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パリ、ジュテーム / オムニバス洋画

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「パリ、ジュテーム」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

 パリの街そのものをテーマに、パリの様々な場所で撮り上げられた1編およそ5分、全18編からなるオムニバス・ムービー。この企画に世界中の名だたる映画監督たちが集結、それぞれの視点から花の都パリの新たな一面を切り取る。日本からも「M/OTHER」の諏訪敦彦監督が参加。2006年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング上映作品。

「パリ、ジュテーム」 の作品情報

作品情報

製作年:

2006年

製作国:

フランス/ドイツ/スイス

原題:

PARIS, JE T’AIME

「パリ、ジュテーム」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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モーターサイクル・ダイアリーズ

ユーザーレビュー:117件

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1〜 5件 / 全117件

ボンジュール、パリ!(パリ、ジュテームを10倍楽しむ方法)

投稿日:2007/11/27 レビュアー:JUCE

 この作品に関しては是非、映画の公式サイト(http://www.pjt-movie.jp/)をガイドとしてご覧になる事をお勧めします。パリの区画地図でどの物語が撮られたのかというマップとともにそれぞれの物語のストーリー、監督、役者の簡単な紹介が観られますのでとても参考になります。
 この予備知識のある、なしでこの作品の見方は大きく変わってくるだろうと思います。私などはパリを訪問した事はおろか、パリに関する知識も全く深くありません。この映画と公式サイトを観る事でパリに対してかなり親近感が沸きました。それも単に絵葉書に映されるようなパリだけでは無く、日常的なパリが映し出されているのだろうと言う気がします。区画的には11区と15区意外は網羅しているのですね。

 18編もあるとさすがに好みにより楽しめる作品とそうでない作品も出てきます。私が一番気に入ったのは1区地下鉄チュイルリーのホームでのお話。監督はジョエル&イーサン・コーエン、そして出演は私が大好きなスティーヴ・ブシェミ。コーエン兄弟がこの企画に一番最初に賛同しこの作品を作ったそうです。そしてこの作品をもって他の監督にアプローチを図ったというこの作品のクオリティーのデファクトスタンダードとしての作品なのです。他の監督も結構プレッシャーだったでしょうね。この1区のお話は旅行者がパリで味わうほろ苦い体験を描いたものですが、ソリッドシチュエーションながら、ツーリストの味わう面白くも苦い体験をとても上手く描いています。まさに5分という時間にぴったりの題材だと言えるでしょう。しかしブシェミは上手い。セリフが無いのですが、表情で豊かに語っています。
 作品中、もっとも異色だったのが7区のパントマイムの男の物語。監督のシルヴァン・ショメはもともとはアニメーターで本作が初の実写映画との事。実写の中にアニメ的な手法を入れた一風変わった作風で18篇のスパイス的な存在になっています。
 あと私が気に入ったのはキュアロン監督の17区、オチありとは気付きませんでした。ニック・ノルティとサニエ嬢の異色の組み合わせも観られます。
 ヴィンチェンゾ・ナタリやウェス・クレイヴン監督作など「愛の物語」と聞いてちょっとピンと来ない人も混じっているとてもバラエティに富んだ監督陣です。

 あなたもこの18編の中からお気に入りを探すのはいかがでしょう。監督で見るも良し、出演者で観るも良し、パリの風景で見るも良し、物語で・・・など様々な角度から楽しめます。

 この企画、世界のあちこちでやってほしいですね。私の住む大阪なら「Ookini,OSAKA」で「大阪の町」と「感謝」をテーマになんてどうでしょうかね。DISCAS PRESENTSで是非。

☆★☆★☆★☆★☆★
tomioさん、ありがとうございます。
博識だなんてとんでもありませんが、私なりに感じた事をこれからもマイペースで綴ってまいりますのでよろしければまたお付き合い下さい。

