ＧＡＬＡＣＴＩＣＡ／ギャラクティカ　【起：ｓｅａｓｏｎ１】

止まない雨は無い。明けない夜はない。嗚呼この日が来ることをどれだけ待ち望んだことか！本作は3年ほど前ひっそりとリリースされ、さして話題になることも無く、その後のシリーズは完全放置されていた訳ですが、やっと続きが観れるのですね。嬉しいよ〜！
このドラマは面白い。何が面白いって先ず何よりストーリーを急ぎすぎない所がイイ。（かったるいと抜かした友人約二名とは絶交）人物描写を丹念に掘り下げているのでSFにも関わらずまるで大河ドラマでも見ているかのよう。
新しいサイロンがイイ。先代で失笑を誘ったブリキの兵隊に代り、今回は人類存亡の鍵を握る科学者をセクシー美女が色仕掛けで調略するんだから素敵すぎ。
戦闘シーンがイイ。宇宙船と言えばレーザー光線と相場が決まっていると思っていたのにギャラクティカもバイパーもソリッド弾を打ちまくり。これははっきり言って目から鱗状態。和太鼓のBGMをバックに宇宙空間に弾幕を張るシーンなんてあまりのカッコよさに失禁しそう。
もー、断言する。このドラマの前ではロストもヒーローズもプリズンブレイクも屁みたいなもの。（このパイロット版しか観てないけどｗ）公式サイトにもあらゆるドラマの最高傑作って書いてあるし！
とにかく。あなたがドラマ好きでSFによっぽどの抵抗が無いのであれば睡眠時間を削ってでも絶対観るべし。
娘よ、プリキュアのミルキィローズについて語り合う暇は無い。息子よ、仮面ライダーごっこの相手をしている暇はない。父さんはギャラクティカを観るのにとても忙しいのだ。

　　大興奮(*^_^*)の初回リリース（〜三巻）、おっとっと(~_~;)の第二回リリース（四、五巻）、はたして今回の六、七巻は如何に？！

　　なんてまだるっこしいことはやめましょう、ずばりスンげぇおもしれぇっす＼(^o^)／

　　いや、相変わらずアラの目立つ脚本だったり、その行動はまずいんじゃないのってところは多々あるんですがね、まあなんと言うんでしょうか、ふっきれたのかな、四、五巻とはまるで別のシリーズかと思うほど、そう、勢いがあります。

　　単にノリがいいとか展開が速いとか、そういう勢いとは違う。いや、物語はさらに混迷を深めていくのですが、その行動に悩み迷うのは登場人物であり、作り手ではないってところが重要。

　　そして今回、今シリーズ最高の見せ場、いやもしかしたらSFドラマ史上最大の宇宙戦闘シーンが！
　　観れば一目瞭然、こりゃスター・ウォーズの「新たなる希望」と「ジェダイの帰還」へのオマージュでありますが、ただ雰囲気をなぞったってだけじゃない。そう、ちょうどスター・ウォーズ（特に「新たなる・・・」）が過去の戦争映画、記録フィルムを自家薬籠中としたように、「あのシーンやこのシーン」を髣髴とさせながらもちゃんと見せたいイメージが明確でしかもオリジナリティがある。

　　♪ふふんふん、ヴィジュアルだけじゃないっすよ。ヒト型サイロンをめぐる展開も、あーやっぱり！から、えぇっ？！まで。
　　なにしろあの、人類の裏切り者なんだけどどこかにくめないバルター博士がこぉんなに重要な役職に付いちゃったりするわけでありまして(^^♪・・・・
　　そうそう七巻の「コボル上陸作戦」って、そう、あのコボルですからね・・・・
　　副長タイの嫁さんってのがこれまたサイロンより手に負えない（ってか、サイロンかもしれないし）・・・・
　　そして惑星カプリカでのサブエピソードも大きく展開するし・・・・

