水の花

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水の花 / 寺島咲

全体の平均評価点:(5点満点)

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「水の花」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

解説・ストーリー

第15回PFFスカラシップ作品。監督は弱冠24歳でこれが長編デビューの木下雄介。自分を捨てた母と、父親の違う妹の突然の出現に激しく揺れ動く思春期の少女の痛みと再生を乾いたタッチで繊細に描き出す。中学生の美奈子は父と2人暮らし。母親は彼女が幼いときに別の男を作って家を出ていった。そんなある日、美奈子は母が町に戻ってきたことを知る。母は男と別れ、男との間に出来た娘・優、つまり美奈子の妹とこの町で暮らしていた。美奈子の中で幼い妹への嫉妬と母への憎悪が膨らんでいく。そんな時、美奈子は、一人で遊ぶ優と出会う。

「水の花」 の作品情報

作品情報

製作年: 2005年
製作国: 日本
原題: WATER FLOWER

「水の花」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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ユーザーレビュー:6件

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1〜 5件 / 全6件

ヒリヒリとした緊張感

投稿日:2008/09/22 レビュアー:ケチケチ

火傷を負ったようにヒリヒリとした、美奈子(寺島咲)の心が伝わってくる映画です。
シチュエーション設定が上手く、蝋燭の灯りの中での異父姉妹のおままごとなんて、いやもう最高です。美奈子の心の変化がそんなシチュエーション設置で語られ、波打ち際での花火、雨の中のバレーなど、後半に行くに従いしっかり加速度的に彼女の心の内に引き込まれていきますし、長編デビュー作にしては立派なものです。

カメラはフォローはあっても基本的に微動だにしませんし、飾り立てるような物は何も無く、演技も極めてシンプルです。監督が描くこの絵から、俳優の表情などではない体全体から発するものから、観客が何を感じ取るか、徹底したこの描写は小津作品などにも通じるものですね。骨の太い良い映画を見させていただきました。

確かにまだ不安定な荒削り感の残るところはあって、説明を極限まで省いてはいても、説明のために親の側を描写せざるを得なくなったりなど、流れを削ぐところもありますし、出来うるなら異父姉妹の描写に徹底して欲しかったところもなきにしもあらずです。また、前半の幼馴染みの男の子や同級生の女の子たちとのシチュエーションも説明不足がたたって今ひとつ機能していませんし、多少の傷はあるという所でしょうか。

それにしても弱冠24歳でこの作品が作れるわけですから、今後が楽しみな監督です。
DVDの画質も今ひとつなのが悔やまれるんですが、次回作は是非劇場で観させていただきます。いや、絶対劇場で観たいと思わせてくれる監督ですね。

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そのままの「心象風景」 ネタバレ

投稿日:2008/10/18 レビュアー:花ちゃん

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映画とはスター俳優や有名監督目当てに大きな劇場で観るもので、その内容もTPOがはっきりしていてそれなりに手の込んだ筋書きもあり、ドラマティックな事件や荒唐無稽な冒険が用意されているものと思っていた。だから三年前の私ならめぐり合う事もなく、もし巡りあっていても「これは何?」と思っただろう作品。

今はDISCASさんのお陰で沢山のレビューを読むことが出来、あらゆるジャンルの面白さや見どころを教えてもらえる。ケチケチさん、リナさんのご推薦でめぐり合いました。

この『水の光』はとても淡々と思春期の少女の内面を写しています。
母親に置き去りにされた子供のやるせなさ、日暮れて遊ぶ幼女の姿に自分を重ね、そっと寝顔をなでる指に自分への慰めを感じる。田舎道や置き去られた民家、雨降りの庭のバレエとピアノ、カラオケルームの不安定なミラーライト。そして塗ってみた母の口紅。本当に「ヒリヒリとした緊張感(ケチケチさん評)」をもって、「寂しさ、怒り、悲しみがひしひしと(リナさん)。」感じられました。