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パリは愛してくれる

投稿日:2007/12/09 レビュアー:裸足のラヴァース

このシネマは 東京から帰りの列車時間に間に合わなくて 新宿武蔵野館で半分しか見てないのですね それでこのレンタル用は特典がないんですかねえ これだけの監督と有名俳優が出てるんですから それだけで面白いメーキングになるのにねえ JUCEさんの情報はまだ見てませんが sautetさんの要約は役に立ちますね クロード・ソーテが参加してないのは残念ですね sautetさん微笑

そんなこんなで オリヴィエ・アサイヤスの中途から観たのがわかりました その後の「お祭り広場」ですか 黒人さんが刺されて重症になる話シリアスです このあたりでどうも オサレでエスプリの効いた 昔のパリのオムニバス・シネマの快楽とは違うものを感じて 実はボクはあまりのれなかったシネマなんですね

5分しかない持ち時間の少なさとは関係ないそれは不満ですかね これは現代をやっぱし反映してるんでしょうか だいたいが恋人達や対象との<距離>の話になってますかね つまり視線の劇になってるわけで コーエン兄弟のうますぎて嫌味な感じもする エピソードが代表しているスタイルですね イランの女性かなベジャブの話なんかにある いかにも現代的で生真面目な問題意識のようなものが どうも中途半端で後を引きずるような未了感<<そんな言葉あるかな 短編オムニバスにある 断絶のストーリー 突き放した表現 瞬間の美学に欠ける印象

つまりはショットに賭けたするどいエピソードがもうちょっと 欲しかったんですけど そんな趣味でいけばやはり ガス・ヴァン・サントや 諏訪敦彦はいけてたんじゃないでしょうか どうでしょうか 他は感傷性過多なものが多かったような それでも18篇を豪華な俳優と監督陣で通して 映画館で観れば大満足ですかね DVDで観てても パリは美しく撮られていますものねえ 総評的に言って 街にパリに映画が負けてしまっているかもしれないです この舞台でこの程度のシネマは撮れて当たり前ですよ

個人的にはジーナ・ローランズとベン・ギャザラに感慨深いものがありますね ベンすごいお年寄りになっちゃったなあ ステーヴ・ブシェーミが ごく普通の観光客の表情を 普段の顔をちらっと見せるとき かっこいいですね彼は さすが映画俳優だなあとか 色々発見もあって 冬の宵にじっくり自宅にて鑑賞にはお勧めシネマです

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愛を描く オムニバス ネタバレ

投稿日:2007/10/30 レビュアー:ミルクチョコ

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芸術の都、パリで様々な「愛」の形を5分間の短編にまとめた18編のオムニバス。
芸術の都、花の都パリは、実は、「移民の都」パリでもあったという視点を付け加えたことで、作品全体の深みを増したように感じられました。

第1話ー18区「モンマルトル」で駐車場がなく、パリの日常と恋の予感で幕を開け、
第2話5区「セーヌ河岸」白人男性とアラブ系女性の間に恋も芽生え瑞々しさも心地よく
第5話16区「16区から遠く離れて」は、高級住宅街で働く移民女性の我が子への想いを綴り、移民の現実も垣間見れ・・・
第7話「バスティーユ」平凡な暮らしの繰り返しの日常生活に新鮮味を感じなくなっていた夫は、妻と別れようとしていたが、妻が突然白血病にかかり、死を迎えようとしている妻を改めて見直す、赤いトレンチコートに隠れた夫婦の話。
第8話「ヴィクトワール広場」愛息子の死で、傷心の母親の前に現れたカウボーイ「子供に会わせよう」と誘う幻想的な作風の諏訪敦彦監督作。
第10話17区「モンソー公園」は、いかにも訳あり初老の男と若い女との出会い、ひねりが入っていて面白い。
第18話 アメリカの郵便配達の女性が、パリを一人旅し、異国を一人旅したなら、誰しもこういう気持ちになったはず、パリの旅を締めくくるにふさわしい作品です。

