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自ら悪を裁くもうひとりの自分に目覚めた女性をジョディ・フォスター主演で放つアクション・サスペンス。最愛の恋人を殺されたヒロインが、一挺の拳銃を手にしたのを機に、処刑人のように悪人たちを倒しながら葛藤に揺れる姿とその顛末を描く。監督は「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン。ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカは、婚約者デイビッドとの挙式を間近に控えていた。そんなある日、2人は愛犬を連れた散歩中に3人組の暴漢に襲われ、デイビッドが命を落としてしまう。幸せの絶頂を目前に絶望の淵へ突き落とされたエリカ。やがて彼女は、自分で我が身を守るしかないと一挺の拳銃を手に入れる。
製作年: |
2007年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ/オーストラリア |
原題: |
THE BRAVE ONE |
監督: |
ニール・ジョーダン |
---|---|
製作: |
ジョエル・シルバー 、 スーザン・ダウニー |
製作総指揮: |
ジョディ・フォスター 、 デイナ・ゴールドバーグ 、 ブルース・バーマン 、 ブルース・バーマン |
出演: |
ジョディ・フォスター 、 テレンス・ハワード 、 ナビーン・アンドリュース 、 ニッキー・カット 、 メアリー・スティーンバージェン 、 メアリー・スティーンバージェン 、 ジェーン・アダムズ 、 ニッキー・カット |
脚本: |
ニール・ジョーダン 、 ロデリック・テイラー 、 ロデリック・テーラー 、 ブルース・A・テイラー 、 シンシア・モート |
撮影: |
フィリップ・ルスロ 、 フィリップ・ルースロ |
音楽: |
ダリオ・マリアネッリ |
自ら悪を裁くもうひとりの自分に目覚めた女性をジョディ・フォスター主演で放つアクション・サスペンス。最愛の恋人を殺されたヒロインが、一挺の拳銃を手にしたのを機に、処刑人のように悪人たちを倒しながら葛藤に揺れる姿とその顛末を描く。監督は「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン。ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカは、婚約者デイビッドとの挙式を間近に控えていた。そんなある日、2人は愛犬を連れた散歩中に3人組の暴漢に襲われ、デイビッドが命を落としてしまう。幸せの絶頂を目前に絶望の淵へ突き落とされたエリカ。やがて彼女は、自分で我が身を守るしかないと一挺の拳銃を手に入れる。
製作年: |
2007年 |
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製作国: |
アメリカ/オーストラリア |
原題: |
THE BRAVE ONE |
監督: |
ニール・ジョーダン |
---|---|
製作: |
ジョエル・シルバー 、 スーザン・ダウニー |
製作総指揮: |
ジョディ・フォスター 、 デイナ・ゴールドバーグ 、 ブルース・バーマン 、 ブルース・バーマン |
出演: |
ジョディ・フォスター 、 テレンス・ハワード 、 ナビーン・アンドリュース 、 ニッキー・カット 、 メアリー・スティーンバージェン 、 メアリー・スティーンバージェン 、 ジェーン・アダムズ 、 ニッキー・カット |
脚本: |
ニール・ジョーダン 、 ロデリック・テイラー 、 ロデリック・テーラー 、 ブルース・A・テイラー 、 シンシア・モート |
---|---|
撮影: |
フィリップ・ルスロ 、 フィリップ・ルースロ |
音楽: |
ダリオ・マリアネッリ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
122分 | 日本語英語吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | DLRY29410 | 2008年03月07日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
7枚 | 0人 | 1人 |
収録時間:
122分
字幕:
日本語英語吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
R-15
記番:
DLRY29410
レンタル開始日:
2008年03月07日
在庫枚数
7枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
1人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
122分 | 日本語 英語 吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
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10枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
122分
字幕:
日本語 英語 吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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R-15
記番:
WBRY13984*B
レンタル開始日:
2008年03月19日
在庫枚数
10枚
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122分 | 日本語英語吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
