稲川淳二の霊談

当地では、自治会の地区ごとに「地蔵盆」という行事があります。

「地蔵」は、村落共同体では、子供の守り神です。

子供たちの楽しみため、大人が一生懸命、企画、準備、実行するのです。

２年連続で、参加しています。
去年はメイン、今年はサブです。

当り前のことですが、子供らの安全、衛生が第一です。
それを前提に、子供と親、共同体が楽しむこと。

安全、衛生を守ること。
これは、ホラーを排除することです。

ゲームも企画します。
ヨーヨー釣り、風船釣りは、室内にブルーシートを敷き、その上にバット２面を置きました。
今年は、屋外での実施になります。
交通整理、熱中症予防をどうするか、ここが今年の課題です。

お昼に提供する料理は、昨年は、ホットドッグでした。

国産無添加のソーセージは良かったのですが、パンは無理でした。
ホットプレートで焼いたパンとソーセージ、刻みキャベツを合わせ、
お好みでケチャップ、マスタードをかけます。
ケチャップもマスタードも国産無添加は無理です。
自分らで企画すると、現実に当たります。
楽をすれば、宅配でＯＫなのです。
食の安全と、予算、当日のオペレーションということが
難しいことを知りました。

今年は、カレーライスです。
提案してくれたベテランのおばあちゃんたちが活躍する。
「カレーは、数が加減できるでしょ」
「肉は？」と僕。
「ビーフ。甘口、辛口、両方つくるからね」
おばあちゃんたちの凄味を感じた。
任せておこう。
ご飯が大変です。８升は必要だが、当日、朝、各戸５合ずつ炊飯器で各家庭で炊くとして、
どう運ぶか。

料理が変わると、いろいろな課題が見えてきます。
焼きそばでも、大変です。屋外の鉄板の炎熱に、大人が倒れそう。
倒れれば、ホラーです。

地蔵盆は、僕が子供のころは、カレーでした。
あのカレーの美味しさといったら！

思い出す。
昔は、地蔵盆は、舗装されていない道に、テントを立てて、早朝始まる。
僕らは、午前６時ころから山の雑木林に甲虫をとって凱旋する。
ラジオ体操をさぼる。
10時ころくる、尼さんのお経を正座して聞くが、笑いをこらえる。蚊に刺される。
うしろの大人から怒られた。そんなことを聞く子供はいないが……。

昼は、カレーが美味しい。
それから、僕らは、カブトムシやクワガタ、高速道路沿いの廃棄場で集めたタイル、駄菓子屋で引いた怪獣カード、
切手、古銭の交換、手製の野球版、ぼろぼろのトランプでの神経衰弱。
大人は、将棋、「カロム」、花札。

午後３時の西瓜。
夜の線香花火。

墓場への肝だめし。
肝だめしは、毎年、町内の高校生のにいちゃんが企画する。
彼いわく
「お化け屋敷はこわくないだろ。出てくるのが分かってるから。何もないのが、ほんとに怖いんよ。」
これは、僕のホラーの原点である。

最後の江州音頭。これは、百鬼夜行である。

時代は変わった。

今の子供らは、実に大人しい。

アニメを流せば、夢中になって見ている。賢い。

ビンゴ。
最初のビンゴの子が、「えーっ」というくらいの安価なものを採った。
高いものではなく、自分の求めるものを採るというのが面白かった。

でも、子供ら、西瓜は好きだな！

うちの町内には、西瓜を子供に人数に合わせ、70片以上に、おいしく切り分けられる名人が一人いる。
この技は、おばああちゃんたちにもできない。
その若いおかあさんだけの技量だ！

でも、子供のもっている底深さは、変わらない思う。
子供は、けっして純真ではない。昔も今も変わらないのだろう。
かれらは動物から人間に変わる、個体なのだ。

再現ドラマとあるので借りてみたが、語りがメインであって完全な再現ドラマにはなっていない。
ここは完全な再現ドラマにしてほしかった。
この作品、決して出来は悪くない。でもなんか新鮮味がない。
稲川さんも長くやっているのでマンネリ化しているのは否定しがたい。
稲川さんの怪談は大好きなのでがんばってほしいです。

とっておきの恐怖談。ということらしいが、TVで2話ほど聞いて知っていたので少々がっかり。
後、稲川氏と交互に霊談をする人が変わるが、下手ではないが伝わり方がイマイチ。稲川氏の独特な霊談には敵わない。

毎年、夏になれば大忙しの稲川氏。
私も毎年楽しみにしているが、DVDの別シリーズ『現場検証』シリーズに比べるとかなり迫力に欠ける。

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百物語と同様に余計な素人の話が収録。
稲川氏だけの話で十分だ

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稲川氏の怪談話だと思っていたが、大間違い。
胡散臭い再現ドラマがなんとも・・・