作り手、演じ手が、それぞれパリを愛し、それぞれの思いを込めて表現したのでしょう。
移民の問題など新しい観点からパリを見る機会がありました。
ちょっと理解不能な作品もありましたが、見終わった後に、それぞれの短編が繋がり、一つの作品にうまくまとまっていて美しいハーモニーを奏でているところは、監督の作風の違いが際立っているにも関わらず、流石です。

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なつかしいパリ ネタバレ

投稿日:2007/10/06 レビュアー:アンブロシア

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すごく心に響いたのが最終話。
ごく普通のおばさんがパリに憧れてフランス語を勉強してパリに来てみました、というとても静かな、地味なお話。
おばさんも地味だし心踊るドラマがあるわけでもない。ひたすら地味な場所を歩きめぐる。せっかく習ったフランス語で話し掛けても英語で答えられちゃったり、出会いにつながるなにごとも起こらない。
素敵な景色を誰かと共有できるわけでもない。
だけど彼女はわくわく憧れてたパリを見回す。あんまりわくわくしてるように見えないけど、胸のなかはどきどき興奮もしている。
そして同時にいろんなことをひとり心のなかで考える。
人生のことや孤独のこと、友達のことやこれからのこと。失ったこと、諦めてきたこと。
地味だと思っていた表情はときおりすごく魅力的な表情をのぞかせるようになる。
『バグダット・カフェ』みたい。

あるちいさな公園でサンドイッチを食べながら、他のひとにとってはただ日常にすぎない風景のなかにちょっと居心地悪くも溶け込もうとしているうちに、なにかが彼女のなかに流れ込んでくる。突然、ふいに。
そして彼女は涙する。
突如として生きていることを感じたから。
…なのかな。
あたりが急に輝いて、すべてのひとの幸福を祈るような気持ちになって、急になにもかもがいとしくとびこんでくる。
…うまくいえない。でもきっとそんなようなこと。
そのことがすごく幸福で、だけどなぜかしら悲しみが含まれている。悲しみのようなもの。
だけどその悲しみは、今自分が生きていて、いとしさを感じているんだという大きな喜びの前ではちいさなこと。
そんなすべてをいっぺんに感じて、の涙。
私は今パリにいてパリを愛しているし、その瞬間、パリが私を愛していることを感じる。


セリフひとつひとつ、この気持ちなにもかもにとても覚えがあった。
私が初めて外国に行って初めてひとりでコペンハーゲンを歩き回り、帰りのフェリーの甲板でわんわん泣いたのは、たぶんそういうことだったんだ。
そういうことだろうとは感じていたんだけれどそれをこんな簡単なセリフ、こんな簡潔な表現のなかですべて、まさにこれだった、って確かめさせられて、胸がいっぱいになった。

ひとっていとしいな、と思う。

このお話がこんなに胸にせまったのは友達といろんな話をしてすごくわたしのこころがすっとなんでもつるりと受け入れるすがたになれていたから。

ときどきこんなふうになれることがある。
こころやからだが透き通って、なんでも鮮やかに映せるとき。
夜道の闇も透明で看板のひかりすらきらきら見えるとき。
こころがふくらんですべてのものに包まれて、私も触れに行っているという感触。
今踊りたいなぁ。そしたらすごく、しなやかで駐車場のパイプや電信柱にすら響くかも。
いつもこんなんでいたいのに。

泣きたいような、いつまでも永遠に歩いていたいような、気持ち。

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愛すべきパリ ネタバレ

投稿日:2007/10/10 レビュアー:sautet

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1・モンマルトル(「アメリ」の舞台・ブリュノ・ポダリデス監督主演)駐車場がなく車中でイライラ 孤独それにもうんざり 窓の外 美しい女性が突然倒れ車中で休ませることに

2・セーヌ左岸(「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダ監督)男の子達セーヌ左岸にてナンパ中 アラブ系の美少女彼女がベールを巻き直した瞬間 一人 その美しさに惹かれ始める

3・マレ地区(アートな地区・「エレファント」のガス・ヴァン・サント監督・レクター博士青年期役ギャスパー・ウリエル主演)通訳の青年ガスパール 下働きの青年にスピリチュアルなものを感じ「前世で会ったんじゃないかな?」そう語り続ける