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R-15 | DLRY29410 | 2008年03月07日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
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収録時間:
122分
字幕:
日本語英語吹き替え用
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レンタル開始日:
2008年03月07日
在庫枚数
7枚
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
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122分 | 日本語 英語 吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
R-15 | WBRY13984*B | 2008年03月19日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
10枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
122分
字幕:
日本語 英語 吹き替え用
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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WBRY13984*B
レンタル開始日:
2008年03月19日
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暴力の応酬では何も解決しない事を、米国はイラクで体験した筈。未だに「目には目を」が罷り通ると思うなら、そんな大国は滅びろと、突き放したい。
日本も散弾銃や猟銃による事件が、増加の一途を辿ってる。
単に銃社会が諸悪の根源と、お互いに両断出来ない矛盾も感じます。
本作を「卵」で表現すれば、そんなプロパガンダっぽいテーマが外皮を被ってます。
白身は、Neil Jordan監督らしい演出で彩られた、タイトなサスペンス。監督では珍しく脚本を書かず、演出に専念。しかし他人の本とは思えない、テイストに沿った演出や、緻密に構成されたショットには見るべき点も多いです。
主人公と、観客の目線も巧みにシンクロナイズされ、感情移入を阻害する要素を、微塵も感じない。このリアリティ溢れる演出が、テーマを上手くオブラートしてます。
黄身のJodie Fosterの演技も素晴らしい。本作は彼女だから成り立ってると確信します。
最近の彼女の出演作「パニック・ルーム」「フライト・プラン」共に、優れた資質を活かし切ったと、到底思えない。その意味で本作は、彼女しか表現出来ないシーンも多く、久し振りに代表作と呼ぶに相応しい存在感です。
彼女の来日インタビューで、本作がCharles Bronson(う〜ん、マンダム!)の「狼よさらば」に似てると指摘されると、其れを言うなら「タクシードライバー」と答えたのが印象的でした。
苛烈な復讐劇に思えないのは、物語の底辺を流れる、ラヴ・ストーリーへの尊厳に有ると思います。私がレビューを卵に置き換えたのも、壊れ易い女性の心の慟哭を本作が的確に捉えてるからです。故にラストの賛否については、言及しません。
私は倫理と理性のボーダー・ラインを超えてしまった、1人の大人の女性の物語として、お薦めしたいですね。
このレビューは気に入りましたか? 20人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
結婚を控えたニューヨークのカップルが暴漢に襲われ、男性は死亡、女性エリカ(J・フォスター)は九死に一生を得、幸せを砕かれた彼女は、自分の身を守るために銃を携帯するようになる。
ある時、理不尽な暴力に対して、思わず発砲。それは、彼女の中の何かが壊れ、何かが生まれる瞬間だった・・・
J・フォスターが来日した時「これは、暴力や怒りを単純化せずに描いた映画よ。私の演じるエリカの取った行動を見て、悲しみと恐怖を感じてほしいし、嫌悪感も抱いてほしいと思っているの。おそらく、とても衝撃的なはずだから」と言っています。
全米で賛否両論の嵐を巻き起こした本作。暴力に暴力で答える方法を選んだヒロイン。果たしてそれを許せるのか?
と聞かれたならば、「NO」と答えるでしょう。
しかし、毒をもって毒を制するアメリカ社会の危うさが凝縮された作品であり、決して銃社会を肯定した映画ではないと思います。
復讐劇というより、揺れるエリカの心理劇として見ると、掘り下げがいのある作品だと思います。
彼女が銃を入手する過程はちょっと唐突だと思いますが、すでに自分の中に別人がいた(自分さえ気付かなかった自分を知ってしまう)と考えると、面白いというか、恐ろしくもあります。
人の理性というものは、決して強いものではなく、善悪の境界線を危うく綱渡りする彼女の心の変化が痛いほどに感じました。
エリカの職業を、ラジオのパーソナリティとすることで、さらに表と裏の顔を描いていた辺りはなかなか面白いと思います。
銃の力を知り、徐々に軌道を逸していくエリカ。夜な夜な街を徘徊し、暴力に暴力という鉄槌を振り下ろす。その狂気さは、さすがジョディと思いますが、その行動には、憐れみはすっかり消え去ってしまいます。
善と悪とが混沌とし、何のためにこんな事をいているのか彼女自身もわからないのだと思いますが、共感しがたく、だからこそ、逆にまさに現実をとらえ出している類い稀な作品となり、ジョディの描きたかった嫌悪感をも感じてほしいという、彼女の手中に落ちてしまったのだと思います。
誰しもが、こういう境遇におかれる可能性がある社会であるということなのでしょうか?
このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
変わりゆくニューヨークの街並みが涙に潤んだように見えて、ラジオDJエリカ(ジョディ・フォスター)のちょっとかすれた声が聞こえてきます。「物語」はどこへ行ったのだろう? と。
そして、(ちょっとうろ覚えですが)とても大切なものを失うと、人は自分の心の中からも何かを失う、と続けます。冒頭で語られるのは、深い喪失感で、このニール・ジョーダンの力作の伝えたいことをよく表しているような気がします。
エリカは突然恋人を亡くし、暴力の記憶にさいなまれ、思い描いていた未来をなくしました。その絶望から立ち直るために銃をとって変わらざるを得ません。物語の消えてしまった街で、彼女はあたかも「復讐に生きるヒロイン」という物語を演じることを余儀なくされていくようです。
ニール・ジョーダンの前作『プルートで朝食を』には、物語の復権への強い意志を感じました。デビュー作が『狼の血族』という童話のパスティシュであったり、代表作『クライング・ゲーム』や『ブッチャー・ボーイ』の見事な語り口を見ると、ジョーダンは「物語」というものを強く意識しているように思えます。
より機能的で快適に、しかし均一化する街から物語が消えてしまったように、映画からも物語は消えてきました。西部劇が消え、ミュージカルが消え、スパイ映画が消え、時代劇が消え、刑事アクションですらプロットやキャラクターをひねりまくって、最後にどんでん返しのひとつでも挿入しなければ、現代風とは見なされないでしょう。悪をやっつける強いヒーローが行き詰まり、70年代には弱くて個性的で身近なヒーロー、80年代にはひねた笑いと物量作戦、90年代以降はCG満載で、青息吐息。
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本作のエリカはどうでしょうか。暴力に魅せられること「すら」彼女にはできません。彼女を復讐にいざなうのは、彼女の強い意志というよりも、いくつかの偶然の重なりの結果に見えます。そしてラストでは、刑事が不可解な選択で彼女を暴力の世界から解放します。痛ましく俯瞰でとらえられる彼女の小さな姿が、ヒーローの誕生というより、暴力からの逃避に見えたとき、僕は強く「いま」を感じました。
これがいま、精一杯構築しうる「物語」だと、映画は言っているように思います。エリカはヒーローになることを拒否して、どこかへ退場していきます。それがいま、僕たちの生きるリアルなのでしょう。80点。
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このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
彼女の主演している最近の映画は、彼女が「母親」という視点で選んでいる作品が多く、共感できることが多かったので映画館で観ました。
ネタバレなしの感想は・・・・
ここ最近の子どもを守る母親としての彼女ではなく、
もっと視点というか、許容範囲の広がった「愛する人がいる一人の女性」としての彼女の演技が、本当に素晴らしかったです。
そして、彼女の周りを固める助演俳優達が、また本当に素晴らしい!
