クライシス・オブ・アメリカ

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クライシス・オブ・アメリカ / デンゼル・ワシントン

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「クライシス・オブ・アメリカ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

湾岸戦争で英雄となったレイモンド・ショー。彼は政界入りも果たし、大物上院議員である母エレノアの強力な後ろ盾のもと、若くして副大統領候補にまで成り上がる。一方、そんなショーのテレビ演説を複雑な心境で見入る元上官のマルコ少佐。彼は最近、ショーが英雄となった戦闘時の悪夢にうなされていた。敵の急襲でケガを負い意識を失ったマルコに代わり、たった独りで敵に立ち向かい部隊を救ったのがショーだった。だがマルコの脳裏に甦るのは、その事実とは異なる不可解な記憶。疑念が深まる中、マルコはついに独自の調査を開始するのだが…。

「クライシス・オブ・アメリカ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2004年

製作国:

アメリカ

原題:

THE MANCHURIAN CANDIDATE

「クライシス・オブ・アメリカ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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インサイド・マン

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1〜 5件 / 全65件

テレフォン

投稿日:2006/10/07 レビュアー:裸足のラヴァース

「影なき狙撃者」の現代的リメークやいかに 「記憶の代償」では偶然の損傷程度なのですがこちらでは脳を弄繰り回されます 政府=軍部=軍需産業のコングロマリットが背景をなす 脳に埋め込まれる謎のチップ 内容はリメークでばれてますので 思いっきり紋切り型 チップなんかはマクガフィンです(マクガフィンについては「ローニン」のレヴュー参照してね)
ここではリーブ・シュレイバーが演じる 洗脳でコントロールされる 夢を見ない男 作り上げられた男 がその母メリル・ストリープとの精神的葛藤の方に主題が移っています それはアメリカ人の精神分析でもあるかもしれません

パロちゃんが「羊達の沈黙」でその優秀な切り返しショットについて鋭く言及しているのですが この映画ではデンゼル・ワシントンとリーブ・シュレイバーが顔の真正面からの腹の探りあいのえげつないクローズアップ そして切り返しとしてレクターとクラリスを小さく再現していますが それは視線のドラマとしてもこの荒唐無稽なお話に現実感をあたえています 三人の役者が見事です 充分面白い映画なのではないでしょうか

ここでは母の不気味な声が大統領候補者を狂わせてゆくのですが 前半では電話での呼びかけに反応をしています これは洗脳政治映画の隠れた傑作ドン・シーゲルの「テレフォン」をいやでも思い出すのでした

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新鮮味は少ないが、役者がみな上手いので、見て損はなし

投稿日:2006/09/17 レビュアー:吟遊旅人

 デンゼル・ワシントン! 彼ほど軍服が似合う俳優はいない。今回も素敵だった。わたしは戦争も軍人も大嫌いなのに、軍服を颯爽と着こなす人の美しさには強く惹かれてしまう。思えばこの性向は「ベルサイユのばら」のオスカル様の軍服姿に惚れて以来のもののようだ。軍服がかっこよく見えるというのは、軍隊や権力というもののある本質を表しているのではなかろうか。「力」の持つビジュアルな美しさに人は容易に惹かれてしまう。それは心しておらねば、すぐにからめとられてしまうものなのだ。

 本作は40年前の話をリメイクするため、朝鮮戦争を湾岸戦争に変え、共産主義のサタンから独占企業へと悪者も変更したが、どうもこの企業犯罪というのがいまいち迫力がない。なにしろ本物の企業がいくらでもあくどいことをやっていて、この映画の見本であるところのブッシュ親子と石油業界や軍需産業との癒着など、すでに衆人の知るところであり、珍しい話でもなんでもない。

 マルコ少佐が幻覚を見る場面はなかなかリアリティがあってよい。観客も、今見せられている映像が現実なのか彼の幻覚なのかと疑い始めるし、そう思ってみると混乱・錯綜を呼んでけっこう深読みしてしまう。前半かなり面白げな展開だったが、割と早く種明かしをしてしまうのは興醒めだし、その種があっと驚くようなものでもない。

