エリザベス１世

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ちょいオススメです。
前編よりちょっと面白いです。
前編の鑑賞経験は特に必要ありません。

あれから30年。(前編の終わりからではなく即位後)
鏡を見ることに耐えられないお年頃のエリザベス(推定50代半ば)。
なのに20代半ばの貴公子とラブラブなんです。
この美青年はエセックス伯ロバート・デヴァルー(ヒュー・ダンシー)。
前編で大活躍だった女王の愛人レスター伯ロバード・ダドリー
(ジェレミー・アイアンズ)の義理の息子です。
(後編ではジェレミー・アイアンズは出てきません。ファンの人は注意。)

ってことで、この後編は
エリザベスとエセックス伯(またRobinです)、
つまりヘレン・ミレンとヒュー・ダンシーのメロメロ・ドラマです。
女王のご機嫌取りがたいへん上手なエセックス伯。
でも寵愛を受ければ受けるほど、思い上がりがひどくなり、
持ち前のやんちゃ坊主振りが裏目裏目に出るように。
遂には反逆罪で捕らえられ、断頭台へ送られることに、ってお話です。

この後編の見所はなんと言っても
ヒュー・ダンシーのやんちゃ美男子振りです。
私、この俳優さん見るの初めてだったんですが、なかなかいいです。
声はジュード・ロウっぽい。顔はちょっとオーリー系。
かなり自分勝手なダメダメ・キャラなんですが、
観てるうちにそのダメっぷりに変な説得力が出てきて、
ほんとはちょっといいヤツなのかな、って思ってしまいます。

前半は女王の意地悪もなかなかイケてます。
Elizabeth the Nastyって感じ。嫉妬が激しいんです。
後半はエセックス伯の同僚顧問官ロバート・セシル役の
トビー・ジョーンズの演技が冴えてます。
この人は美青年の反対みたいな役で、
女王に「ピグミー」って呼ばれてるほどなんですが、
政治家としての出世競争ではエセックス伯など屁の河童。
いい味出してます。

歴史としてはどうなんでしょう。
基本的にエセックス伯がらみのエピソードしか描いてないので、
エリザベス１世の治世について勉強したい人には
かなり物足りないと思いますし、
歴史を曲げて描いてる部分も前編と同様かなり多そうです。
どれだけ月日が経過してるのかとか、
その出来事がどこで起こってるのかがあまり明確じゃないので、
時間と空間の感覚もつかみにくいです。

でも、「ロック・ユー」みたいな馬上槍試合や、
宮廷内の部屋から部屋への移動の様子、
あと衣装面などは、かなり見応えがあります。
政治家としてのフランシス・ベーコンの処世術も見られるし、
興味のある人にはいろいろな面で楽しめる作品だと思います。
ただ、あくまで中心はオバンと美青年の昼ドラです。
なんか細木数子とタッキーみたいな感じもしてしまいます。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

格調高く格式ばった話かと思ったら
女王と恋人たち（義理の親子！）の部分がほとんどを占めてました

いきなり女王が婦人科の検診を受けるところから
始まるんだもの

他国との戦争や
政治の場面はほんの少し

陰謀も青二才たちが企てるものだから
大事にもならず

とりあえず側近が裏切らないのにほっとしました
女王は素直で
感情を隠しておけず
ころっころ気が変わって

スコットランドのメアリーの息子ジェームスは
ユエン・ブレムナー
トレ・スポやアシッドハウスなどに出てたジャンキーが似合う人
それが王子って
ちょっとびっくり

後編はもうそれこそヒューの魅力全開です！
エリザベス女王もメロメロの美少年ぶり。
かわゆいね〜。

あまやかされてだめだめな男なんだけど、自分は男だ〜！！って頑張って、結構女王に愛される苦悩、女王を愛する苦悩も感じられて、なかなかの人間ドラマになってます。

ヒューのファンなら必見ですよ！KEEちゃん！

完全にヒュー・ダンシー目当てじゃ！

前編には少ししか出てきません。でも、登場シーンで思わず「かわいい〜！！」と叫ぶぐらい可愛い。
どうやら女王も同じだったようです。
彼を見る目が違ってました。

歴史ものとは言え、すごくリアルな感じで良かったです。
等身大のエリザベスもこんな感じだったんじゃないかなーと。
キレイ過ぎないとこがいい。