監督し映画化。脚本は市川と和田夏十による。宮川一夫が撮影、芥川也寸志が音楽を担当した。時代劇スターの市川雷蔵が1958年の「炎上」に続いて挑んだ現代劇であり、その演技は高い評価を得た。大阪で四代続いた足袋問屋の河内屋。四代目の喜兵衛は婿養子であり、店は実質的にその妻の勢以と、その母のきのが支配していた。五代目で一人息子の喜久治は、妻の弘子を母と祖母に追い出され、花街に足を向けるようになった。父が死に、河内屋の若旦那となった喜久治は金にものを言わせ芸者のぽん太、幾子、女給の比佐子など次々と妾を作っていく。やがて戦争が始まり、河内屋も蔵を一つ残すだけで全焼してしまった。
山崎豊子の同名小説を市川崑が監督し映画化。脚本は市川と和田夏十による。宮川一夫が撮影、芥川也寸志が音楽を担当した。時代劇スターの市川雷蔵が1958年の「炎上」に続いて挑んだ現代劇であり、その演技は高い評価を得た。大阪で四代続いた足袋問屋の河内屋。四代目の喜兵衛は婿養子であり、店は実質的にその妻の勢以と、その母のきのが支配していた。五代目で一人息子の喜久治は、妻の弘子を母と祖母に追い出され、花街に足を向けるようになった。父が死に、河内屋の若旦那となった喜久治は金にものを言わせ芸者のぽん太、幾子、女給の比佐子など次々と妾を作っていく。やがて戦争が始まり、河内屋も蔵を一つ残すだけで全焼してしまった。
製作年: |
1960年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
105分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DABR0490 | 2008年11月21日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
4枚 | 0人 | 1人 |
収録時間:
105分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
記番:
DABR0490
レンタル開始日:
2008年11月21日
在庫枚数
4枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
1人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
105分 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DABR0490 | 2008年11月21日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
4枚 | 0人 | 1人 |
収録時間:
105分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング:
記番:
DABR0490
レンタル開始日:
2008年11月21日
在庫枚数
4枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
1人
約35,500
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「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。」
ぼんぼんとは良家の坊っちゃんを指して言う言葉だが、その中でも「ぼんち」は、根性がすわったスケールの大きい男を指す言葉だ。
大阪船場、足袋問屋河内屋の喜久治は、生まれついてのぼんぼん、店の事は二の次ながら、こと女遊びにかける情熱はつよい。ドラマの主人公は喜久治であるが、それも祖母の「きの」という凄まじい船場の女に対してはかない抵抗を続けた男、という意味での主人公と言える。
本作では市川崑の「切り取り」の妙技を観ることが出来る。すなわち画面の切り取り。冒頭、現代(高度成長期)の街並みを切り取るタイトルバックも冴えているが、当時の大阪船場の街並みを映すのも通り一遍のカットでは無く、たとえば真上から観た屋根瓦(お得意)の様に、場面場面を小気味よくザクリと切り取って見せる。
また、ドラマ的な切り取り。山崎豊子の『ぼんち』は、河内屋喜久治の一代記であり、戦前〜戦後までを網羅する、長編小説だ。しかし市川は後半をかなり切り捨て、(祖母を含めた)女性達との関係性を主軸に描いて、リズム感のあるドラマに仕立てている。
河内屋は母系筋だ。つまり後継ぎ娘が養子婿を取り、その娘がまた婿をとるという形を理想としている。喜久治が男の子を得た時、祖母と母は「逆らい子やな」と言い放ち、男を産んだ嫁に難癖をつけて離縁する。
