銀幕版　スシ王子！　〜ニューヨークへ行く〜

　こんなＴＶドラマがあったこと自体知りませんでした。
　思いっきりくだらなくて、すがすがしいおバカ映画を確信犯的に作った堤幸彦を指名手配します（笑）

　評論家諸氏の酷評が、至る所で見られますが、そんなに悪くないです。　
　ってか、こう言う映画に対して真剣に怒っちゃいけませんって（笑）

　もともとは「恋愛写真」のロケ中に、
「アメリカでウケル日本映画って、どんなんだろ」
と言う雑談から浮かんだ企画物で、映画化が先にあり、そのエピソードゼロとしてＴＶドラマは作られたらしいですね。ＴＶドラマが受けたから、映画化して一儲けってえわけじゃないのです。

　しかし、この王子のキャラは面白いです。しかも、「ウオノメ症候群」って・・・（笑）
　ジャニーズタレントの中では、Ｋｉｎｋｉ　Ｋｉｄｓ　って、けっこう好きなんですね。歌もうまいし、自分自身をしっかりわかってプロデュースしてるという感じで。
　相方の剛に比べると、役者としては今ひとつ感があった光一ですが、こんなキャラを臆面も無くやれるのは立派！へたするとテレが出てしまいがちな司役をしっかりと（羞恥心をどぶに捨て去り）演じています。
　ニューヨーク・ロケもやったそうですが、撮影のほとんどは千葉（「まるで千葉じゃん！」・・・笑）

　映画として観ると、もしかしたら腹立たしいかもしれませんが（笑）前半はテンポもよくて引き込まれます。終盤はちぃと冗長なので、もう少しはしょれば、何も考えないで笑い飛ばすには良い作品になったんじゃないでしょうか。
　堤幸彦のギャグセンスは、かなりすべり気味ですが、堂本光一のケレン味無さと、以外にイケル北大路欣也のコメディ、釈由美子のアクションでそれなりに見せてはくれます。
　でも、劇場で観るよりは、ＤＶＤレンタル。その差額で回転寿司を食べると、ちょっと幸せになれるかもしれません（笑）

　地雷を踏むか、楽しみにしてたんだけど私が踏みます。
　当たるか当たらないか判らないうちに映画製作を発表しちまってひっこみがつかなくなって作ったのはいいが見事にコケた。某TV局にとっては自爆テロみたいな作品。
　なんたってすごいのは全国６００館で公開してながなが公開してたわりには１５０館で制作費何分の一という電キバに配収が負けたんだからシャレにならない。
　ウチの地方のシネコンじゃ最初は一日上映だったのが１週間で１日１回の上映になり平日観客３人という記録を作ったとそうです。
　観客数がいい映画のバロメーターではないと思いますがそれにしても何をかいわんやですなぁ。
　ジャニーズもがんばらんとD-BOYSとかにやられまっせ。

娘と息子が珍しく映画館まで見に行って、その後二人で何やらたのしそうに、スシプリンスネタで会話してるのを聞いて、しかも娘は元気がでる映画だよ〜！なんて言ってるので、見たんですよ。

まあ、だまされたとまでは言わないまでも、あんまりな内容。

どこが元気がでるんでしょうか。娘！

なんど見ても寝る寝る。
最後あきらめました。
これって、NYに行くって言ってるけど、行ってないでしょ？！絶対。千葉でしょ、スタジオだけでしょ！（いや、ほんとのことは知りませんけど）

ばかばかしすぎるけど、中高生には受けたみたいですよ。

パクリ？

　主演の堂本光一さんには敬意を表したい。天然なのか計算か無条件にどんな仕事もこなす姿勢に拍手したい。こんなにバカバカしいキャラクターを、見ている側に恥ずかしい思いをさせず演じられる役者はそうそういないだろう。ぶっちゃけていえば監督のどうしょうもないギャグは彼が事務所の言うことをなんでも聞く好青年だからなんとか演じてくれて少しだけ笑えるかな〜〜〜？！の作品に仕上がっている。
　監督は堂本君にお中元とお歳暮を忘れるべきではないとだけ言っておこう。オダジョーならゴネてるな、きっと。