あるスキャンダルの覚え書き

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あるスキャンダルの覚え書き / ジュディ・デンチ
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「あるスキャンダルの覚え書き」 の解説・あらすじ・ストーリー

 ゾーイ・ヘラーのベストセラーをジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの共演で映画化したサスペンス・ドラマ。15歳の教え子と禁断の関係を持ってしまった女教師と、その秘密を知った孤独な初老の女教師との愛憎の行方が緊張感いっぱいに綴られてゆく。監督は「アイリス」のリチャード・エアー。ロンドン郊外の中学校で歴史を教えるベテラン教師のバーバラは、孤独な人生に苛まれていた。そんな彼女は、新任の美術教師シーバに関心を示し、彼女のことを日記に書き留めていく。やがて希望通りシーバと親しくなることに成功したバーバラだったが…。

「あるスキャンダルの覚え書き」 の作品情報

製作年: 2006年
製作国: アメリカ
原題: NOTES ON A SCANDAL

「あるスキャンダルの覚え書き」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

あるスキャンダルの覚え書きの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
92分 日本語 英語 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
R-15 FXBR32498 2007年11月02日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
15枚 1人 0人

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ユーザーレビュー:163件

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1〜 5件 / 全163件

孤独が孤独を支配するネタバレ

投稿日:2007/09/28 レビュアー:masamune

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本作は今年の中でも屈指のサスペンス。配給元のFOXはスリラー系は苦手なスタジオだが、何時もの様に派手に宣伝すればと悔やまれる程に素晴らしい出来。血生臭いシーンも無ければ、狡猾なトリックも無いし、斬新なオチも無い。しかし立派なサスペンスに仕上げたセンスには脱帽。Richard Eyre監督は「アイリス」も絶賛したけど、之も記憶に残る作品。

イントロダクションから卑猥さや、ホモセクシュアルを連想するが、本質はJudi Dench演じる、バーバラ・コヴェットの断末魔にも似た孤独感を描く。
主人公は、厳格な性格が災いし周囲から疎まれ毒舌を吐く始末。この誰からも共感出来難い人物像は、不思議なリアリティを醸し出す。これは誰しも抱える孤独と言う、別な意味で共感するセンチメントを示唆する。
孤独も度を越すと、平常心を失い何時の間にか、心も歪んで行く。現実を享受するキャパシティを超え、妄想の世界へ閉じ篭る。閉塞感が絶望と言う概念を失わせ、己のエネルギー全てを別人へ注ぐ・・・もちろん悪い方へ。

この心の機微を非常に的確に、そして強かに捉えた高尚な心理劇が秀逸。事件らしい事件が無い(不倫ぐらい)中で、ここまで濃密なサスペンスを創造した、原作者Zoe Hellerも凄い。欺瞞に満ちた告発とも言える物語を、慈愛に満ちた物語に摩り替えるストーリー・テリングは、物悲しくも有り、非常に怖い。

Judi DenchとCate Blanchettの演技合戦は、当たり前だが上手いの一言。誰しも自分が愛した人を想いのままに操りたい・・・操ると言う言葉が上品なら「支配する」に改めよう。
他人を心理戦でコントロールする事ほど、楽しいものは無い。それは恋人同士に限らず、友人でも家族でも会社関係でも同じ。自分の思うがままの「ひな型」に嵌める事で、人は悦に浸る。
その一歩間違えば偏執的、いや変質的な行動は、やがて真のストーカーへ変貌する。流石は「007」の上司、スパイはお手の物と笑えないほど演技はシリアス。独身女性の心の闇を辛辣に曝け出した本作を見て、私は益々女性が怖くなった。

地味な内容が災いしたか、認知度は今一つ。しかしOscarは両女優を始め脚色賞と作曲賞を、しっかりとノミニー。残念ながら賞は逃したが、この目配せは流石はハリウッドと珍しく褒めたい。
私の様な平凡男は「男子生徒が羨ましい」とアホな事を考えがちだが(笑)、教科書の様なQueen's Englishを堪能しつつ、女の性(さが)も勉強できた(つもり)。この台詞の生々しさを、是非味わって頂きたい。スリラーに煩い私も、本作は諸手を挙げてお薦めしたい。

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孤独な人間が求める 異常な友情ネタバレ

投稿日:2007/11/07 レビュアー:ミルクチョコ

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ロンドン郊外の中学校に勤める教師バーバラ(ジュディ・ディンチ)は、美しい新任教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を持ち、彼女の行動を観察し、日記に綴り、ある日、シーバと男子生徒との情事を目撃したバーバラは、シーバのの弱みを握り、彼女を束縛し・・・孤独な女教師の心の闇を描いたドラマ。

ディンチとブランシェットの二大女優の演技を楽しみました。
演技はいうまでもなく、悲しみから怒りへ変わる心情や、表情が流石ですね。
ディンチ演じるバーバラの、何ともいえない屈折した感情が伝わって来てリアルで怖さを感じました。
バーバラの目線で語られ、一見彼女の思惑通りに進んでいるかのように見えましたが、これもまたバーバラの孤独から来る思い込み、人付き合いの不慣れ、年は取っているものの経験のなさから来るものなのでしょう。
救いようのないバーバラの孤独さには、やはり夫のような頼れる人や、家族のような存在が必要なのでしょうか?

