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君のためなら千回でも / ハリド・アブダラ

君のためなら千回でも /マーク・フォースター

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76

DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

アフガニスタン出身のカーレド・ホッセイニの同名ベストセラーを「ネバーランド」「主人公は僕だった」のマーク・フォースター監督で映画化した感動ヒューマン・ドラマ。ソ連侵攻前のまだ平和だったアフガニスタン。裕福な家庭の少年アミールと、彼の家に仕える召使いの息子ハッサンは親友同士。ところが12歳の冬の日、恒例のケンカ凧大会の最中にある事件が起きる。以来、ハッサンを遠ざけるアミール。そこへソ連軍が侵攻、アミールは後悔と罪の意識を抱えたままアメリカへ亡命、再びハッサンと会うことなく月日は流れてしまう。20年後、アフガニスタンの恩人から電話を受けたアミールは、タリバン独裁政権下の故郷へと向かうのだったが…。

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「君のためなら千回でも」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

アフガニスタン出身のカーレド・ホッセイニの同名ベストセラーを「ネバーランド」「主人公は僕だった」のマーク・フォースター監督で映画化した感動ヒューマン・ドラマ。ソ連侵攻前のまだ平和だったアフガニスタン。裕福な家庭の少年アミールと、彼の家に仕える召使いの息子ハッサンは親友同士。ところが12歳の冬の日、恒例のケンカ凧大会の最中にある事件が起きる。以来、ハッサンを遠ざけるアミール。そこへソ連軍が侵攻、アミールは後悔と罪の意識を抱えたままアメリカへ亡命、再びハッサンと会うことなく月日は流れてしまう。20年後、アフガニスタンの恩人から電話を受けたアミールは、タリバン独裁政権下の故郷へと向かうのだったが…。

「君のためなら千回でも」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

アメリカ

原題:

THE KITE RUNNER

「君のためなら千回でも」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全76件

Don't cry over spilt milk. ネタバレ

投稿日:2008/08/27 レビュアー:JUCE

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 身近な「死」を見つめる作品をつくり続けているマーク・フォースター監督。今回もやはり「死」が重要なテーマとなっています。
 「死」をテーマすると、多くの場合どうしてもそこに宗教観が絡んで来るのですがマーク・フォースター監督の場合には宗教色は薄く、もっと普遍的な心の揺れを描いています。例えば死によって生じる喪失感やその心の隙間を克服するための葛藤、今回の場合には死による喪失感に加え、心の重荷を下ろす機会を失ってしまう主人公の苦悩を描いています。ですから宗教観を超えて共感できる部分が多いのでは無いでしょうか。

 この映画の中には実に多くのテーマが潜んでいます。友と主人公との絆が大きなテーマなのですが、私はもうひとつ父と息子の絆にも注目して欲しい物語だと思います。
 偉大なる父を前にして別世界の人間のように感じたり、反発をしていたアミールが、父の老い、死、そして卑俗な父の秘密を知って初めて同じ人間として父を見つめることが出来、そのことによってまた父の偉大さを知るという部分には多くの人が熱い思いを抱くのではないでしょうか。

 アフガニスタンやタリバン、ニュースでよく耳にしていてなんだか知っているような気分になっていましたが、この映画を観て初めて何故今のアフガニスタンの問題が起こったのかが垣間見えとても有意義でした。さらに特典映像ではロケ地となったカシュガルのあるウィグルの風景が見られます。これも今の中国の少数民族の問題の地がこういった風景、また中華民族の生活様式とは全く違った中で暮らしていることが垣間見え本編と合わせ注目の特典映像でした。

 有名俳優も使わず、全て母国語(英語)の映画でも無いという、ハリウッドでは興行的に厳しくなる条件を敢えて選択して作り上げた制作陣と監督の心意気に感銘を受けます。この選択は例えアメリカでは厳しくとも多くの国々で受け入れられる映画となったと思います。ちなみに日本では外国の映画は字幕がスタンダードですが、アメリカでは字幕だとなかなか売れず、吹き替え版が好まれると言う話をあるビデオメーカーの人から聞きました。
 この映画の強いて難点を挙げるならばテーマが深く、全体を掘り下げて描き切るには少し時間が足りなかったところでしょうか。