彼女と、刑事(ショーン・マーサー)の二人の会話では、
この二人の素晴らしい演技というか、人間性そのものまでもが出ているような間や、視線や、しぐさ1つ1つが、お互いが持っている秘密を匂わせつつも、その中に相手に対する思いやりや愛のようなものが漂っていて、本当に素晴らしいシーンになっています。
*注意* ネタバレ含みの感想は以下です。
****************************
試写会でこの映画を観たのですが。
観終わった後に、配られたアンケートを記入しながら、もし自分がこの映画関連の仕事をしていたら、こういうアンケートは絶対に作りたくない、作らないという内容のアンケートで、すごく残念でした。
(それは、アンケートの中にも書きましたが。)
アンケートに、「彼女を許せますか?許せませんか?」という質問。
アンケートを作った人は、本当にこの映画を観たのだろうかと、思った。
なぜ彼女が、この選択をしたのか、そしてその選択の結果を誰がどうして許す、許さないと決めることが必要なのだろうか、と。
彼女は、許されたい、許されないことを覚悟でこの行動を取ったわけではないことは、映画を一度観ただけの私でさえもわかること。
それなのに、この質問は何よ?と、熱く思ってしまいました。
確かに彼女が取った「報復」という行動は、人の倫理観として許されざるものかもしれない。
けれど考えて欲しい。
もし。
いつもの散歩道。
愛する人と、愛するペットと一緒に、このひと時を楽しんでいるところへ、
何の落ち度もなく、ただの言いがかり的に暴行され、
3週間後、目が覚めた時には、愛する人はもういない。
その亡骸にさえ、泣きつくこともできず、
ただただ呆然とその「事実」を受け入れることしかできなかったら。
一歩部屋をでれば、また襲われるかもしれないという恐怖と戦いながらも、
彼女は愛する人を失った現実で、生きる気力も意味も失ったと感じた時。
そんな時、また目の前で偶然にも繰り広げられる惨劇に出くわす。
バッグの中には、手に入れたばかりの拳銃。
また襲われるかもしれないという恐怖の中で彼女が取った行動。
その中で彼女が見出した生き抜くために、得た「自分ではないもう一人の自分」
その自分を生きることで、本当の彼女は、生きることができたのだと思う。
その行動を、許す、許さないは神様が決めること。
そして、彼女が決めること。
私は神様でも、裁判官でもない。
だからこそ、こう考える。
この状況を自分に置き換えた時私ならどうするのか。
私はそれをアンケートで聞いて欲しかった。
一緒にみた妹が私との話しの中で、私にこう聞いた。
「主人公のエリカと婚約者デイビッドは異人種だよね。
アメリカでは、異人種間の結婚て普通にあるものなの?」と。
「私は、深読みかもしれないけれど、婚約者にエリカと同じ白人を持ってこなかったのには、意図があるように思う。
それは、異人種間の結婚は、未だ普通ではないし、困難を乗り越えての結婚のような気がするのね。
その困難を乗り越えてまでも、結婚しようとするほどに愛し合っている二人だからこそ、彼女が彼をどれだけ愛していたのかを裏付けるための伏線のような気がするんだけどね。」
「確か、婚約者っておばあさんがインド人だってゆってたね。
インドの人の結婚て、厳しいらしいね。」
「へ〜そうなんだ。ということは、彼らは、結婚にこぎつけるまでは、彼の親族を説得したりと、大変だったのかもしれないね。
それを考えると、家族のいないエリカにしてみたら、やっとできた家族を、丸ごと失ったにも等しいわけなのだから、その喪失感は、相当だったのだとも思えるね。」
・・・とこんな会話をするのは、深読みしすぎなのでしょうが(笑)
でも、そこまで考えてしまうほど、この脚本や設定は本当によくできていると思います。
しばらくぶりに、良質な映画を観れたなぁと思いました。
それにしても・・・・。
DVDや映画を観る時、チラシやキャッチコピーが
どれほど当てにならないものかを、見せ付けられたような気がしました。
良い映画なだけに、残念です。
こうゆうパターンって実は多いんだろうなぁ・・・。
ハァ・・・
このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:195件
投稿日