この先どうなるのか結末は来ず、昔住んでいた空き家の状況などちょっとした矛盾も感じますが、それらの納得を期待するのではなく、その一日の少女の心をただともに追うことに充分な満足感が得られます。傷ついた者同士の逃避行『長い散歩』などよりあざとさがなく、そのままの「心象風景」という言葉がふさわしい。観客への狙いをひとまずおいて表現に徹する姿勢を感じました。

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ななつの私に出会う海

投稿日:2008/10/11 レビュアー:ひきむすび

海を歩く
潮風をかぐ
歩くわたしと もう一人
波がよせる
時にはしぶきをあげて
はしゃぐ背中を 見ているわたし
憎いはずの小さな靴は
あの日のわたしのままに
小さな足音をたてた

ケチケチさんのレビューに惹かれて鑑賞しました。

開いてみると画質のあまり良くないものでしたが
魅力に溢れる作品で しまいにはすっかり忘れました。
自然でいながら説得力のある話の運び
7歳ならでは 中学生ならではの葛藤
寂しさ、怒り、悲しみがひしひしと伝わります。
画面の中をちょこまか走り回るゆうちゃんも素晴らしいですし
棒読みにみえる美奈子の言葉も 何かを隠しているときの
娘の反応と全く一緒で 繊細な描写に感動します。

とても素敵な作品でした。お勧めします。

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★★伝わるものは十分ある

投稿日:2010/05/23 レビュアー:かづしげ

 無駄な要素をできる限り排除した分、少女と幼女の心理が染み入るように伝わって来る作品だ。小さい時に親と引き離された傷心がよく描写された佳作ではあるが、娯楽要素的なものが無いので多くの人にとってしんどい時間になるかもしれない。
 寺島咲は好いね。幼女役の子も十分な演技を見せている。暗い部分と自然光の対比が際立つ画面構成が特徴的で、テーマとよくマッチしていたし、横顔を追う長まわしも巧かった。その反面、画面の質感がVHSビデオのように粗かった。

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文学の新風を。

投稿日:2010/07/04 レビュアー:まりあ

津田寛治さん目的にてレンタル。
うーん・・・出番が少ない・・・

いや、まぁそれは仕方ないとして
良い作品に御出演されたなぁと一言。

ストーリーは淡々と進んで行き、
驚く様な展開も笑える所もありません。

わくわくドキドキがお好みの方にはお勧め出来ません。

しかし・・・
繊細で詩的情緒あふれる映像は
儚げで美しく、まさに文学と言えるでしょう!!

少々粗めの画像も懐かしさを感じさせ
寺島咲ちゃんのピュアな演技も役柄と等身大で
とてもしっくりきています。

監督は弱冠24歳でこれが長編デビュー作だとか。

これからが楽しみです。




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水の花

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ヒリヒリとした緊張感

投稿日

2008/09/22

レビュアー

ケチケチ

火傷を負ったようにヒリヒリとした、美奈子(寺島咲)の心が伝わってくる映画です。
シチュエーション設定が上手く、蝋燭の灯りの中での異父姉妹のおままごとなんて、いやもう最高です。美奈子の心の変化がそんなシチュエーション設置で語られ、波打ち際での花火、雨の中のバレーなど、後半に行くに従いしっかり加速度的に彼女の心の内に引き込まれていきますし、長編デビュー作にしては立派なものです。

カメラはフォローはあっても基本的に微動だにしませんし、飾り立てるような物は何も無く、演技も極めてシンプルです。監督が描くこの絵から、俳優の表情などではない体全体から発するものから、観客が何を感じ取るか、徹底したこの描写は小津作品などにも通じるものですね。骨の太い良い映画を見させていただきました。

確かにまだ不安定な荒削り感の残るところはあって、説明を極限まで省いてはいても、説明のために親の側を描写せざるを得なくなったりなど、流れを削ぐところもありますし、出来うるなら異父姉妹の描写に徹底して欲しかったところもなきにしもあらずです。また、前半の幼馴染みの男の子や同級生の女の子たちとのシチュエーションも説明不足がたたって今ひとつ機能していませんし、多少の傷はあるという所でしょうか。

それにしても弱冠24歳でこの作品が作れるわけですから、今後が楽しみな監督です。
DVDの画質も今ひとつなのが悔やまれるんですが、次回作は是非劇場で観させていただきます。いや、絶対劇場で観たいと思わせてくれる監督ですね。