 残念ながら日本でも告知は少なく私自身も劇場では見逃してしまった作品ですが、なかなかの意欲作ですので是非多くの方々にご覧頂きたいと思います。
 
 マーク・フォースター監督、やはり私の好みの監督です。次は『007』ですね。ここのところ『007』シリーズはスルーしてますがマーク・フォースター監督の『007』は期待大。アクション系ではなくヒューマンドラマ系のジェームス・ボンドになりそうですね。

このレビューは気に入りましたか? 24人の会員が気に入ったと投稿しています

カイトが繋ぐ心 ネタバレ

投稿日:2008/07/30 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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アフガニスタン人の無名作家が書き、ベストセラーになった半自伝的小説を、「ネバーランド」のマーク・フォスター監督が映画化。

ソ連侵略の前の1970年代のアフガニスタン。そして、タリバン政権下の2000年代と激動の時代背景を舞台にして、動乱のアフガニスタンを生きる人々の様子が描かれ、とても興味深いものがありました。

ストーリーの本筋は、過ちに対する贖罪がテーマです。
主人公アミールと召使の子供ハッサンは、兄弟のように育てられ、友情で結ばれた少年たち。
アミールのちょっとした嫉妬心、羨望の念から生まれた「一つの嘘」によって、彼らがたどる数奇な運命の因果関係を見事に描いていると思います。

人間って醜いですよね。本当は、自分をいつも悪ガキから守ってくれる存在が、本来なら賞賛すべきはずの少年が、時にはとっても疎ましく、見えることがあるものです。
アミールにとって、ハッサンはそんな存在・・・。

アミールの父は、自分を評価してくれないことで、深く傷つき、そして、いつもアミールを守るハッサンに対しては、褒めちぎっていることで心を閉ざし、ハッサンのように強くなりたいと思いつつもなれない苛立ち・・・。
故に、数々の間違いを重ねてしまうアミールの言動は、自分が撒いた種とはいえ、消したくても消すことのできない罪の意識に苛まれていく姿は、見ていて辛いものがあります。
謝りたいと思っても、歴史がそれを許さない・・・

過去の過ちを背負い、それを償うために自らを犠牲にする姿は、凛とした表情で、初めて物事と向き合おうとしている姿に涙を誘われます。
一歩を踏み出せば、誰でもやり直しができると・・温かなメッセージを送ってくれているように思えました。

このレビューは気に入りましたか? 17人の会員が気に入ったと投稿しています

なんでもっっと早く観なかったんだろう・・・ ネタバレ

投稿日:2008/11/26 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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いつもいつも、邦題を付けた配給会社の営業(と言うか担当者)に文句を言ってますが、この邦題は素晴らしいです。
 映画を観た後に、この「君のためなら千回でも」と言う言葉をつぶやくだけで、ちょっと涙が出ます(笑)
 原作の小説は、原題通りの「カイト・ランナー」で出版されたんですけど、この映画の公開に合わせて「君のためなら千回でも」に改題されたんだそうです。

 だいぶ以前に手元に来たのに観ないでいた(他に観たい物が一杯あったんですよ〜)のを、何気なく流していたら引き込まれてしまいました。もうそろそろ寝ようかと思っているときに観はじめ、半分くらいで残りは翌日回しにするつもりだったのに、結局最後まで観てしまいました。
 少年時代を描いたシークエンスでの、ハッサンの
「君のためなら千回でも」
は、主従関係を超越した思いが感じられます。アミールが自分の主人であると言う念を強く持っていたら、言える言葉ではありません。
 そして、ラストのアミールの同じセリフも、亡きハッサンの息子への憐憫の情でも、ハッサンに対する贖罪の意識でも無いと思うのです(もちろん、そう言う気持ちが皆無では無いでしょうが)
 贖罪という意味では、過去に自分が犯したことは、どんなに後悔してもあがなうことは出来ないのです。それは、本作でのアミールもわかりすぎるくらいわかっているからこそ、悩み苦しむのです。アミールは、父の死と親友の死を経て、初めて自分の気持ちに素直になれて、新しい一歩を踏み出せたのだと思うのです。でなければ、訓練もなにも受けていない一般人が、戦乱の故国に行くという行為は唐突すぎるし無謀です(まあ、物語ですから細かいことは・・・ね)