2008/01/25
レビュアー
masamune※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
暴力の応酬では何も解決しない事を、米国はイラクで体験した筈。未だに「目には目を」が罷り通ると思うなら、そんな大国は滅びろと、突き放したい。
日本も散弾銃や猟銃による事件が、増加の一途を辿ってる。
単に銃社会が諸悪の根源と、お互いに両断出来ない矛盾も感じます。
本作を「卵」で表現すれば、そんなプロパガンダっぽいテーマが外皮を被ってます。
白身は、Neil Jordan監督らしい演出で彩られた、タイトなサスペンス。監督では珍しく脚本を書かず、演出に専念。しかし他人の本とは思えない、テイストに沿った演出や、緻密に構成されたショットには見るべき点も多いです。
主人公と、観客の目線も巧みにシンクロナイズされ、感情移入を阻害する要素を、微塵も感じない。このリアリティ溢れる演出が、テーマを上手くオブラートしてます。
黄身のJodie Fosterの演技も素晴らしい。本作は彼女だから成り立ってると確信します。
最近の彼女の出演作「パニック・ルーム」「フライト・プラン」共に、優れた資質を活かし切ったと、到底思えない。その意味で本作は、彼女しか表現出来ないシーンも多く、久し振りに代表作と呼ぶに相応しい存在感です。
彼女の来日インタビューで、本作がCharles Bronson(う〜ん、マンダム!)の「狼よさらば」に似てると指摘されると、其れを言うなら「タクシードライバー」と答えたのが印象的でした。
苛烈な復讐劇に思えないのは、物語の底辺を流れる、ラヴ・ストーリーへの尊厳に有ると思います。私がレビューを卵に置き換えたのも、壊れ易い女性の心の慟哭を本作が的確に捉えてるからです。故にラストの賛否については、言及しません。
私は倫理と理性のボーダー・ラインを超えてしまった、1人の大人の女性の物語として、お薦めしたいですね。
投稿日
2008/02/06
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
結婚を控えたニューヨークのカップルが暴漢に襲われ、男性は死亡、女性エリカ(J・フォスター)は九死に一生を得、幸せを砕かれた彼女は、自分の身を守るために銃を携帯するようになる。
ある時、理不尽な暴力に対して、思わず発砲。それは、彼女の中の何かが壊れ、何かが生まれる瞬間だった・・・
J・フォスターが来日した時「これは、暴力や怒りを単純化せずに描いた映画よ。私の演じるエリカの取った行動を見て、悲しみと恐怖を感じてほしいし、嫌悪感も抱いてほしいと思っているの。おそらく、とても衝撃的なはずだから」と言っています。
全米で賛否両論の嵐を巻き起こした本作。暴力に暴力で答える方法を選んだヒロイン。果たしてそれを許せるのか?
と聞かれたならば、「NO」と答えるでしょう。
しかし、毒をもって毒を制するアメリカ社会の危うさが凝縮された作品であり、決して銃社会を肯定した映画ではないと思います。
復讐劇というより、揺れるエリカの心理劇として見ると、掘り下げがいのある作品だと思います。
彼女が銃を入手する過程はちょっと唐突だと思いますが、すでに自分の中に別人がいた(自分さえ気付かなかった自分を知ってしまう)と考えると、面白いというか、恐ろしくもあります。
人の理性というものは、決して強いものではなく、善悪の境界線を危うく綱渡りする彼女の心の変化が痛いほどに感じました。
エリカの職業を、ラジオのパーソナリティとすることで、さらに表と裏の顔を描いていた辺りはなかなか面白いと思います。
銃の力を知り、徐々に軌道を逸していくエリカ。夜な夜な街を徘徊し、暴力に暴力という鉄槌を振り下ろす。その狂気さは、さすがジョディと思いますが、その行動には、憐れみはすっかり消え去ってしまいます。
善と悪とが混沌とし、何のためにこんな事をいているのか彼女自身もわからないのだと思いますが、共感しがたく、だからこそ、逆にまさに現実をとらえ出している類い稀な作品となり、ジョディの描きたかった嫌悪感をも感じてほしいという、彼女の手中に落ちてしまったのだと思います。
誰しもが、こういう境遇におかれる可能性がある社会であるということなのでしょうか?