 だがなにしろいい役者をそろえているので、芝居は安心して見ていられる。で、やっぱりメリル・ストリープ。この人なんでもできるのね。レイモンドの母親エレノアが息子のために熱弁を奮うシーンなんて、ものすごい迫力で、「おお〜、軍国の母は恐ろしい」と思わずうなってしまった。「ヒトラー 最後の12日間」のゲッベルス夫人を思い出しました。「ヒトラー」といえば、ブルーノ・ガンツがマッドサイエンティスト役で出演していたのに、ちっともガンツだと気付かなかった。すっかりガンツ=ヒトラーのイメージが刷り込まれてしまって、ほかの役のときに彼だと思えなくなってしまっている。

 企業犯罪だの洗脳だのといった部分にはさほど面白みは無かったけれど、息子を操る母の怖さというものが強く印象に残る作品だった。

 本作は期待しすぎたのか、今一歩満足感の薄い作品だった。現実をそのままなぞっただけのようなお話なので、新鮮味は少ないが、役者がみな上手いので、見て損はありません。

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オリジナルと比較すると・・・

投稿日:2005/08/02 レビュアー:パープルローズ

オリジナルの「影なき狙撃者」の舞台は朝鮮戦争、そしてリメイク版のこちらの舞台は湾岸戦争。それなのにどうして原題が同じThe Manchurian Candidate(満州の候補者?)というタイトルなんだろうと不思議に思っていましたが、納得です。湾岸戦争での脅威は軍需産業という巨大企業。この巨大企業が自分たちの利益のために、マインドコントロールされた人間をホワイトハウスに送り込もうとする、これは恐いです。
デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープなど、役者の演技もすごい。
アラバマさんがレビューに書いておられるように、オープニングクレジットはかっこいいのですが、音楽が全体的に単調でいまひとつ。兵士が洗脳をうける場面の描写が直接的すぎて、オリジナルの方がよかったように思った。
かなり難しい内容の映画ではありますね・・・。

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軍服姿に惚れ惚れです。

投稿日:2008/02/18 レビュアー:mitamita観た〜!!

インサイド・マンの後にこれを見たのでホッとしました。
やっぱりデン様のお姿はこうでなくっちゃ。
内容は批判的、ガッカリと言う人が多かったので少し心配しながら見ましたけど・・・
案外引き込まれましたよ。
レイモンドと母親の歪んだ愛情。
メリルの演技は凄いですね。
洗脳されている時のレイモンドの表情。これも凄い。
特に母親とダンスしながらマルコにおくる表情・・・
彼の心に優しい本来の自分が残っていることを暗示させるような眼差し。切なくて・・・
今日現在アメリカで大統領予備選挙の真っ只中。
ありえない話だけどなんか重なりますね。
グットタイミングで見たような気分です。
ヒラリーさん、オバマさん。
あなた達は大丈夫?

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心の奥は冒されていない

投稿日:2020/11/26 レビュアー:趣味は洋画

クライシス・オブ・アメリカ(2004年・アメリカ、カラー、130分)

実に恐ろしい内容の映画です。
ジョン・フランケンハイマーが監督した62年「影なき狙撃者」(フランク・シナトラ主演)のリメイクですが、現代アメリカが抱える社会不安にも通じる作風で、副大統領候補に焦点が当てられるなど、思わず過日のバイデン対トランプの大統領選を連想してしまいました。