シーバは学校内では孤独に見えたかも知れませんが、年の離れた夫、障害のある子供、そして慣れない教師の仕事や、生徒たちとの交流などなど、きしみはあるけれど、実際には豊かな人間関係があり、万事一人でやりくりしているシーバとは、根本的に違うような気がします。

バーバラにとっての友人は、相手を自分の支配下に置くことにあったことが、そもそもの間違いだったような気がします。
その意に反した行為を取ると、簡単に亀裂が生じ、友人を失うことになる・・・しかも日記という媒体で使われ、そういう心無い言葉は、発した途端にエスカレートする・・・
そういう事をすればするほど、彼女の心が空虚になっていくような気がしてしまいました。
そういったバーバラの内面が、容易に観察できたことは、興味深かったし彼女はちょっと極端な例ですが、孤独な私たち現代人にも身近な問題であることが、恐ろしくもあります。

そして、教師と15歳の生徒が関係を持つことは、許されないことですが、女教師が同時に被害者でもあり、世間の目や、報道陣についても皮肉なメッセージを送っていたような気がします。

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実社会では苦手だけれど、見るのは楽しい女の戦い・・・ネタバレ

投稿日:2007/11/28 レビュアー:ムーミンママ

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これは面白いですね。

15歳の教え子との禁断の愛。実話を元に書かれた小説の
映画化なんですね。

日本でも松嶋菜々子のドラマ『魔女の条件』でも取り上げられていたテーマで、この教え子との禁断の愛そのものでも充分ドラマに仕立てられるところを、単なるスパイスとして使っちゃっているのですから、すごいです。

ジュディ・ディンチとケイト・ブランシェットの女の戦いが
メインテーマです。
ジュディ・ディンチ演じる孤独な定年間近の教師が
ケイト・ブランシェット演じる美人新任教師の値踏みを
するところから始まっていきます。
その値踏みに軽い嫌悪感を感じながらも引き込まれて
あっと言う間の90分でした。
でも、内容はぎゅーっと詰まって濃いです。
ジュディ・ディンチは恐ろしいほど粘着質な女を演じているし、ケイト・ブランシェットの反撃も見ものです。

大奥なんかが好きな方にはたまらない映画じゃないでしょうか。

私は、と言うと、面白いと思いつつも
終わったときには背中がゾクーっとして・・・
あー、怖かった。

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他人のふんどしで相撲をとるレビュー。武蔵野婦人さん、すみません。

投稿日:2008/04/10 レビュアー:ポッシュ

映画館で観た時に、な〜んかゾワゾワっときた。その原因をきっちり突き止められずレビューが書けなかったのだけど、武蔵野婦人さんのレビューを拝見して、なるほど、と。

まさに粟立つというか、心に蕁麻疹が出たみたいな気持ち悪さの根幹は「女子」の世界にあったか。自分はと言えば、イヤだなぁと思いながらなんとなくそういう関係の中に入らざるを得なくなって、作り笑い浮かべて取り繕ってしまうタイプ。なので、一番身に沁みたクチかも。「シーバってバカよねぇ」とか「バーバラ、怖えぇ〜」とか、達観できなかったもん。

 「悪意」の本質は「無知」じゃないだろうか。相手をよく知らないがために相手を恐れてしまい、自分を守るために「悪意」を発動する。そこには「これは“正当防衛”だ」という無意識が働いているので本人に「悪意」の自覚はない。そして、人と人とが完全に理解しあうことなど不可能だ。他人の心なんて分からない。そこに「恐れ」が生じ「悪意」が育つ。人間関係においては多かれ少なかれ「悪意」というものが介在していると思う。

 100%相手を理解する(=知る)ことは無理でも、足りない分を「想像力」で補うことはできる。それが「思いやり」というもの。この映画の登場人物たちには、それが欠けていて、それが悲劇につながった。

 シーバ(K・ブランシェット)は満たされない自分への自己憐憫が刹那的な快楽を得ることの言い訳になってしまった。「こんな心の閉塞状況に私を追い詰めたのは、この家庭。この夫」・・・そういう無意識の「悪意」が彼女を不倫に走らせてしまった。熱に浮かされた彼女に夫の心情をくもうとする想像力は働かない。

 で、浮気相手の男子生徒の方はもう下半身に脳ミソがつまってる思春期だから、こりゃどうしようもない。刺激的なゲームを楽しませてもらってる相手への「思いやり」なんてある訳ない。