そんな、毛利菊枝演じる「きの」こそが、本編の「核」だ。常に山田五十鈴演じる勢以を従え登場するシーンには、ダースベイダーのテーマがかかっていてもおかしくない。「きの」は船場のしきたりの権化であり、そこからの逸脱を決して許さない。
嫁の月のものを確認するのに汲み取りに棒をつっこんで調べるという、その強烈さに、ぼんちの対抗するすべは無い。せいぜいが、外に愛人を作って逃げ込むくらい。(それも所詮、しきたりの範疇にあるのだが)
雷蔵演じる喜久治に絡む女性たちは、それぞれに可愛らしかったり、したたかだったりする。戦後に向けて生き抜こうとする心意気は、むしろぼんちよりも女達の方にある。
ラスト近く、女達が一同に寄って湯浴みをする場面が、異様な艶めかしさで描かれる。女達の豊かな肉体に、全てを超越するような豊かな生命力が感じられ、男としてはただ叩きのめされるばかり。女性への賛美と畏怖が相半ばする。
この話の主人公はぼんちでは無く、彼に関わる様々な女達だったのだと思える。
女系社会を破壊したのが、男の戦争ならば、それを再構築するのに女の力は欠かせないでしょうと謳っているかのようだ。
きの:毛利菊枝
喜久治:市川雷蔵
ぽん太:若尾文子
弘子:中村玉緒
幾子:草笛光子
比沙子:越路吹雪
勢以:山田五十鈴
お福:京マチ子
喜兵衛:船越英二
春団子:中村雁治郎
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これは傑作ですよ。大傑作「おとうと」と同じ年に発表されたので陰に隠れてしまったのかしら。みずみずしく透き通った輝きにあふれた文学映画「おとうと」に対して、こちらはにんまりじんわり笑える大人の贅沢な喜劇です。
カメラ宮川一夫、音楽芥川也寸志、もう「国宝級」の山田五十鈴に京マチ子、しっとり優しい草笛光子、初々しい中村玉緒、輝くばかりの若尾文子を迎え、ぼんち市川雷蔵の案内で昭和の初め大阪は船場で5代続いた足袋問屋、河内屋の古い“しきたり”ずくめの、現代の目で見れば一種異様な暮らしぶりを見ていきます。男にも女にも抑圧的な家制度がどうのとか、お妾さんを囲うのは女性の人権に反するとか、生まれた子どもはどうなるとか、野暮に問いかけることはしません。和田夏十さん、「黒い十人の女」に比べて、自分を抑えているように感じられます。戦争で古い日本がすべて壊されたあとのぼんち、彼自身も「去勢」されたような状態になっている、の回想として、諧謔を交えて語ります。その距離感、語り口の「軽み」が見事です。
映像もほんとうにすばらしい。のちの「東京オリンピック」を思わせる高度成長期の日本のショットを矢継ぎ早に放った後、うらぶれたぼんちの住まい、昔語りを始める雷蔵のアップが、画面いっぱいの若々しい裸の背に変わり、天花粉をはたく女中が下帯を着けてやっている様子を映しますから、全裸であることがわかる。次は廊下を歩く祖母と母の足袋だけのアップ。最初から鮮烈さにノックアウトですが、こんなの序の口。圧巻は紅色の日傘で本家に挨拶に行く若尾文子の画。黒い屋根瓦で画面を区切って日傘の紅を際立たせる真上からの映像にため息が出ました。若尾さんの口上も立派でした。
平面構成の構図の斬新さと色使いの妙はわかっていましたが、今回気付いたのは、肉体の重量感、ボリュームの表現の凄さでした。空襲で壊滅的な被害を受けた船場で奇跡的に焼け残った河内屋の蔵に、ぼんちゆかりの女たちが集結してしまいます。祖母、母、愛人3人。泥だらけすすだらけの5人の女がごろんと身を横たえる場面のセザンヌばりの立体感、重量感。その5人ぶんの肉体の重みがぼんちの肩にのしかかります。女たちからの脱出は実はこの時決意したのでしょう。一転、戦後しばらくして、古寺に追いやった愛人たちに会いに行く場面。3人は明るい陽の射し込む湯殿で入浴しており、京マチ子、若尾文子、越路吹雪が湯船で戯れるところはルノワール「水浴する女たち」のようでした。「むっちり肥えた」肉体の発する女たちの生命力、飽くなきエネルギーを目の当たりにして、なぜかすっかり萎えてしまったぼんちでした。
ぼんぼんとぼんちの違い、実はよくわからないのですが、雷蔵は博愛主義者で誰にでも優しく、女性にお金は惜しまず、引き際をわきまえており、なかなか立派な生き様のように思えました。しかし50にもならないうちにリビドー枯渇とは、男性のリビドーの一生の総量は決まっていて、一時期集中的に使ってしまうとは早く品切れになってしまうのでしょうか。それはともあれ、毛利菊枝の身の毛もよだつ怪演をはじめ見所いっぱいの面白い映画でした。
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
