ゾンビーノ

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やっぱりダメか・・

ゾンビが少し可哀想と思ったのは初めて〜

　最近、やたらとゾンビ映画が元気ですね。バリエーションも増えてきて、走るゾンビ、知能を持ったゾンビ、強化ゾンビなど実に華やかです。その中でこの映画のゾンビはどちらかと言うと至極真っ当（？）なゾンビで、かの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のスタイルが踏襲されています。それもそのはず、なんと設定としては「ナイト・オブ〜」の世界のその後を描く、続編とも言える意欲（異色）作なのです。ゾンビが発生した世界のその後を想像したことはありませんか？そんな疑問に答えたのがこの映画です。
　50年代のカルチャーに乗せて緩く描く本作はとてもパロディが効いているのと、社会風刺とコメディのバランスが良く楽しい作品だと思います。
　欲を言えばもう少し人物描写をしっかり描ければ傑作になっていたかと思います。ゾンビとなった父を殺した事がトラウマになって、家族との関係が上手く築けない男。そのために夫婦のすれ違いや、息子とのコミュニケーションのとり方が良くわからないという、分かりやすく美味しい設定を敷いておきながら、コメディ重視に走ってしまって上手く設定を生かしきれていないような気がします。そのために主人公の少年がペットのファイドに何を見ているのか、あるいは妻がファイドに求めたものは、というドラマが希薄になってしまっているのです。
　そのほかにもゾンビをペットにするという倫理観に対する葛藤が、父親にチラッとしか描かれていないという点も気にはなります。
　全体としては野心的かつ意欲的なゾンビ映画ではないでしょうか。

なかなかエエ雰囲気なんやけど、いかんせん間が悪いなー・・・笑えそうで・・・笑えない・・・ってパターンが続くんで、エエ加減気持ち悪ーなってもーた（´д｀lll）

最近は、こういう狙った映画で笑えへんようになったなー・・・成長したのか、汚れたのか・・・

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ジャック・ブラックみたいに、"笑い"に対して真剣にバカ（っぽく見える）なのって好きなんやけど・・・

この映画の・・・

◇ビリー・コノリーの実はインテリ（っぽく見える）の仕草とか・・・
◇キャリー＝アン・モスの"こういうのも出来る私って凄いでしょ！"っていってる（っぽく見える）演技とか・・・
◇子役の"自分は天才子役ですよ"っていう素は意地の悪い（っぽく見える）感じとか・・・

そんな風に自分には観えてイラッとするんよねー・・・

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独特の雰囲気のある作品なんで、好きな人はむっちゃすきやと思うけど、自分はぜんぜんダメでした・・・自分の好みでは、コメディならもうちょっとバカになって欲しいかなー・・・

風刺もんは、きっちりドラマを描いてシニカルな笑いを入れるか、完全おバカにぶった切るかの方が自分は好きかな！

基本的にオススメはいたしません！

個人的満足度　59点！

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「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」等のアンデッドは、時代の「映し鏡」としての社会風刺も巧みに描く。私なりに解析すると一連のゾンビ映画は「恐怖・道化・風刺」の3角形のバランスが時代と共に変化する。増殖し続ける大半は語る価値すら無いが、時として活目すべき作品が出現、本作は久々の当たり！と珍しく褒めたい。

一言で言えば本作は「ショーン・オブ・ザ・デッド」と同系列。コメディの中にも、鋭い社会批判を刷り込む。ホラーの法則を巧みに織り込み、極めてオリジナリティに溢れた作劇は数多の模造品とは一線を画す。カナダ製作故に米国への風刺も容赦なく、拝金主義や人種差別に格差社会など現代の歪みをゾンビの姿を借りて問う。コンセプト、演出共にゾンビ映画にして秀逸。

描き方は「アイ・ロボット」のIsaac Asimovの短編「ロビイ」に類似。共通する自己本能の欠如は、感性で理解する人間にとって恐怖に成り得る事も暗示する。本編は1950年代をレトロにフューチャーするが、視覚効果や残酷描写にも手抜きの無い展開が逆に笑いを誘う。難しい導入部の説明も怠り無く、過激と風刺のバランスも最後まで崩れない。

滲み出る様々なコンプレックスを、ゾンビの名を借りて表す本作は、単なるブラック・コメディに留まらない魅力に溢れてる。アメリカ人への皮肉をゾンビで語る見事な風刺劇・・・久し振りのゾンビ映画の真打登場だ。
　

ゾンビをペットとして飼うわけですが、ゾンビは元人間なわけで人間らしさが残っているゾンビもいるので、飼い主の中にはどうしても感情移入してしまうものもいて、そこがこの映画の可笑しいところです。

どういう風に落ちをつけるのかと思って見ていましたが、ラストは少し笑えました。

つまらなくはないですが、微妙かな・・