投稿日
2008/05/31
レビュアー
よふかし※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
変わりゆくニューヨークの街並みが涙に潤んだように見えて、ラジオDJエリカ(ジョディ・フォスター)のちょっとかすれた声が聞こえてきます。「物語」はどこへ行ったのだろう? と。
そして、(ちょっとうろ覚えですが)とても大切なものを失うと、人は自分の心の中からも何かを失う、と続けます。冒頭で語られるのは、深い喪失感で、このニール・ジョーダンの力作の伝えたいことをよく表しているような気がします。
エリカは突然恋人を亡くし、暴力の記憶にさいなまれ、思い描いていた未来をなくしました。その絶望から立ち直るために銃をとって変わらざるを得ません。物語の消えてしまった街で、彼女はあたかも「復讐に生きるヒロイン」という物語を演じることを余儀なくされていくようです。
ニール・ジョーダンの前作『プルートで朝食を』には、物語の復権への強い意志を感じました。デビュー作が『狼の血族』という童話のパスティシュであったり、代表作『クライング・ゲーム』や『ブッチャー・ボーイ』の見事な語り口を見ると、ジョーダンは「物語」というものを強く意識しているように思えます。
より機能的で快適に、しかし均一化する街から物語が消えてしまったように、映画からも物語は消えてきました。西部劇が消え、ミュージカルが消え、スパイ映画が消え、時代劇が消え、刑事アクションですらプロットやキャラクターをひねりまくって、最後にどんでん返しのひとつでも挿入しなければ、現代風とは見なされないでしょう。悪をやっつける強いヒーローが行き詰まり、70年代には弱くて個性的で身近なヒーロー、80年代にはひねた笑いと物量作戦、90年代以降はCG満載で、青息吐息。
すべての物語は物語られてしまったと、半世紀も前に言われていましたが、21世紀になって、ネットの普及や同時多発テロもあり、むき出しの暴力が当然という顔をして闊歩する世界になってしまいました。
そんな現在、魅力的な物語、そこを生きる魅力的なヒーロー(ヒロイン)を生み出すのは、ほんとうに困難なことですが、ジョーダンは本作で、その困難に挑戦したのではないかと思いました。ひどく昔に観たきりなのであまり自信はないのですが、本作のベースとなったマイケル・ウィナーの『狼よさらば』は、普通の人間がヒーローになっていく様を描いていたように思います。どこにでもいる普通の中年男性を主人公にしたのも、彼が正義というより暴力に魅せられていくのも、いまから思えば実に70年代的です。異形ではありますが、そこにはヒーローがいました。
本作のエリカはどうでしょうか。暴力に魅せられること「すら」彼女にはできません。彼女を復讐にいざなうのは、彼女の強い意志というよりも、いくつかの偶然の重なりの結果に見えます。そしてラストでは、刑事が不可解な選択で彼女を暴力の世界から解放します。痛ましく俯瞰でとらえられる彼女の小さな姿が、ヒーローの誕生というより、暴力からの逃避に見えたとき、僕は強く「いま」を感じました。
これがいま、精一杯構築しうる「物語」だと、映画は言っているように思います。エリカはヒーローになることを拒否して、どこかへ退場していきます。それがいま、僕たちの生きるリアルなのでしょう。80点。
本作はもちろん、映画の作りも非常にしっかりしています。さまざまな場面で照明の美しさ、表現の確かさに魅せられました。手前から奥に向かって歩くエリカを背後からとらえたいくつかショットが、彼女の孤独を見事に表現していて、感心しなした。
フラッシュバックも実に素晴らしいと思います。予断ながら、かつて自分が大学生の頃、路上でいきなり殴りかかられ、強盗傷害事件の被害者となったときのことを思い出しました。エリカに比べれば大した経験ではありませんが、自分の経験ではほんとうにあのようなフラッシュバックは、あります。犯人は捕まりませんでしたが、20年ぶりにすっかり忘れていた事件を思い出させる力強い作品でした。
投稿日
2008/03/03
レビュアー
べりにゃ♪※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
彼女の主演している最近の映画は、彼女が「母親」という視点で選んでいる作品が多く、共感できることが多かったので映画館で観ました。
ネタバレなしの感想は・・・・
ここ最近の子どもを守る母親としての彼女ではなく、
もっと視点というか、許容範囲の広がった「愛する人がいる一人の女性」としての彼女の演技が、本当に素晴らしかったです。
そして、彼女の周りを固める助演俳優達が、また本当に素晴らしい!