1991年のクウェートにおける ‘砂漠の嵐’ 作戦で孤軍奮闘の活躍をし、名誉勲章を受けたレイモンド・ショー軍曹(リーヴ・シュレイバー)は、上院議員の母親エレノア(メリル・ストリープ)の後ろ盾もあり、若くして副大統領候補に躍り出た。一方、ショーの元上官ベン・マルコ少佐(デンゼル・ワシントン)は、最近、戦闘時の悪夢にうなされていた。マルコの脳裏に甦るのは、ショーの英雄的行為とは正反対の不可解な記憶で、軍の同僚を平然と殺戮する悪魔的行為だった。やがて身体の異変に気付いたマルコは、肩に埋め込まれたカプセル状のチップを発見する。マルコは旧知の科学者デルプ(ブルーノ・ガンツ)を訪ね、それが人間の記憶を操作するものであることを知った...。

副大統領候補の下馬評にも挙がっていなかった男が、一夜にして米国政界の中心に躍り出る...そのこと自体にツッコミも入れたくなりますが、裏で操るマンチュリアン・グローバル社なる組織がよく分かりません。政界と企業の癒着は今に始まったことではないですし、そこには ‘悪の巣’ がはびこっているのかもしれません。その実態をけむに巻くかの如く、メリル・ストリープの演技が圧巻です。

一方、南アフリカの科学者でゲノムの研究者と云われるアティカス・ノイル博士という人物が登場します。ならず者国家に専門知識を売る男のようで、CIAにも所属していたというから恐ろしい。
‘火のないところに煙はたたない’ ということわざがありますが、現代アメリカにも存在するのでしょうか。‘何でもあり’のアメリカですから、そのような人物が存在していても不思議ではありません。
(アメリカは大好きなので、また別の次元の話という意味ですが)
ノイル博士を演じているのは、サイモン・マクバーニーという英国の性格俳優で、倒錯した人間性を実にうまく演じています。「裏切りのサーカス」、「MI・ローグネーション」、「マリアンヌ」といったヒット作でも好演しています。面白いのは07年「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」で製作総指揮を担当していること。

中盤からロージーという正体不明の黒人女性(キンバリー・エリス)が登場するのですが、彼女は敵か味方か、一体何者?...デンゼル・ワシントン扮するマルコ少佐に、微妙に親しく近づいてくるのですが、大きな口元と愛嬌のある目線が魅力的です。

他のキャストでは、珍しく悪役ではないジョン・ヴォイト、ヴェラ・ファーミガ、ミゲール・フェラー、アン・ダウドらが共演しています。
監督は91年「羊たちの沈黙」、93年「フィラデルフィア」のジョンサン・デミ。

大統領選の思惑、戦争後遺症も含めたテロとの闘い、情報管理の危うさ、等々...まさに今のアメリカにひそむ社会不安の一端を露呈するかのような作品でした。

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クライシス・オブ・アメリカ

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テレフォン

投稿日

2006/10/07

レビュアー

裸足のラヴァース

「影なき狙撃者」の現代的リメークやいかに 「記憶の代償」では偶然の損傷程度なのですがこちらでは脳を弄繰り回されます 政府=軍部=軍需産業のコングロマリットが背景をなす 脳に埋め込まれる謎のチップ 内容はリメークでばれてますので 思いっきり紋切り型 チップなんかはマクガフィンです(マクガフィンについては「ローニン」のレヴュー参照してね)
ここではリーブ・シュレイバーが演じる 洗脳でコントロールされる 夢を見ない男 作り上げられた男 がその母メリル・ストリープとの精神的葛藤の方に主題が移っています それはアメリカ人の精神分析でもあるかもしれません

パロちゃんが「羊達の沈黙」でその優秀な切り返しショットについて鋭く言及しているのですが この映画ではデンゼル・ワシントンとリーブ・シュレイバーが顔の真正面からの腹の探りあいのえげつないクローズアップ そして切り返しとしてレクターとクラリスを小さく再現していますが それは視線のドラマとしてもこの荒唐無稽なお話に現実感をあたえています 三人の役者が見事です 充分面白い映画なのではないでしょうか

ここでは母の不気味な声が大統領候補者を狂わせてゆくのですが 前半では電話での呼びかけに反応をしています これは洗脳政治映画の隠れた傑作ドン・シーゲルの「テレフォン」をいやでも思い出すのでした