そのままの「心象風景」

投稿日

2008/10/18

レビュアー

花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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映画とはスター俳優や有名監督目当てに大きな劇場で観るもので、その内容もTPOがはっきりしていてそれなりに手の込んだ筋書きもあり、ドラマティックな事件や荒唐無稽な冒険が用意されているものと思っていた。だから三年前の私ならめぐり合う事もなく、もし巡りあっていても「これは何?」と思っただろう作品。

今はDISCASさんのお陰で沢山のレビューを読むことが出来、あらゆるジャンルの面白さや見どころを教えてもらえる。ケチケチさん、リナさんのご推薦でめぐり合いました。

この『水の光』はとても淡々と思春期の少女の内面を写しています。
母親に置き去りにされた子供のやるせなさ、日暮れて遊ぶ幼女の姿に自分を重ね、そっと寝顔をなでる指に自分への慰めを感じる。田舎道や置き去られた民家、雨降りの庭のバレエとピアノ、カラオケルームの不安定なミラーライト。そして塗ってみた母の口紅。本当に「ヒリヒリとした緊張感(ケチケチさん評)」をもって、「寂しさ、怒り、悲しみがひしひしと(リナさん)。」感じられました。

この先どうなるのか結末は来ず、昔住んでいた空き家の状況などちょっとした矛盾も感じますが、それらの納得を期待するのではなく、その一日の少女の心をただともに追うことに充分な満足感が得られます。傷ついた者同士の逃避行『長い散歩』などよりあざとさがなく、そのままの「心象風景」という言葉がふさわしい。観客への狙いをひとまずおいて表現に徹する姿勢を感じました。

ななつの私に出会う海

投稿日

2008/10/11

レビュアー

ひきむすび

海を歩く
潮風をかぐ
歩くわたしと もう一人
波がよせる
時にはしぶきをあげて
はしゃぐ背中を 見ているわたし
憎いはずの小さな靴は
あの日のわたしのままに
小さな足音をたてた

ケチケチさんのレビューに惹かれて鑑賞しました。

開いてみると画質のあまり良くないものでしたが
魅力に溢れる作品で しまいにはすっかり忘れました。
自然でいながら説得力のある話の運び
7歳ならでは 中学生ならではの葛藤
寂しさ、怒り、悲しみがひしひしと伝わります。
画面の中をちょこまか走り回るゆうちゃんも素晴らしいですし
棒読みにみえる美奈子の言葉も 何かを隠しているときの
娘の反応と全く一緒で 繊細な描写に感動します。

とても素敵な作品でした。お勧めします。

★★伝わるものは十分ある

投稿日

2010/05/23

レビュアー

かづしげ

 無駄な要素をできる限り排除した分、少女と幼女の心理が染み入るように伝わって来る作品だ。小さい時に親と引き離された傷心がよく描写された佳作ではあるが、娯楽要素的なものが無いので多くの人にとってしんどい時間になるかもしれない。
 寺島咲は好いね。幼女役の子も十分な演技を見せている。暗い部分と自然光の対比が際立つ画面構成が特徴的で、テーマとよくマッチしていたし、横顔を追う長まわしも巧かった。その反面、画面の質感がVHSビデオのように粗かった。

文学の新風を。

投稿日

2010/07/04

レビュアー

まりあ

津田寛治さん目的にてレンタル。
うーん・・・出番が少ない・・・

いや、まぁそれは仕方ないとして
良い作品に御出演されたなぁと一言。

ストーリーは淡々と進んで行き、
驚く様な展開も笑える所もありません。

わくわくドキドキがお好みの方にはお勧め出来ません。

しかし・・・
繊細で詩的情緒あふれる映像は
儚げで美しく、まさに文学と言えるでしょう!!

少々粗めの画像も懐かしさを感じさせ
寺島咲ちゃんのピュアな演技も役柄と等身大で
とてもしっくりきています。

監督は弱冠24歳でこれが長編デビュー作だとか。

これからが楽しみです。




1〜 5件 / 全6件