4・チュイルリー(「ファーゴ」のジョエル&イーサン・コーエン監督)地下鉄チィルリー駅 憧れのパリにやってきたアメリカ人 向かいのホームでいちゃつくカップルと目が合い 因縁をつけられ言葉も通じず大ケンカが始まる

5・16区から遠く離れて (高級住宅街・「セントラル・ステーション」のウォルター・サレル監督)移民のアナは生まれて間もない子供を託児所に預け 高級で暮らす一家のベビーシッターとして働いている

6・ジョワジー門(13区チャイナタウン・「2046」撮影クリストファー・ドイル監督)セールスマンMr.アイニー マダム・リーの美容室へ アイニー、それは中国語で「ジュ・テーム」の意味

7・バスティーユ (イサベル・コイシェ監督・「マーサ幸せのレシピ」のセルジオ・カステリット主演)夫には若くて美しい愛人がいる 妻に別れを そのとき妻が末期の白血病だと知らされる 死に近づく妻 懸命に看護する夫 夫は濃密な時間の中再び恋に落ちる

8・ヴィクトール広場(諏訪敦彦監督・「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ「イヴォンヌの香り」のイポリット・ジラルド主演)息子を亡くしたばかりの母 泣き暮らし思わず飛び出した広場
そこに息子が口にしていた夢が幻想となって現れる

9・エッフェル塔(イルヴァン・ショメ監督)
一人ぼっちのパントマイム いつしか二人になって喜びが溢れる

10・モンソー公園 (アルフォンス・キュアロン監督・「スイミングプール」のリュディヴィーヌ・サニエ主演)待ち合わせに遅れてきた初老の男性 女性はどうやらギャスパールという男性により
精神が不安定に陥っている 彼女は彼の手を借りギャスパールから逃れる予定

11・デ・ザンファン・ルージュ地区(オリヴィエ・アサヤス監督・「モナリザ・スマイル」のマギー・ギレンホール主演)映画の撮影でやってきたアメリカ人女優 ドラッグの支払いの為知り合った男性に無性に会いたくなる

12・お祭り広場(北アフリカ系移民が多い地区・オリヴァー・シュミッツ監督)駐車場の雑用係をしていて 車を止めにきた彼女に一目ぼれ 彼は今 不条理なトラブルにより瀕死の重傷 救急隊員として駆けつけてくれた女性は 一目ぼれした彼女だった 彼は最期に彼女をお茶に誘う

13・ピガール(歓楽街・リチャード・ラグラヴェネーズ監督・「8人の女たち」のファニー・アルダン主演」)バーで会話を交わした二人 のぞき部屋にて再会 いいムードになった瞬間彼はキスのお願い 彼女は即座に「台詞は覚えているけれど言えないわね!」二人は長年コンビを組んでいた舞台俳優だった

14・マドレーヌ界隈(高級菓子店の並ぶ界隈・ヴィンチェンゾ・ナタリ監督・「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド主演)バックパックの青年 深夜人を襲ったばかりの吸血鬼に遭遇 美しさに心奪われ 引き止めるため故意に血を流してみることに

15・ペール・ラシューズ墓地(有名人が多く眠る墓地・ウェス・クレイヴン監督)彼女の希望で墓地へ観光 趣味趣向を理解できない彼 残された彼の前にオスカー・ワイルドの幽霊が登場 

16・フォーブール・サン・ドニ(アジアアフリカ系移民が多い地区・トム・ティクヴァ監督・「レオン」のナタリー・ポートマン主演)盲目の学生トマ 女優志望の彼女 
二人の時間は瞬く間に過ぎていく そして別れの電話 彼の脳裏を全ての思い出が駆け抜ける

17・カルチェラタン(ソルボンヌ大学界隈・フレデリック・オービュルタン監督・ジェラール・ドゥパルデュー主演監督・「グロリア」のジーナ・ロランズ主演)別居中の妻と正式に離婚するため パリへとやってきたアメリカ人男性 久しぶりの再会 お互いに恋人がいる 切り出したのは夫 先に席を立ったのは妻 その様子をみていたレストランのオーナー

18・14区(モンパルナス地区・「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン監督)郵便配達の女性 こつこつとお金をため憧れのフランスへ一人旅 語学も習い準備万端 旅を満喫のはずが何だか切なく物足りない

個人的な好みは2,5,7,8,10,13,17です!