新鮮味は少ないが、役者がみな上手いので、見て損はなし

投稿日

2006/09/17

レビュアー

吟遊旅人

 デンゼル・ワシントン! 彼ほど軍服が似合う俳優はいない。今回も素敵だった。わたしは戦争も軍人も大嫌いなのに、軍服を颯爽と着こなす人の美しさには強く惹かれてしまう。思えばこの性向は「ベルサイユのばら」のオスカル様の軍服姿に惚れて以来のもののようだ。軍服がかっこよく見えるというのは、軍隊や権力というもののある本質を表しているのではなかろうか。「力」の持つビジュアルな美しさに人は容易に惹かれてしまう。それは心しておらねば、すぐにからめとられてしまうものなのだ。

 本作は40年前の話をリメイクするため、朝鮮戦争を湾岸戦争に変え、共産主義のサタンから独占企業へと悪者も変更したが、どうもこの企業犯罪というのがいまいち迫力がない。なにしろ本物の企業がいくらでもあくどいことをやっていて、この映画の見本であるところのブッシュ親子と石油業界や軍需産業との癒着など、すでに衆人の知るところであり、珍しい話でもなんでもない。

 マルコ少佐が幻覚を見る場面はなかなかリアリティがあってよい。観客も、今見せられている映像が現実なのか彼の幻覚なのかと疑い始めるし、そう思ってみると混乱・錯綜を呼んでけっこう深読みしてしまう。前半かなり面白げな展開だったが、割と早く種明かしをしてしまうのは興醒めだし、その種があっと驚くようなものでもない。

 だがなにしろいい役者をそろえているので、芝居は安心して見ていられる。で、やっぱりメリル・ストリープ。この人なんでもできるのね。レイモンドの母親エレノアが息子のために熱弁を奮うシーンなんて、ものすごい迫力で、「おお〜、軍国の母は恐ろしい」と思わずうなってしまった。「ヒトラー 最後の12日間」のゲッベルス夫人を思い出しました。「ヒトラー」といえば、ブルーノ・ガンツがマッドサイエンティスト役で出演していたのに、ちっともガンツだと気付かなかった。すっかりガンツ=ヒトラーのイメージが刷り込まれてしまって、ほかの役のときに彼だと思えなくなってしまっている。

 企業犯罪だの洗脳だのといった部分にはさほど面白みは無かったけれど、息子を操る母の怖さというものが強く印象に残る作品だった。

 本作は期待しすぎたのか、今一歩満足感の薄い作品だった。現実をそのままなぞっただけのようなお話なので、新鮮味は少ないが、役者がみな上手いので、見て損はありません。

オリジナルと比較すると・・・

投稿日

2005/08/02

レビュアー

パープルローズ

オリジナルの「影なき狙撃者」の舞台は朝鮮戦争、そしてリメイク版のこちらの舞台は湾岸戦争。それなのにどうして原題が同じThe Manchurian Candidate(満州の候補者?)というタイトルなんだろうと不思議に思っていましたが、納得です。湾岸戦争での脅威は軍需産業という巨大企業。この巨大企業が自分たちの利益のために、マインドコントロールされた人間をホワイトハウスに送り込もうとする、これは恐いです。
デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープなど、役者の演技もすごい。
アラバマさんがレビューに書いておられるように、オープニングクレジットはかっこいいのですが、音楽が全体的に単調でいまひとつ。兵士が洗脳をうける場面の描写が直接的すぎて、オリジナルの方がよかったように思った。
かなり難しい内容の映画ではありますね・・・。

軍服姿に惚れ惚れです。

投稿日

2008/02/18

レビュアー

mitamita観た〜!!

