ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン

ホウ・シャオシェンのレッド・バルーンの画像・ジャケット写真
ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン / ジュリエット・ビノシュ
全体の平均評価点:
(5点満点)

11

  • DVD
ジャンル:

「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」 の解説・あらすじ・ストーリー

「恋恋風塵」「百年恋歌」のホウ・シャオシェン監督が、少年と赤い風船の心の交流を詩的に綴ったアルベール・ラモリス監督不朽の名作「赤い風船」にオマージュを捧げた作品。主演は「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ。7歳の少年シモンは、パリの空を漂う一個の赤い風船を目にする。手が届かず諦めるシモンだったが、赤い風船は彼に付かず離れず、ふわふわと浮遊し続ける。そんなシモンの母、スザンヌは人形劇師。新作劇の準備に追われる彼女に代わり、台湾人留学生ソンがシモンの面倒を見ることに。映画学生のソンは、やがてシモンを主役に映画「赤い風船」の撮影を開始する。

「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」 の作品情報

製作年: 2007年
製作国: フランス
原題: LE VOYAGE DU BALLON ROUGE

「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ホウ・シャオシェンのレッド・バルーンの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
113分 日本語 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
ACBR10623 2008年12月12日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
8枚 0人 0人

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ユーザーレビュー:11件

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1〜 5件 / 全11件

シモンを見守る赤い風船ネタバレ

投稿日:2009/01/06 レビュアー:ミルクチョコ

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オルセー美術館の開館20周年企画として、台湾出身のホウ・シャオシェン監督が「赤い風船」とラモリス監督へ捧げたオマージュ作品です。
現実から飛び出していった「赤い風船」の少年とは違って、本作の少年は赤い風船に興味は示すものの、追いかけはしません。風船は少年を遠くから見守っているといった感じでしょうか?

ピンボール・ゲームのあるカフェなど古き良きパリと台湾の人形劇といった異国の文化を織り交ぜながら、一組の母子と周囲の人々との交流を描き、結構共感場面も多かったです。
特に、ジュリエット・ビノッシュが感情の起伏の激しい母親役なのですが、一人息子のシッター役として、中国人留学生のソン(ソン・ファン)がやって来て、彼女の存在に癒されていくビノシュの変化が良かったです。

ビノッシュが、音信不通でやっと電話の繋がった夫に言います「頼りになる男性がいる訳でもない」すると息子のシモンが「僕がいるよ〜」と。
何気ない日常描写の中で、ふっと訪れる安らぎを感じさせる時。この監督は上手いなぁ〜と。
この少年は、「赤い風船」に比べるともっと現実的で、現在に生きる意味を探したのでしょうか?

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50年後のパリ、子供ネタバレ

投稿日:2009/01/14 レビュアー:裸足のラヴァース

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ですね 「赤い風船」から半世紀経って オルセーは極東の一映画作家にリメークさせる 粋ですねえさすが 翻って我が邦の麻生内閣たらの文化政策はどんなもんなんでしょうか てかその内閣の閣僚を一人もまじで知りませんが 新聞を手に取ったとしても記事から目を逸らしますもんで悪しからず ジャック・ラングのような文化大臣は日本では百年経っても 顕れないんでしょうね

さてパリとパッキンのジュリエット・ビノシュとホー・シャオシェンの出会いです 小津も最近は世界的にようやくワビサビニホンだけの人ではなく アメリカ映画に影響を受けたかなりモダーンな映画作家であることが 共通認識となってきつつありますが シャオシェンもまた その映画的教養は広いものであり まったく違和感無くパリを撮れるのです 久々にうなりましたね 「珈琲時光」では電車の描写など 東京人が見ておやっと思う珍しい視点のようなものがあり それはこの「レッド・バルーン」にもパリジャンが見てのお楽しみがあるのかしら パリの街並みは「赤い風船」に続いて素晴らしいです 子供がPSで遊んでるシーンなんかはヴェンダース的でもあり シャオシェンの国際性は確かなものです

長尺のこともあり 赤い風船は30分ほどで姿を消します その場面は風船が空を飛ぶ カメラが追うとビルの壁面に風船が描かれていて そこに一時封印されるような印象で面白い大胆な省略です そこからビノシュのお母さんが主人公になっていくのですが 夏なのでしょうか けっこう衣装からおっぱいがあらわで こちらに風船のイメージを移しちゃったのかなとか思ったりしたのですが どんなもんでしょうか<なんじゃそれは

母子家庭の物語であり その繊細な日常描写こそ見所であり そこが豊かな時間となって堪能できなければ この作品はとても退屈なものでしょう 逆にランダムに途中から見ても楽しめるのです 前作から50年 子供の置かれている位置は相変わらずなのでしょうか 前作ではほとんど家庭が描かれず 大人から距離を置いた少年が赤い風船と親和性を示す内容なのですが 今作ではもっと風船との距離が意識的に取られていますね よふかしさんご指摘の通りです 映画は単純にファンタジーとはなりえず それでも現代の子供もここでは自立的に 世界を生きているのであり 少年におのれを投影するラモリスとは逆に ホー・シャオシェンのほうは少年に対する突き放した視線があります しかし風船が見守るような暖かい視線でもあるんですね