 二人の少年を演じた子役が素晴らしいです。子役というか、一般の人からのオーディションだそうですが、少年達の心の揺れを見事に表現します。これは、監督の手腕によるところも大きいのでしょうね。
 ベストセラー小説が原作と言うことで、原作は読んでいませんが、小説なら二人の関わり合いや、心の葛藤、その絆・結びつきの強さをいくらでも文章で表現できます。しかし、映画として時間の制約がありますし、そんなことをクドクドと説明してしまっては作品自体が台無しになってしまうのです。それを映像と二人の子役の表情・態度だけでここまで表現できるのはマーク・フォースターと言う監督がただ者ではないと言うことなんでしょうねえ。

「チョコレート」も「主人公は僕だった」も、彼が監督だったとは知りませんでした。「チョコレート」はレビュー書いてないような気がするので、もう一度観てみよう。「ネバーランド」は、なんとなくマイケル・ジャクソンの遊園地かと思って(嘘です・・・笑)敬遠してたんですけど、これも観てもようっと。

 タリバンと言うと、どこか異世界のような感覚を持ちますが、その政権下のアフガンでも、多くの人たちは私たちと同じように悩み、苦しみ、喜びもあって生活して居るんだと認識させられます。人種や宗教が違おうが皆同じ人間なのです。
 現実の世界では、アフガンにおける不安定な状況はいまだに変わっていません。二人の子役も、この映画に出演したことが原因でアフガニスタンに住めなくなってしまったそうです(パラマウントが18才までの養育費を負担し、UAEに住んでいるそうです)この物語のように、ひとまず完結というようなものではないのです。しかし、この映画で感じた希望が現実社会にもあるのだと思いたいですねえ。

このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています

主従関係の上になりたっていた友情の奪回 ネタバレ

投稿日:2008/12/06 レビュアー:MonPetit

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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子供の頃のアミールとハッサンの友情は紛れもなく主従関係の上に成り立って
いた。ハッサンはそれをよく理解していたがアミールには理解できていなかった。
彼の立場からすると致し方ないことではあるが。。。。エンディングで初めて凧追
いをしたアミールだが、やっとハッサンとの対等な友情を持てたのだと思う。「THE
KITE RUNNER 」というタイトルはうまくつけられている。観終わって成程と納得さ
せられた。邦題の「君のためなら千回でも」もほぼ本作では同意語であって凧追
いをする際にふたりが言った言葉だ。こういう邦題であれば大いに歓迎する。

アフガン情勢には目を覆いたくなるシーンも多々あったが、確かにアミールは祖
国を捨てている。あの宗教下で祖国を捨てるということがどのレベルの話かは
私にはなかなか理解できないがかなりのことではないのだろうか。アミールもも
ちろんわかっているわけでアフガンにもどった時点でかなりの決断だったのだろ
う。スタジアムの処刑シーンも衝撃的ではあるが罪を犯しているということも忘れ
てはいけない。アフガン出身の作家の作品とは言え製作国がアメリカなのだから
お得意の中近東=悪を描いているのかもしれないがアメリカを必要以上に善に
描いているわけでもなく何よりも、アフガンなどでは英語を使っていなかったこと
は賞賛に値することだと思う。

このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

凧のように空を飛んで君の元へ ネタバレ

投稿日:2008/08/25 レビュアー:BIN

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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この作品はJUCEさんと『ネバーランド』でのやり取りで、マーク・フォースター監督に興味が湧き心待ちにしていました。監督の他作品と同じようにここでも”死”を物語の軸に置き、主人公の心に起こる波を描いていきます。

ソ連軍侵攻前の美しい国アフガニスタン。裕福な家庭の息子アミールと召使の息子ハッサン、2人は身分の違いにもかかわらず小さい時から一緒に育った仲良し。少しわがままなアミールに対し辛抱強く謙虚なハッサン。自分の主人という思いはあるにせよアミールに慈愛ともいえる深い敬愛の情を見せる。そんなハッサンを笑い者にする悪童たちは凧競技の日、徹底的にハッサンを侮辱する。