 孤独な老女バーバラ(J・ディンチ)に至っては、自分以外の人間をすべて勝手な思い込みによって決めつけてしまう輩だ。彼女は自身の妄想ワールドを日記に展開させ、その世界に生きている。そうすることでリアルな“孤独”を感じまいとしていたのか。「思い込み」は「無知」の最大たるものだ。だから彼女の「悪意」はとことん増殖していく。

 「女子」というのは「無知」のカタマリっていうか、つまり、最強の「無知」というのは「己を知らない」ということで、自分を客観的に見ることができない、自分という存在を相対的に認知しないで、絶対化してしまう生き物。好きとか嫌いとか、自分の感情を絶対的なモノサシにして発言・行動できるツワモノ。そういう「女子」の世界が繰り広げられていたのが本作だったという訳か。自分の中にも無いわけじゃない、いや、事によると十分にそういう資質を備えているからこそ、アレルギー反応が起きるみたいに、心がゾワゾワと粟立ったんだろうと思う。

 最後に。ちょっと内容は違うけれど、女教師2人が主人公で、ちらっと同性愛的な感情も秘めていて、一人の悪辣な生徒によって悲劇が起こる・・・ってことで、ウィリアム・ワイラーの「噂の二人」(61)を思い出したりもしたので、付け加えておきます。


●たくさん投票してくださった方、ありがとうございました。
 励みになります・・・。

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女はばあちゃんになっても「女子」ネタバレ

投稿日:2008/04/09 レビュアー:武蔵野婦人

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ストーリーや展開については、ほかの方のレビューに詳しくあるので省略させていただくとして。

この監督、「アイリス」の監督さんだったんですね。
ほお、だからジュディ・デンチ。
アイリス は大好きな映画でした。
この映画にも、アイリスのような静謐な映像があちこちに。静かで湿った雨のにおいのするような室内の色合い。特にケイト・ブランシェットがアトリエに使う離れのたたずまいなど、とてもきれいです。

お話は、サスペンスと評する人もいるし、人間関係のどろどろと評される方もいるようですが、私にとってはどちらもぴったりこなくて、重さもどろどろ感も少ない、”あっさりと客観的に「女子」の世界を描いたドラマ”という印象が残りました。


私は女に生まれたことをこれっぽっちも後悔していないし
今は女という存在がいとおしく大好きですが
これまで女 とか 女の子 の世界はとっても好きできたけれど
「女子」の世界ってのがほんとのほんとに苦手だったのです。

あなたを親友だと思って、何でも話すわ。
え? 親友だって言ったのに、なんで秘密があるの?
私より○○ちゃんのほうが大事なの?

ああーーーーーーー、めんどくせっ!
女子とつるむのを避けて避けて生きてきた私にとって、この映画の後味は「あああ、女って年をとってもずっと女子ワールドなのね」でした。


女子の友情って、成長のある過程では男女間の愛情と取り違えてしまうほど、強烈に働くこともあって、そういえば私も女の子からラブレターみたいのもらったことが幾度かあります>10代。
でも、そこから精神的成長を経て、健康な愛情を育むのが人の常。(相手が異性でなくて同性であっても、健康な愛情と性愛は育めるわけで)。

ジュディ・デンチは同性愛という「性」を伴う女性との関係をつむいてきたというわけでもない。この子ども時代の未熟な、友情と愛情の区別のつかない「女子のお友達ごっこ」のレベルで、成長を止めてしまっている老女であるというのが、とっても辛い感じを残します。社会的には、十分すぎるほどの立ち居地があるにもかかわらず、です。


サスペンスというほど、臨場感を伴う秘密もなく、どろどろに心理に食い込んだ展開も描写もありません。
ケイトが生徒と性的関係を持ってしまったという非日常の事件はあるものの、映画の主題はここではありません。
起きたのは、ある意味とってもシンプルな、どこにでもあるようなできごと。女子同士の友情ごっこの破綻です。

それを演じているのが、ジュディ・デンチであるところに、この映画の凄みがあります。ある意味冷徹な、突き放したような監督の目が、この老女の中の”ゆがんだ女子”視線を浮き上がらせて、それがサスペンスにも匹敵するような迫力を生んでいるのだと思います。


女のサガを描いた映画はいろいろあって、見終わったあとに「女って面倒ねええ、でもそれがまた、いとおしいんだよね」って思えるものもいっぱいある。
でもこの映画は、出来はとってもいいし、主演の2人の女優もすごかったなあと思うけど、私にとっては見終わったあとはほとほと「ああ、ほんと女子ってめんどくせー」という疲労感が残った映画。ばあちゃんになっても、女子は女子。

少なからず、こういう世界とは距離を置けて生きている自分の境遇に感謝。。。。なんて思ってしまった私なのでした。

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