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パリ、ジュテーム

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ボンジュール、パリ!(パリ、ジュテームを10倍楽しむ方法)

投稿日

2007/11/27

レビュアー

JUCE

 この作品に関しては是非、映画の公式サイト(http://www.pjt-movie.jp/)をガイドとしてご覧になる事をお勧めします。パリの区画地図でどの物語が撮られたのかというマップとともにそれぞれの物語のストーリー、監督、役者の簡単な紹介が観られますのでとても参考になります。
 この予備知識のある、なしでこの作品の見方は大きく変わってくるだろうと思います。私などはパリを訪問した事はおろか、パリに関する知識も全く深くありません。この映画と公式サイトを観る事でパリに対してかなり親近感が沸きました。それも単に絵葉書に映されるようなパリだけでは無く、日常的なパリが映し出されているのだろうと言う気がします。区画的には11区と15区意外は網羅しているのですね。

 18編もあるとさすがに好みにより楽しめる作品とそうでない作品も出てきます。私が一番気に入ったのは1区地下鉄チュイルリーのホームでのお話。監督はジョエル&イーサン・コーエン、そして出演は私が大好きなスティーヴ・ブシェミ。コーエン兄弟がこの企画に一番最初に賛同しこの作品を作ったそうです。そしてこの作品をもって他の監督にアプローチを図ったというこの作品のクオリティーのデファクトスタンダードとしての作品なのです。他の監督も結構プレッシャーだったでしょうね。この1区のお話は旅行者がパリで味わうほろ苦い体験を描いたものですが、ソリッドシチュエーションながら、ツーリストの味わう面白くも苦い体験をとても上手く描いています。まさに5分という時間にぴったりの題材だと言えるでしょう。しかしブシェミは上手い。セリフが無いのですが、表情で豊かに語っています。
 作品中、もっとも異色だったのが7区のパントマイムの男の物語。監督のシルヴァン・ショメはもともとはアニメーターで本作が初の実写映画との事。実写の中にアニメ的な手法を入れた一風変わった作風で18篇のスパイス的な存在になっています。
 あと私が気に入ったのはキュアロン監督の17区、オチありとは気付きませんでした。ニック・ノルティとサニエ嬢の異色の組み合わせも観られます。
 ヴィンチェンゾ・ナタリやウェス・クレイヴン監督作など「愛の物語」と聞いてちょっとピンと来ない人も混じっているとてもバラエティに富んだ監督陣です。

 あなたもこの18編の中からお気に入りを探すのはいかがでしょう。監督で見るも良し、出演者で観るも良し、パリの風景で見るも良し、物語で・・・など様々な角度から楽しめます。

 この企画、世界のあちこちでやってほしいですね。私の住む大阪なら「Ookini,OSAKA」で「大阪の町」と「感謝」をテーマになんてどうでしょうかね。DISCAS PRESENTSで是非。

☆★☆★☆★☆★☆★
tomioさん、ありがとうございます。
博識だなんてとんでもありませんが、私なりに感じた事をこれからもマイペースで綴ってまいりますのでよろしければまたお付き合い下さい。

パリは愛してくれる

投稿日

2007/12/09

レビュアー

裸足のラヴァース

このシネマは 東京から帰りの列車時間に間に合わなくて 新宿武蔵野館で半分しか見てないのですね それでこのレンタル用は特典がないんですかねえ これだけの監督と有名俳優が出てるんですから それだけで面白いメーキングになるのにねえ JUCEさんの情報はまだ見てませんが sautetさんの要約は役に立ちますね クロード・ソーテが参加してないのは残念ですね sautetさん微笑