その事件の日を境にアミールの心に生まれた負い目が、妬みや苛立ちとなり取り返しのつかない運命をハッサンに歩ませることになります。国を脱出しアメリカで成功したアミールへかかってきた1本の電話。この電話が、ハッサンのあまりに辛い一生に直面する旅の始まりとなり、アミールの旅が贖罪の色を帯びていくのです。

マーク・フォースター監督作品に流れる死の喪失の痛みを知り、自分の命の中に死者を生かし続け、自分も生き続ける事につなげるラストシーンは深く沁みます。

アミール親子に国外脱出を決心させる1979年のソ連軍侵攻。20年後タリバーン政権下の祖国。そこには政治的な背景が濃く描かれ直視できない緊迫のシーンが続きますが、特典を観るとその中には、
世界中に散ったアフガニスタンの人々と、今のアフガニスタンで暮らす人々の平和な祖国への思いが伝わります。
特典はもうひとつの作品です。

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ユーザーレビュー

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Don't cry over spilt milk.

投稿日

2008/08/27

レビュアー

JUCE

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 身近な「死」を見つめる作品をつくり続けているマーク・フォースター監督。今回もやはり「死」が重要なテーマとなっています。
 「死」をテーマすると、多くの場合どうしてもそこに宗教観が絡んで来るのですがマーク・フォースター監督の場合には宗教色は薄く、もっと普遍的な心の揺れを描いています。例えば死によって生じる喪失感やその心の隙間を克服するための葛藤、今回の場合には死による喪失感に加え、心の重荷を下ろす機会を失ってしまう主人公の苦悩を描いています。ですから宗教観を超えて共感できる部分が多いのでは無いでしょうか。

 この映画の中には実に多くのテーマが潜んでいます。友と主人公との絆が大きなテーマなのですが、私はもうひとつ父と息子の絆にも注目して欲しい物語だと思います。
 偉大なる父を前にして別世界の人間のように感じたり、反発をしていたアミールが、父の老い、死、そして卑俗な父の秘密を知って初めて同じ人間として父を見つめることが出来、そのことによってまた父の偉大さを知るという部分には多くの人が熱い思いを抱くのではないでしょうか。

 アフガニスタンやタリバン、ニュースでよく耳にしていてなんだか知っているような気分になっていましたが、この映画を観て初めて何故今のアフガニスタンの問題が起こったのかが垣間見えとても有意義でした。さらに特典映像ではロケ地となったカシュガルのあるウィグルの風景が見られます。これも今の中国の少数民族の問題の地がこういった風景、また中華民族の生活様式とは全く違った中で暮らしていることが垣間見え本編と合わせ注目の特典映像でした。

 有名俳優も使わず、全て母国語(英語)の映画でも無いという、ハリウッドでは興行的に厳しくなる条件を敢えて選択して作り上げた制作陣と監督の心意気に感銘を受けます。この選択は例えアメリカでは厳しくとも多くの国々で受け入れられる映画となったと思います。ちなみに日本では外国の映画は字幕がスタンダードですが、アメリカでは字幕だとなかなか売れず、吹き替え版が好まれると言う話をあるビデオメーカーの人から聞きました。
 この映画の強いて難点を挙げるならばテーマが深く、全体を掘り下げて描き切るには少し時間が足りなかったところでしょうか。

 残念ながら日本でも告知は少なく私自身も劇場では見逃してしまった作品ですが、なかなかの意欲作ですので是非多くの方々にご覧頂きたいと思います。
 
 マーク・フォースター監督、やはり私の好みの監督です。次は『007』ですね。ここのところ『007』シリーズはスルーしてますがマーク・フォースター監督の『007』は期待大。アクション系ではなくヒューマンドラマ系のジェームス・ボンドになりそうですね。

カイトが繋ぐ心

投稿日

2008/07/30

レビュアー

ミルクチョコ

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アフガニスタン人の無名作家が書き、ベストセラーになった半自伝的小説を、「ネバーランド」のマーク・フォスター監督が映画化。