インサイド・マンの後にこれを見たのでホッとしました。
やっぱりデン様のお姿はこうでなくっちゃ。
内容は批判的、ガッカリと言う人が多かったので少し心配しながら見ましたけど・・・
案外引き込まれましたよ。
レイモンドと母親の歪んだ愛情。
メリルの演技は凄いですね。
洗脳されている時のレイモンドの表情。これも凄い。
特に母親とダンスしながらマルコにおくる表情・・・
彼の心に優しい本来の自分が残っていることを暗示させるような眼差し。切なくて・・・
今日現在アメリカで大統領予備選挙の真っ只中。
ありえない話だけどなんか重なりますね。
グットタイミングで見たような気分です。
ヒラリーさん、オバマさん。
あなた達は大丈夫?

心の奥は冒されていない

投稿日

2020/11/26

レビュアー

趣味は洋画

クライシス・オブ・アメリカ(2004年・アメリカ、カラー、130分)

実に恐ろしい内容の映画です。
ジョン・フランケンハイマーが監督した62年「影なき狙撃者」(フランク・シナトラ主演)のリメイクですが、現代アメリカが抱える社会不安にも通じる作風で、副大統領候補に焦点が当てられるなど、思わず過日のバイデン対トランプの大統領選を連想してしまいました。

1991年のクウェートにおける ‘砂漠の嵐’ 作戦で孤軍奮闘の活躍をし、名誉勲章を受けたレイモンド・ショー軍曹(リーヴ・シュレイバー)は、上院議員の母親エレノア(メリル・ストリープ)の後ろ盾もあり、若くして副大統領候補に躍り出た。一方、ショーの元上官ベン・マルコ少佐(デンゼル・ワシントン)は、最近、戦闘時の悪夢にうなされていた。マルコの脳裏に甦るのは、ショーの英雄的行為とは正反対の不可解な記憶で、軍の同僚を平然と殺戮する悪魔的行為だった。やがて身体の異変に気付いたマルコは、肩に埋め込まれたカプセル状のチップを発見する。マルコは旧知の科学者デルプ(ブルーノ・ガンツ)を訪ね、それが人間の記憶を操作するものであることを知った...。

副大統領候補の下馬評にも挙がっていなかった男が、一夜にして米国政界の中心に躍り出る...そのこと自体にツッコミも入れたくなりますが、裏で操るマンチュリアン・グローバル社なる組織がよく分かりません。政界と企業の癒着は今に始まったことではないですし、そこには ‘悪の巣’ がはびこっているのかもしれません。その実態をけむに巻くかの如く、メリル・ストリープの演技が圧巻です。

一方、南アフリカの科学者でゲノムの研究者と云われるアティカス・ノイル博士という人物が登場します。ならず者国家に専門知識を売る男のようで、CIAにも所属していたというから恐ろしい。
‘火のないところに煙はたたない’ ということわざがありますが、現代アメリカにも存在するのでしょうか。‘何でもあり’のアメリカですから、そのような人物が存在していても不思議ではありません。
(アメリカは大好きなので、また別の次元の話という意味ですが)
ノイル博士を演じているのは、サイモン・マクバーニーという英国の性格俳優で、倒錯した人間性を実にうまく演じています。「裏切りのサーカス」、「MI・ローグネーション」、「マリアンヌ」といったヒット作でも好演しています。面白いのは07年「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」で製作総指揮を担当していること。

中盤からロージーという正体不明の黒人女性(キンバリー・エリス)が登場するのですが、彼女は敵か味方か、一体何者?...デンゼル・ワシントン扮するマルコ少佐に、微妙に親しく近づいてくるのですが、大きな口元と愛嬌のある目線が魅力的です。

他のキャストでは、珍しく悪役ではないジョン・ヴォイト、ヴェラ・ファーミガ、ミゲール・フェラー、アン・ダウドらが共演しています。
監督は91年「羊たちの沈黙」、93年「フィラデルフィア」のジョンサン・デミ。

大統領選の思惑、戦争後遺症も含めたテロとの闘い、情報管理の危うさ、等々...まさに今のアメリカにひそむ社会不安の一端を露呈するかのような作品でした。

1〜 5件 / 全65件