そんなこんなで オリヴィエ・アサイヤスの中途から観たのがわかりました その後の「お祭り広場」ですか 黒人さんが刺されて重症になる話シリアスです このあたりでどうも オサレでエスプリの効いた 昔のパリのオムニバス・シネマの快楽とは違うものを感じて 実はボクはあまりのれなかったシネマなんですね

5分しかない持ち時間の少なさとは関係ないそれは不満ですかね これは現代をやっぱし反映してるんでしょうか だいたいが恋人達や対象との<距離>の話になってますかね つまり視線の劇になってるわけで コーエン兄弟のうますぎて嫌味な感じもする エピソードが代表しているスタイルですね イランの女性かなベジャブの話なんかにある いかにも現代的で生真面目な問題意識のようなものが どうも中途半端で後を引きずるような未了感<<そんな言葉あるかな 短編オムニバスにある 断絶のストーリー 突き放した表現 瞬間の美学に欠ける印象

つまりはショットに賭けたするどいエピソードがもうちょっと 欲しかったんですけど そんな趣味でいけばやはり ガス・ヴァン・サントや 諏訪敦彦はいけてたんじゃないでしょうか どうでしょうか 他は感傷性過多なものが多かったような それでも18篇を豪華な俳優と監督陣で通して 映画館で観れば大満足ですかね DVDで観てても パリは美しく撮られていますものねえ 総評的に言って 街にパリに映画が負けてしまっているかもしれないです この舞台でこの程度のシネマは撮れて当たり前ですよ

個人的にはジーナ・ローランズとベン・ギャザラに感慨深いものがありますね ベンすごいお年寄りになっちゃったなあ ステーヴ・ブシェーミが ごく普通の観光客の表情を 普段の顔をちらっと見せるとき かっこいいですね彼は さすが映画俳優だなあとか 色々発見もあって 冬の宵にじっくり自宅にて鑑賞にはお勧めシネマです

愛を描く オムニバス

投稿日

2007/10/30

レビュアー

ミルクチョコ

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芸術の都、パリで様々な「愛」の形を5分間の短編にまとめた18編のオムニバス。
芸術の都、花の都パリは、実は、「移民の都」パリでもあったという視点を付け加えたことで、作品全体の深みを増したように感じられました。

第1話ー18区「モンマルトル」で駐車場がなく、パリの日常と恋の予感で幕を開け、
第2話5区「セーヌ河岸」白人男性とアラブ系女性の間に恋も芽生え瑞々しさも心地よく
第5話16区「16区から遠く離れて」は、高級住宅街で働く移民女性の我が子への想いを綴り、移民の現実も垣間見れ・・・
第7話「バスティーユ」平凡な暮らしの繰り返しの日常生活に新鮮味を感じなくなっていた夫は、妻と別れようとしていたが、妻が突然白血病にかかり、死を迎えようとしている妻を改めて見直す、赤いトレンチコートに隠れた夫婦の話。
第8話「ヴィクトワール広場」愛息子の死で、傷心の母親の前に現れたカウボーイ「子供に会わせよう」と誘う幻想的な作風の諏訪敦彦監督作。
第10話17区「モンソー公園」は、いかにも訳あり初老の男と若い女との出会い、ひねりが入っていて面白い。
第18話 アメリカの郵便配達の女性が、パリを一人旅し、異国を一人旅したなら、誰しもこういう気持ちになったはず、パリの旅を締めくくるにふさわしい作品です。

作り手、演じ手が、それぞれパリを愛し、それぞれの思いを込めて表現したのでしょう。
移民の問題など新しい観点からパリを見る機会がありました。
ちょっと理解不能な作品もありましたが、見終わった後に、それぞれの短編が繋がり、一つの作品にうまくまとまっていて美しいハーモニーを奏でているところは、監督の作風の違いが際立っているにも関わらず、流石です。