　　前回リリースからちらほらと出始めた「神」をめぐる話題。これも繰り返し触れられてきます。ただここまで観てきた感想ではありますが、いわゆる神がかりになったり「特定の価値観」が押し付けがましく語られることがない。
　　もちろんキリスト教的世界観が背景にあるのは仕方がないんだけど（やっぱり視聴者っていうお客さんがいますからね）、特定の宗教に−−作品世界のでもわれわれの世界のでも−−こだわっているというよりも、サイロンとは、ひいては人類とはという実に深い考察のためのひとつの道具として扱われているような気がします。ま、まだこれからなんで、なんとも言えませんがね。

　　それにしてもこの変わりよう、何が原因だったんでしょうね。視聴率、かなぁ、やっぱり。少なくとも「あのラスト」は明らかに次シーズンがあることを確信してなきゃ撮れませんがね。
　　でも、ただ数字が良かったからってよりも、やっぱり物語を作るなかで、何かが見えたんじゃないでしょうかね。確信が持てた、というか。
　　ま、いろいろ書きたいことはあるんですが、また一通り観なおしてから、六巻のレビューにでも書くとして。

　　そうそ、シリーズ鑑賞の座右においていたのが「バトルスター・ギャラクティカ☆右舷デッキのギフト店」というブログ。大変丁寧なエピソード紹介などなど、もちろん個人運営のブログですから情報に関してはこちらの責任で扱わなければなりませんが、大変お世話になりました、ッてかこれからもよろしくお願いします、ということで、この場を借りてお礼まで。

　　近所のリアルレンタル店では今なぜか「金メダルキャンペーン」と称して、テレビドラマ（旧作）5本で500円キャンペーンをしている。ビデオ借りたらオリンピック観られないんじゃないかなどと野暮な突っ込みはこの際措いといて。
　　ギャラクティカは決して旧作じゃないんだけど・・・とちょっとトホホな気分ではあるが、安いに越したことない。まずは五巻までまとめ借り・・・・　もちろん再見ですよ。

　　ッで観た、とりあえず第一巻。

　　この三時間のパイロット版は単発リリースだった「・・・・サイロンの攻撃」のころから数えて四、五回は観ているんだけど、シリーズ全体を知ってから観た今回はまるで印象が違う。

　　スンゲェ厚みがある。

　　冒頭「色っぽいねぇちゃん型」サイロン、ナンバー6がささやく
　　「生きてるの？　"Are you alive?"」
　　なんて台詞は、この先の展開を知ってるかどうかで雰囲気がまるで変わってしまう。そう、数あるお色気シーンもただのサービスじゃないってワケですわ。

　　「神」にまつわる会話も結構このときから出てたのね。なんとなく聞き逃していたけど。
　　まだ観てない方のために念のため。「神」がらみの話はこのあと重要なポイントになるんですが、といって決して倫理がどうの、神様はありがたいとかって話じゃありませんから、ご安心を（もちろんベースは娯楽ですからね、あまりテツガクにシフトしてるわけでもないので気楽に楽しめます）。

　　戦闘シーンにも唸っちゃいます。
　　さすがに六巻の月面バトルシーンには及びませんが、アングルやコマ割といった編集・演出で実にスリリングに見せること！

　　ドラマとアクションのバランスもいいしね。緊迫感のある展開は、初見のときもわくわくしたけれど、全体を知っているとなおのことスリリング。

　　結構アラはあるんだけど、勢いもあるからあまり目立たない。
　　この「勢いでアラ隠し」ってのは良くも悪くもこのシリーズの特徴でしょうか(^^ゞ。


　　ともあれ少なくともこの一本、SFファンなら必見、いや観なきゃ人生の損失であります。

　　そして「ファーストシーズンはもう観ちゃったからな」というあなた、いまこそもう一度この一本を観るときですぞ。
　　新たな発見、感動を得られることウケアイです。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