恐らく、10年以上前に観たので、かなり印象が変わっていた。
記憶に残っていたのは若尾文子、越路吹雪、京マチ子ら雷蔵の妾達が一緒に風呂に入り、若尾文子が京マチ子の肌を褒める所や京マチ子が市川雷蔵に「私でよろしければお慰め致しましょうか」と言った時の色っぽさ、または空襲で焼け出された後、雷蔵の元に頼って来た家族や妾達に腹に巻いていた金を山分けするシーンだった。
しかし、今回は丁稚上がりで肩身の狭い思いをしてきた父親と息子の雷蔵が語るシーンや、空襲の後、かろうじて焼け残った倉の中で番頭が「ほな、めし炊きますわ」と言うと雷蔵がコミカルに「腹減るかぁ?」と言った所、あるいは、雷蔵が子供の頃から零落した老後までお世話して来た女中頭に雷蔵の子供が「あんさん、ひょっとして親父のこと好きやったんとちゃいますか?」と問うたシーン等が印象に残った。
そして、妾三人を預けていた寺に様子を見に行った雷蔵が
三人仲良く風呂に入っている所を見て「女も所詮女の肉体を持って来た人間に過ぎない」と悟り、女遊びを卒業した辺りに、この映画の肝があったのではないだろうか。
いずれにせよ、親父役は船越英二で、老後の友人は中村鴈治郎という男優陣もさることながら山田五十鈴、中村玉緒、草笛光子等の脇を固めた女優陣も誠に絢爛豪華だった。
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入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:9件
投稿日
2009/10/01
レビュアー
ぴよさん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。」
ぼんぼんとは良家の坊っちゃんを指して言う言葉だが、その中でも「ぼんち」は、根性がすわったスケールの大きい男を指す言葉だ。
大阪船場、足袋問屋河内屋の喜久治は、生まれついてのぼんぼん、店の事は二の次ながら、こと女遊びにかける情熱はつよい。ドラマの主人公は喜久治であるが、それも祖母の「きの」という凄まじい船場の女に対してはかない抵抗を続けた男、という意味での主人公と言える。
本作では市川崑の「切り取り」の妙技を観ることが出来る。すなわち画面の切り取り。冒頭、現代(高度成長期)の街並みを切り取るタイトルバックも冴えているが、当時の大阪船場の街並みを映すのも通り一遍のカットでは無く、たとえば真上から観た屋根瓦(お得意)の様に、場面場面を小気味よくザクリと切り取って見せる。
また、ドラマ的な切り取り。山崎豊子の『ぼんち』は、河内屋喜久治の一代記であり、戦前〜戦後までを網羅する、長編小説だ。しかし市川は後半をかなり切り捨て、(祖母を含めた)女性達との関係性を主軸に描いて、リズム感のあるドラマに仕立てている。
河内屋は母系筋だ。つまり後継ぎ娘が養子婿を取り、その娘がまた婿をとるという形を理想としている。喜久治が男の子を得た時、祖母と母は「逆らい子やな」と言い放ち、男を産んだ嫁に難癖をつけて離縁する。
そんな、毛利菊枝演じる「きの」こそが、本編の「核」だ。常に山田五十鈴演じる勢以を従え登場するシーンには、ダースベイダーのテーマがかかっていてもおかしくない。「きの」は船場のしきたりの権化であり、そこからの逸脱を決して許さない。
嫁の月のものを確認するのに汲み取りに棒をつっこんで調べるという、その強烈さに、ぼんちの対抗するすべは無い。せいぜいが、外に愛人を作って逃げ込むくらい。(それも所詮、しきたりの範疇にあるのだが)
雷蔵演じる喜久治に絡む女性たちは、それぞれに可愛らしかったり、したたかだったりする。戦後に向けて生き抜こうとする心意気は、むしろぼんちよりも女達の方にある。
ラスト近く、女達が一同に寄って湯浴みをする場面が、異様な艶めかしさで描かれる。女達の豊かな肉体に、全てを超越するような豊かな生命力が感じられ、男としてはただ叩きのめされるばかり。女性への賛美と畏怖が相半ばする。
この話の主人公はぼんちでは無く、彼に関わる様々な女達だったのだと思える。
女系社会を破壊したのが、男の戦争ならば、それを再構築するのに女の力は欠かせないでしょうと謳っているかのようだ。
きの:毛利菊枝
喜久治:市川雷蔵
ぽん太:若尾文子
弘子:中村玉緒
幾子:草笛光子
比沙子:越路吹雪
勢以:山田五十鈴
お福:京マチ子
喜兵衛:船越英二
春団子:中村雁治郎
投稿日
2010/11/07
レビュアー