「赤い風船」に媚びずに 現代の「レッド・バルーン」を創造したホー・シャオシェンは すごいですね お勧めです

 

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そっと見守るネタバレ

投稿日:2009/02/05 レビュアー:ひろぼう

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冒頭赤い風船はアメの誘惑にも負けず少年の手元に降りてはこないのだが、彼のことがなぜか気掛かりなようで、パリの街並みをふわふわと漂いながら、いたずらな妖精のように気が向くと窓辺を訪れ、少年の様子を窺い続けるのだった。

少年は母と2人暮らしで、離婚した父とは思い出だけの関係、遠くに住む姉とは夏の間だけの出会いを楽しみにしている。
人形劇作家の母は、仕事に追われ間貸し人とのトラブルも抱え込み、その奔放でがさつな性格から細かいことに気が回らないようで、少年を確かに愛してはいるが、少年自身も気付いていないようなうらがなしさを感じることができないでいるようだ。
そこに現れるのはベビーシッターの女性。彼女が少年の気持ちに気付いたのかは分からない。ただ少年の意を汲み、彼を尊重するのみで、遠慮勝ちに離れすぎもせずベタベタと密着することもなく、ただそっと少年の行動を見守る。まるで空気のように、佇むだけの存在となってそっと手を差し伸べるのだった。

物語は大きな起伏もなく展望も示さず、ただ坦々と、少年と母とベビーシッターのやりとりを映していく。
赤い風船は宙を舞うことに飽き少年の元へと戻ってくるが、その赤は母の色とも重なり、少年が手を伸ばすことはなく大空へと戻って行く。

ベビーシッターは母と少年を取次ぐだけで、映画的な説明のセリフも多く、その役割とは監督の代弁者で、過去と観客を繋ぐ案内人だったのではと思ったりした。★4.3個。

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あたたかな距離感にひたる

投稿日:2008/11/09 レビュアー:よふかし

 劇場公開時は『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』というタイトルでしたが、DVDでは監督の名前はなくなったみたいですね。ラモリスのファンタジックな『赤い風船』へのオマージュと聞いていたので、ちょっと不安であったのですが、とても素晴らしい、ホウ・シャオシェンらしい繊細なドラマになっていました。
『赤い風船』では、少年が手を伸ばしたら、すぐ風船は友だちになってくれました。けれども、この映画では友だちにはなってくれません。冒頭、バスティーユ広場で伸ばしたシモンの手は赤い風船に届きません。見守ってはくれるようです。
 シモンと風船の距離感がとても現代的で、柔らかいのですが、その遠さに哀しみがにじむような気がします。
 同じような適度な距離感で、映画は一人でシモンを育てるスザンヌの日常を描きます。この感情の起伏の激しい人形劇師の女性を演じるジュリエット・ビノシュはさすがに素晴らしいです。夫とも別居し、友人とも激しく衝突して絶交する、激しさと寂しさと愛情深さを同居させた複雑な女性を見事に演じています。
 彼女をやはり適度な距離を持って見つめる中国人シッター、ソン(ソン・ファン)には、いろいろなことを感じました。映画を勉強しているという彼女は、シモンを『赤い風船』に導き、スザンヌの家で見つけた8ミリを修復して、スザンヌに幸福な過去へと導く。『ぜんぶ、フィデルのせい』では使用人的だったアジア人シッターが、友人といってもいいような、対等で暖かな人間関係を築いているというのも現代的と言えるかもしれません。
 オルセー美術館の記念事業映画であるということは、最後の最後にようやく表明されるのですが、このさらりとした終わり方、好きです。80点。

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赤い風船 (その2)

投稿日:2009/02/08 レビュアー:ひきむすび

子供だけに通じる魔力 世界は遠のき
とてもとても現実的な世界に暮らす人物たち。
風船の色合いも この作品ではやや陰りが。
現代の暮らしには すでに風船の入る余地は無いんですね。

この物語はふだんの暮らしで編まれています。
人形劇作家で気性の激しい母親は
毎日どたばたと家と仕事場を行ったり来たり。
間借り人とのトラブルや 新作劇のことで頭がいっぱい。
少年は自分が忘れられた存在ではないのかと小さい心を痛めています。

そこへベビーシッターの女性がやってくる。
母とは全く対照的なベビーシッターの落ち着いた物腰
控え目な愛情表現が 後々沁み渡るような作品です。
そして映像、音づくりへの愛、敬意とがにじんでいますね。

実はこの作品何度も眠ってしまって細切れに観た作品でしたが
ラストにきて パーッといっぺんに開花したようです。
少年が最後に感じるのは 「愛されている」という確かな感じ。
ほら 風船がすぐそこに。
愛が伝染して 心がほんわりしてくるようで
とても嬉しくなりました。ありがとう。

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