なつかしいパリ

投稿日

2007/10/06

レビュアー

アンブロシア

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すごく心に響いたのが最終話。
ごく普通のおばさんがパリに憧れてフランス語を勉強してパリに来てみました、というとても静かな、地味なお話。
おばさんも地味だし心踊るドラマがあるわけでもない。ひたすら地味な場所を歩きめぐる。せっかく習ったフランス語で話し掛けても英語で答えられちゃったり、出会いにつながるなにごとも起こらない。
素敵な景色を誰かと共有できるわけでもない。
だけど彼女はわくわく憧れてたパリを見回す。あんまりわくわくしてるように見えないけど、胸のなかはどきどき興奮もしている。
そして同時にいろんなことをひとり心のなかで考える。
人生のことや孤独のこと、友達のことやこれからのこと。失ったこと、諦めてきたこと。
地味だと思っていた表情はときおりすごく魅力的な表情をのぞかせるようになる。
『バグダット・カフェ』みたい。

あるちいさな公園でサンドイッチを食べながら、他のひとにとってはただ日常にすぎない風景のなかにちょっと居心地悪くも溶け込もうとしているうちに、なにかが彼女のなかに流れ込んでくる。突然、ふいに。
そして彼女は涙する。
突如として生きていることを感じたから。
…なのかな。
あたりが急に輝いて、すべてのひとの幸福を祈るような気持ちになって、急になにもかもがいとしくとびこんでくる。
…うまくいえない。でもきっとそんなようなこと。
そのことがすごく幸福で、だけどなぜかしら悲しみが含まれている。悲しみのようなもの。
だけどその悲しみは、今自分が生きていて、いとしさを感じているんだという大きな喜びの前ではちいさなこと。
そんなすべてをいっぺんに感じて、の涙。
私は今パリにいてパリを愛しているし、その瞬間、パリが私を愛していることを感じる。


セリフひとつひとつ、この気持ちなにもかもにとても覚えがあった。
私が初めて外国に行って初めてひとりでコペンハーゲンを歩き回り、帰りのフェリーの甲板でわんわん泣いたのは、たぶんそういうことだったんだ。
そういうことだろうとは感じていたんだけれどそれをこんな簡単なセリフ、こんな簡潔な表現のなかですべて、まさにこれだった、って確かめさせられて、胸がいっぱいになった。

ひとっていとしいな、と思う。

このお話がこんなに胸にせまったのは友達といろんな話をしてすごくわたしのこころがすっとなんでもつるりと受け入れるすがたになれていたから。

ときどきこんなふうになれることがある。
こころやからだが透き通って、なんでも鮮やかに映せるとき。
夜道の闇も透明で看板のひかりすらきらきら見えるとき。
こころがふくらんですべてのものに包まれて、私も触れに行っているという感触。
今踊りたいなぁ。そしたらすごく、しなやかで駐車場のパイプや電信柱にすら響くかも。
いつもこんなんでいたいのに。

泣きたいような、いつまでも永遠に歩いていたいような、気持ち。

愛すべきパリ

投稿日

2007/10/10

レビュアー

sautet

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1・モンマルトル(「アメリ」の舞台・ブリュノ・ポダリデス監督主演)駐車場がなく車中でイライラ 孤独それにもうんざり 窓の外 美しい女性が突然倒れ車中で休ませることに

2・セーヌ左岸(「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダ監督)男の子達セーヌ左岸にてナンパ中 アラブ系の美少女彼女がベールを巻き直した瞬間 一人 その美しさに惹かれ始める

3・マレ地区(アートな地区・「エレファント」のガス・ヴァン・サント監督・レクター博士青年期役ギャスパー・ウリエル主演)通訳の青年ガスパール 下働きの青年にスピリチュアルなものを感じ「前世で会ったんじゃないかな?」そう語り続ける

4・チュイルリー(「ファーゴ」のジョエル&イーサン・コーエン監督)地下鉄チィルリー駅 憧れのパリにやってきたアメリカ人 向かいのホームでいちゃつくカップルと目が合い 因縁をつけられ言葉も通じず大ケンカが始まる

