妄想　ｄｉａｒｙ

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うーん　妄想だらけになってしまいましたね　パン兄弟って　なんかひとつも確かに観たって　記憶がないんですね　「お目目」とかはまあまあ良かったようね気が・・　役者はいいんでしょうね　この作品もどっかでみたことあるなあと　思ってたんですが　ＴＷＩＮＳのお姉ちゃんなんですね　明るくないんでわかりませんでした　ショーン・ユーもすっかり顔を忘れていました　なんだかざーっと観てしまったので　きちっと見直したいと思いますが　見直さない　こちらがもやもやしてしまいましたね

途中から　おうそうゆうことか　なんだか退屈に進むようでいて　構成は突然変わります　製作オキサイド・パンとかクレジットが出て　あれもう終わりなのってとこから　再度物語の裏の真実が語られるのです　なるほどね　ちゃんと見てれば面白いかも＜おい　パン兄弟のこれはと言う作品を探してみようかな　誰か教えて

　オキサイド・パンはパン兄弟の兄貴のほうですね。
　その兄貴のピンでの脚本・監督作である本作はホラーにあらず、サイコサスペンス。これがなかなか観応えありました。
　『妄想』というタイトルのとおり、ひとりの女の妄想（それとも狂気？）が描かれていくのですが、妄想に苛まれる主人公を演じているのが、香港のアイドルユニットTWINSのひとり、シャーリーン・チョイ。まず何といっても彼女がなかなか凄かった。もうアイドルというより立派な女優です。特に、まるＺＯさんも述べておられますが、終盤のあの目の動きはホンマお見事です。
　物語全体でいうと、気の滅入るような話で、男前のショーン・ユーもとんでもない目に遭ってしまうのですが、ラストのオチには意表を突かれます。ただ、それははっきりと言葉で説明されるわけではなく、めまぐるしい映像で見せられるので、「たぶん、そういうことなんやろなあ」とそれなりに納得しながらも、何かこうモヤモヤが残ります。ただオレ個人としては、この何ともいえない、痒いところに手が届きそうで届かなさ加減が逆に心地よかったりして。
　というわけで、広くはお薦めできませんが、この手のジャンルが好きな方は試しにいかがですか。

ん〜・・・胃が悪い時にうっかりと飲んでしまい、こみ上げる胃液と共に後悔するホットコーヒーと言うか、ジュクジュクに熟したメロンに甘味を求めてかぶりついたら、甘味を通り越して発酵してたとか・・・。例えようの無いイヤな感じはどう例えましょうか？

パン・ブラザーズの片割れオキサイド・パンさんは今回も絶好調でした。単独の方が方向性が明確ですっきりしているかもしれません。ご兄弟で監督した『リサイクル』や『ゴース・トハウス』もこれまた面白いのですが、本作品比べると少々まとまり感が薄いように思えます。こちらは後味の悪さ一本！の直球です！

作品の途中に、精神科医でしょうか？彼女の目が見ているものが妄想であり、統合失調症は周囲の人間の理解が必要だと解説のようなコメントが入ります。これがまた観客の混乱を招く毒。彼女の見ている世界と現実を重ね、また時間をズラし、何が本当で何が妄想なのか・・・この妄想ももしや・・・何かがおかしい・・と認識しても、己が間違っていると疑う事が出来ない、認める事が許されない、そんな弦を張り詰めるだけ張り詰めている彼女を見ていると、こちらも変な気分に陥ります。

主演のシャーリーン・チョイさん、
アナタの終盤の落着き無く動き続ける眼差しが
本当に本当に本当に　
もぉ・・お見事。


でね、確かに『面白く無い』作品では無いです。
吸引力は相当のモノですよ？

是非。（責任は持てないけど〜♪）

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良作にはまちがいないけれど、パン兄弟ならこれを見ろ！というより、こういうのも作れるんだよ的な感じに思えてしまうところがなんとも。

邦題の「妄想」、原題は「Ｄｉａｒｙ」というストレートなわかりやすさの今作、女は職も持たず、男に尽くすことで成り立っている設定で、冒頭から暗い台所にこもって料理ばかりしている。
しかも中華だもんだから、どでかい中華包丁でどかどか切ったり、素材も生魚だのイカだのと生臭いものばかり。けれど、途中で飽いたようにケータイで男の留守電に伝言を残してみたり、人形を作ったり、女友達に男の愚痴をこぼしてみたり。そしてまた台所に戻り、ざく！ざく！だーん！だーん！・・・、彼女の脇にはツボっぽい土鍋や寸胴が火にかかっていてぐつぐつ煮立ってる。

料理シーンがこれだけしつこいのに、料理云々を言及しないのはなぜか？・・・こりゃ喰ったな、と（笑）
いや、喰ったとは言ってないけど。正直、いつ冷蔵庫がご開帳されるのかとちょっとどきどき（笑）

と、ここまで書いてもネタバレ切ってない、見ればけっこうなるほどねぇと思える至極まっとうなオチが仕込まれてはいるのが良作たるゆえんなんですが、問題はだ。
女性心理がかなりステレオタイプで、既存の小さな（こら）猟奇事件を叩き台に男性から見た”こういう女に限って”的な感想を心理学をまぶしてまとめてみましたっぽいカンジにちょっとひっかかったり。女性心理１本で勝負するならそこらへんにもうひとひねり欲しかったかも。

「リサイクル」の玩具も良かったけれど、今回の天井に届くほどでかい木偶人形が横切るシーンもよかった。
また主人公のチャーリーン・チョイのラストの目の動きにもギョッとさせられました。初めて見たのは「アイデンティティー」のプルイット・テイラー・ビンスだったけど、改めてぞっとしてみたり。
買物のシーンもよかったですねぇ。５０００円出して１０００円分の釣りしかもらってないだけならボッタクリ？と思うけど、再びお魚２匹くださいと言ってしまう感じが。私もそうなったらヤバいと思おう（笑）
付け足しみたいですが、ショーン・ユーもイイ男でした。

かなり暗くて閉鎖的なので心が元気なときにどうぞ。

パン兄弟の『ゴースト・ハウス』がそれほどよかったと言うわけでもないが、この監督の才能に興味が沸いて借りてみる事にした作品。でも・・・これってホラーじゃないのか。なんかの映画の予告編で観た時、ホラーっぽかったのでホラーだと思い込んでました。

面白いか、面白くないかと言えば、「面白くは無い」です。
なんか、低予算丸判りで、暗〜くてジメジメしてて、観ててイライラしてくるし、途中で早送りしたくなった。・・・・しかし、後半から、（これがこの監督の才能なのかも）徐々に面白く（？）なるンです。凄いどんでん返しです。もちろんそれは観てのお楽しみです。

この監督の次回作もやっぱり観るかな・・・面白くないかもしれないけど・・・この監督の才能に期待したいですね。