ソ連侵略の前の1970年代のアフガニスタン。そして、タリバン政権下の2000年代と激動の時代背景を舞台にして、動乱のアフガニスタンを生きる人々の様子が描かれ、とても興味深いものがありました。

ストーリーの本筋は、過ちに対する贖罪がテーマです。
主人公アミールと召使の子供ハッサンは、兄弟のように育てられ、友情で結ばれた少年たち。
アミールのちょっとした嫉妬心、羨望の念から生まれた「一つの嘘」によって、彼らがたどる数奇な運命の因果関係を見事に描いていると思います。

人間って醜いですよね。本当は、自分をいつも悪ガキから守ってくれる存在が、本来なら賞賛すべきはずの少年が、時にはとっても疎ましく、見えることがあるものです。
アミールにとって、ハッサンはそんな存在・・・。

アミールの父は、自分を評価してくれないことで、深く傷つき、そして、いつもアミールを守るハッサンに対しては、褒めちぎっていることで心を閉ざし、ハッサンのように強くなりたいと思いつつもなれない苛立ち・・・。
故に、数々の間違いを重ねてしまうアミールの言動は、自分が撒いた種とはいえ、消したくても消すことのできない罪の意識に苛まれていく姿は、見ていて辛いものがあります。
謝りたいと思っても、歴史がそれを許さない・・・

過去の過ちを背負い、それを償うために自らを犠牲にする姿は、凛とした表情で、初めて物事と向き合おうとしている姿に涙を誘われます。
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2008/11/26

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いつもいつも、邦題を付けた配給会社の営業(と言うか担当者)に文句を言ってますが、この邦題は素晴らしいです。
 映画を観た後に、この「君のためなら千回でも」と言う言葉をつぶやくだけで、ちょっと涙が出ます(笑)
 原作の小説は、原題通りの「カイト・ランナー」で出版されたんですけど、この映画の公開に合わせて「君のためなら千回でも」に改題されたんだそうです。

 だいぶ以前に手元に来たのに観ないでいた(他に観たい物が一杯あったんですよ〜)のを、何気なく流していたら引き込まれてしまいました。もうそろそろ寝ようかと思っているときに観はじめ、半分くらいで残りは翌日回しにするつもりだったのに、結局最後まで観てしまいました。
 少年時代を描いたシークエンスでの、ハッサンの
「君のためなら千回でも」
は、主従関係を超越した思いが感じられます。アミールが自分の主人であると言う念を強く持っていたら、言える言葉ではありません。
 そして、ラストのアミールの同じセリフも、亡きハッサンの息子への憐憫の情でも、ハッサンに対する贖罪の意識でも無いと思うのです(もちろん、そう言う気持ちが皆無では無いでしょうが)
 贖罪という意味では、過去に自分が犯したことは、どんなに後悔してもあがなうことは出来ないのです。それは、本作でのアミールもわかりすぎるくらいわかっているからこそ、悩み苦しむのです。アミールは、父の死と親友の死を経て、初めて自分の気持ちに素直になれて、新しい一歩を踏み出せたのだと思うのです。でなければ、訓練もなにも受けていない一般人が、戦乱の故国に行くという行為は唐突すぎるし無謀です(まあ、物語ですから細かいことは・・・ね)

 二人の少年を演じた子役が素晴らしいです。子役というか、一般の人からのオーディションだそうですが、少年達の心の揺れを見事に表現します。これは、監督の手腕によるところも大きいのでしょうね。
 ベストセラー小説が原作と言うことで、原作は読んでいませんが、小説なら二人の関わり合いや、心の葛藤、その絆・結びつきの強さをいくらでも文章で表現できます。しかし、映画として時間の制約がありますし、そんなことをクドクドと説明してしまっては作品自体が台無しになってしまうのです。それを映像と二人の子役の表情・態度だけでここまで表現できるのはマーク・フォースターと言う監督がただ者ではないと言うことなんでしょうねえ。