5・16区から遠く離れて (高級住宅街・「セントラル・ステーション」のウォルター・サレル監督)移民のアナは生まれて間もない子供を託児所に預け 高級で暮らす一家のベビーシッターとして働いている

6・ジョワジー門(13区チャイナタウン・「2046」撮影クリストファー・ドイル監督)セールスマンMr.アイニー マダム・リーの美容室へ アイニー、それは中国語で「ジュ・テーム」の意味

7・バスティーユ (イサベル・コイシェ監督・「マーサ幸せのレシピ」のセルジオ・カステリット主演)夫には若くて美しい愛人がいる 妻に別れを そのとき妻が末期の白血病だと知らされる 死に近づく妻 懸命に看護する夫 夫は濃密な時間の中再び恋に落ちる

8・ヴィクトール広場(諏訪敦彦監督・「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ「イヴォンヌの香り」のイポリット・ジラルド主演)息子を亡くしたばかりの母 泣き暮らし思わず飛び出した広場
そこに息子が口にしていた夢が幻想となって現れる

9・エッフェル塔(イルヴァン・ショメ監督)
一人ぼっちのパントマイム いつしか二人になって喜びが溢れる

10・モンソー公園 (アルフォンス・キュアロン監督・「スイミングプール」のリュディヴィーヌ・サニエ主演)待ち合わせに遅れてきた初老の男性 女性はどうやらギャスパールという男性により
精神が不安定に陥っている 彼女は彼の手を借りギャスパールから逃れる予定

11・デ・ザンファン・ルージュ地区(オリヴィエ・アサヤス監督・「モナリザ・スマイル」のマギー・ギレンホール主演)映画の撮影でやってきたアメリカ人女優 ドラッグの支払いの為知り合った男性に無性に会いたくなる

12・お祭り広場(北アフリカ系移民が多い地区・オリヴァー・シュミッツ監督)駐車場の雑用係をしていて 車を止めにきた彼女に一目ぼれ 彼は今 不条理なトラブルにより瀕死の重傷 救急隊員として駆けつけてくれた女性は 一目ぼれした彼女だった 彼は最期に彼女をお茶に誘う

13・ピガール(歓楽街・リチャード・ラグラヴェネーズ監督・「8人の女たち」のファニー・アルダン主演」)バーで会話を交わした二人 のぞき部屋にて再会 いいムードになった瞬間彼はキスのお願い 彼女は即座に「台詞は覚えているけれど言えないわね!」二人は長年コンビを組んでいた舞台俳優だった

14・マドレーヌ界隈(高級菓子店の並ぶ界隈・ヴィンチェンゾ・ナタリ監督・「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド主演)バックパックの青年 深夜人を襲ったばかりの吸血鬼に遭遇 美しさに心奪われ 引き止めるため故意に血を流してみることに

15・ペール・ラシューズ墓地(有名人が多く眠る墓地・ウェス・クレイヴン監督)彼女の希望で墓地へ観光 趣味趣向を理解できない彼 残された彼の前にオスカー・ワイルドの幽霊が登場 

16・フォーブール・サン・ドニ(アジアアフリカ系移民が多い地区・トム・ティクヴァ監督・「レオン」のナタリー・ポートマン主演)盲目の学生トマ 女優志望の彼女 
二人の時間は瞬く間に過ぎていく そして別れの電話 彼の脳裏を全ての思い出が駆け抜ける

17・カルチェラタン(ソルボンヌ大学界隈・フレデリック・オービュルタン監督・ジェラール・ドゥパルデュー主演監督・「グロリア」のジーナ・ロランズ主演)別居中の妻と正式に離婚するため パリへとやってきたアメリカ人男性 久しぶりの再会 お互いに恋人がいる 切り出したのは夫 先に席を立ったのは妻 その様子をみていたレストランのオーナー

18・14区(モンパルナス地区・「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン監督)郵便配達の女性 こつこつとお金をため憧れのフランスへ一人旅 語学も習い準備万端 旅を満喫のはずが何だか切なく物足りない

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