港のマリー※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは傑作ですよ。大傑作「おとうと」と同じ年に発表されたので陰に隠れてしまったのかしら。みずみずしく透き通った輝きにあふれた文学映画「おとうと」に対して、こちらはにんまりじんわり笑える大人の贅沢な喜劇です。
カメラ宮川一夫、音楽芥川也寸志、もう「国宝級」の山田五十鈴に京マチ子、しっとり優しい草笛光子、初々しい中村玉緒、輝くばかりの若尾文子を迎え、ぼんち市川雷蔵の案内で昭和の初め大阪は船場で5代続いた足袋問屋、河内屋の古い“しきたり”ずくめの、現代の目で見れば一種異様な暮らしぶりを見ていきます。男にも女にも抑圧的な家制度がどうのとか、お妾さんを囲うのは女性の人権に反するとか、生まれた子どもはどうなるとか、野暮に問いかけることはしません。和田夏十さん、「黒い十人の女」に比べて、自分を抑えているように感じられます。戦争で古い日本がすべて壊されたあとのぼんち、彼自身も「去勢」されたような状態になっている、の回想として、諧謔を交えて語ります。その距離感、語り口の「軽み」が見事です。
映像もほんとうにすばらしい。のちの「東京オリンピック」を思わせる高度成長期の日本のショットを矢継ぎ早に放った後、うらぶれたぼんちの住まい、昔語りを始める雷蔵のアップが、画面いっぱいの若々しい裸の背に変わり、天花粉をはたく女中が下帯を着けてやっている様子を映しますから、全裸であることがわかる。次は廊下を歩く祖母と母の足袋だけのアップ。最初から鮮烈さにノックアウトですが、こんなの序の口。圧巻は紅色の日傘で本家に挨拶に行く若尾文子の画。黒い屋根瓦で画面を区切って日傘の紅を際立たせる真上からの映像にため息が出ました。若尾さんの口上も立派でした。
平面構成の構図の斬新さと色使いの妙はわかっていましたが、今回気付いたのは、肉体の重量感、ボリュームの表現の凄さでした。空襲で壊滅的な被害を受けた船場で奇跡的に焼け残った河内屋の蔵に、ぼんちゆかりの女たちが集結してしまいます。祖母、母、愛人3人。泥だらけすすだらけの5人の女がごろんと身を横たえる場面のセザンヌばりの立体感、重量感。その5人ぶんの肉体の重みがぼんちの肩にのしかかります。女たちからの脱出は実はこの時決意したのでしょう。一転、戦後しばらくして、古寺に追いやった愛人たちに会いに行く場面。3人は明るい陽の射し込む湯殿で入浴しており、京マチ子、若尾文子、越路吹雪が湯船で戯れるところはルノワール「水浴する女たち」のようでした。「むっちり肥えた」肉体の発する女たちの生命力、飽くなきエネルギーを目の当たりにして、なぜかすっかり萎えてしまったぼんちでした。
ぼんぼんとぼんちの違い、実はよくわからないのですが、雷蔵は博愛主義者で誰にでも優しく、女性にお金は惜しまず、引き際をわきまえており、なかなか立派な生き様のように思えました。しかし50にもならないうちにリビドー枯渇とは、男性のリビドーの一生の総量は決まっていて、一時期集中的に使ってしまうとは早く品切れになってしまうのでしょうか。それはともあれ、毛利菊枝の身の毛もよだつ怪演をはじめ見所いっぱいの面白い映画でした。
投稿日
2015/11/30
レビュアー
alterd※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
恐らく、10年以上前に観たので、かなり印象が変わっていた。
記憶に残っていたのは若尾文子、越路吹雪、京マチ子ら雷蔵の妾達が一緒に風呂に入り、若尾文子が京マチ子の肌を褒める所や京マチ子が市川雷蔵に「私でよろしければお慰め致しましょうか」と言った時の色っぽさ、または空襲で焼け出された後、雷蔵の元に頼って来た家族や妾達に腹に巻いていた金を山分けするシーンだった。
しかし、今回は丁稚上がりで肩身の狭い思いをしてきた父親と息子の雷蔵が語るシーンや、空襲の後、かろうじて焼け残った倉の中で番頭が「ほな、めし炊きますわ」と言うと雷蔵がコミカルに「腹減るかぁ?」と言った所、あるいは、雷蔵が子供の頃から零落した老後までお世話して来た女中頭に雷蔵の子供が「あんさん、ひょっとして親父のこと好きやったんとちゃいますか?」と問うたシーン等が印象に残った。
そして、妾三人を預けていた寺に様子を見に行った雷蔵が
三人仲良く風呂に入っている所を見て「女も所詮女の肉体を持って来た人間に過ぎない」と悟り、女遊びを卒業した辺りに、この映画の肝があったのではないだろうか。
いずれにせよ、親父役は船越英二で、老後の友人は中村鴈治郎という男優陣もさることながら山田五十鈴、中村玉緒、草笛光子等の脇を固めた女優陣も誠に絢爛豪華だった。
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ぼんち