「チョコレート」も「主人公は僕だった」も、彼が監督だったとは知りませんでした。「チョコレート」はレビュー書いてないような気がするので、もう一度観てみよう。「ネバーランド」は、なんとなくマイケル・ジャクソンの遊園地かと思って(嘘です・・・笑)敬遠してたんですけど、これも観てもようっと。

 タリバンと言うと、どこか異世界のような感覚を持ちますが、その政権下のアフガンでも、多くの人たちは私たちと同じように悩み、苦しみ、喜びもあって生活して居るんだと認識させられます。人種や宗教が違おうが皆同じ人間なのです。
 現実の世界では、アフガンにおける不安定な状況はいまだに変わっていません。二人の子役も、この映画に出演したことが原因でアフガニスタンに住めなくなってしまったそうです(パラマウントが18才までの養育費を負担し、UAEに住んでいるそうです)この物語のように、ひとまず完結というようなものではないのです。しかし、この映画で感じた希望が現実社会にもあるのだと思いたいですねえ。

主従関係の上になりたっていた友情の奪回

投稿日

2008/12/06

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MonPetit

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子供の頃のアミールとハッサンの友情は紛れもなく主従関係の上に成り立って
いた。ハッサンはそれをよく理解していたがアミールには理解できていなかった。
彼の立場からすると致し方ないことではあるが。。。。エンディングで初めて凧追
いをしたアミールだが、やっとハッサンとの対等な友情を持てたのだと思う。「THE
KITE RUNNER 」というタイトルはうまくつけられている。観終わって成程と納得さ
せられた。邦題の「君のためなら千回でも」もほぼ本作では同意語であって凧追
いをする際にふたりが言った言葉だ。こういう邦題であれば大いに歓迎する。

アフガン情勢には目を覆いたくなるシーンも多々あったが、確かにアミールは祖
国を捨てている。あの宗教下で祖国を捨てるということがどのレベルの話かは
私にはなかなか理解できないがかなりのことではないのだろうか。アミールもも
ちろんわかっているわけでアフガンにもどった時点でかなりの決断だったのだろ
う。スタジアムの処刑シーンも衝撃的ではあるが罪を犯しているということも忘れ
てはいけない。アフガン出身の作家の作品とは言え製作国がアメリカなのだから
お得意の中近東=悪を描いているのかもしれないがアメリカを必要以上に善に
描いているわけでもなく何よりも、アフガンなどでは英語を使っていなかったこと
は賞賛に値することだと思う。

凧のように空を飛んで君の元へ

投稿日

2008/08/25

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BIN

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この作品はJUCEさんと『ネバーランド』でのやり取りで、マーク・フォースター監督に興味が湧き心待ちにしていました。監督の他作品と同じようにここでも”死”を物語の軸に置き、主人公の心に起こる波を描いていきます。

ソ連軍侵攻前の美しい国アフガニスタン。裕福な家庭の息子アミールと召使の息子ハッサン、2人は身分の違いにもかかわらず小さい時から一緒に育った仲良し。少しわがままなアミールに対し辛抱強く謙虚なハッサン。自分の主人という思いはあるにせよアミールに慈愛ともいえる深い敬愛の情を見せる。そんなハッサンを笑い者にする悪童たちは凧競技の日、徹底的にハッサンを侮辱する。

その事件の日を境にアミールの心に生まれた負い目が、妬みや苛立ちとなり取り返しのつかない運命をハッサンに歩ませることになります。国を脱出しアメリカで成功したアミールへかかってきた1本の電話。この電話が、ハッサンのあまりに辛い一生に直面する旅の始まりとなり、アミールの旅が贖罪の色を帯びていくのです。

マーク・フォースター監督作品に流れる死の喪失の痛みを知り、自分の命の中に死者を生かし続け、自分も生き続ける事につなげるラストシーンは深く沁みます。

アミール親子に国外脱出を決心させる1979年のソ連軍侵攻。20年後タリバーン政権下の祖国。そこには政治的な背景が濃く描かれ直視できない緊迫のシーンが続きますが、特典を観るとその中には、
世界中に散ったアフガニスタンの人々と、今のアフガニスタンで暮らす人々の平和な祖国への思いが伝わります。
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