アメリカのテレビドラマはシリーズが延々長期化して、
きりがないので、最近は新しいドラマには手をつけまいと
決めていたけど、ギャラクティカ、シリーズ名が
「起」「承」「転」・・・ってことは次が「結」で
４シリーズで終わりなら、まあ見てもいいか、と
気軽に見始めてしまった・・・

ああああ〜し、しまった〜〜
お、おもしろいぢゃないかああああ〜

どうしてどうして今まで見逃していたのだろう。
まだ「起」のVOL１しか見ていないというのに、
はまってしまいました。

ストーリーと設定は「スターウォーズ」やら「ターミネーター」やら「エイリアン」やら「ガンダム」やら、
とにかく懐かしさはあっても目新しさはないように思うのだが、
人物描写や設定がしっかりつくりこまれているので
退屈はしない。

最初１時間くらい、登場人物が多すぎて、ちょっと消化不良気味だったのだが、３時間を見終わる頃には、すっかりギャラクティカの世界にどっぷり。

新大統領が誕生した瞬間とか新提督が誕生した瞬間とか
スターバックがエンジンの切れたアポロと一緒に帰艦した瞬間とか
艦長が生きる目標を皆に与えるために嘘をついた瞬間とか
いちいち鳥肌ものです。

いや〜なんで、この作品が、「２４」とか「プリズンブレイク」みたいに大きく宣伝されてないのかなあ。
設定がマニアックだから？？？
でもスターウォーズやターミネーターは人気あるのにね。
不思議。

ま、実際、宇宙ものだの戦闘機ものは、私達の生活に馴染みがなくて正直、何がどうなってるかさっぱりわからない瞬間があるにはある。
「超光速と準光速」がうんたら「ハッチバック」をどうたら
「電磁パルス」がなんたらとか
正確には理解していない自分がいるけれども、
用語を正確に理解していることと、ストーリーを理解することは全く別問題だ！
十分に楽しい！

SF好きな人は見逃すべからず、そうでない方も、
ＳＦと思わずにちょっと見てみてください。

私的には気になった箇所は２箇所のみ。
１つは宇宙空間での戦闘は暗いのとスピードがあるのと
両方で一体何が起こってるのかよくわからない。
（映像的にはわからないけど、みんな「エンジンが停止した」とか
「妨害電波が！」とか説明してくれるので（笑）
ストーリー把握に支障はないです。）
もう一つは・・アダム艦長って・・・
「年老いたジョン・トラボルタ」に見えませんか？
ただそれだけ。

次が楽しみだなっと。

数ヶ月前に、何か別の作品に収録されていた「予告編」を見て、いつ出るかと期待していた作品。ついにレンタルリリースされたのを受けて早速借りてみた。予想どおりテレビドラマとは思えない本格的なＶＦＸと、ちょっと渋すぎかと思うくらい大真面目で重厚な展開にシビレた。

ところが序盤から既視感があって、なぜだろう、と思っていたらこの「序章」は既にＤＩＳＣＵＳでもレンタルされてる「バトルスター ギャラクティカ　サイロンの攻撃」と同じ内容。どうりで。…ちなみに、当時自分が投稿したレビューを見てみると「ギャラクティカに対する愛は感じるが、ちょっと平板で長すぎる」などと書いている。

もともとこの「序章」は、テレビのミニシリーズとして制作され２００３年に２日間にわたってアメリカで放映されたものらしいから、尺が長いのはそういうこと。本格シリーズ化前のパイロット版だったのだろう。

ということで個人的には思わぬ肩透かしをくらった感もあったけど、改めて「序章」で復習を済ませ、次はいよいよ真の第１章に臨むことにする。（ぬかりなく２巻・３巻も同時にレンタルしてるのです。わはは。）

↓私もＢｉｔｔｅｒＳｗｅｅｔさんと同じような気持ちです。このシリーズこそは、長らく待ち望んでいた真の本格ＳＦドラマに違いない。心から、そうここに願う。（Ｓｏ　ｓａｙ　ｗｅ　ａｌｌ）