彼女と、刑事(ショーン・マーサー)の二人の会話では、
この二人の素晴らしい演技というか、人間性そのものまでもが出ているような間や、視線や、しぐさ1つ1つが、お互いが持っている秘密を匂わせつつも、その中に相手に対する思いやりや愛のようなものが漂っていて、本当に素晴らしいシーンになっています。
*注意* ネタバレ含みの感想は以下です。
****************************
試写会でこの映画を観たのですが。
観終わった後に、配られたアンケートを記入しながら、もし自分がこの映画関連の仕事をしていたら、こういうアンケートは絶対に作りたくない、作らないという内容のアンケートで、すごく残念でした。
(それは、アンケートの中にも書きましたが。)
アンケートに、「彼女を許せますか?許せませんか?」という質問。
アンケートを作った人は、本当にこの映画を観たのだろうかと、思った。
なぜ彼女が、この選択をしたのか、そしてその選択の結果を誰がどうして許す、許さないと決めることが必要なのだろうか、と。
彼女は、許されたい、許されないことを覚悟でこの行動を取ったわけではないことは、映画を一度観ただけの私でさえもわかること。
それなのに、この質問は何よ?と、熱く思ってしまいました。
確かに彼女が取った「報復」という行動は、人の倫理観として許されざるものかもしれない。
けれど考えて欲しい。
もし。
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ただただ呆然とその「事実」を受け入れることしかできなかったら。
一歩部屋をでれば、また襲われるかもしれないという恐怖と戦いながらも、
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そんな時、また目の前で偶然にも繰り広げられる惨劇に出くわす。
バッグの中には、手に入れたばかりの拳銃。
また襲われるかもしれないという恐怖の中で彼女が取った行動。
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この状況を自分に置き換えた時私ならどうするのか。
私はそれをアンケートで聞いて欲しかった。
一緒にみた妹が私との話しの中で、私にこう聞いた。
「主人公のエリカと婚約者デイビッドは異人種だよね。
アメリカでは、異人種間の結婚て普通にあるものなの?」と。
「私は、深読みかもしれないけれど、婚約者にエリカと同じ白人を持ってこなかったのには、意図があるように思う。
それは、異人種間の結婚は、未だ普通ではないし、困難を乗り越えての結婚のような気がするのね。
その困難を乗り越えてまでも、結婚しようとするほどに愛し合っている二人だからこそ、彼女が彼をどれだけ愛していたのかを裏付けるための伏線のような気がするんだけどね。」
「確か、婚約者っておばあさんがインド人だってゆってたね。
インドの人の結婚て、厳しいらしいね。」
「へ〜そうなんだ。ということは、彼らは、結婚にこぎつけるまでは、彼の親族を説得したりと、大変だったのかもしれないね。
それを考えると、家族のいないエリカにしてみたら、やっとできた家族を、丸ごと失ったにも等しいわけなのだから、その喪失感は、相当だったのだとも思えるね。」
・・・とこんな会話をするのは、深読みしすぎなのでしょうが(笑)
でも、そこまで考えてしまうほど、この脚本や設定は本当によくできていると思います。
しばらくぶりに、良質な映画を観れたなぁと思いました。
それにしても・・・・。
DVDや映画を観る時、チラシやキャッチコピーが
どれほど当てにならないものかを、見せ付けられたような気がしました。
良い映画なだけに、残念です。
こうゆうパターンって実は多いんだろうなぁ・・・。
ハァ・・・
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ブレイブ ワン